Google Marketing Live 2024: 発表内容のまとめ

2024 年 5 月 21 日

A gif saying "Google Marketing Live. A new era of AI. A new era of Ads."

Google Marketing Live 2024 では、AI によってメディアやクリエイティブ、測定技術を変革し、広告の新時代を切り拓く方法をご紹介します。ここでは、本日取り上げる全プロダクトの概要を説明します。

P-MAX

AI を活用した検索キャンペーンと P-MAX を組み合わせると、Google の各種チャネル全体で最大限にコンバージョン数を伸ばし、費用対効果を高めることができます。この 2 つを組み合わせることで、広告の効果を最大限に高めることができます。

Google で広告を掲載している小売店の多くは、すでに P-MAX を導入して成果を上げています。小売業以外でも、P-MAX を導入している広告主様は、アクション単価や広告費用対効果を同程度に維持したまま、コンバージョン数やコンバージョン値が平均 27% 増加しています。検索キャンペーンで部分一致やスマート自動入札をすでに使用している場合でも、同様の効果が見込めます1。本日は、P-MAX で広告をより細かく管理し、掲載場所やパフォーマンスをより詳細に把握できる新機能をご紹介します。Google の最新のクリエイティブ ツールも活用すれば、ブランドのイメージに即したアセットの数とバリエーションを大幅に増やせます。

ブランドのイメージに即した視覚に訴える広告を作成

  •  P-MAX キャンペーンやデマンド ジェネレーション キャンペーンの画像生成技術が進化しています。広告主様の業種のパフォーマンス データを基に、画像生成モデルに調整を加えました。これにより、広告掲載向けに最適化された生成 AI ツールを利用できるようになっています。広告主様のデータと Google のデータを組み合わせることが、高品質でパフォーマンスの高いアセットを生成するための大事な要素になっています。これらの機能改良は、今後数か月の間にリリースされる予定です。
  • ブランドの基準に即し、高い効果が見込める広告を作成できます。今年後半には、広告主様のブランドカラーやフォントなどのブランド ガイドラインを、Google AI のシステムに入力できるようになります。これにより、さまざまなフォーマットやチャネルにまたがり、広告主様のブランド イメージに即した広告をユーザーに表示できるようになります。また、生成 AI が参照する情報としてサンプル画像をアップロードし、広告主様のビジュアル スタイルに合った新しい画像を作成することもできます。また、パフォーマンスが高いアセットがすでにある場合は、「これに似たアセットを生成」という機能を使って、ブランド イメージに即した別パターンのアセットを作成できます。

Brand guidelines section in the Google Ads UIGoogle AI でブランド基準に即した効果の高い広告を作成

  • AI を活用した画像編集機能を利用し、商品を目立たせてアピールできます。今後数週間以内に、P-MAX キャンペーンやその他のキャンペーン タイプで、Google Merchant Center フィードの商品画像などの画像を編集できるようになります。オブジェクトの追加と削除や、背景の拡張のほか、画像のサイズ、向き、アスペクト比を変更する機能も導入する予定です。さらに多くのバリエーションが必要な方のために、P-MAX の最適化案にも AI 生成画像が表示されます。ライフスタイルを表す画像など、新しい状況やシーンの中で商品をアピールした画像を確認できます。この最適化案は、数か月以内に一部の商品カテゴリを対象に導入される予定です。

Edit image section in Google AdsAI を活用した画像編集機能を利用し、商品を目立たせてアピール

  • Google 広告とサードパーティのクリエイティブ プラットフォームを簡単に連携させることができます。Google は、CanvaSmartlyPencil Pro などのクリエイティブ プラットフォームと提携しており、そうしたパートナーは今後も増えていく予定です。Canva、Smartly、Pencil Pro はアセット ライブラリと統合できます。広告主様のクリエイティブ チームは、他のプラットフォームでアセットを作成し、簡単に Google 広告にエクスポートできます。

パフォーマンスや大きなチャンスがある領域を詳しく分析

  • 広告が YouTube のどの場所に配信されているのかを確認できます。P-MAX のプレースメント レポートが改良され、広告主様のブランドの広告を表示したい場所と、表示したくない場所を正確に指定する際に役立つようになりました。今後はプレースメント レポートに YouTube 動画も表示されます。これにより、P-MAX キャンペーンの広告が YouTube のどこに表示されているのかを、より詳細に把握できます。また、除外機能を使用して、ブランドの広告が表示される場所を制御できます。
  • 特に効果が大きいアセットを確認できます。今後数か月以内に P-MAX に導入されるアセット単位のレポートでは、クリエイティブ アセットごとにコンバージョン関連の主要指標を確認し、ユーザーが反応を示しているアセットを把握できます。
  • テストを実施し、キャンペーンにクリエイティブ アセットを追加した場合の効果を把握できます。Google 広告の広告キャンペーンを最適化するには、テストが重要です。年内には小売業界の広告主様向けに、商品フィードに加えて画像アセットや動画アセット、テキスト アセットを P-MAX キャンペーンに追加するテストを実施し、コンバージョン数の伸びを測定できるようにする変更を実施いたします。
  • コンバージョン リフト測定でインクリメンタリティを測定できます。コンバージョン リフト測定は、「キャンペーンによって本当にコンバージョンが増加したのか、それともキャンペーンを実施していなくても同程度のコンバージョンを獲得できていたのか」という疑問の答えを得ることができます。プライバシーの保護を徹底しながら実施できるこのテストでは、因果関係を厳密に証明できるため、キャンペーンのインクリメンタリティについて、信頼できるデータを取得できます。時間の経過とともに、効果的なものとそうでないものがわかるため、それに応じて予算を投じる対象を見きわめることができます。コンバージョン リフト測定は、今後数か月以内に世界全体に導入される予定です。それまでの間にベータ版に参加したい方は、Google チームにお問い合わせください。  
  • 改善された診断的インサイトをトラブルシューティングに活用年内には、P-MAX キャンペーン、デマンド ジェネレーション キャンペーン、検索キャンペーン、動画キャンペーン、ディスプレイ キャンペーン向けの新しい診断ツールが導入されます。これにより、入札、アセット、コンバージョン設定、お支払いなど、さまざまな領域の分析データが一元化され、適宜詳細を確認することもできるようになります。診断的インサイトは、キャンペーン単位の概要データにも表示されます。重大な問題はページ上部にすぐに通知されるため、キャンペーンが適切に機能しているかを簡単に確認できます。

P-MAX は即戦力として利用可能

  • P-MAX キャンペーンは、新規広告主様の新しいデフォルト キャンペーン タイプであり、Google の高度な技術がすべて詰め込まれています。P-MAX では、Google AI を最大限に活用して成果を上げ、あらゆる場所にいるユーザーに広告を表示できます。そのため、Google での広告掲載を開始するほとんどの業種の広告主様には、このキャンペーン タイプをおすすめしています。

 

 検索

本日は、Google がどのようにして生成 AI の最新の進化を活かし、Google 検索上の広告の効果をこれまで以上に高めているのかを説明します。臨場感のある新しい体験を創出して、複雑な購入経路を進むユーザーを意思決定まで導く技術や、AI による概要に広告を直接組み込む技術などを紹介します。Google 広告も改良され、そうした新しい検索体験に反応しているタイミングを狙い、より多くのユーザーに広告を表示できるようになっています。たとえばここ 6 か月間で、AI を活用して品質、関連性、言語理解を向上させたことで、スマート自動入札をご利用の広告主様は部分一致のパフォーマンスが 10% 向上しています2

検索広告の新機能で新たな需要を開拓

  • Google レンズや「かこって検索」の結果にショッピング広告を表示して、視覚情報を探しているユーザーに直接働きかけることができます。利便性を高めるため、今後数か月で、ユーザーが Google レンズ3 や「かこって検索」4 を使って画像検索を行ったときの結果の上部に、ショッピング広告が表示されるようになります。画像検索の結果に広告を表示できるようになるため、ユーザーが検索に使用した画像やスクリーンショットに関連する商品を宣伝することが可能になります。

Example Shopping ad with a suitcase
今後数か月で、ユーザーが Google レンズや「かこって検索」を使って画像検索を行ったときの結果の上部に、ショッピング広告が表示されるように

  • 検索広告にインタラクティブな新機能が導入され、AI によるおすすめ情報がユーザーに表示されるようになります。AI によるインタラクティブな新機能が検索広告に導入され、個々のユーザーの興味に合ったおすすめ情報が表示されるようになり、広告の利便性がひとつ上のレベルに上がります。たとえば、ユーザーが写真などのマルチモーダル入力を通じて、自分が求めているものをより詳しく表現することで、それに合ったおすすめ情報が表示されるというまったく新しい需要喚起の方法を提供します。この機能は、今後数週間にわたって、米国の一部の広告主様を対象にテストが実施されます。

Example search "short term storage" 
検索広告にインタラクティブな新機能が導入され、AI によるおすすめ情報がユーザーに表示されるように

  • AI による概要に広告を組み込み、調べものをしているユーザーにもアピールできるようになりました。Google I/O で、AI による概要が米国のすべてのユーザーにロールアウトされ、近いうちに他の国も続くことを発表しました。初期のテストでは、AI 生成の概要の上部と下部に広告が表示されると便利だとユーザーからご意見をいただきました。近日中に、米国のユーザーを対象に、AI による概要での検索広告とショッピング広告のテストが開始されます。AI を活用した既存の検索キャンペーンと P-MAX キャンペーンの広告は、検索語句と AI による概要の内容の両方と関連性が高い場合に、AI による概要の「スポンサー」と明記されたセクションに表示されます。AI による概要に広告を直接表示することで、ユーザーは興味のある商品やサービスを見つけ、その詳細を知り、アクションをとる機会が増えます。

    まずは米国で小規模なテストを実施してから、ユーザーの皆様や広告主様、パブリッシャー様からのフィードバックで学んだことを反映させ、責任を持って取り組んでまいります。

Example search "how do i get wrinkles out of clothes"
調べものをしているユーザーにもアピールできるようになりました。近日中に、米国のユーザーを対象に、AI による概要に検索広告とショッピング広告を表示するテストが開始されます。

手間をかけずに効果的な検索キャンペーンを作成

  • Google 広告の会話機能を使って、最適化された検索キャンペーンを作成できます。Google は昨年、Google 広告の新しい会話機能を発表しました。広告主様のウェブサイトの URL を 1 つ入力するだけで、最適な設定の検索キャンペーンを作成できる機能です。適切な部分一致キーワードアセットも自動的に追加されます。結果として、Google 広告の会話機能を利用している小規模ビジネスの広告主様は、広告の有効性が「高い」または「非常に高い」になっている検索キャンペーンを開始できる可能性が 63% 高いことがわかっています5

 

デマンド ジェネレーション

より視覚に訴えるストーリーテリングに予算を配分したい場合は、デマンド ジェネレーション キャンペーンを使用すると、YouTube や YouTube ショート、Discover、Gmail での存在感を最大限に高めることができます。Google サービスの中でも特に没入感とエンターテイメント性が高く、ユーザーがストリーミングやフィード、つながりを楽しんでいるサーフェスで、新たな需要を喚起してコンバージョンを促進できます。検索キャンペーンや P-MAX キャンペーンに加えてデマンド ジェネレーション キャンペーンを導入した広告主様は、コンバージョン数が平均 14% 増加しています6。本日は、広範囲にわたってパフォーマンスを最適化したり、視覚に訴える広告を配信したり、より関心の高いユーザーに広告を表示したりできる新機能を発表します。

広範囲にわたってパフォーマンスを最適化

  •  Google マーケティング プラットフォームからデマンド ジェネレーション キャンペーンを実施できます。今後数か月以内に、ディスプレイ&ビデオ 360 と検索広告 360 にデマンド ジェネレーションが導入され、Floodlight の計測方法のセットアップに基づく最適化が可能になります。

視覚に訴える広告を配信し、広告の表示場所を管理

  • デマンド ジェネレーション キャンペーン用のアニメーション付きイメージ広告を使用し、エンゲージメントを促進しましょう。Merchant Center アカウントをお持ちの小売店様は、動画広告に加えて、YouTube ショートでもアニメーション付きイメージ広告を配信できるようになりました。アニメーション付きイメージ広告は、商品フィードの画像を基に自動生成されるため、ユーザーの興味 / 関心に合った関連性の高い商品をアピールできます。

Example image ad
YouTube ショートのアニメーション付きイメージ広告で関連性の高い商品をアピール

 

  • 動画アセットの配信先を固定して、広告が表示される場所をコントロールできます。今後数週間でクリエイティブの選好機能が導入され、デマンド ジェネレーション キャンペーンで動画アセットの配信先を特定のサーフェスに固定できるようになります。これにより、動画アセットの表示場所をより細かくコントロールできます。たとえば、ショートで非常に人気のあるクリエイターと共同制作した広告がある場合は、その広告の配信先を YouTube ショートに固定して、その場所での表示頻度を高めることができます。Google は現在、デマンド ジェネレーションから得られた知見に基づき、こうしたコントロール機能を他の動画キャンペーンにも導入する方法を検討しています。

Video asset pinning in the Google Ads UI動画アセットの配信先を特定のサーフェスに固定

より関心の高いユーザーにリーチ

  • 既存顧客に似通っている新しいオーディエンスに広告を表示できます。類似セグメントはデマンド ジェネレーション キャンペーンでのみ利用できます。今後数週間で、リストの規模が最低 1,000 人から 100 人に引き下げられ、小規模企業の広告主様でもリストを作成しやすくなります。また、現在は、アフィニティ カテゴリ、購買意向の強さ、年齢、性別、地域、デバイスなど、類似セグメントに関する新しい分析データを確認できるようになっています。
 

小売、コマース

現代の買い物客は、優れたコンテンツやそれを配信するブランドに強い関心を持ち、探し求めています。本日は、Google AI を活用して、より効果的に買い物客に働きかけたり、費用対効果や顧客ロイヤルティを高めたり、ユーザーをより詳細に分析したり、アプリのショッピング機能を強化したりできる新機能を紹介します。

より効果的に買い物客に働きかける

  • Google AI を活かして動画や商品画像を数秒で作成できます。ブランド イメージに即した美麗な商品画像を作成し、買い物中のオンライン ユーザーに強力にアピールできるように、年内には、Product Studio を使用して静止画を目を引く動画に変換できるようになります。1 つの参照画像を入力するだけで、ブランドのスタイルに合った映像をすぐに生成できます。
  • 画像や動画、プロモーションを駆使し、Google 検索に視覚に訴えながらブランドのプロフィールを表示することで、ブランドならではのストーリーをアピールできます。このプロフィールは今後数か月以内にリリースされる予定です。広告もブランド プロフィールとともに引き続きページ上に表示されます。
  • 動画のハイライトで買い物客に安心感を与えながら商品を認知してもらうことができます。年内には、少数の広告主様にご協力いただいたうえで、一部のアパレル カテゴリと美容カテゴリのショッピング広告に、没入型の新機能を導入する予定です。この機能が導入されると、買い物客は、厳選されたブランドの短編動画を視聴したり、商品を利用した顧客のコメントを確認したり、ブランドの他の商品を閲覧したりできます。

Example search "activewear mini dress"
動画のハイライトでショッピング広告の安心感を高める

  • さまざまなモデルにアパレル用品を着てもらい、アピールできます。今後数か月以内に、男性用と女性用のトップスを対象として、ショッピング広告に「バーチャルでお試し」の機能を導入する予定です。この機能を利用すると、買い物客はさまざまな体型のユーザーが商品を着用した様子を確認できるため、安心して購入できるようになります。
  • 魅力的な画像や関連性の高い商品情報を掲載して、見込み顧客に働きかけることができます。今後数か月以内に、ショッピング広告から靴の 360 度回転表示が可能になります。広告主様が商品画像を何枚か提供するだけで、Google AI が靴の 360 度回転画像を作成します。また、広告主様のウェブサイト上にある主要な商品情報や、好意的な購入者レビューも自動的に表示されるため、ショッピング広告の情報量がさらに充実します。

Example search "cool sneakers"
数枚の商品画像を基に靴の 360 度回転画像を生成し、広告に表示

 

費用対効果と顧客ロイヤルティを高める

  • スマート自動入札の目標を利益の最適化に設定して、利益を最大化できます。今後数か月以内に、P-MAX キャンペーンと通常のショッピング キャンペーンで、Merchant Center のカートレベルのコンバージョンと売上原価のデータを基に、利益重視の最適化を行えるようになります。Google AI は、広告主様の利益向上につながる見込みが高い広告プレースメントを優先します。
  • ポイント会員に購入を促すことができます。P-MAX キャンペーンと通常のショッピング キャンペーンでは、ポイント プログラムを競合他社との差別化に活かすことができます。今後数か月以内に、ショッピング広告でプロモーションをカスタマイズし、会員限定の特典や特別価格などをアピールできる新機能が導入されます。
  • 新規顧客向けにショッピング広告を差別化できます。新規顧客向けの価格を設定すれば、商品やサービスを簡単に差別化して目立たせることができるため、購入を決めかねている見込み顧客にアピールできます。今年中に、P-MAX キャンペーンと通常のショッピング キャンペーンのショッピング広告に、新規顧客向けの初回購入プロモーションの情報を掲載できるようになります。  
  • ショッピング広告に、AI によって調整されるセール価格を追加できます。年内に、オンライン ショップの販売状況を基に最適な価格を割り出し、ショッピング広告に自動的に反映させる機能がリリースされます。これにより、購入を促して利益を最大化できます。この新機能は、Merchant Center と Shopify や WooCommerce などのサードパーティ プラットフォームで利用できます。
  • 利用可能なクーポンを掲載した広告を表示できます。来店や店舗販売を促進できるように、実店舗の目標に基づく P-MAX キャンペーンにプロモーション アセットを追加する際に、クーポンを表示できるようになりました。この機能は、EU 加盟国、EU 加盟国の領域、EEA 加盟国を除く全世界で利用できます。

より詳細に顧客を分析

  • Google AI に基づく Merchant Center Next を利用すると、実用性の高いパフォーマンス分析情報を確認できます。今後数か月以内に、Merchant Center Next 内に、個々の広告主様に合わせてカスタマイズされた分析情報が簡単な抜粋として表示されるようになります。パフォーマンスに関するガイダンスや、推奨される次のステップも確認できます。また、どのようなレポートが必要か、簡単な言葉で記述することで、視覚的な分析情報をすぐに取得できる機能も導入されます。
  • ショッピング広告のカテゴリ別の詳細な分析情報を入手できます。年内には、P-MAX キャンペーンと通常のショッピング キャンペーンで、カテゴリ別のパフォーマンス分析情報や需要傾向を、競合他社のベンチマーク データとともに参照できるようになります。こうした分析情報には、最適化の余地を特定してパフォーマンスを高められる実用的な最適化案も含まれます。
  • 代理店向けに、多数のクライアントを管理できる機能が導入されました。代理店の方は、Merchant Center だけで、クライアント ポートフォリオを迅速に評価し、アクションに優先順位を付けて、クライアントのパフォーマンスを最大化できるようになりました。この機能は現在、一部の代理店様が利用できます。年内に導入範囲がさらに広げられる予定です。

アプリにショッピング機能を導入

  • アプリ キャンペーンを使用して、Discover の広告枠で商品を宣伝できます。Merchant Center のフィードアプリ キャンペーンにリンクさせると、Discover の広告枠でカルーセル形式の広告を配信できるようになります。これにより、より多くの見込み顧客にリーチできるようになります。
  • アプリ キャンペーン向けにカスタマイズされた、関連性の高い広告を作成できます。より詳細にカスタマイズし、関連性を高めた広告を使用して、テーマを絞った広告グループを簡単に作成できるように、今後数週間のうちに、Google 広告の管理画面に広告グループのフィードのフィルタ機能を導入します。
  • アプリ キャンペーンの広告でプロモーション アセットを表示できます。アプリ キャンペーンの広告にプロモーション アセットを掲載し、プロモーションやセールをアピールできるようになりました。プロモーション アセットは、ディスプレイ広告枠と YouTube 広告枠を対象に広告とともに表示されます。
  • プロモーション イベントに合わせてアプリ キャンペーンの入札単価が自動的に更新されます。アプリ キャンペーンのパフォーマンスを高めるために、広告主様が入力した今後のプロモーション イベントの情報に合わせて、入札単価を自動調整できるようになりました。季節性の調整の機能は現在、キャンペーン単位で利用できますが、今後数か月以内に広告グループ単位でも利用できるようになります。
  • アプリ キャンペーンのオーディエンス シグナルを活かして、リピーターを開拓できます。価値の高い買い物客を開拓できるように、ファーストパーティ オーディエンス リストを含むさまざまなオーディエンス リストをアプリ キャンペーンにリンクできるようになりました。Google AI が、広告主様が入力した情報を基に学習し、コンバージョンに至る可能性が高い買い物客に広告を表示します。

 

YouTube

YouTube はリーチを効率的に拡大する場所として最適ですが、それだけでなく、広告主様がどのようなマーケティングの目標を設定している場合でも、関心の高い視聴者に効果的に働きかけることもできます。本日は、より多くの視聴者に行動を促し、広告の掲載場所をより詳細に把握するためのイノベーションを発表します。

より多くの視聴者に行動を促す

  • ステッカーを使用して YouTube ショート広告のインタラクティブ性を高めることができます。今後数か月以内に、YouTube ショート広告にステッカーを導入する予定です。これにより、ショート動画ならではの雰囲気を維持したまま、広告のインタラクティブ性を高めてコンバージョン率を上げることができます。広告主様の商品フィードやアプリストアの掲載情報、広告キャンペーンの情報から既存の要素を抜き出し、クリック可能なステッカーとして YouTube ショート広告の上部に表示します。
  • ショートを視聴しているより多くのユーザーに働きかけることができます。今後数か月以内に、YouTube 内で左にスワイプするとランディング ページに移動できる機能や、ダブルタップで高評価できるオプションなど、YouTube ショートの視聴者の考え方に合った広告を表示できるようにする予定です。また、YouTube ショート広告の視聴者が、YouTube の他の場所でその長尺コンテンツを見つけられる機能も導入されます。
  • クリエイターと提携し、対象が拡大された YouTube ショッピング アフィリエイト プログラムを利用して、商品の売り上げを伸ばすことができます。このプログラムでは、資格要件をクリアしている YouTube クリエイターが自分の動画やショート動画、ライブ配信で商品に簡単にタグ付けを行えるため、視聴者は動画を見ながら購入ができるようになります。年内に、米国の Shopify Plus と Advanced の販売者様は、このプログラムに参加して商品を YouTube にシームレスに同期させ、売り上げ増に貢献しているクリエイターやコンテンツを分析できるようになります。
  • クリエイターが作成した動画を YouTube 広告として宣伝できます。今後数か月以内に、ブランドコネクトを活用した新しいパートナーシップ広告を利用して、クリエイターの魅力や革新性を広告主様のキャンペーンに直接取り入れることができるようになります。また、そうした動画の視聴者に基づいて新しいオーディエンス セグメントを作成することもできます。

広告の表示場所を詳しく把握

  • YouTube 広告の表示場所をより詳しく分析できます。広告業界の隣接基準に基づいて、YouTube のさまざまな環境(ショート動画を含む)で、広告が表示されているコンテンツを確認できるようになりました。また、信頼できる独立系のサードパーティ パートナーは、キャンペーン タイプを問わず、YouTube ショート広告の掲載先を参照し、データを確認できるようになりました。また、YouTube インストリームだけでなく、YouTube ショートでも、掲載先の絞り込み機能やテーマに基づく除外機能を利用することで、広告の掲載先を管理できます。

 

測定、オーディエンス

測定ソリューションやオーディエンス ソリューションに投資することで、AI にデータを送り込み、マーケティング戦略を長期的なビジネス成果につなげるための持続的な基盤を構築できます。本日は、データ管理の効率化や、より価値の高い顧客への広告表示、新しい知見の発見に役立つ新しいソリューションを紹介します。

データ管理を効率化し、より価値の高い顧客に広告を表示

  • データを最大限に活用できます。ファーストパーティ データをより簡単に活用できるようになる Google 広告データマネージャーが、すべての広告主様にご利用いただけるようになりました。クリック数回で Salesforce や BigQuery、Google Cloud Storage などのパートナーのツールを接続することで、拡張コンバージョンやカスタマー マッチなどのソリューションを利用できるようになります。
  • Google アナリティクスの「新規顧客の獲得」目標を使用してキャンペーンを最適化できます。「新規顧客の獲得」目標を使用するキャンペーンでは、Google 広告のさまざまなシグナルに基づいて新規顧客と既存顧客を区別します。年内には、Google アナリティクスのシグナルも自動的に追加され、この目標を達成するためのモデルを改善できるようになります。これにより、この機能を導入し、パフォーマンスを向上させやすくなります。
  • さまざまなチャネル全体でキャンペーンの予算をより効率的に管理できます。予算をどこに配分すべきかをより的確に把握できるよう、年内にクロスチャネルの予算配分機能をベータ版として Google アナリティクスに導入します。この更新により、さまざまなチャネル全体でキャンペーンの進捗や予測されるパフォーマンスを把握し、最適化案を確認できるようになります。  
  • 広告主様の商品やサービスに反応を示したことがあるユーザーに再アプローチできます。年内に、「Google 経由のオーディエンス」をリリースする予定です。これは、Google の検索結果ページや広告経由で広告主様のウェブサイトにアクセスしたユーザーで構成される新しいデータ セグメントです。このオーディエンス セグメントは、対象となるアカウントで自動的に使用できるようになります。

新しい知見を明らかにして、より多くの情報を意思決定に活かす

  • 生成された知見を活用して、より迅速かつ情報に基づいた意思決定を行えるようになります。今後数か月以内に、Google アナリティクスのインサイト カードに生成 AI が搭載されることで、データの傾向や大きな変化が表示され、わかりやすい言葉で変化の要因や最適化案をいち早く確認できるようになります。
  • Google 広告と検索広告 360 でレポートと分析情報を手早く確認できます。Google 広告と検索広告 360 で、より迅速に疑問の答えを確認できるように、簡単なプロンプトを入力してデータをフィルタし、手間なくビジュアル付きのレポートを作成できるようになります。この機能は、数か月以内に英語圏のユーザーを対象にリリースされる予定です。
  • 適切に測定を行うための基盤を構築できます。今後数か月以内に、個々の広告主様に合った最適化案を確認できる「測定診断」機能が導入されます。Google 広告やキャンペーン マネージャー 360 内で、計測方法のセットアップの検証やトラブルシューティングを行える新機能です。測定の持続性や準備状況を 1 か所で確認して、ファーストパーティ データを構築、活用できます。
  • 最高水準のマーケティング ミックスモデルを構築し、ビジネス成果を高められるよう支援します。年内に Google のオープンソース MMM である Meridian が全世界に導入されます。マーケティング戦略の効果をより確実に測定し、より多くの情報に基づいて意思決定を下せるようになります。
  • ベンチマーク分析によって同業他社とパフォーマンスを比較できます。年内に Google アナリティクス 4 に新機能が導入され、広告主様のビジネスのパフォーマンスを同業他社と比較して把握できるようになります。こうしたデータを活用すれば、時間とリソースをどこに投資するかについて、情報に基づいて判断できるようになります。
  • ファネル全体、チャネル全体でパフォーマンスを測定できます。年内に、リンクされたキャンペーン マネージャー 360 アカウントと Google アナリティクス 4 が統合され、インプレッションの集計が広告ワークスペースに表示されるようになります。これにより、ファネル全体でのブランドのパフォーマンスを詳細に分析できるようになります。また、Google 以外のキャンペーン データをアナリティクスにインポートする手順も簡素化されます。そのため、費用データのインポート機能を使用して、Pinterest、Reddit、Snap の Reporting API をアナリティクス プロパティで直接認証できるようになります。

 

アプリ

アプリ キャンペーンを使用すると、Google のサーフェス全体でモバイル ユーザーのエンゲージメントを促進できます。本日の発表内容は、アプリの検索キャンペーンと P-MAX キャンペーンのパフォーマンスをさらに高め、アプリ キャンペーンの効果をより効果的に測定するための一助になります。

アプリで検索キャンペーンと P-MAX キャンペーンのパフォーマンスを高める

  • Web to App Connect でアプリ内コンバージョンを増やしましょう。Web to App Connect を使用し、クリックをアプリに誘導すると、モバイルサイトに誘導した場合と比べてコンバージョン率が平均で 2 倍高くなります7。Google 広告では、Web to App Connect を簡単に導入できるように、検索キャンペーンや P-MAX キャンペーン、ショッピング キャンペーンの作成時に、個々の状況に合わせた通知や最適化案が表示されるようになりました。今後数か月以内に、Android デバイスと iOS デバイスの両方を対象に、動画広告、ホテル広告、デマンド ジェネレーション広告にも Web to App Connect が導入されます。

アプリ キャンペーンの効果をより効果的に測定

  • SKAdNetwork の改良により、iOS 関連の測定とパフォーマンスが向上しています。ウェブからアプリへのユーザー ジャーニーのアトリビューション分析を改善するため、Google Ads API、サードパーティの App Attribution Partner、Google 広告の管理画面全体で、新しい SKAdNetwork のレポート更新機能を利用できるようになりました。また、SKAdNetwork のコンバージョン値のスキーマと Google 広告を統合し、目標アクション単価と目標広告費用対効果の入札戦略を基に iOS アプリ キャンペーンのパフォーマンスを向上させる機能のベータ版が公開されています。
  • アプリ キャンペーンのインクリメンタリティを測定できます。地域ベースの対照テストを設定し、iOS と Android 向けのアプリ キャンペーンの費用対効果の増分をより正確に測定できるようになりました8。プライバシーに配慮したこのテストは、Google 広告で簡単に設定できるほか、Google アナリティクス 4 のイベントやアップロードしたファーストパーティ データをシームレスに併用し、結果をレポートで確認できます。

 

最適化スコアと最適化案に AI の基本を追加

Google AI をビジネスに有効活用するための基本を押さえましょう。

  • Google 広告の AI の基本と最適化スコア、最適化案を活用することで、現状を把握し、行動に活かすことができます。[最適化案] ページに [AI の基本] というカテゴリが新たに追加されました。このセクションでは、クリック数回で最適化スコアを高められる最適化案を確認できます。広告主様がアカウント単位の最適化スコアを 10 ポイント以上高めると、コンバージョン数が平均 15% 増加することがわかっています9

 

投稿者: Google Marketing Live チーム

 

1. Google 内部データ、2023 年 10 月~11 月。 
2. Google 内部データ、2023 年 10 月~2024 年 3 月。パフォーマンスとは、一定の費用対効果でのコンバージョン数とコンバージョン値のことを指します。
3. Google レンズの結果は、画像の一致状況によって異なります。インターネット接続が必要です。 
4. 「かこって検索」機能は一部のデバイスでご利用いただけます。インターネット接続が必要です。対応するアプリおよびサーフェスで機能します。結果は画像の一致状況によって異なります。
5. Google 内部データ、
2023 年 11 月 7 日~2024 年 1 月 17 日(米国 / 英国)、Google 広告の会話機能を使用して公開された検索キャンペーンと、その機能を使用せずに公開された検索キャンペーンの比較。不正行為者のアカウントは除きます。
2024 年 1 月 24 日~2024 年 3 月 14 日(全世界)、Google 広告の会話機能を使用して公開された英語の検索キャンペーン(ランディング ページも英語)と、その機能を使用せずに公開された英語の検索キャンペーン(ランディング ページも英語)の比較。不正行為者のアカウントは除きます。
6. Google 内部データ、2024 年 4 月~5 月。
7. Google 内部データ、2022 年 2 月~3 月のテスト。
8. アプリ キャンペーンのターゲットがブラジル、フランス、ドイツ、日本、オランダ、スペイン、英国、または米国に設定されている場合は、アカウント マネージャーを通じて地域ベースのテストを実施できます。年内に他の国でも導入される予定です。 
9. Google 内部データ、2023~2024 年。

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