AI を活用した検索キャンペーンと P-MAX キャンペーンは、Google 広告の効果を促進する優れた組み合わせ（パワーペア）です。新しい検索語句、チャネル、およびオーディエンスから新たな需要を見つけ出し、成果を高めることができます。Google Marketing Live 2023 では、キャンペーンの成果を高めたり、優れた広告エクスペリエンスをユーザーに提供したり、詳しい分析情報でパフォーマンス向上の要因を把握したりする際の、新しい方法を発表しました。
検索キャンペーンを使って成果を向上
Google 広告の新しい会話機能でより効果的な検索キャンペーンを作成: お客様の専門知識と Google AI を組み合わせて、さらに効果的な検索キャンペーンを作成できます。同僚に話しかけるように Google 広告にアイデアを尋ねると、効果的なキーワード、広告見出し、説明文、画像、および他のアセットを簡単に生成できます。7 月にこの自然言語および会話機能のテストを行い、年内に一般提供を開始する予定です。
Google 広告と自然言語で会話してキーワードやアセットを作成し、検索キャンペーンの成果を高めることができます
生成 AI を活用した新しい広告エクスペリエンスの提供: 生成 AI の活用は、Google 検索を質の高い情報の「玄関」として保ちながら、検索作業をよりスマートでシンプルにするという、Google 検索を強化する最初の一歩となります。この新しい生成 AI による検索体験（SGE）は、まもなく、Google の早期テストプログラム Search Labs を通して米国のユーザーの皆様にご利用いただけるようになります。今後数か月以内に、検索広告とショッピング広告を AI 型のスナップショット モードと会話モードに試験的に直接統合します。また、高い関連性と品質の広告を生成 AI を使用して作成し、検索ジャーニーの各段階に合わせてカスタマイズするという、新しいフォーマットを試験的に展開します。Google は、ユーザーからのフィードバックから学び、広告主様と緊密に連携しながら、より効果的なソリューションを提供することで、この新たな機能における広告の進化に責任を持って取り組んでいます。
今後数か月以内に、検索広告とショッピング広告を AI 型のスナップショット モードと会話モードに試験的に直接統合します
広告主様向け: SGE について
Google 検索の新しい生成 AI 機能で広告を掲載するにはどうすればよいですか。
広告主様側で必要なご対応は特にございません。SGE の広告（Search Labs でご利用可能）は、米国で掲載対象となる既存のキャンペーンから使用されます。この新機能でユーザーにリーチするには、検索キャンペーンに AI を活用した広告ソリューション（例: 価値に基づく入札戦略、画像アセットおよび部分一致を使ったレスポンシブ検索広告）を導入して、ウェブサイトの高品質のクリエイティブに投資しておきましょう。
SGE で広告はどのような場合に表示されますか。
広告は、Search Labs のテストに参加したユーザーを対象にさまざまな場所で掲載されます。ページ全体の専用広告スロットのほか、AI 型のスナップショット モードと会話モードで直接表示されます。この機能で表示される広告は、米国で掲載対象となる既存のキャンペーンから使用されます。
SGE で表示された広告について、レポートを確認できますか。
この新機能で表示された広告は、SGE におけるユーザー検索の新しいコンテキスト意向に基づいて、検索語句レポートに表示されます。検索語句には除外キーワードが適用され、表示したくない広告につながる検索は常に除外されます。この機能によって表示された広告に関する個別のレポートはありません。
改善された自動作成アセットを使って、より関連性の高い広告を表示: 今年中に、検索キャンペーンと P-MAX キャンペーンの自動作成アセットに生成 AI が導入され、ユーザーの検索語句により合致する新しい広告見出しと説明文を生成できるようになります1。たとえばユーザーが「乾燥性敏感肌向けのスキンケア」と検索した場合、広告ではランディング ページをもとに、独自の AI 生成の広告見出しを表示できます。広告見出しは「乾燥した敏感肌をケア」のように、検索語句により関連性の高いものとなります。これにより、ブランディングを維持しながら広告の関連性を高め、アセットの鮮度を保つことができます。
新しい部分一致のブランド制限で、ブランディング キャンペーンのリーチを拡大: 部分一致を使用すると、パフォーマンス目標に合わせてリーチとコンバージョンを最大化できます。一方これまで、特定のブランドのニーズがあるキャンペーンでは、部分一致を十分に活用していただけないことがありました。そこで今回、ブランドの制限を導入することになりました。この新機能を使用すると、指定した関連性の高いブランド トラフィックのみにマッチするようにしながら、部分一致のリーチを拡大できます。ブランドの制限は、新しい部分一致のキャンペーン単位の設定を有効にするとご利用いただけます。
新しいブランドの制限を使うと、指定した関連性の高いブランド トラフィックにマッチするようにしながら、部分一致のリーチを拡大できます
スマート自動入札の機能強化のメリット: ビジネスにコンバージョンと価値をもたらす可能性が高い検索語句をより正確に予測するために、Google では長年にわたり、スマート自動入札モデルの改善を続けてきました。Google AI の進歩によって、大規模言語モデルの緊密な統合が入札に組み込まれ、ユーザーの検索と意図をより深く理解できるようになります。まもなくスマート自動入札では、成果向上を後押しできるよう、これまでになくインテリジェントに、検索語句を重視した最適化が行われるようになります。Google で日々行われる何十億件もの検索のうち、15% はそれまでになかった検索語句です。今回の入札の機能強化は、より価値の高い検索のタイミングで広告を表示し、新たなビジネス チャンスを獲得するうえで役立ちます。
上位の検索カテゴリを把握して、レスポンシブ検索広告を改善: レスポンシブ検索広告では Google AI を活用して、ユーザーが検索したときに、より関連性の高い有益な広告を表示します。このたび、レスポンシブ検索広告ごとに、上位の検索カテゴリを確認できるようになりました。これにより、パフォーマンスを高めている要因をより詳しく把握して、広告をさらに最適化するための新しいアイデアを得られます。
ビジネス情報を追加して、検索広告の利便性と訴求力を高める: ビジネスのロゴと名前を世界中のすべての言語でご利用いただけるようになりました。資格要件を満たし、Google の適格性確認プログラムを完了した広告主様が対象となります。これらのアセットを追加することで、ユーザーがお客様のビジネスを一目で特定し、目的の商品やサービスを見つけやすくなります。検索広告でビジネスのロゴと名前を表示した広告主様では、現在と同程度のコンバージョン単価で、コンバージョン数が平均 8% 増加しています2。
P-MAX を使ってユーザーへの働きかけを増幅
新しい目標を使って、新規顧客と既存顧客の価値を最大化自社のカスタマー リストを Google AI と組み合わせることで、消費者のライフサイクルの全段階で、ビジネス成果の向上を達成できます。実際、P-MAX で新規顧客の獲得を重視して「新規顧客の価値」モードを使用すると、広告費用対効果が 9%、新規顧客の割合が 5% 向上することがわかっています3。
このたび、P-MAX の「新規顧客の獲得」目標を拡充します。これにより、高いライフタイム バリューをもたらすと予測される新規顧客を重視した最適化が可能になります。この機能は現在ベータ版でご利用いただけます。詳しくは、Google チームまでお問い合わせください。また今年後半に、新しい再エンゲージメント目標 もベータ版で導入する予定です。最も価値の高い既存顧客とつながり、顧客維持率を高めるうえで役立つ機能です。
キャンペーンを万全にしてから掲載を開始: キャンペーンの事前入力を使用すると、アセットや 1 日の予算といった要素について、カスタマイズされた設定案が表示されます。設定内容はビジネスへの効果に応じて、いつでも更新できます。事前入力は、ウェブサイト、過去のキャンペーン、Google AI が予測する効果的な設定に基づきます。年内には設定フローに最適化案も統合され、使用すべき入札戦略とターゲットの提案が表示されるようになります。
P-MAX で新しい高品質のアセットを生成: P-MAX に、生成 AI を活用した刷新されたアセット作成フローを導入します。Google AI がビジネスについて学習できるよう詳細情報を提供したり、テキストと画像のアセットに関する複数のオプションを使って、簡単にキャンペーンにアセットを追加したりできます。アセット候補は、作成プロセス全体で変更および削除できます。目標をもとに AI に指示して、オプションを追加で作成することも可能です。これらの更新の一部は、英語圏の国でパソコン向けに、2023 年後半より順次導入される予定です。さらに、クリエイティブに関するアイデアも得やすくなります。最も成果が高いアセットに関する分析情報のほか、新しいアセットを追加して最大限に効果を高めるための最適化案も表示されます。
P-MAX の新しいアセット作成フローでは生成 AI を活用するため、高品質の広告アセットを作成しやすくなります
Ads Creative Studio でより効率的な共同作業: クリエイティブ チームとメディアチームがさらに連携しやすくなる、新しいツールが導入されます。P-MAX のアセットをプレビューして Google 広告に直接エクスポートできるほか、ベスト プラクティスと仕様を確認して、導入前にクリエイティブを効果的なものにできます。Ads Creative Studio の新しいトレンドに関するエクスプローラは、クリエイティブ チームが最新の検索トレンドとデータを確認して、新しいクリエイティブのアイデアを練る際にも役立ちます。
Ads Creative Studio の新機能では、導入前に P-MAX のクリエイティブとアセットを簡単に効果的なものにできます
テストとより詳細な分析情報で、パフォーマンスを高めている要因を確認
- 新しいテストの種類を実施: 単独の P-MAX キャンペーンでさまざまな設定（例: 最終ページ URL の拡張機能を有効にする）の A/B テストを行い、パフォーマンスを確認できます。今年中にベータ版がご利用可能になります。
- 分析情報ページの検索語句に関する分析情報を改善: これまで以上に検索語句カテゴリが追加され、ユーザーの意図や、お客様のビジネスがどのように検索されているかを把握しやすくなります。カスタム期間を適用したり、過去の分析情報を表示およびダウンロードして、さらに深く掘り下げたりできます。また分析情報には、Google 広告のメイン管理画面のほか、Google Ads API 経由でもアクセス可能です。
- 分析情報ページの改善されたパフォーマンス インサイト: いくつかの説明と分析情報が、変更履歴やオークション分析といった 1 つの統合ビューにまとめて表示されます。
- 新しいアセットの分析情報 : クリエイティブのパフォーマンスに関する詳細情報を確認できます。たとえば、特定のオーディエンスの共感を呼ばなくなっているクリエイティブを把握できます。また、最適化案を確認して、成果向上が見込める AI 生成の新しいアセットまたは保存済みのアセットを使用できます。
検索と P-MAX に関するまとめ動画にぜひご登録ください。キャンペーンのパフォーマンスを飛躍的に高める方法について、最新情報をご覧いただけます。
投稿者: Google Marketing Live チーム
1. 自動作成アセットは現在のところ、検索キャンペーンで英語（ベータ版）で提供されています。P-MAX では全地域で順次導入されています。
2. Google 内部データ（グローバル、2023 年 3 月 9 日～2023 年 3 月 22 日）
3. *社内調査に基づく平均的なパフォーマンスの伸び。実際に得られる結果は、個々のキャンペーンの設定によって異なります。Google 内部データ（グローバル、全業種を対象とした A/B テスト、2022 年 10 月～2023 年 4 月）
