ここでは、組織やチームでの Google ドライブの管理についてよくお寄せいただく質問をご紹介します。
ドライブの機能の概要もご確認ください。
概要
Google ドライブは Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドとは違うのですか?はい。ドライブがあらゆるファイルを保管してそれぞれのファイルにアクセスできる場所であるのに対し、ドキュメント、スプレッドシート、スライドは、フォームや図形描画と同じウェブベースのドキュメントです。Google のウェブベースのエディタ スイートは、Google ドキュメント エディタと呼ばれます。
同様に、Google マイマップもドライブで作成、共有できるウェブベースのドキュメントです。ドキュメント エディタと同じく、マイマップはドライブの有無にかかわらず利用できます。
ドライブ内のデータは常にクラウドにバックアップまたは保存されているため、使用しているデバイスに問題が発生してもファイルの安全を保つことができます。また、Google Workspace と同じビジネス仕様のデータ保護機能とセキュリティ機能を備えています。詳しくは、Google Workspace のセキュリティとプライバシーに関する記事をご覧ください。
ドライブ内のファイルへのアクセス
パソコン版ドライブを使用した場合、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、マイマップはローカルのパソコンに保存されますか?いいえ。それらのファイルはパソコン上にファイルとして保存されているように見えますが、実際にはウェブ ドキュメントを指し示すポインタでしかありません。そのような「ポインタ ファイル」には Google の拡張子(.gdoc、.gsheet、.gslides など)が付いています。パソコン上でそれらのファイルを開くと、ブラウザでファイルが開いて通常どおりオンラインで編集することができます。
クラウドベースのドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォームについては、ドキュメント エディタへのオフライン アクセスを有効にすることができます。マイマップはオフラインでは利用できません。
パソコン版 Google ドライブを使用すると、指定したドライブ ファイルをオフラインで利用することが可能です。
パソコン版ドライブのキャッシュをウイルス対策ソフトウェアやバックアップ ソフトウェアの拒否リストに登録する必要がある場合は、次のディレクトリを除外します。
- Windows:
%LOCALAPPDATA%\Google\DriveFS
- Mac:
~/Library/Application Support/Google/DriveFS
任意でキャッシュの場所を変更することもできます。
パソコン版ドライブを使用してすべてのドライブ ファイルにアクセスするには、有効な Google アカウントが必要になります。
こちらの演算子を使用できるほか、ファイル コンテンツの全検索も可能です。
Google ドライブ内のフォルダに関する制限事項
1 つのフォルダの直下にいくつのアイテムを保存できますか?共有ドライブに含まれていないドライブ内のフォルダには、1 フォルダにつき最多で 500,000 個のアイテムを保存できます。この上限は、[マイドライブ] のルートフォルダには適用されません。
この制限の対象となるアイテムは次のとおりです。
- フォルダ
- ファイル
- ドライブに保存可能なすべてのファイルが、この上限のカウント対象となります。
- ファイルのオーナー権限は関係ありません。
- ショートカット
- ショートカットは、参照先のアイテムがそのフォルダ内にない場合でも、フォルダ内の 1 つのアイテムとしてカウントされます。
例 1
この例では、アイテムのカウント方法が示されています。この場合、「フォルダ A」は 4 個のアイテム、「フォルダ B」は 2 個のアイテムとカウントされます。
- マイドライブ(ルート)
- フォルダ A(このフォルダの直下に保存されているアイテムは、ドキュメント 1、ドキュメント 2、ドキュメント 3、フォルダ B の 4 個)
- ドキュメント 1
- ドキュメント 2
- ドキュメント 3
- フォルダ B(このフォルダの直下に保存されているアイテムは、ドキュメント 4、ドキュメント 5 の 2 個)
- ドキュメント 4
- ドキュメント 5
- フォルダ A(このフォルダの直下に保存されているアイテムは、ドキュメント 1、ドキュメント 2、ドキュメント 3、フォルダ B の 4 個)
例 2
この例では、フォルダの直下に保存されたアイテムは 500,000 個の上限にカウントされるものの、子フォルダ内に保存されたアイテムは親フォルダの 500,000 個の上限にカウントされないことが示されています。
- マイドライブ(ルート)
- フォルダ C(300,000 個のアイテムが直下に保存されている)
- フォルダ D(400,000 個のアイテムが直下に保存されている)
- フォルダ E(200,000 個のアイテムが直下に保存されている)
- フォルダ C(300,000 個のアイテムが直下に保存されている)
この例で保存が可能となっているのは、1 つのフォルダに含まれるアイテム数が 500,000 個未満だからです。また、この例では、フォルダ D とフォルダ E がそれぞれ 1 アイテムとしてフォルダ C の上限にカウントされている点にもご注意ください。
ファイルの同期
パソコン版 Google ドライブによるファイルの同期について詳しくは、自宅、職場、学校でパソコン版 Google ドライブを使用するをご覧ください。
パソコン版ドライブを使用すると、ドライブ内のファイルがクラウドに移動されてディスク容量が解放されます。ネットワーク帯域幅を消費してパソコンからクラウドにすべてのファイルを常に同期する必要もありません。必要に応じてドライブ内のファイルをストリーミングしたり、オフライン アクセスを可能にしたりすることができます。
パソコン版ドライブを使用すれば、ファイルがクラウドに保存され、オンライン版と同期する必要がなくなるため、ネットワーク帯域幅を節約できます。オフライン アクセス用にキャッシュされたファイルは、オンラインになったときに再びクラウドに同期されます。
パソコン版ドライブから削除されたファイルは、30 日後にシステムのゴミ箱から削除されます。
パソコン版ドライブのコンテンツ キャッシュは、接続されている APFS、HFS+、NTFS ファイル システムに対応しています。現在のところ、パソコン版ドライブはネットワーク ボリューム(SMB、NFS など)には対応していません。
パソコン版ドライブによって仮想ドライブが作成され、FAT ファイル システムとして表示されます。
注: FAT のファイルサイズには制限があります。たとえば、FAT32 ドライブのファイルの最大サイズは 4 GB(-2 バイト)です。
- キャッシュ フォルダが配置されているパーティションの空き容量より大きいフォルダは、アップロードできません。
- パソコン版ドライブには、キャッシュが配置されているローカル ドライブの空き容量に応じてドライブの割り当て量が表示されます(容量無制限のアカウントにも表示されます)。
また、パソコンの .gdoc ファイルまたは .gsheet ファイルをブラウザ内の共有ドライブにドラッグしようとすると、「[ファイル名].gdoc のコピーは作成できません」というエラー メッセージが表示されます。共有ドライブにファイルを追加するには、ショートカット ファイルをドラッグするのではなく、ウェブブラウザを使用してファイルを追加、編集する手順を実施してください。
ストレージ
Google Workspace のストレージは、Google ドライブ、Gmail、Google フォトで共用されています。各ユーザーに割り当てられるストレージの容量は、ご利用のエディションによって異なります。
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ユーザーあたり 2 GB |
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ユーザーあたり 30 GB |
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ユーザーあたり 30 GB |
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プールされたストレージにユーザーあたり 2 TB 追加 |
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ユーザーあたり 5 TB がストレージ プールに追加される |
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ユーザーあたり 1 TB がストレージ プールに追加される (最大 25 TB) |
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必要に応じて容量の拡張が可能*。 詳しくは、Google Workspace サポートへのお問い合わせをご覧ください。 |
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プールされたストレージにユーザーあたり 100 GB 追加 |
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ユーザーあたり 15 GB |
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ユーザーあたり 100 GB がストレージ プールに追加される (最大 2 TB) |
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無制限のストレージ |
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クラウド ストレージ プール 100 TB |
Teaching and Learning Upgrade | クラウド ストレージ プール 100 TB に加えて、ユーザーあたり 100 GB がストレージ プールに追加される |
Education Plus | クラウド ストレージ プール 100 TB に加えて、ユーザーあたり 20 GB がストレージ プールに追加される |
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15 GB |
* Google Workspace では、組織内で共有できる柔軟なストレージ プールが提供されます。Enterprise プランをご利用のお客様には、ユーザーごとに 5 TB のストレージ プールが提供されます。必要に応じてストレージの追加も可能ですので、ご希望のお客様は Google Workspace サポートまでご連絡ください。詳細については、Google Workspace サービスの概要をご覧ください。
追加の保存容量が必要な場合は、Education 以外の Google Workspace エディションで保存容量を追加する方法または Education エディションで保存容量を追加する方法をご確認ください。
アップロードの上限
個々のユーザーがマイドライブおよびすべての共有ドライブにアップロードできるのは、1 日あたり 750 GB までです。合計アップロード サイズが 750 GB に達した場合、または 750 GB を超えるサイズのファイルをアップロードした場合は、同じ日にそれ以上ファイルをアップロードできなくなります。進行中のアップロードは最後まで行われます。アップロードまたは同期できる個々のファイルの最大サイズは 5 TB です。
次のファイルが保存容量にカウントされます。
Google ドライブ
- Google ドライブ内のファイル(PDF、画像、動画、Meet の録画など)
- 2022 年 5 月 2 日以降に共同編集用コンテンツ作成アプリ(Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、レコーダー、Jamboard など)で作成または編集されるファイル
- 共有ドライブ内のコンテンツ
1 つのファイルがドライブ内の複数のフォルダにある場合、保存容量にカウントされるのは 1 回のみです。
Gmail
- メールと添付ファイル([迷惑メール] フォルダと [ゴミ箱] フォルダ内のアイテムも含む)
Google フォト
- Google フォトに元の画質でバックアップされた写真と動画
- 2021 年 6 月 1 日以降に、Google フォトに高画質(現在の名称は「保存容量の節約画質」)またはエクスプレス画質でバックアップされた写真と動画。2021 年 6 月 1 日より前に高画質またはエクスプレス画質でバックアップした写真と動画は、Google アカウントの保存容量にカウントされません。この変更の詳細
マイマップで作成したコンテンツは、組織の保存容量割り当てにはカウントされません。
2022 年 5 月 2 日以降、Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、図形描画、Jamboard で新規に作成されたファイルと更新されたファイルは、組織の保存容量割り当てにカウントされるようになります。
組織全体の保存容量の使用状況を表示する
保存容量の使用状況を表示するには、いくつかの方法があります。最も簡単な方法は、次のようにストレージ管理ツールを使用することです。
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管理コンソールで、メニュー アイコン
[ストレージ] にアクセスします。
- 上部に、組織による Workspace ストレージの使用量が表示されます。
データを表示できない場合でも、アカウント レポートをご覧いただける場合があります。
- 組織のアプリレポートを表示するという記事に移動します。
- アカウント レポート
[合計使用容量] に移動する手順で操作します。
1 人のユーザーのストレージの使用状況を表示する
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管理コンソールで、メニュー アイコン
[ディレクトリ]
[ユーザー] に移動します。
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ユーザーをクリックしてアカウント ページを開きます。
ページの上部に、ユーザーが使用しているメール ストレージとドライブ ストレージの割合が表示されます。
ユーザーは https://drive.google.com/drive/quota に移動して、使用可能な空き容量を確認できます。
Google Workspace のストレージは、ユーザーが頻繁にアクセスや編集を行うファイルや、ドライブ、Gmail、フォトを介して共同編集するファイルに最適です。Cloud Storage は、組織のデベロッパーによって設定されたウェブサイトやその他のシステムを介してユーザーが間接的にアクセスするファイルに最適です。
オンラインではファイルの複数の版を利用できますが、パソコンでは最新版のみ利用できます。オンラインの版は、保存容量にはカウントされません。ただし、古い版を保持することを明示的に選択した場合はカウントされます。
いいえ。保存容量割り当てにカウントされるのは 1 回のみです。
いいえ。ドライブで共有されたファイルは保存容量の上限にカウントされません。ファイルを [マイドライブ] に移動した場合も同様です。詳しくは、Google ドライブ ストレージ内のファイルを管理するをご覧ください。
パソコン版 Google ドライブを使用している場合は問題ありません。オフライン アクセスを許可していない限り、ファイルはオンラインでのみ保存されます。
ドライブ内にある既存のファイルにはアクセスできますが、使用容量を割り当て以下にするか保存容量割り当てを増やさない限り、ファイルを追加することはできません。
2022 年 5 月 2 日以降、Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboard で新規に作成されたファイルと更新されたファイルは、ドライブ ストレージにカウントされるようになります。ただし、これら各種サービスの既存のファイルについては、2022 年 5 月 2 日以降に変更を加えた場合を除き、保存容量にカウントされることはありません。保存容量割り当てを超えたユーザーは、これらのサービスで新しいファイルを作成できなくなります。また、保存容量の使用量を減らさない限り、既存のファイルを編集およびコピーしたり、保有しているフォームを送信したりすることはそのユーザーを含め誰もできなくなります。詳細
追加の保存容量が必要な場合は、Education 以外の Google Workspace エディションで保存容量を追加する方法または Education エディションで保存容量を追加する方法をご確認ください。
お客様が利用できる保存容量には Google の利用規約に記載された上限が適用され、この上限を超えた場合、Google はお客様によるドライブへのアップロードを無効にする権限を有します。
次のステップ: チームのドライブを設定する