クロスアカウント入札戦略を使用すると、スマート自動入札のポートフォリオ戦略を、Google 広告クライアント センター(MCC)アカウントのレベルで作成、モニタリング、管理できます。
クロスアカウント入札戦略は、MCC アカウントの管理下で複数の通常アカウントを運用している場合に便利な機能です。単独の子アカウントの中で使用するポートフォリオ入札戦略と同様に、クロスアカウント入札戦略は自動化された目標ベースの入札戦略で、お客様 ID の異なる複数のアカウントやキャンペーンをまたいで、スマート自動入札を使った入札単価の最適化が可能です。
クロスアカウント入札戦略を使用できる入札戦略は、検索キャンペーンの場合は「目標コンバージョン単価」「目標広告費用対効果」「コンバージョン数の最大化」「コンバージョン値の最大化」「クリック数の最大化」「目標インプレッション シェア」、ショッピング キャンペーンの場合は「目標広告費用対効果」です。
メリット
クロスアカウント入札戦略は次のような働きによって、より総合的なレベルでポートフォリオ入札戦略のパフォーマンスを引き出します。
- 入札単価がオークションごとに自動設定されるため、パフォーマンス目標の達成に役立ちます。
- 同じポートフォリオ入札戦略を使用している全キャンペーンの入札設定を、1 か所で手軽に調整できます。
- スマート自動入札戦略においては、複数のアカウントのキャンペーンを 1 つのポートフォリオにまとめることにより、アカウントやキャンペーンをまたいで共通の目標値を維持しつつ、コンバージョンの件数や価値を増やすことができます。
仕組み
クロスアカウント入札戦略は、入札戦略単位で一元的にパフォーマンスを分析・評価できる場を提供します。
作成したクロスアカウント入札戦略は、MCC アカウントの共有ライブラリに保存されます。ポートフォリオ入札戦略の管理やパフォーマンス把握に必要な機能は、共有ライブラリに集約されています。
ショッピング キャンペーンにクロスアカウント入札戦略を追加した場合、そのキャンペーンはポートフォリオ入札戦略に組み込まれていても、引き続きキャンペーン レベルの目標に沿って動作します。
クロスアカウント入札戦略へのアクセス方法とリンク解除する方法
クロスアカウント入札戦略のパフォーマンスを参照したり、新しいキャンペーンを追加したりするには、そのポートフォリオが保存されている MCC アカウントでログインする必要があります。その MCC アカウントがさらに上位の MCC アカウントに所属している場合、上位のアカウントへのログインでも問題ありません。
クロスアカウント入札戦略からキャンペーンを削除する操作は、そのキャンペーンへのアクセス権を持つすべての Google 広告アカウントから可能です。通常の Google 広告アカウントで、リンク先の MCC アカウントに保存されたクロスアカウント入札戦略を使用している場合に、アカウント間のリンクを解除すると、通常の Google 広告アカウントは「入札戦略タイプが無効」の状態になり、別の入札戦略を指定するまでは広告配信が停止されます。
クロスアカウント入札戦略を作成する
- Google 広告 MCC アカウントで、ツールアイコン
をクリックし、セクション メニューで [予算と入札単価] プルダウンをクリックします。
- [入札戦略] をクリックします。
- プラスボタン
をクリックし、作成する入札戦略のタイプを選択します。
- 作成するクロスキャンペーン入札戦略の設定を入力し、キャンペーンを選択します。
- [保存] をクリックします。