プロパティを移行する

この記事の内容:

プロパティの移行について

アナリティクスでプロパティを再構成する場合、アカウント間でプロパティ(およびそのデータ ストリーム)を移行できます。

プロパティを移行すると、常に最新のビジネスデータをアナリティクスで使用できます。たとえば、他社と合併したときや組織変更したとき、代理店を変えたときなどにプロパティを移行します。

ここでは、移行元のアカウントから移行先のアカウントへプロパティを移動する方法を説明します。

プロパティを移行する際は、プロパティと一緒に移行される要素(タグ ID、プロパティ設定、データ ストリーム、レポートデータ、プロパティ レベルの統合など)と、移行元アカウントに残る要素(変更履歴など)があります。これらの要素については、この記事の次のセクションで詳しく説明します。

プロパティを移行するには、移行元のアカウントと移行先のアカウントの両方について、管理者のロールと編集者のロールが必要です。

注意点

移行元のアカウント

プロパティを移行した後、空になった(プロパティが含まれていない)移行元のアカウントを削除できます。なお、所有できるアナリティクス アカウント数には制限があり、空になった移行元のアカウントも 1 アカウントとしてカウントされます。

タグ付け

トラッキング ID(例: G-123ABC)は変更されないため、タグを設定し直す必要はありません。

移行元のアカウントで同じ ID が再利用されることはなく、ID はアナリティクス環境全体で常に一意に保たれます。

プロパティの権限

プロパティを移行するには権限が必要ですが、これには 2 つの方法があります。

  • 既存のプロパティの権限を移行先のアカウントの権限と置き換えます。プロパティは移行先のアカウントの権限を継承します。
  • 既存のプロパティの権限を維持します。現在のプロパティの権限が、そのプロパティとともにコピーされます。移行元のアカウントでアカウント レベルのアクセス権を持つユーザーには、移行先のアカウントでプロパティ レベルのアクセス権が与えられます。

レポートデータ

プロパティに関連付けられているすべてのレポートデータが、移行先のアカウントへ(コピーではなく)移行されます。

プロパティの設定、関連付けられている構成とオブジェクト

プロパティを移行しても、プロパティの設定は何も変わりません。トラッキングのカスタム設定(例: User-ID)、リマーケティングのターゲットと動的属性、カスタム定義、データ インポート、カスタム表など、その他の設定と関連オブジェクトも同様です。

データ ストリーム

プロパティに関連付けられているすべてのデータ ストリームが移行されます。ただし、データ ストリームの設定に変更はありません。

リンクされているアカウントおよび統合

プロパティを移行しても、そのプロパティにリンクしているアカウント(例: Google 広告、AdSense)と他のプラットフォーム(例: Firebase、BigQuery)との統合は維持されます。

Google アド マネージャーのアカウントにアナリティクスのプロパティをリンクしている場合、プロパティの移行はできません。このようなプロパティの移行が必要な場合は、Google マーケティング プラットフォームのサポート担当者に問い合わせて、アド マネージャーとのリンクを解除してください。その後、プロパティを移行してから、再びアド マネージャーをリンクします。

プロパティを移行するためにアナリティクス 360 とアド マネージャーの統合のリンクを解除する場合は、注意が必要です。リンクが解除されるとリンク先に公開されているユーザーリストがすべて閉じられ、現時点では閉じられたユーザーリストをアナリティクス側から再開することはできません。

変更履歴

プロパティを移行すると、移行前にそのプロパティに関連付けられていた変更履歴は、移行元のアカウントに残ります。移行後の変更は、移行先のアカウントで記録されます。

課金

お支払いとご請求はアナリティクス 360 のプロパティにのみ適用されます。プロパティが 360 のステータスを保持している限り、ご請求が中断されることはありません。

サブプロパティ

参照元プロパティを移行する場合は、まずそのサブプロパティをすべて削除する必要があります。

サブプロパティのデータはその参照元プロパティにすべて依存しているため、サブプロパティを移行することはできません。

サブプロパティの削除に関する詳細

サブプロパティの詳細

統合プロパティ

統合プロパティを移行する場合は、まずその参照元プロパティをすべて削除する必要があります。

参照元プロパティを移行する場合は、まず統合プロパティからその参照元プロパティを削除する必要があります。

参照元プロパティの削除に関する詳細

統合プロパティの詳細

プロパティを移行できない場合

次のような状況では、プロパティを移行できません

  • 移行元と移行先のアカウントが属する Google マーケティング プラットフォームの組織が異なる。
  • 移行元アカウントが Google マーケティング プラットフォームの組織に属していないが、移行先アカウントが Google マーケティング プラットフォームの組織に属している。
    組織の管理者にお問い合わせいただき、移行元のアカウントを移行先のアカウントと同じ組織にリンクしてください。
  • プロパティのサービスレベルがアナリティクス 360 に設定され、組織にリンクされているアカウントの確認が完了していない。組織の管理者にお問い合わせのうえ、次のいずれかを行ってください。
  • 移行先のアカウントに対する管理者のロールと編集者のロールを持っていない。
  • プロパティが Google アド マネージャーにリンクされている。
    Google マーケティング プラットフォームのサポート担当者に依頼して、プロパティのリンクを解除してください。リンクはプロパティの移行後に改めて設定できます。
    移行元のアカウントとは異なる法人が所有するアカウントにプロパティを移行する場合、新しいリンク契約に署名してください。
  • 1 つ以上の非サンプリング レポートがプロパティで処理されている。
    非サンプリング レポートの処理が完了するのを待ってから、移行を再度お試しください。
  • 移行先のアカウントでプロパティの数がすでに上限に達している(デフォルトでは 50 個)。

プロパティを移行する方法

  1. [管理] の [プロパティ] で、[プロパティの詳細] をクリックします。
  2. [プロパティを移行] をクリックします。
  3. 移行先のアカウントを選択します。
  4. 権限設定を選択します。
    • 既存のプロパティの権限を維持する場合、現在のユーザー権限がプロパティとともにコピーされます。移行先のアカウントの権限はプロパティに継承されません。
    • 既存のプロパティの権限を移行先のアカウントの権限と置き換える場合、プロパティは移行先のアカウントの権限を継承します。
  5. [移行] をクリックします。
  6. 移行後のデータを確認して、[保存] をクリックします。

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