広告アクティビティ レポートは、広告のパフォーマンスを 1 か所で把握できるレポートです。AdMob ネットワーク レポート、メディエーション レポート、入札レポートの指標とディメンションが、ひとつにまとめられています。
AdMob ネットワーク、ウォーターフォールの広告ソース、および入札広告ソースのパフォーマンスを把握する際にご活用ください。
広告アクティビティ レポートは、そのまま使用するほか、フィルタ、ディメンション、指標に変更を加えて新しいレポートとして保存することも可能です。
「広告のソース(全体リスト)」ディメンションを使用すると、AdMob ネットワークの一部として含まれる広告ソースを分割できます。
AdMob ネットワークには Google デマンドと第三者デマンドの両方が含まれますが、他の AdMob レポートとは異なり、「広告のソース(全体リスト)」ディメンションを使用すると、広告アクティビティ レポートではこれらのソースが個別に表示されます。
注: これらの広告ソースを個別に表示したくない場合、広告ソースのディメンションを使用できます。このディメンションは、AdMob ネットワーク レポート、メディエーション レポート、入札レポートと同様に、広告アクティビティ レポートでも機能します。
フィルタ
このレポートでは、次のフィルタを使用できます。
- アプリ: 選択したアプリについての広告アクティビティ レポートを表示します。
非表示にしたアプリを追加するには、[非表示のアプリを表示] の切り替えボタンをクリックします。アプリのバージョンを追加するには、[アプリのバージョンを表示する] をクリックします。
- 広告ユニット: 選択した広告ユニットについての広告アクティビティ レポートを表示します。
- 国: 選択した国についての広告アクティビティ レポートを表示します。
- 広告フォーマット: 選択した広告フォーマット(バナー、インタースティシャルなど)についての広告アクティビティ レポートを表示します。
- 広告ソース: 選択した広告ソースについての広告アクティビティ レポートを表示します。
- メディエーション グループ: 選択したメディエーション グループについての広告アクティビティ レポートを表示します。
- 広告ユニットの配信タイプ: 選択した広告ユニットの配信タイプについての広告アクティビティ レポートを表示します。
- プラットフォーム: 選択したプラットフォームについての広告アクティビティ レポートを表示します。
- 配信制限: 選択した配信制限についての広告アクティビティ レポートを表示します。
- ATT 同意日: 選択した ATT 同意日についての広告アクティビティ レポートを表示します。
ディメンション
このレポートでは、次のディメンションを使用できます。
- アプリ: アプリ別に掲載結果を確認できます。
- 広告ユニット: 個々の広告ユニットの掲載結果を確認できます。
- 国: アプリの広告を見てサイトを訪問したユーザーの国別に掲載結果を確認できます。
- 日別: 日別に掲載結果を確認できます。
- フォーマット: 広告フォーマット(バナー、インタースティシャル)別に掲載結果を確認できます。
- 広告ソース: 広告ソース別に掲載結果を確認できます。広告ソース別に、直接販売、カスタム イベント、自社広告、第三者広告ネットワークなど、メディエーションのトラフィックが測定されます。
注: AdMob ネットワークには、Google デマンドに加え、第三者の入札ソースも多く含まれています。これらの広告ソースのデータを個別に表示する場合は、[広告のソース(全体リスト)] のディメンションを使用してください。
- 広告のソース(全体リスト): 第三者のウォーターフォールの広告ソースと入札ソースを含む、AdMob ネットワーク内のすべての広告ソース別に、パフォーマンスを確認できます。直接販売、カスタム イベント、自社広告、第三者広告ソースなどが含まれます。
注: 設定した入札広告ソースのいずれかが AdMob ネットワークにも含まれている場合、[広告ソース] または [広告のソース(全体リスト)] のディメンションを併用することで、収益源を区別できます。
- 広告ソースのインスタンス: このレポートに表示される各広告ソース固有のインスタンス全体での掲載結果を確認できます。AdMob ネットワーク、第三者広告ソース、カスタム イベント、直接販売キャンペーンや、その他の広告ソースのインスタンスが含まれる場合があります。
- 広告の種類: 広告の種類(テキスト広告、イメージ広告など)ごとにパフォーマンスを表示します。
- アプリのバージョン: アプリのバージョン別に掲載結果を確認できます。アプリのバージョンによってアプリのアップデートが区別されます。
注: 2020 年 7 月 19 日より前の AdMob レポートでは、アプリ バージョン データはご利用いただけません。
- GMA SDK: アプリに組み込まれている Google Mobile Ads SDK のバージョン別にパフォーマンスを確認できます。Android トラフィック向けの Google Mobile Ads SDK のバージョンは、2023 年 8 月 3 日以降サポートされています。この日より前の日付については、Android のレポートのこのディメンションにはダッシュ(-)が返されます。
- 時間: 時間帯ごとのパフォーマンスを確認できます。このディメンションを使用するには、期間フィルタで [昨日] または [本日(現時点まで)] を選択してください。
- メディエーションの A/B テスト メディエーションの A/B テスト別に掲載結果を確認できます。
- メディエーション グループ: メディエーション グループ別に掲載結果を確認できます。
- 月別: 月別に掲載結果を確認できます。
- オペレーティング システム: デバイスのオペレーティング システムとバージョン番号ごとにパフォーマンスを表示します。
- プラットフォーム: デバイスのプラットフォーム(例: Android、iOS)ごとにパフォーマンスの内訳を表示します。
- 配信制限: パーソナライズド広告とパーソナライズされていない広告のパフォーマンスを比較するとともに、パーソナライズド広告を表示できない原因となった制限事項を把握できます。
- パターン: メディエーションの A/B テストのパターン別にパフォーマンスを表示します。
- 週別: 週別に掲載結果を確認できます。
指標
このレポートでは、次の指標を使用できます。
広告を視聴したユニーク ユーザーの人数。広告視聴者は、日付別に集計された場合は DAV(1 日の広告視聴者数)とも呼ばれます。
注: データが表示されるには、広告視聴者数が最小しきい値に達している必要があります。つまり、インプレッション数がゼロでなくても、広告視聴者数がゼロと表示されることがあります。広告を視聴したアクティブ ユーザーの割合。
次のように計算されます。
広告視聴者数 ÷ アクティブ ユーザー数 x 100%
広告収益によるユーザーあたりの平均収益額(ARPU)。
次のように計算されます。
推定収益額 ÷ アクティブ ユーザー数
ARPU は、日付別に集計された場合は ARPDAU(1 日のアクティブ ユーザーあたりの平均収益)とも呼ばれます。
広告収益による視聴者あたりの平均収益額(ARPV)。
次のように計算されます。
推定収益額 ÷ 広告視聴者数
広告ソースの入札のうち、オークションに参加した入札件数です。
すべての入札がオークションに参加するとは限りません。最低 eCPM や広告フォーマットのタイプなど、オークションの基準を満たしている必要があります。
オークションに参加した入札件数の割合です。オークションの入札件数を入札リクエスト数で割って算出します。
オークション参加入札数 ÷ 入札リクエスト数
入札に参加する広告ソースに対してのリクエストの数です。
アプリに表示された広告がクリックされた合計回数です。
重要性: クリック数は、広告を見たユーザーにどの程度アピールできているかを把握する目安となります。広告を表示した人数(インプレッション)とクリック数を比較すると、広告の有効性を評価できます。
クリック率(CTR)は、個々の広告のクリック数を表示回数で割った値で、クリック数を表示回数で割ることによって求められます。
(クリック数 ÷ 表示回数)× 100%
たとえば、表示回数が 1,000 回でクリック数が 20 回だった場合、クリック率は 2% になります。
選択した期間に得られた収益額です。この金額は見積もりであり、変更される場合があります。
AdMob では各広告ユニットのインプレッション数に基づいて収益の見積もりが計算されるため、同じ広告ユニットのマッピングが複数の広告ユニットで再利用された場合に、収益が重複してカウントされることがなくなります。詳しくは、推定収益額のレポートの仕組みをご覧ください。
ユーザーに広告を表示した合計回数です。
アクティブ ユーザーに表示された広告の平均表示回数です。
次のように計算されます。
インプレッション数 ÷ アクティブ ユーザー数
「広告の密度」または「広告掲載数(広告読み込み)」とも呼ばれます。
広告視聴者に表示された広告の平均表示回数です。
次のように計算されます。
インプレッション数 ÷ 広告の視聴者数
広告ソースからレスポンスを受け取った広告リクエストの割合です。一致したリクエスト数をリクエスト数で割って算出します。
(一致したリクエスト数 ÷ リクエスト数)× 100%
広告リクエストに応じて、広告ソースが返した広告の数です。一致したリクエストすべてが広告表示に至るわけではありません。
入札広告ソースの場合、一致したリクエスト数は、広告ソースが入札オークションを落札してウォーターフォールの優先順位を獲得し(該当する場合)、アプリに広告を返した回数となります。
ウォーターフォールの広告ソースの場合、一致したリクエスト数は、広告ソースがメディエーション ウォーターフォールで呼び出され、アプリに広告を返した回数となります。
アプリまたは広告ユニットが広告をリクエストした回数です。リクエストは、広告が返されなくてもカウントされます。同じメディエーション ウォーターフォール内であればリクエストが複数の広告ソースに送信されても、1 回とカウントされます。
広告ソースまたは広告ソース インスタンスのディメンションを適用する場合
各広告ソースがリクエストを受け取った回数がカウントされます。メディエーション ウォーターフォールを経由するリクエストは、複数回カウントされる場合があります。たとえば、1 件のリクエストがメディエーション スタックのネットワーク A、ネットワーク B、ネットワーク C に送信された場合は、3 回とカウントされます。
レポートの概要の行には、以下の情報が表示されます。
- 広告ユニットによるユニーク リクエスト数: 広告リクエストのユニーク数の合計です。ユニーク数では、同じリクエストが複数回カウントされることはありません。
例: 1 件のリクエストがメディエーション ウォーターフォールのネットワーク A、ネットワーク B、ネットワーク C に送信された場合でも、カウントは 1 回のみとなります。 - 広告ソース リクエストの合計数: アプリまたは広告ユニットから広告ソースにリクエストが送信された回数です。リクエストは、広告が返されなくてもカウントされます。メディエーション グループに同じ広告ソースを複数回含めている場合、メディエーション ウォーターフォールを経由する一部のリクエストは 2 回以上カウントされることがあります。
メディエーション グループのディメンションを適用する場合
メディエーション グループに送信された広告リクエストの数がカウントされます。メディエーション グループのいずれかの広告ソースに送信されたリクエストがカウントの対象となります。メディエーション ウォーターフォールを経由する場合でも、リクエストはメディエーション グループにつき 1 回だけカウントされます。
レポートの概要の行には、以下の情報が表示されます。
- 広告ユニットによるユニーク リクエスト数: 広告リクエストのユニーク数の合計です。ユニーク数では、同じリクエストが複数回カウントされることはありません。
例: 1 件のリクエストがメディエーション ウォーターフォールのネットワーク A、ネットワーク B、ネットワーク C に送信された場合でも、カウントは 1 回のみとなります。 - メディエーション グループへのリクエストの合計数: メディエーション グループに送信された広告リクエストの数です。
メディエーション グループのいずれかの広告ソースに送信されたリクエストがカウントの対象となります。同じメディエーション グループ内であればリクエストが複数の広告ソースに送信されても、1 回とカウントされます。
アプリで広告がユーザーに表示された割合を示します。表示回数を一致したリクエスト数で割ることによって求められます。
(表示回数 ÷ 一致したリクエスト数)× 100%
たとえば、一致したリクエストの合計が 80 回で、アプリで広告を表示した回数が 60 回しかなければ、そのアプリの表示率は 75% になります。
オークションで落札した件数です。この数値には、サードパーティのメディエーション プラットフォームでホストされるオークションは含まれません。
落札数 ÷ オークションに参加している入札数