Chromebook を適切に設定すると、保育園や幼稚園から高校までのテスト規格に対応する、学力テストに適した安全なプラットフォームとして利用できます。テスト中に生徒がウェブを閲覧できないようにしたり、外部ストレージ、スクリーンショット、印刷機能の利用を無効にしたりできます。
Chromebook は、Partnership for Assessment of Readiness for College and Careers(PARCC)と Smarter Balanced Assessment Consortium において、オンライン学力テストを実施するためのハードウェアとオペレーティング システムの要件を満たしていることが確認されています。
始める前に
- Google Workspace for Education をまだお持ちでない場合は、使用する Chromebook ごとに、最適なサービスについてお問い合わせください。
- 各 Chromebook を学校のドメインに登録します。ChromeOS デバイスを登録するをご覧ください。
- 学力テストを受ける生徒を組織部門に移動します。詳しくは、組織部門へのユーザーの移動をご覧ください。
- 特定のユーザー群や登録済みの Chrome ブラウザ群に対して設定を行うには、それらのユーザー アカウントまたはブラウザを 1 つのグループまたは 1 つの組織部門に配置します。グループに追加できるのはユーザー アカウントのみです。詳しくは、グループと組織部門を追加するをご覧ください。
- デバイスの再起動が必要な場合や電源が切れた場合でも生徒のデータが失われないよう、学力テストの期間中は [ユーザーデータ] を [ローカル ユーザー データを消去しない] に設定することをおすすめします。詳しくは、ユーザーデータをご覧ください。
学力テスト用に Chromebook を設定する
要件: Chrome キオスクアプリとしてテストを受けられるようにする必要があります。詳しくは、Chrome キオスクアプリを作成してデプロイするをご覧ください。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [アプリと拡張機能] [キオスク] に移動します。
- 全ユーザーに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
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使用するアプリを見つけてクリックし、設定を行います。詳しくは、アプリや拡張機能を表示、設定するをご覧ください。
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[自動起動するアプリ] の横で、ChromeOS デバイスで自動的に起動させるアプリを選択します。
- (強く推奨)試験中に生徒のローカルデータが消去されないようにするには、次を行います。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] [デバイスの設定] に移動します。
- 全ユーザーに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [ログイン設定] にアクセスします。
- [ユーザーデータ] をクリックします。
- [すべてのローカル ユーザー データを消去しない] を選択します。
注: Collegeboard Blue Book キオスクアプリを使用している場合は、デバイスを Chrome バージョン 114 に更新して、Blue Book テストデータが保存され、再起動時に復元されるようにすることをおすすめします。更新を適用するには、Chrome の更新を管理する(Chrome ブラウザ クラウド管理)の手順に沿って操作します。 - [保存] をクリックします。
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キオスクアプリの自動起動設定
- [キオスクアプリを自動起動] が設定されていない場合は、生徒のログイン画面のシステムトレイにキオスクアプリのメニューが表示されます。生徒は、適切なキオスクアプリを選択、起動して、テストを受けます。テストが完了したら、生徒はキオスクアプリを終了して、再びユーザー セッションにログインできるようになります。
- [キオスクアプリを自動起動] が設定されている場合は、設定後にデバイスを起動すると、すぐキオスクアプリが読み込まれます。
キオスクの設定方法については、管理対象ゲスト セッションの設定に関する記事をご覧ください。
提供元が行う手順:
- 提供元が所有する独立したドメインを作成します。
- 生徒のアカウントを作成します。
学校の IT 管理者が行う手順:
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] [デバイスの設定] に移動します。
- 全ユーザーに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- (強く推奨)試験中に生徒のローカルデータが消去されないようにするには、次を行います。
- [ログイン設定] にアクセスします。
- [ユーザーデータ] をクリックします。
- [すべてのローカル ユーザー データを消去しない] を選択します。
注: Collegeboard Blue Book キオスクアプリを使用している場合は、デバイスを Chrome バージョン 114 に更新して、Blue Book テストデータが保存され、再起動時に復元されるようにすることをおすすめします。更新を適用するには、Chrome の更新を管理する(Chrome ブラウザ クラウド管理)の手順に沿って操作します。 - [保存] をクリックします。
- (省略可)デバイスにログインできるユーザーを、学力テストのドメインに所属しているユーザーのみに制限します。
- [ログイン設定] にアクセスします。
- [ログインの制限] をクリックします。
- [ログインをリスト内のユーザーのみに制限] を選択します。
- *@yourdomain.com を入力します。
- [保存] をクリックします。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [アプリと拡張機能] [ユーザーとブラウザ] に移動します。
Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [アプリと拡張機能] [ユーザーとブラウザ] に移動します。
- (ユーザーのみ)グループに設定を適用するには、次の操作を行います。
- [グループ] を選択します。
- 設定を適用するグループを選択します。
- 右側にある、追加の設定アイコン 。
- 全ユーザーに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [許可 / ブロックモード] に移動します。
- [編集] をクリックします。
- [Chrome ウェブストア] で [すべてのアプリを拒否する、管理者が許可リストを管理する] を選択します。
- [保存] をクリックします。
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- ユーザーとブラウザにセキュリティ対策を適用します。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。
Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [設定] に移動します。
- [セキュリティ] に移動します。
- [シークレット モード] をクリックします。
- [シークレット モードを無効にする] を選択します。
- [保存] をクリックします。
- [コンテンツ] に移動します。
- [スクリーンショット] をクリックします。
- [ユーザーにスクリーンショットの撮影とビデオ録画を許可しない] を選択します。
- [保存] をクリックします。
- [コンテンツ] に移動します。
- [URL のブロック] をクリックします。
- [ブロックされている URL] を記入して、ワイルドカード(*)ですべての URL をブロックするように設定します。
- [ブロックされる URL の例外] を記入して、学力テストの URL と生徒にアクセスを許可するその他のツールを設定します。詳細
- [保存] をクリックします。
- [印刷] に移動します。
- [印刷] をクリックします。
- [印刷を無効にする] を選択します。
- [保存] をクリックします。
- [ハードウェア] に移動します。
- [外部ストレージ デバイス] をクリックします。
- [外部ストレージ デバイスを許可しない] を選択します。
- [保存] をクリックします。
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生徒が行う手順:
- 学力テストの提供元から与えられたユーザー名とパスワードを使用して Chromebook にログインします。
- テストを受けます。
- テストが完了したら、Chromebook からログアウトします。
生徒がログアウトすると、デバイスのデータはワイプされます。
セキュリティに関するその他の情報:
Chrome に元々備わっている上述の管理機能に加え、学力テストの提供元によっては独自の Chrome 拡張機能で追加の管理機能(デバイスにログインしたユーザーを確認するツールや、追加のレポート機能など)をデプロイしていることもあります。詳しくは、アプリや拡張機能を追加するをご覧ください。
Chrome バージョン 73 以降
始める前に
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管理対象ゲスト セッションの設定を行う組織部門に ChromeOS デバイスを配置します。詳しくは、Chrome デバイスを組織部門に移動するをご覧ください。管理対象ゲスト セッションについて詳しくは、管理対象ゲスト セッションのデバイスをご覧ください。
本記事は管理対象の Chrome OS デバイスに関する説明です。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] [管理対象ゲスト セッションの設定] に移動します。
- 全ユーザーに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [全般] に移動します。
- [管理対象ゲスト セッション] をクリックします。
- [管理対象ゲスト セッションを許可する] を選択します。
- セッションでユーザーに表示する名前を入力します。
- [保存] をクリックします。
- 管理対象ゲスト セッションの設定を行います。
- (省略可)試験時間を設定します。
- [全般] に移動します。
- [ユーザー セッションの最大の長さ] をクリックします。
- 時間を入力します。
- [保存] をクリックします。
- ユーザーのデバイスでアイドル時間を設定します。
- [アイドル設定] をクリックします。
- アイドル時間を分単位で 15 分以上に設定します。
- [保存] をクリックします。
- ユーザーが新しいシークレット ウィンドウを開けないようにします。
- [セキュリティ] に移動します。
- [シークレット モード] をクリックします。
- [シークレット モードを無効にする] を選択します。
- [保存] をクリックします。
- ユーザーがスクリーンショットを撮影できないようにします。
- [コンテンツ] に移動します。
- [スクリーンショット] をクリックします。
- [スクリーンショットを無効にする] を選択します。
- [保存] をクリックします。
- ユーザーが特定の URL にアクセスできないようにします。
- [コンテンツ] に移動します。
- [URL のブロック] をクリックします。
- [URL 拒否リスト] に https://* と入力し、すべての URL をブロックします。
- [URL 拒否リストの例外] には、学力テストの URL と、テスト中に生徒にアクセスを許可するその他の URL を入力します。
- [保存] をクリックします。
- ユーザーが Chrome メニュー、拡張機能、JavaScript アプリケーションなどから印刷できないようにします。
- [印刷] に移動します。
- [印刷] をクリックします。
- [印刷を無効にする] を選択します。
- [保存] をクリックします。
- ユーザーが外部ドライブを取り付けられないようにします。
- [ハードウェア] に移動します。
- [外部ストレージ デバイス] をクリックします。
- [外部ストレージ デバイスを許可しない] を選択します。
- [保存] をクリックします。
- (省略可)試験時間を設定します。
- インストールするアプリと拡張機能を選択します。詳しくは、アプリと拡張機能を自動的にインストールするをご覧ください。
- 生徒が管理対象ゲスト セッションの外部から学力テストの URL にアクセスできないようにします。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。
Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [設定] に移動します。
- 全ユーザーに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [コンテンツ] に移動します。
- [URL のブロック] をクリックします。
- [URL 拒否リストの例外] に学力テストの URL を入力します。
- [保存] をクリックします。
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生徒が Google アカウントにはログインせずに、必ず管理対象ゲスト セッションを使って学力テストを受けるようにしてください。生徒が学力テストを終えて管理対象ゲスト セッションを終了すると、そのセッションはデバイスからワイプされます。