アド マネージャーで Ad Exchange のレポートを作成するにはいくつかの方法があり、それぞれの方法ごとに掲載結果を異なる視点で確認できます。このガイドでは、各レポートタイプと使用できるディメンションおよび指標を説明します。
「過去」レポートと「Ad Exchange の過去のデータ」レポートの違い
アド マネージャーには、Ad Exchange の掲載結果に関するレポートを作成する際に使用できる主なレポートタイプとして「過去」レポートと「Ad Exchange の過去のデータ」レポートの 2 つがあります。これらのレポートは表示されるデータがそれぞれ異なるため、使用するタイプを慎重に選ぶ必要があります。
- 「過去」レポートタイプでは、アド マネージャー ネットワークの Ad Exchange アクティビティについて確認できます。これには、リンク済みの Ad Exchange ネットワークを介してやり取りされたリクエストが含まれます。
- 「Ad Exchange の過去のデータ」レポートタイプでは、主にメインの Ad Exchange アカウントのアクティビティについて確認できます。これには、他のアド マネージャー ネットワークや直接の Ad Exchange タグを介してやり取りされたリクエストが含まれます。
これらのレポートに含まれるデータセットは大きく異なる可能性があります。アド マネージャーで Ad Exchange の掲載結果を他の広告申込情報や第三者エクスチェンジと比較する場合は、アド マネージャーの「過去」レポートタイプのみを使用してください。
各レポートタイプの内容
メインの Ad Exchange アカウント | すべてのリンク済み Ad Exchange アカウント | Ad Exchange アカウントにリンクしている他のアド マネージャー ネットワークによって埋められたリクエスト | 直接の Ad Exchange タグ経由の、アド マネージャーによって埋められなかったリクエスト | |
---|---|---|---|---|
過去 | ||||
Ad Exchange の過去のデータ |
レポートの指標とディメンションについて
アド マネージャーのレポートで使用できる以下のディメンションと指標には、Ad Exchange の掲載結果が反映される可能性があります。ただし、これらすべてに Ad Exchange のトラフィックと収益全体が反映されるわけではありません。たとえば、「収益パートナー」レポート ディメンションを使用している場合、「DoubleClick Ad Exchange」に表示される指標には、アド マネージャーの収益グループからのインプレッションのみが含まれます。
Ad Exchange イベントが含まれる項目
レポートタイプ | アド マネージャーの収益グループ | アド マネージャーの Ad Exchange 広告申込情報タイプ | アド マネージャーの他の広告申込情報タイプの Ad Exchange タグ2 | 直接の Ad Exchange タグ3 | アド マネージャーの優先取引4 | ||
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ディメンション | デマンド チャネル - 次のいずれかに一致 - Ad Exchange | 過去 | |||||
収益パートナー - 次のいずれかに一致 - DoubleClick Ad Exchange | 過去 | ||||||
収益パートナー - 次のいずれかに一致 -(なし) | 過去 | ||||||
指標 | 合計 | 過去 | 1 | ||||
Ad Exchange | 過去 | ||||||
広告サーバー | 過去 | ||||||
収益グループ | 過去 | 1 | |||||
標準 | Ad Exchange の過去のデータ |
1Open Bidding とモバイルアプリ向けメディエーションが含まれます。1 つ以上の収益グループがリクエストの対象となっている場合は、別の「Ad Exchange」広告申込情報も対象であってもインプレッションはここに表示されます。
2パブリッシャーによっては、Ad Exchange 以外の広告申込情報タイプ(価格優先など)を使用して、アド マネージャーで Ad Exchange タグを入稿していることがあります。他の広告申込情報タイプを使った Ad Exchange タグの入稿をおすすめしない理由
3直接の Ad Exchange タグは、第三者広告サーバーか、直接ウェブまたはモバイルのコンテンツで入稿できます。
4アド マネージャーの優先取引はメインの Ad Exchange ネットワークを介して行われますが、アド マネージャー広告サーバーの広告枠とみなされ、Ad Exchange のレポートからは除外されます。
Open Bidding で Ad Exchange の掲載結果を確認する
アド マネージャーの「過去」レポートタイプで、「デマンド チャネル」と「収益パートナー」のディメンションを合計と収益グループの各指標とともに使用すると、Open Bidding とそれ以外での Ad Exchange の掲載結果を確認できます。
Open Bidding 以外のトランザクション
- デマンド チャネル - 次のいずれかに一致 - Ad Exchange、収益パートナー - 次のいずれかに一致 -(なし)
Open Bidding のトランザクション
- デマンド チャネル - 次のいずれかに一致 - Ad Exchange、収益パートナー - 次のいずれかに一致 - DoubleClick Ad Exchange
レポートの例
デマンド チャネル | 収益パートナー | 合計インプレッション | 全体の CPM、CPC、CPD、vCPM 収益 | 収益グループのインプレッション数 | 収益グループの見積もり収益額 |
---|---|---|---|---|---|
Ad Exchange | (なし) | 500,000 | $5,000 | 0 | $0.00 |
Ad Exchange | DoubleClick Ad Exchange | 100,000 | $1,000 | 100,000 | $1,000 |
エクスチェンジ入札 | エクスチェンジ 1 | 80,000 | $80 | 80,000 | $80 |
Open Bidding | エクスチェンジ 2 | 30,000 | $30 | 30,000 | $30 |
合計(4 行) | 710,000 | $6,110 | 210,000 | $1,110 |
上記のアド マネージャーの「過去」レポートの例では、Ad Exchange の掲載結果は 1~2 行目に、第三者エクスチェンジのインプレッションと収益は 3~4 行目に表示されています。
- 1 行目: アド マネージャーの収益グループ以外での Ad Exchange 配信。アド マネージャーの「Ad Exchange」広告申込情報を介して取引されます。
- 2 行目: Open Bidding またはメディエーションによるアド マネージャーの収益グループでの Ad Exchange 配信。1 つ以上の収益グループがリクエストの対象となっている場合は、別の「Ad Exchange」広告申込情報も対象であってもインプレッションはここに表示されます。
Open Bidding と他の第三者エクスチェンジについて Ad Exchange の掲載結果を比較するには、2 行目と 3、4 行目を比較します。
Open Bidding を介した Ad Exchange 配信は、「Ad Exchange の過去のデータ」レポートにも含まれます。