レポート エディタでは、掲載結果データを詳しく分析して提示することができます。
Google 広告内でカスタムの表やグラフを直接作成できるため、データを個別のシートにダウンロードする必要はありません。保存したグラフを、他のユーザーと共有したり、カスタマイズされたダッシュボードに追加したりできます。
この記事では、レポート エディタを使用して掲載結果データを視覚化する方法について説明します。
メリット
- 表とグラフを簡単に作成: シンプルなドラッグ&ドロップ操作により、データをダウンロードしなくても多次元の表やグラフを簡単に作成できます。
- パターンと傾向を視覚化: カスタムグラフによりデータのパターンや傾向を視覚化できます。
- 高度なフィルタや並べ替え: レポートにフィルタ、分割、並べ替えを適用して、特定のキャンペーンまたは指標を表示できます。
手順
1. レポートを作成する
まずは管理画面でカスタム レポートを作成します。
その後、ディメンション(キャンペーンなど)と指標(クリック数、コンバージョン数など)を追加してレポートを構築していきます。
- Google 広告にログインします。
- 管理画面の右上にあるレポート アイコン をクリックし、[レポート] を選択します。
- [ カスタム] をクリックし、作成するグラフの種類(表、折れ線グラフ、縦棒グラフ、棒グラフ、散布図、円グラフ)を選択します。
- 右側のパネルにあるディメンション([キャンペーン] など)を、[行]、[X 軸]、[シリーズ]、[分類して表示] のいずれかのセクションに、ドラッグ&ドロップで追加します。
- セクションの名称はグラフの種類によって異なります。
- 指標([クリック数]、[コンバージョン] など)を、[列]、[Y 軸]、[値] のいずれかのセクションに、ドラッグ&ドロップで追加します。
- セクションの名称はグラフの種類によって異なります。
- グラフまたは表に、指定したディメンションのそれぞれについて、指定した指標の値が表示されます。たとえば、キャンペーンごとにクリック数とコンバージョン数が表示されます。
- レポートを保存するには、[保存] または [名前を付けて保存] をクリックします。作成中のレポートのコピーを別名で保存する場合は [名前を付けて保存] をクリックします。
グラフの種類を変更する
[行] セクションの上にグラフまたは表の種類が表示されており、クリックすると別の種類に切り替えることができます。
クライアント センター(MCC)アカウント
- MCC アカウントをお持ちの場合は、1 つのレポートに複数のアカウントのデータを表示できます。手順は次のとおりです。
- [すべてのアカウント] の横にある鉛筆アイコン をクリックします。
- プルダウン メニューから、アカウントの名前またはラベルのどちらを表示するかを選択します。
- レポートに含めるアカウントの横にあるチェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。複数のアカウントを選択した場合、キャンバスにはレポートのプレビューが表示されます。一部のデータはグレー表示されます。選択したすべてのアカウントのデータを表示するには、レポートをダウンロードします。
- これでレポートが作成されました。必要に応じて分析方法を調整します。
- タイルはシェルフ内でドラッグ&ドロップして配置を変更することができます。
- レポートの期間を変更するには、ページの右上にある期間選択ツールを使用します。
- レポートからディメンションや指標を削除するには、シェルフにあるそのディメンションまたは指標を探し、名前の横にある閉じるボタン(×)をクリックします。
- 後でレポートを参照または編集する場合は、レポートを保存します。詳しくは、保存したレポートを開く方法をご覧ください。
2. レポートを編集する
レポートのデータは、フィルタ抽出、書式適用、並べ替えが可能です。
- フィルタ: 表またはグラフの表示内容を、指定した条件に合致するデータのみに絞ります。
- 書式: 条件付き書式を追加し、特定の値を持つセルをハイライト表示します。
- 並べ替え: 表またはグラフのデータの並び順を変更します。
フィルタ
レポート全体、または列単位でフィルタを適用して、表示するデータを絞り込むことができます。
レポート全体のフィルタ
- 表またはグラフの上にあるフィルタ アイコン をクリックします。
- 抽出の基準にするアイテムを選択し(入力による検索も可能)、抽出する内容を指定します。
- たとえば、[広告タイプ] をフィルタ基準として選択し、[テキスト広告] と [動画広告] を指定すれば、広告タイプがテキスト広告または動画広告のデータだけが表示されます。
- 具体的な値(たとえば「クリック数が 10 件未満のキャンペーン」)を条件とするフィルタ処理はできません。こういった処理を行う場合は、列単位のフィルタを使用します。
- [適用] をクリックすると、作成したフィルタがレポートに適用されます。
表に適用したフィルタを解除するには、列見出しのフィルタ アイコン をクリックして [フィルタを削除] をクリックします。
データポイントのフィルタ
レポートに追加したデータポイントにもそれぞれフィルタを適用できます。
- [行]、[X 軸]、[列]、[Y 軸] などのセクションで、目的のアイテムの横にある下向き矢印をクリックします。
- [フィルタ] を選択します。
- 指標の場合: 具体的な値を指定したフィルタ処理が可能です。たとえば、[表示回数] を選択して「1,000 未満」という条件を指定すれば、表示回数が 1,000 回未満の広告のデータだけが表示されます。
- ディメンションの場合: 項目に応じた候補の一覧から抽出条件を選択します。たとえば [広告タイプ] のフィルタでは、候補として [テキスト広告] や [動画広告] がリストアップされます。
- [適用] をクリックすると、作成したフィルタが列または行に適用されます。
書式(表形式)
条件付き書式を追加し、条件に合致するセルをハイライト表示することができます。
- [行] または [列] セクションで、目的のアイテムの横にある下向き矢印をクリックします。
- [条件付き書式] を選択します。
- 適用する書式とその条件を設定します。たとえば、クリック数が 1,000 回以上のセルを緑色に着色することができます。
条件付き書式を適用できるのは、数値型の値を持つ指標(クリック数、コンバージョン、表示回数など)のみです。
並べ替え
レポートのデータを、読み取りやすいように並べ替えることができます。次の 2 種類の並べ替え方法があります。
- 表のみ: 表上部の列見出しをクリックすれば、その列の値を基準にデータを並べ替えることができます。
- 列見出しの矢印は並べ替えの方向を示しており、降順なら下向き、昇順なら上向きとなります。
- 並べ替えはあくまで表示順序の操作であり、データが非表示になったり削除されたりすることはありません。
- 表を含むすべてのグラフ: [行]、[X 軸]、[列]、[Y 軸] などのセクションで、目的のアイテムの横にある下向き矢印をクリックすると、並べ替えの基準に設定できます。
- [並べ替え] 欄の [降順] または [昇順] を選択します。
3. レポートをダウンロードする
ダウンロード アイコン をクリックすると、作成したレポートをダウンロードできます。.csv や .xml をはじめ、複数のファイル形式でダウンロードが可能です。
4. レポートのスケジュール設定と共有
レポートは、ご自身または同じアカウントにアクセス権を持つ他のユーザーにメールで送付するようスケジュール設定できます。
たとえば、キャンペーンで得られたコンバージョン数を週次レポートとして共有するような使い方が可能です。
- スケジュール アイコン をクリックします。
- レポートを送信するアカウント ユーザー(複数可)を選択します。
- レポートを共有する頻度(1 日ごと、1 週間ごとなど)を指定します。
- 送付するレポートの形式(.csv、.xml など)を指定します。
[保存] をクリックします。まだレポートを保存していない場合は、レポートを保存するよう求められます。