サポートされているファイル形式

Google では現在、タブ区切り形式と XML 形式の両方でデータファイルをアップロードできます。それぞれのファイル形式の作成手順は以下のとおりです。

タブ区切りファイルの作成手順

タブ区切り値（TSV）ファイルは、Manufacturer Center でサポートされている 2 つのファイル形式の 1 つです。ほとんどの TSV ファイルはスプレッドシート プログラムを使用して作成されます。最初の行（見出し行）に属性名をタブで区切って入力します。その後 2 行目から、各属性名の下に対応する値を入力します。タブ区切りファイルの作成と保存には、Google スプレッドシートや LibreOffice のようなスプレッドシート プログラムを使うことをおすすめします。

データファイルを作成する

手順 1: スプレッドシート プログラムを起動する

Google スプレッドシートのようなスプレッドシート プログラムを使用します。これにより、データファイルの作成や適切な形式への変換が簡単になります。

手順 2: 見出し行を作成する

スプレッドシートの 1 行目の各列に、商品の説明に使用する属性の名前を 1 個ずつ入力します。必須属性と関連する推奨属性をすべて指定してください。

見出し行にサンプル属性を入力すると、以下のようになります:

	A	B	C	D	E	F
1	ID [id]	ブランド [brand]	タイトル [title]	GTIN [gtin]	商品説明 [description]	商品画像リンク [image_link]

 

手順 3: 商品アイテム情報を入力する

見出し行の下の行に、選択した属性に該当する商品アイテム情報を入力します。商品アイテムは行ごとに 1 個ずつ入力し、商品アイテム情報は適切な列にそれぞれ入力します（たとえば、商品の説明は「商品説明」の見出しと同じ列に入力してください）。

	A	B	C	D	E	F
1	ID [id]	ブランド [brand]	タイトル [title]	GTIN [gtin]	商品説明 [description]	商品画像リンク [image_link]
2	123-yelbr	佐々木玩具	佐々木玩具 - 黄色のクマ	001234567890	説明の例	link.com/pic
3	456-redbr	佐々木玩具	佐々木玩具 - 赤色のクマ	001234598760	説明の例	link.com/pic

 

手順 4: スプレッドシートを変換する

ほとんどのスプレッドシート プログラムでは、データをタブ区切りファイル形式で書き出すことができます。以下のどちらのオプションでも .tsv という拡張子のファイルが作成されます。このファイルを Manufacturer Center に送信してください。

Google スプレッドシートを使用している場合:

• [ファイル] メニューから [ダウンロード] を選択し、[タブ区切りの値（.tsv、現在のシート）] を選択します。タブ区切りのテキスト ファイルが新しいウィンドウで開きます。
• ファイル名を指定します。ファイルの種類を指定するオプションがある場合は、必ず [.tsv] を指定してください。[保存] をクリックします。

LibreOffice を使用している場合：

• [ファイル] > [名前を付けて保存] の順に選択します。
• 形式として [Text CSV（.csv）] を選択します。CSV となっていますが、実際にはすべての種類のテキスト ファイルが生成されます。
• [フィルター設定の編集] をオンにします。[保存] をクリックします。警告が表示される場合がありますが、Text CSV 形式のままで続行します。
• ポップアップが表示されたら、[文字セット] は [Unicode（UTF-8）] のままにし、[フィールド区切り子] はプルダウンから [{Tab}] を選択して変更します。[テキスト区切り子] の値を削除し、他のチェックボックスはそのままにして [OK] をクリックします。

以前に Manufacturer Center アカウントにフィードを登録したことがある場合は、その設定で指定したファイルと同じファイル名にします。

手順 5: データフィード経由でファイルを送信する

ファイルの形式が下記の要件を満たしていることを確認し、Google にファイルを送信します。

形式の要件

• タブ区切りのファイルである。
• ファイルの 1 行目は見出しとなっていて、属性の名前がタブ区切り形式で入っている。
• 1 行に 1 商品が記載され、行内の各属性がタブで区切られている。
• 行の末尾にタブを入れない。
• 属性自体にタブまたは改行を入れない。

繰り返し属性の書式設定

次の属性は繰り返し属性です。

• GTIN [gtin]
• 商品カテゴリ [product_type]
• 追加の商品画像リンク [additional_image_link]
• 動画リンク [video_link]

 

繰り返し属性とは、複数の値を指定できる属性です。

• 繰り返し属性の値はカンマで区切る必要があります。
  • GTIN [gtin]
    001234567898, 001234567876
• 繰り返し属性の値にカンマが含まれている場合は、値を二重引用符で囲む必要があります。
  • 商品カテゴリ [product_type]
    "ホーム・ガーデン > キッチン, ダイニング, テーブル > 家電 > 冷蔵庫", 家電 > キッチン > 冷蔵庫
• 引用符で囲まれた値に二重引用符が含まれている場合は、二重引用符を 2 つにする必要があります。
  • "画像を鮮やかに映し出す 7"" タブレット スクリーン（1 インチあたり 323 ピクセル）", "長持ちバッテリー、最大 9～10 時間の連続使用", "2 GB RAM のクアッドコア スピードとパフォーマンス、Android 4.3 搭載"

 

次の属性は、繰り返しグループ属性です。

• 商品の詳細 [product_detail]
• 機能説明 [feature_description]

グループ属性とは、サブ属性を持つ属性です。

• 商品の詳細属性には、次の 3 つのサブ属性があります。
  • セクション名 [section_name]
  • 属性名 [attribute_name]
  • 属性値 [attribute_value]
• 機能説明属性には、次の 3 つのサブ属性もあります。
  • 広告見出し [headline]
  • テキスト [text]
  • 商品画像リンク [image_link]

グループ属性を設定する場合は、すべてのサブ属性の値をコロンで区切って入力します。

• 商品の詳細
  画面:解像度:1920x1200
• 複数のグループ属性値を設定する場合は、通常の繰り返し属性と同様にカンマで区切って入力します。
  • 商品の詳細
    画面:解像度:1920x1200,画像:重量:17.4 ポンド
• カンマを含む値とコロンを含む値は、繰り返し属性と同様に二重引用符で囲む必要があります。また、二重引用符で囲まれた値に含まれる引用符は 2 つにする必要があります。
  • 機能説明 [feature_description]
    ズーム機能を強化した新商品: ズーム機能を強化した最新モデルで、世界をもっと鮮やかに表現。:"http://example.com/image1.png",解像度がアップ:"解像度が旧モデルの 10 倍になった 15"" ディスプレイと 3.5 倍ズーム機能を搭載した新商品が登場。":"http://example.com/image2.jpg

例: Manufacturer Center ファイル テンプレート - TSV.tsv

XML ファイルの作成手順

Extensible Markup Language（XML）は、人間でも機械でも読み取りが可能な形式で構造化データをエンコードするための柔軟なフレームワークです。強力なエクスポート機能を備えた商品情報管理（PIM）システムがある場合は、XML ファイルを使用することをおすすめします。

Google では正式な RSS 2.0 仕様の中の該当する各セクションにリンクしている標準属性を備えた RSS 2.0 の拡張版がサポートされているため、例に示したコンポーネントに関する追加情報をご覧いただけます。ここでは、RSS 2.0 自体に関する詳しい説明は最小限に抑え、ファイルの例を示すに留めています。この規格について詳しくは、http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss（英語）をご覧ください。

セクション 1: RSS 2.0

RSS 2.0 仕様に基づいて、タイトル [title]、商品リンク [link]、商品説明 [description] という商品アイテムレベルで事前定義された 3 つの要素があります。これらの要素は RSS 2.0 規格ではオプションですが、商品データフィードでは必須になります。

商品データフィードでは、ID [id]、ブランド [brand]、GTIN [gtin] などのその他の要素も必須です。これらの要素や商品に関するより詳細な情報を含めるために、Google では Manufacturer Center フィードの名前空間を追加して RSS 2.0 の機能を拡張しました。Manufacturer Center の名前空間を定義すると、「属性」と呼ばれる追加要素を使用できるようになり、フィード内のそれぞれの商品に関して提供できる情報量を増やすことができます。

以下に 1 つの商品を含む基本的な RSS 2.0 ドキュメントの例を示します:

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rss version="2.0" xmlns:g="http://base.google.com/ns/1.0">
  <channel>
    <title>Acme Inc</title>
    <link>http://www.amce.com</link>
    <description>Acme Inc の商品ラインのサンプル フィード</description>
    <item>
      <g:id>actb7-16-B</g:id>
      <g:brand>Acme</g:brand>
      <g:title>Acme タブレット - WiFi - 16GB - ブラック</g:title>
      <g:gtin>001234567895</g:gtin>
      <g:gtin>1001234567894</g:gtin>
      <g:mpn>ACMETAB16</g:mpn>
      <g:disclosure_date>2013-01-15</g:disclosure_date>
      <g:release_date>2013-03-04</g:release_date>
      <g:suggested_retail_price>USD 129.00</g:suggested_retail_price>
      <g:product_name>AcTab 7</g:product_name>
      <g:product_line>AcTab</g:product_line>
      <g:product_type>デバイス &gt; タブレット コンピュータ</g:product_type>
      <g:product_type>コンピュータ &gt; タブレット コンピュータ</g:product_type>
      <g:item_group_id>AcTab-7-2013</g:item_group_id>
      <g:color>ブラック</g:color>
      <g:product_detail>
        <g:section_name>全般</g:section_name>
        <g:attribute_name>製品タイプ</g:attribute_name>
        <g:attribute_value>デジタル プレーヤー</g:attribute_value>
      </g:product_detail>
      <g:product_detail>
        <g:section_name>全般</g:section_name>
        <g:attribute_name>デジタル プレーヤーのタイプ</g:attribute_name>
        <g:attribute_value>フラッシュ ベース</g:attribute_value>
      </g:product_detail>
      <g:product_detail>
        <g:section_name>ディスプレイ</g:section_name>
        <g:attribute_name>解像度</g:attribute_name>
        <g:attribute_value>432 x 240</g:attribute_value>
      </g:product_detail>
      <g:product_detail>
        <g:section_name>ディスプレイ</g:section_name>
        <g:attribute_name>対角サイズ</g:attribute_name>
        <g:attribute_value>2.5 インチ</g:attribute_value>
      </g:product_detail>
      <g:description>>薄型化、軽量化、高速化して新登場 - 画像を鮮やかに表現する 7 インチ スクリーンを搭載した AcTab はパワフルでありながら持ち運びに便利。</g:description>
      <g:feature_description>
        <g:headline>超高画質 7 インチ スクリーン。</g:headline>
        <g:text>230 万超のピクセルを手のひらの上で楽しめる、超高解像度の 7 インチ タブレットです。</g:text>
        <g:image_link>http://www.acme.com/actab7/screen</g:image_link>
      </g:feature_description>
      <g:feature_description>
        <g:headline>立体的なサウンド。</g:headline>
        <g:text>AcTab7 はデュアル ステレオタイプ スピーカー搭載。臨場感あふれる豊かなオーディオ体験ができます。微調整が可能な音量調節機能を搭載しているので、声も音もはっきりと聞き取ることができます。</g:text>
        <g:image_link>http://www.acme.com/actab7/sound</g:image_link>
      </g:feature_description>
      <g:feature_description>
        <g:headline>かつてない軽さでバッテリーも長持ち。</g:headline>
        <g:text>まったく新しい AcTab は重量わずか 300 グラム。自由に持ち運ぶことができるので、カバンやリュックサックはもちろん、ズボンのポケットにもらくらく収まります。HD 動画の再生なら 9 時間、ウェブサイトや電子書籍なら 10 時間と、長時間の稼働が可能なバッテリーを搭載。1 日中安心して過ごせます。しかもワイヤレス充電対応なので、充電機からさっと外して出かけられます。</g:text>
        <g:image_link>http://www.acme.com/actab7/battery</g:image_link>
      </g:feature_description>
      <g:image_link>https://acme.com/actab7.png</g:image_link>
      <g:additional_image_link>https://acme.com/actab7.png</g:additional_image_link>
      <g:additional_image_link>https://acme.com/actab7-front.png</g:additional_image_link>
      <g:additional_image_link>https://acme.com/actab7-back.png</g:additional_image_link>
      <g:video_link>https://www.youtube.com/watch?v=abc</g:video_link>
      <g:product_page_url>http://www.acme.com/actab</g:product_page_url>
    </item>
  </channel>
</rss>

この例では、名前空間宣言（xmlns:g="http://base.google.com/ns/1.0"）と Manufacturer Center の属性（GTIN [gtin]、MPN [mpn]、推奨小売価格 [suggested_retail_price]、発売日 [release_date]）という、2 つの主要な点が追加されました。

Manufacturer Center の名前空間宣言

Manufacturer Center の名前空間でのみ定義される属性を使用する場合は、名前空間宣言 xmlns:g="http://base.google.com/ns/1.0" が必要です。

Manufacturer Center の名前空間宣言に加えて、すべての属性タグ内に接頭辞を含める必要もあります。この接頭辞を属性に追加するのは、名前空間内で定義されている属性と RSS 2.0 内で定義されている要素を区別するためです。この名前空間宣言で選択されている接頭辞は "g" です（<g:image_link>http://www.google.com/images/google_sm.gif</g:image_link>）。

Manufacturer Center の名前空間内の属性にはこの接頭辞を含める必要があり、そうしないと属性と属性に含まれる値は無視されます。

属性

商品に特有の関連属性を必要なだけ使用できます。こうした属性を使って追加情報を商品に指定すると、商品アイテムがショッピング広告の検索結果に表示される可能性が大幅に高まります。さらに Manufacturer Center の名前空間で定義された多くの属性は 1 つの商品の中で複数回使用できます。これにより、商品に関する情報をデータファイルにより多く追加できます。

セクション 2: 重要なチェックリスト

ファイルを送信する前に、ご使用のファイルの形式が適切に設定されていることを確認するためにこのリストをチェックすることを強くおすすめします。

1. Manufacturer Center アカウントに登録したフィードのファイル名は、ファイルに割り当てた名前と一致する必要があります。
2. 次の名前空間宣言を必ず含めてください。 xmlns:g="http://base.google.com/ns/1.0"
3. Manufacturer Center の属性タグに含まれている接頭辞が、名前空間宣言で定義された接頭辞と一致していることを確認します。
4. 値を含まない属性は削除します。

セクション 3: 最後の注意事項

このドキュメントに含まれているサンプル エントリは、XML 商品データファイル作成の基礎がわかりやすくなるように簡略化されています。RSS 2.0 規格または独自の名前空間の中で定義された他の要素が含まれているファイルも使用することはできますが、これらの要素に含まれている情報はすべて処理中に無視され、リスティングには表示されません。現時点では、デフォルトの RSS 2.0 要素に含まれるデータと、Manufacturer Center の名前空間内の属性に含まれるデータのみが処理されます。

例: Manufacturer Center ファイル テンプレート - XML.xml

データファイルを作成するときは、次のいずれかのファイル名拡張子を使用して適切なファイル形式で保存してください。

• .tsv: タブ区切り値
• .xml: XML
• .gz: Gnu zip、圧縮済みテキスト、または XML
• .zip: Zip、圧縮済みテキスト、または XML
• .bz2: Bzip2、圧縮済みテキスト、または XML