プロパティに対する役割には、所有者とユーザーという 2 つの種類があります。行使できる権利と機能は、その役割によって異なります。他のユーザーに権限を付与できるのは、プロパティの所有者のみとなります。
ユーザーリストの表示と管理は、Search Console の(サイトの)[設定] > [ユーザーと権限] で行います。
権限
Search Console プロパティの各ユーザーには、次のいずれかの権限が割り当てられます。
- 所有者: 所有者は、Search Console でプロパティを完全にコントロールできます。他のユーザーの追加と削除、設定、すべてのデータの表示、すべてのツールの利用が可能です。プロパティには 1 人以上の確認済み所有者が必要です。ユーザーは確認済み所有者のいないプロパティにはアクセスできません。所有者には次の 2 つの種類がありますが、どちらも同じ権限を持ちます。
- 確認済み所有者: 所有権を証明するトークン(ウェブサイトにアップロードされた HTML ファイルなど)を使用してプロパティの所有権を確認した人。確認済み所有者を追加または削除するには、サイトでトークンを追加または削除する必要があります。
- 委任された所有者: 確認済み所有者が、確認トークン(HTML ファイルや HTML タグなど)を使用せずに所有権ステータスを付与した人。委任された所有者の追加または削除は、任意の種類の所有者が Search Console のユーザー管理画面を使用して新しい所有者を追加または削除するだけで行えます。
- フルユーザー: すべてのデータに対する表示権限を持っており、一部のアクションを実行できます。
- 制限付きユーザー: ほとんどのデータに対する表示権限を持ちます。
- 協力者: 協力者は、サイトに関わる特定のアクションを代行できるか、特定のデータにアクセスできる人またはアカウントです。サイト所有者およびユーザーとは異なり、協力者はサイトの Search Console アカウントまたはデータを直接開くことや表示することはできませんが、他のタスクを行う権限を持ちます。アクションと権限は、協力の種類(Chrome ウェブストアなど)によって異なります。協力の詳細については、こちらをご覧ください。
機能 | 所有者 | フルユーザー | 制限付きユーザー |
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すべてのレポートを表示 | ![]() |
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プロパティ設定(地域ターゲティング、クロール頻度) | ![]() |
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表示のみ |
URL パラメータ | ![]() |
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表示のみ |
アドレス変更 | ![]() |
表示のみ | 表示のみ |
ユーザー管理 | ![]() |
詳細 | 詳細 |
インデックス登録の対象範囲 | ![]() |
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表示のみ |
ブロックされた URL | ![]() |
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URL 検査 | ![]() |
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取得のみ |
パフォーマンス | ![]() |
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リンク | ![]() |
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URL の削除 | ![]() |
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表示のみ |
リッチリザルトのステータス レポート | ![]() |
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メッセージの受信 | ![]() |
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再審査リクエスト | ![]() |
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リンクの否認 | ![]() |
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Google アナリティクス アカウントとのリンク | ![]() |
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プロパティ所有者の追加、削除 | ![]() |
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データ ハイライター | ![]() |
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修正の確認 | ![]() |
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レポートリンクの共有 | ![]() |
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ユーザーの追加 | ![]() |
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サイトマップの送信 | ![]() |
1 制限付きユーザーが受け取るのは、特にユーザーに影響するメッセージのみです。
確認済みの唯一の所有者がチームから離れた場合は、所有権の確認を行って、プロパティへのアクセスを維持(または回復)する必要があります。
他の所収者からサイトを引き継いだ場合、自身の所有権の確認が終了した後、過去の所有者の確認に使用された確認トークンを削除することで、その所有者を未確認の状態に戻すことができます(たとえば、HTML タグで確認済みの所有者については、その HTML タグをサイトから削除します)。詳しくは、所有者の追加と削除をご覧ください。
プロパティには、ユーザーまたは所有者を最大で 100 名設定できます。
別のユーザーを追加または削除するには、プロパティの所有者(または親プロパティの所有者)である必要があります。
新しいユーザーまたは委任された所有者を追加するには
-
Search Console でプロパティを選択します。
- ナビゲーション パネルの設定アイコン
をクリックします。
- [ユーザーと権限] をクリックします。
- [ユーザーを追加] をクリックします
- 新しいユーザーの Google アカウント名(メールアドレス)を入力します。⚠️ユーザーは Google アカウントを持っている必要があります。また、メールグループをユーザーまたは所有者として追加することはできません。
- ユーザーに付与する権限レベル(役割)を選択します。
- 変更を保存します。
ユーザーまたは委任された所有者を削除するには
- Search Console でプロパティを選択します。
- ナビゲーション パネルの設定アイコン
をクリックします。
- [ユーザーと権限] をクリックします。
- 削除するユーザーの横にある
メニューを選択し、[権限の削除] をクリックします。変更はすぐに反映されます。
確認済み所有者を追加するには
- 確認済み所有者として自分を追加するには
- 確認フローに沿ってサイトの所有権を証明します。
- 別のユーザーを確認済み所有者として追加するには、そのユーザーの確認トークンをプロパティに追加する必要があります。
- そのユーザーに、確認フローを開始して個人用トークンを生成するよう依頼します。
- そのユーザーに依頼して、あなた自身、またはそのユーザーをプロパティの所有者として確認するための適切なアクションを実行できるユーザーとトークンを共有してもらいます(たとえば、HTML ファイルによる確認の場合は、HTML ファイルを提供してもらった後、そのファイルをウェブサイトにアップロードします)。
確認済み所有者を削除するには
すべての確認済み所有者が削除された場合、残されたすべてのユーザーは猶予期間の経過後、そのプロパティにアクセスできなくなります。プロパティのデータは引き続き収集されますが、誰かがプロパティの所有権を確認するまでは、誰もデータにアクセスできない状態となります。
- 特定のユーザーのプロパティ所有権を確認するために使用されたすべてのトークンを削除する必要があります。ユーザーがプロパティを確認する方法は複数あります。
- 所有者の確認に使用された方法を特定します。削除したいユーザーの確認に使用された一意のトークン値を必ず特定してください。
- プロパティで使用された該当ユーザーの確認トークンをすべて削除します。たとえば、「HTML タグ」のリストが表示された場合は、該当ユーザーの HTML <meta> タグをサイトから削除する必要があります。「HTML ファイル」のリストが表示された場合は、該当ユーザーの HTML 確認ファイルをサイトから削除する必要があります。ユーザーの確認トークンの一部を削除しなかった場合、そのユーザーは残されたトークンにより所有者として再確認される可能性があります。
- HTML ファイルのアップロード: サイトのルート ディレクトリで、ユーザーに関連付けられている HTML ファイルを探します。このファイルは長い英数字の名前を持ち、「google-site-verification」という文字列を含む単一行のテキストから成ります。このタグを削除します。削除したい人に割り当てられているタグのみを削除するよう注意してください。
- HTML タグ: ホームページのページソース内で、<meta name="google-site-verification" content="......." /> という形式を持つユーザーのタグを探します。このタグをページソースから削除する必要があります。削除したいユーザーに関連付けられているタグのみを削除するよう注意してください。
- ドメイン名プロバイダ: ユーザーに関連付けられている DNS レコードを見つけて削除する必要があります。
- Google アナリティクス アカウント: 該当ユーザーについてこの確認メカニズムを完全に無効にするには、サイトの Google アナリティクス アカウントを切り替えるか、サイトの Google アナリティクス アカウント内でこのユーザーに付与されている編集権限を取り消す必要があります。サイトで使用されている Google アナリティクス アカウントを特定するには、レンダリングされたページのソースを参照(Chrome の場合は右クリックして [検証] を選択)し、ページコード内の "UA-" または "G-" を検索します。これが Google アナリティクス アカウントに対応しているはずです。
- Google タグ マネージャー アカウント: 該当ユーザーについてこの確認方法を完全に無効にするには、サイトで使用されている Google タグ マネージャー アカウントを切り替えるか、関連付けられている Google タグ マネージャー アカウント内でこのユーザーに付与されている公開権限または管理者権限を削除する必要があります。
- Google サイト / Blogger アカウント: Google サイトまたは Blogger ウェブサイトの所有者は、常に Search Console から関連付けられているプロパティにアクセスできます。アクセス権を完全に削除するには、Google サイトまたは Blogger ウェブサイトの所有者を切り替える必要があります(これは、Google サイトまたは Blogger アカウントの所有者は必ず 1 人のみであるためです)。
- Google Domains アカウント: 関連付けられている Google Domains アカウントから、管理者としてのユーザーを削除します。
- 以前の所有者のトークンをサイトから削除したら、[ユーザーと権限] ページを開きます。
- ユーザー名の横にある [確認を解除] をクリックして、不要な所有者の確認を解除します。所有者の確認トークンは削除する必要があります。削除しないと、確認解除リクエストは失敗します([ユーザーと権限] ページで所有権の確認を解除しなくても、Search Console は最終的にトークンの削除を認識し、その所有者は Search Console プロパティにアクセスできなくなります)。
所有者に覚えがない場合
覚えのない所有者を見つけた場合は、ハッキングされている可能性があります。トークンを削除しても、ハッカーはもう一度トークンを追加できる可能性が高いため、「サイトがハッキングされたとき」の記事にアクセスして自分でウェブサイトを保護するか、ウェブサイト セキュリティの専門家にサイトの保護をご依頼ください。
要件:
- 別のユーザーの権限を変更できるのは、所有者のみとなります。
- 確認されていない任意の所有者の権限を変更できます。
別のユーザーの権限レベルを変更するには:
- プロパティの [ユーザーと権限] ページを開きます。
- 変更するユーザーの横にある、別の権限レベルを選択します。
- 変更はすぐに反映されます。
自分のレベルを確認する
- [設定] ページを開きます(ナビゲーション パネルの設定アイコン
をクリックします)。
- [所有権の確認] 行を見つけて、権限を確認します。自分が所有者である場合は、その行をクリックすると確認の詳細が表示されます。
他のユーザーのレベルを確認する
- 他のユーザーのアクセスレベルを確認するには、所有者であることが必要です。上記の説明に沿って、自分の権限レベルを確認できます。
- プロパティの設定で ユーザーリスト ページ([設定] > [ユーザーと権限])を開きます。
- ユーザーの表でユーザーを見つけ、ユーザーの権限レベルを確認します。
通常、Search Console では、委任された所有者と確認済み所有者は両方とも単に「所有者」として分類されます。ほとんどの場合はそれで問題ありませんが、いくつかのケースでは(所有者を削除する場合や確認済み所有者が残っているかどうかを確認する場合)、両者の違いを知る必要があります。
- ウェブマスター セントラルを開きます。
- 調べたい Search Console プロパティをクリックします。
- そのプロパティの確認済み所有者のリストが表示されます。プロパティの所有者として記載されているがこのリストに含まれていない人は、委任された所有者です。
自分が確認済み所有者である場合は、自分自身または他の確認済み所有者の確認に使用された方法を特定できます。
自分自身の場合:
- プロパティ設定の所有権ページ([設定] > [所有権の確認])を開きます
- プロパティ設定の表の [所有権の確認] 行をクリックすると、使用した方法が表示されます。使用された正確なトークンの詳細を表示するには、下記のとおりウェブマスター セントラルを使用してください。
別のユーザーの場合、または自分のトークンの詳細を表示する場合:
- ウェブマスター セントラルを開きます。
- 調べたい Search Console プロパティをクリックします。
- ユーザー名の横にある [確認の詳細] をクリックすると、所有者の種類と確認の詳細に関する情報が表示されます。ユーザーごとに一意のトークンがあります。