不確実な状況が続く現在、広告業界はこれまでの成功の方程式を見直し、より迅速にビジネスの成長を促進する方法を見つける必要に迫られています。さらに、一般的なオンライン マーケティング手法の進化とプライバシー保護のための新たな手法の台頭に伴い、ビジネスの成長にはより持続性のある新しい戦略が必要になります。
そこで、2023 年より、より高性能で持続性の高い自動化ソリューションに向けて、類似ユーザー機能の段階的な移行を開始します。これにより、プライバシーに対するユーザーの期待に応えながら関連性の高いオーディエンスにリーチしてビジネスの成長を促進できるようになります。
今回の更新が極力スムーズに進むよう、今後 6 か月間は自動化ソリューションの新しい機能をお試しいただきながら、類似ユーザー機能を引き続きお使いいただくことができます。その後、類似ユーザー機能は次のスケジュールに沿って段階的に移行されます。
- 2023 年 5 月より、類似ユーザー セグメントの新規生成は終了します。既存の類似ユーザー セグメントは、Google 広告とディスプレイ&ビデオ 360 のキャンペーンおよび広告グループに追加できなくなります。類似ユーザー セグメントがすでに追加されている広告グループとキャンペーンは、引き続き正常に機能します。
- 2023 年 8 月より、類似ユーザー セグメントは、すべての広告グループとキャンペーンから削除されます。過去のキャンペーンの類似ユーザー セグメントについては、引き続き過去のレポートデータにアクセスできます。
自動化機能が、現在使用しているキャンペーン タイプに基づいて関連性の高いオーディエンスにリーチし、成果を測定してビジネス成長を促す方法は次のとおりです。
- Google 広告とディスプレイ&ビデオ 360 のファインド キャンペーン、ディスプレイ キャンペーン、動画アクション キャンペーンの場合、最適化されたターゲティングを使用すると、サードパーティ Cookie に依存せずに、コンバージョンに至る可能性が高く関連性の高い新しいオーディエンスを見つけることができます。実際、ディスプレイ&ビデオ 360 で最適化されたターゲティングを使用すると、自社オーディエンスを利用した場合、平均 55% の改善が見られます1。
- 動画リーチ キャンペーンおよび比較検討キャンペーンの場合、オーディエンス拡張機能を使用すると、お客様のビジネスにとって重要なユーザーへのリーチを拡大しやすくなります。オーディエンス拡張機能では機械学習を活用することで、関連性の高い新しいオーディエンスへのリーチをさらに拡大できます。オーディエンス拡張機能はすでに Google 広告で利用可能になっており、2023 年前半にディスプレイ&ビデオ 360 向けにリリースされる予定です。
- 検索キャンペーンおよびショッピング キャンペーンの場合、自社データからのシグナルが自動的に活用されるスマート自動入札の予測機能によって、特に価値の高いユーザーにリーチできます。Google の広告主様の 80% 以上がすでに自動入札機能を利用しています2。これは、観測可能なデータが少なくなった場合でも、自動化によって高い成果が得られることを表していると考えられます。
- マーケティング目標の達成に向けてこれらの自動化ソリューションがどのように役立っているかを把握するには、オーディエンス分析を使用します。これは分析情報ページの新しい機能で、顧客の興味や関心および広告に対する操作などがまとめて表示されるため、より効果的な方法で顧客にアプローチできるようになります。
自動化を軸としたオーディエンス戦略を導入すると、ユーザー側での変化のスピードに合わせてマーケティングを展開しやすくなります。また、絶えず変化し続けるプライバシー環境において、プライバシーに対するユーザーの期待に応えながら、成果拡大を実現するための確実な一歩となります。
お客様の成功を支援するため、Google は今後も引き続きガイダンスを提供してまいります。今後しばらくの間、この更新についてこちらの概要をご確認ください。
Posted by Eduardo Indacochea - Google 広告プラットフォーム ソリューション担当シニア プロダクト マネジメント ディレクター
1. Google 内部データ(グローバル、2022 年)
2. Google 内部データ(グローバル、2021 年)