ウェブサイトで計画している大規模なイベントや新商品のリリースを成功させるには、ショッピング キャンペーンの構造と Merchant Center のデータを確認することをおすすめします。商品データが正確かつ最新であり、ショッピング キャンペーンとランディング ページが適切に設定されていることを確認します。
この記事では、セールイベントや新商品のリリース前に実施すべき確認作業について説明します。
商品データが準備できていることを確認する
Merchant Center の商品データはショッピング広告と無料商品リスティングの基本であるため、常に正確かつ最新で、高品質の状態に保つ必要があります。
商品データを適切なタイミングで登録する
イベントや新商品のリリースに際しては、データの準備を整えるための処理時間をあらかじめ考慮しておくことが重要です。たとえば、初期審査用にフィードが送信された後、クロールされるまでには最大 72 時間かかることがあります。
予約を受ける場合
- リリース日より前に、在庫状況
[availability]
属性の値を preorder に設定し、入荷予定日[availability_date]
属性の値を正式なリリース日に設定します。これにより、商品のリリース前でも注文を受けることができます。- なお、「注文を受ける」とは、事前の支払いも含め、完全な取引を指します。
- リリース日になったら、在庫状況
[availability]
属性を在庫あり[in_stock]
に設定します。
予約を受けない場合
- リリース日より前に商品を登録し、在庫状況
[availability]
属性の値を在庫なし[out_of_stock]
に設定します。 - リリース日以降、商品の注文を受け付けて購入リクエストに対応できる状態になったら、できるだけ早く在庫状況
[availability]
属性を在庫あり[in_stock]
に設定します。
注: 在庫あり [in_stock]
に設定された商品アイテムがキャンペーンや無料リスティングに表示されるまでには 24 時間ほどかかることがあります。
必要な商品データを提供し、Merchant Center の要件を遵守する
Google では、商品データを使用して、広告や無料リスティングをユーザーの適切な検索語句にマッチさせます。商品データが正確であるほど、興味を持つユーザーに対して商品が表示される可能性が高まります。詳しくは、商品データ仕様をご覧ください。
データの効果を高めるには、次のヒントを参考にしてください。
- タイトルや商品画像に「即日配達」や「1 つ購入で 1 つ無料」などの宣伝文は使用しないでください。
-
商品アイテムの自動更新を有効にして、データフィードとランディング ページ間の価格と在庫状況の不一致を最小限に抑え、不承認の原因やアカウントの停止につながる問題を防止します。
注: 商品アイテムの自動更新は、データフィードや商品データの通常の更新作業の代わりになるものではありません。 - 新商品のリリースでは、正確かつ完全な商品情報を登録することが、効果的な広告と無料リスティングにつながります。
- 正しい
GTIN [gtin]
の値を取得して登録します。 - 最も重要な商品情報が表示されるように、タイトルを最適化します。
product_type [商品カテゴリ]
属性の値を少なくとも 3 つ目のレベルまで設定すれば、最も関連性の高い検索トラフィックを獲得できます。
- 正しい
アカウントの商品数の上限が十分であることを確認する
特別イベントのロゴを 2~3 日前にアップロードする
プロモーションをテストし、リリースの 24 時間前までに登録する
ウェブサイトとランディング ページの準備が整っていることを確認する
大規模なイベントの開催前と開催中にランディング ページを確認します。ランディング ページは安定して正しく機能していることが重要です。ランディング ページがクロールされたときにエラーが返されると、Merchant Center で商品が不承認になることがあります。
- ランディング ページのコンテンツの一貫性を保ちます。IP アドレス、所在地、ブラウザ、デバイスの種類、Cookie などのユーザー変数に基づいてコンテンツを変更しないでください。ショッピング広告には永続的なランディング ページの使用をご検討ください。詳しくは、ランディング ページの要件についてをご覧ください。
- Googlebot のクロール機能を使用してページをテストします。サイトをクロールできない場合、商品アイテムは表示されません。詳しくは、robots.txt ファイルをご覧ください。
- おすすめの方法に沿ってクロール頻度を設定します。
- robots.txt テストツールとリッチリザルト テストを使用してページをテストし、Googlebot のクロール頻度を [サイトに合わせて自動的に最適化する] に設定します。
- サイトまたはサーバーで短期間に大量のトラフィックを処理するのに十分な容量が確保されていることを、ウェブ デベロッパーに確認します。サイトがダウンしている場合や、読み込み中にタイムアウトになる場合、商品が不承認となることがあります。
- PageSpeed Insights ツールを使用して、サイトの読み込み速度を確認します。
- サイトやランディング ページの構造に対する大きな変更は避けてください。たとえば、ソースコード内で価格情報の位置を移動したり、JavaScript やアニメーションなどを使用して価格や値下げの表示を制御したりしないでください。そのような変更は、Google がランディング ページをクロールして価格や在庫状況などの情報を収集する際に、商品の一時的な不承認につながる可能性があります。
キャンペーンを準備する
イベント中に広告を適切に配信できるように、以下のガイドラインに沿ってショッピング キャンペーンを設定してください。
- 商品フィルタと商品グループのステータスを再確認します。ターゲット ユーザーが共通する複数のキャンペーンで同じ商品をターゲット設定することや、商品のターゲットを未設定にすることは避けてください。
- キャンペーンの立ち上げ日と優先順位を正しく設定します。キャンペーンの優先順位は、複数の通常のショッピング キャンペーンで同じ商品を同じ国で宣伝している場合に使うと便利な機能です。詳しくは、ショッピング キャンペーンでキャンペーンの優先順位を使用する方法をご覧ください。
- P-MAX キャンペーンについては、特に慎重に検討する必要があります。
- 新しいキャンペーンはすぐに調整せず、2~3 週間の猶予を持たせます。P-MAX キャンペーンでは Google AI が使用されるため、最適化に時間がかかります。詳しくは、P-MAX キャンペーンの最適化をご覧ください。
- 同じ商品または商品グループの他のキャンペーンは一時停止します。P-MAX キャンペーンは、優先度の設定にかかわらず、同じアカウントの通常のショッピング キャンペーン、スマート ショッピング キャンペーン、ディスプレイ リマーケティング キャンペーンよりも優先されます。P-MAX キャンペーンが開始されたら、通常のショッピング キャンペーン、スマート ショッピング キャンペーン、ディスプレイ リマーケティング キャンペーンを一時停止し、それらのキャンペーンの広告枠が P-MAX に完全に引き継がれるようにすることをおすすめします。詳しくは P-MAX キャンペーンをご覧ください。