企業のマーケティング活動がプライバシー重視に舵を切る中、自社データ戦略の策定がこれまで以上に重要になっています。そこで、自社データを使ってプライバシーを保護しながらお客様と強固な関係を築くのに役立つのが、カスタマー マッチです。本日は、カスタマー マッチがより使いやすくなり、より多くのお客様様にご利用いただけるように、改善を加えたことをお知らせいたします。
より多くの広告主様がカスタマー マッチを利用できるようになりました
Google は 6 月に、カスタマー マッチをほぼすべての広告主様にご利用いただけるようにする計画を発表いたしました。カスタマー マッチは、今後数週間以内に、ポリシーを遵守しているすべての広告主様にご利用いただけるようになります。
ご利用いただける機能は、アカウントの要件によって異なります。
- ポリシーを遵守しているすべてのアカウント1では、カスタマー マッチとカスタマー マッチ向けの類似ユーザー機能を使用して、パフォーマンスのモニタリングと、キャンペーンからのオーディエンスの除外を行うことができます。
- ポリシーを遵守しながら Google 広告を 90 日間利用した実績があり、ご利用金額が通算 5 万ドルを超えている広告主様は2、カスタマー マッチとカスタマー マッチ向けの類似ユーザー機能を使用して、パフォーマンスのモニタリング、オーディエンスへのリーチとエンゲージメント、オーディエンスに対して設定した入札単価の変更、キャンペーンからのオーディエンスの除外を行うことができます。
ご利用いただけるカスタマー マッチの機能 |
ポリシーを遵守しながら Google 広告を 90 日間利用した実績があり、ご利用金額が通算 5 万米ドルを超えているアカウント |
ポリシーを遵守しているすべてのアカウント1 |
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以下に、これらのカスタマー マッチの機能をお客様のマーケティング戦略で使用する例をいくつかご紹介します。
- 「ターゲティング」設定: お客様の商品を購入したユーザーが関心を持ちそうな他の関連商品やサービスの広告を、そのユーザーに向けて表示します。
- 「モニタリング」設定: カスタマー マッチ リストに含まれる、自社の他の商品やサービスに関心を持つ可能性があるユーザーに、別のユーザー エクスペリエンスを提供します。スマート自動入札を使用する場合、「モニタリング」設定で追加したカスタマー マッチ リストがスマート自動入札戦略のシグナルとして使用されます。
- 類似ユーザー機能: 購入歴のあるユーザーに似た特徴を持つ新規ユーザーにリーチします。
- 個別の入札単価調整: 広告主様から頻繁に商品を購入するユーザーに対して入札単価を引き上げます。
- 除外設定: 広告主様から最近購入したものの、再購入する可能性が低いお客様を除外します。
カスタマー マッチの使い方と自社データを最大限に活用する方法について詳しくは、こちらの運用ガイドをご覧ください。
カスタマー マッチ リストをアップロードしやすくなりました
また、カスタマー マッチは、より多くのお客様にご利用いただけるようになっただけでなく使いやすさも向上しています。たとえば、カスタマー マッチ リストのアップロードに関する問題が発生したときのためのガイドラインがもっと必要だというご意見が数多く寄せられていました。
アップロードの失敗やリストサイズが小さいといった問題は、ほとんどの場合、形式が正しくないことが原因です。そのため、手動アップロードを行う前にエラーを修正していただけるように、Google 広告にアップロード プレビュー ツールを導入しました。これにより、形式の問題の確認と、提案された修正方法の適用を、管理画面で直接行えるようになりました。
カスタマー マッチについて詳しくは、Google 広告ヘルプセンターをご覧ください。
Posted by Digvijay Singh(Google 広告担当プロダクト マネージャー)
1. これまでポリシーを遵守してきた実績があり、お支払いに関して問題が発生していない広告主様またはアカウントであることが必要です。
2. 米ドル以外の通貨で管理されているアカウントのご利用金額は、その通貨の月別平均為替レートで米ドルに換算されます。