レポート

レポートで配信制限ディメンションを使用する

配信制限ディメンションは、AdMob ネットワーク、入札、メディエーションのレポートで使用でき、パーソナライズド広告とパーソナライズされていない広告を比較するのに役立ちます。このディメンションを使用すると、広告がパーソナライズされない原因となる制限と、それらの制限が収益に与える影響を把握できます。

注: 2021 年 3 月 13 日より前の AdMob レポートでは、配信制限データをご利用いただけません。また、配信制限データは、AdMob ネットワークと Open Bidding 広告ソースでのみ使用できます。

第三者のウォーターフォールの広告ソースでは使用できません。

このディメンションをレポートに追加すると、AdMob 広告トラフィックに影響を与えている配信制限とその内容を次のとおり確認できます。

制限付き広告: Cookie、モバイルデバイス ID、またはその他のローカルストレージの使用に対する同意がない場合に、制限された方法で広告が配信されたことを示します。
制限付きデータ処理（RDP）: パブリッシャーが、カリフォルニア州プライバシー権法（CCPA）を遵守するため、制限付きデータ処理を有効にしたことを示します（例: AdMob の「ブロックのコントロール」の使用）。
パーソナライズされていない広告（NPA）: パブリッシャーが、Google の EU ユーザーの同意ポリシーと GDPR を遵守するため、パーソナライズされていない広告を有効にしたことを示します（例: AdMob の「ブロックのコントロール」の使用）。一般個人データ保護法（LGPD）の対象となる広告リクエストにも適用されます。
基本的な広告: IAB TCF v2.0 に沿った基本的な広告が配信されたことを示します。
カスタマイズ無効: モバイルデバイスのユーザー設定によりカスタマイズが無効にされたトラフィック、ユーザーによるカスタマイズオプトアウト設定、またはなんらかの理由でカスタマイズができなかったケース。
制限なし: IDFA、Android 広告 ID、またはその他の利用可能なユーザー識別子を使用してパーソナライズされた広告が配信されたことを示します。

一部の広告リクエストは、このリストの複数のカテゴリに該当する場合があります。その場合、広告リクエストは上記の順序に従って、最初に該当するカテゴリに分類されます。

ポリシーに関する問題による広告配信の制限は、配信制限ディメンションには含まれません。アカウントのポリシーセンターで、ポリシーに関する問題と広告配信への影響をご確認ください。

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活用事例

トラフィックへのユーザー ID の影響を確認する方法

AdMob ネットワーク、メディエーション、または Open Bidding のレポートで、配信制限ディメンションを選択します。[カスタマイズ無効]（識別子を含まないトラフィック）と [制限なし]（識別子を含むトラフィック）の指標を比較します。[制限なし] は、IDFA が利用できないものの、他の識別子でターゲティングが有効になっている場合に発生することがあります。

eCPM、推定収益額、インプレッションなどの指標を比較して、IDFA が割り当てられているトラフィックと割り当てられていないトラフィックのパフォーマンスの違いを確認します。

AdMob ネットワークの配信制限ディメンションの例。