オーディエンスの全体像を 1 か所で把握し、オーディエンスの管理と最適化を簡素化するために、Google 広告では次のような改善が行われました。
- 新しいオーディエンス レポート
オーディエンスのユーザー属性、セグメント、除外設定に関する詳細情報がまとめられています。キャンペーン アイコン をクリックして [オーディエンス、キーワード、コンテンツ] タブを開き、[オーディエンス] をクリックします。このレポートページから、オーディエンスを簡単に管理することもできます。オーディエンス レポートについて - 新しい用語
オーディエンス レポート内と Google 広告全体で新しい用語が使用されています。たとえば、「オーディエンス タイプ」(類似、カスタム、購買意向、アフィニティなど)はオーディエンス セグメントに、「リマーケティング」は「広告主様のデータ」にそれぞれ変更されました。オーディエンスに関する用語やフレーズの更新
Google 広告のユーザー属性ターゲティングを使用すると、特定の年齢層、性別、子供の有無、または世帯収入に該当する可能性の高い見込み顧客層に広告を表示できます。たとえば、女性専用のフィットネス スタジオを経営している場合には、男性に広告が表示されないように設定できます。
始める前に
ユーザー属性ターゲティングは、ターゲットを絞り込む手段の 1つです。言い換えると、指定したユーザー属性に当てはまらないユーザーに広告を表示しない手段になります。
ユーザー属性ターゲティングのオプション
ユーザー属性に基づくターゲティングとレポートを管理する
- Google 広告の管理画面で、[キャンペーン] アイコン をクリックします。
- セクション メニューの [オーディエンス、キーワード、コンテンツ] プルダウンをクリックします。
- [オーディエンス] をクリックします。
- [ユーザー属性] モジュールのプルダウン メニューから [キャンペーン表示]、[広告グループ表示]、または [アカウントの概要] を選択して、レポートに表示する内容をフィルタリングします。
- ユーザー属性の [年齢]、[性別]、[世帯収入]、[子供の有無]、[組み合わせ] のタブのいずれかを選択します。
- ユーザー属性の組み合わせは、[組み合わせ] プルダウン メニューで特定のユーザー属性を選択することで設定できます。
- [表を表示] をクリックすると、さまざまな指標(「効果があったユーザー」、「効果があったユーザーあたりの費用」、「絶対的ブランドリフト」、「インタラクション数」、「インタラクション率」、「コンバージョン数」、「費用」、「インプレッション数」など)が表示されます。
- レポートに他の指標を表示するには、[表示項目] をクリックします。
- ターゲティングを変更するには、[ユーザー属性] モジュールで編集するユーザー属性のタブを選択します。[ユーザー属性を編集] をクリックします。
- [広告グループを選択] をクリックします。
- プルダウン メニューから、更新するキャンペーンまたは広告グループを選択します。
- 広告グループを選択すると、ユーザー属性グループのセグメントが表示されます。追加するユーザー属性グループのチェックボックスをオンにします。
- [ユーザー層を保存] をクリックします。
ディスプレイ キャンペーン
- 年齢: 「18~24 歳」、「25~34 歳」、「35~44 歳」、「45~54 歳」、「55~64 歳」、「65 歳以上」、「不明」
- 性別: 「女性」、「男性」、「不明」
- 世帯収入(現在、オーストラリア、ブラジル、香港、インド、インドネシア、日本、メキシコ、ニュージーランド、韓国、シンガポール、タイ、アメリカでのみ利用可能): 「上位 10%」、「11~20%」、「21~30%」、「31~40%」、「41~50%」、「下位 50%」、「不明」)
- 子供の有無: 「子供あり」、「子供なし」、「不明」
ファインド広告キャンペーン
- 年齢: 「18~24 歳」、「25~34 歳」、「35~44 歳」、「45~54 歳」、「55~64 歳」、「65 歳以上」、「不明」
- 性別: 「女性」、「男性」、「不明」
- 世帯収入(現在、オーストラリア、ブラジル、香港、インド、インドネシア、日本、メキシコ、ニュージーランド、韓国、シンガポール、タイ、アメリカでのみ利用可能): 「上位 10%」、「11~20%」、「21~30%」、「31~40%」、「41~50%」、「下位 50%」、「不明」)
- 子供の有無: 「子供あり」、「子供なし」、「不明」
検索キャンペーン
- 年齢: 「18~24 歳」、「25~34 歳」、「35~44 歳」、「45~54 歳」、「55~64 歳」、「65 歳以上」、「不明」
- 性別: 「女性」、「男性」、「不明」
- 世帯収入(現在、オーストラリア、ブラジル、カナダ、コロンビア、香港、インド、インドネシア、イスラエル、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、フィリピン、韓国、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム、アラブ首長国連邦、アメリカでのみ利用可能): 「上位 10%」、「11~20%」、「21~30%」、「31~40%」、「41~50%」、「下位 50%」、「不明」
動画キャンペーン
13 歳未満の子供向けの Google アカウントは、ファミリー リンクアプリを使って作成できます。13 歳未満のユーザーにも広告は表示される場合がありますが、13 歳未満の子供だけに広告が表示されるようにターゲットを指定することはできません。詳しくは、これらの Google アカウントでの広告の動作について説明した記事や、13 歳未満のユーザーを広告の表示対象から除外する方法に関する記事をご覧ください。
「不明」カテゴリ
Google 広告では、すべてのユーザーの属性を特定または推測できるわけではありません。「不明」とは、年齢や性別、子供の有無、世帯収入がわからないユーザーを指します。
さらに、ディスプレイ ネットワークの一部のサイトではユーザー属性ターゲティングが許可されていないため、こうしたサイトに広告を表示する場合には [不明] カテゴリを選択してください。ユーザー属性に基づいてターゲットを設定する際、デフォルトでは [不明] カテゴリが選択されます。これにより、広告のリーチを大幅に拡大できます。
重要
キャンペーンのターゲット ユーザーを確実に絞り込みたい場合にのみ、[不明] カテゴリを除外するよう設定してください。[不明] カテゴリを除外すると、本来は広告を表示すべきユーザーにも広告が表示されなくなる可能性があります。
Google が属性情報を識別する方法
ユーザーが Google アカウントにログインしている場合は、そのアカウントのステータスに応じて、ユーザーの各種設定に基づくユーザー属性を使用することがあります。ユーザーは、マイ アド センターにアクセスして、ユーザー属性情報を編集できます。このほか、一部のソーシャル ネットワーク サイトなどでユーザーが入力した属性情報が Google に提供される場合もあります。
上記以外にも、Google サービスまたはディスプレイ ネットワークでの行動に基づいて属性が推測される場合があります。たとえば、ユーザーが YouTube またはディスプレイ ネットワークのサイトを閲覧している場合、Google は「Cookie」を使ってそのユーザーのウェブブラウザに ID を格納し、そこでアクセスされたサイトの情報に基づいて、その ID を特定のユーザー属性カテゴリに関連付けることがあります。
Google のサイトまたはアプリに表示されるキャンペーンの場合、ユーザー属性情報は主に Google サービスでのアクティビティに基づいて推定されます。Google 以外のサイトまたはアプリで表示されるキャンペーンの場合、ユーザー属性情報は主にサードパーティのウェブサイトとアプリでのアクティビティに基づいて推定されます。
iOS ATT に同意していない Google iOS アプリの場合、ユーザー属性情報の推定にサードパーティのウェブサイトとアプリでのユーザーのアクティビティが使用されることはありません。また、サードパーティのウェブサイトとアプリを使用中のユーザーに広告キャンペーンが配信される際に、そのような Google iOS アプリ内のユーザー アクティビティがユーザー属性データの推定に使用されることもありません。
例
ガーデニングが趣味の A さんがディスプレイ ネットワークのサードパーティ サービスで閲覧するガーデニングのサイトやブログのほとんどは、ユーザーの大多数が女性です。こうした情報に基づいて、(A さんが Google アカウントにログインしていない場合は)A さんのブラウザには「女性」のユーザー属性が追加される可能性があります。その結果、A さんがディスプレイ ネットワークのサードパーティ サービスを閲覧している際には、女性をターゲットとする広告が表示される場合があります。
また、このユーザーが Google アカウントにログインしている場合は、ユーザー自身が [広告設定] ページで指定した設定に基づいて広告が表示される可能性もあります。
モバイルアプリでのユーザー属性: このターゲティング機能では、ユーザーのモバイル デバイスに紐付けられた広告 ID を使って、そのユーザーが使ったことがあるアプリを特定します。この広告 ID は、モバイル デバイスでのウェブの閲覧履歴とアプリの利用履歴に基づいてユーザー属性と関連付けられる場合があります。
Google は、ウェブやモバイルアプリを利用しているすべてのユーザーの属性情報を収集、推測できるわけではありません。そのため、複数のユーザー属性を指定してターゲットを絞り込むと、広告の表示対象となるユーザーが大幅に限られてしまう可能性があります。
戦略を改善する
- ターゲティング: ユーザー属性ターゲティングは、他のターゲティング戦略と組み合わせることができます。
- 除外設定。ユーザー属性のカテゴリを除外して、特定のユーザー層に広告を表示しないようにすることも可能です。
- 入札単価をカスタマイズ。すべてのユーザーに広告を表示する設定のままで、特定のユーザー層に対する入札単価だけを引き上げる(または引き下げる)こともできます。
効果的なユーザー属性ターゲティングの例
年齢。金融機関の広告で、高齢者と大学生に対して異なるマーケティングを行いたいとします。このような場合、年齢層ごとに異なる広告を用意するとともに、高額商品を購入する可能性の高い層に対しては高めの入札単価を設定することができます。また、頭金として支払う額が最も大きい 35~54 歳の中年層に対する入札単価を引き上げると効果的です。
世帯収入。動画キャンペーンでは、特定の範囲の世帯収入のユーザーに広告を表示できます。たとえば、上位 30% までの世帯収入のユーザー層(アメリカ)に広告を表示するには、「上位 10%」、「11~20%」、「21~30%」の世帯収入を選択します。
年齢と性別。A さんは、仕事を持つ母親を対象とするウェブサイトを運営しています。ユーザー属性ターゲティングの条件として、検索ネットワークでは、年齢層を「25~54 歳」、性別を「女性」に設定し、ディスプレイ キャンペーンでは、子供の有無を「子供あり」に設定しています。広告主としての経験が豊富な A さんは、幼児、子供向け製品に対し、ターゲティング手法「購買意向の強いオーディエンス」も設定しました。