カレンダーの相互運用を設定する

3. Exchange ユーザーにカレンダーの空き情報の参照を許可する

次に、Google カレンダーの空き情報の共有を設定して、Microsoft Exchange ユーザーが Google カレンダー ユーザーの空き情報を確認できるようにします。

Google Workspace ドメインにエイリアスを設定している場合は、続行する前にそのユーザー エイリアス ドメインの設定が正しいことをご確認ください。詳しくは、ユーザー エイリアス ドメインを使用するかどうかを決定するをご覧ください。

現在: 手順 3/5

Google カレンダーの空き情報の共有を設定する

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手順 1: Google Workspace ユーザーを設定する

各 Google Workspace ユーザーが次の要件を満たしていることを確認します。

  1. Google カレンダーが有効になっている Google Workspace アカウントを持っている。詳しくは、ユーザーのカレンダーを有効または無効にするをご覧ください。
  2. Exchange サーバーにメール連絡先がある。これにより、Exchange は Google から空き情報を取得します。メール連絡先の作成について詳しくは、Microsoft のこちらの記事をご覧ください。

    : Google Workspace ユーザーのメイン カレンダーだけでなく、グループ カレンダーカレンダー リソース(Exchange でも表示できるようにする場合)用にも Exchange のメール連絡先を作成できます。

  3. Exchange のメール連絡先のアドレスに送信されたメールが、ユーザーの Google Workspace アカウントの Gmail アドレスに配信されている。
  4. メール連絡先が Exchange のグローバル アドレス一覧(GAL)に表示されている。ここに表示されていれば、会議を設定するときにユーザーの検索が可能です。Microsoft PowerShell と Google Directory API を組み合わせることで、連絡先の追加をスクリプト化できます。
  5. Google Workspace ユーザーが Exchange メールボックスも持っている場合は、メールボックスが GAL に表示されていないことを確認する。非表示にしておくことで、他のユーザーがそのユーザーを会議に招待するときにメール連絡先が選択され、関連のカレンダーの空き情報が表示されます。

: ユーザー エイリアス ドメインを使用している場合は、Exchange のメール連絡先にプライマリ ドメインとユーザー エイリアス ドメインの両方のメールアドレスが含まれていることを確認してください。メインのメールアドレスにはユーザー エイリアス ドメイン(例: hao@googleworkspace.altostrat.com)を使用する必要があります。これにより、そのユーザーのエイリアス ドメインを使用して空き情報の参照が Google Workspace にルーティングされるようになります。予備のアドレスにはプライマリ ドメイン(例: hao@altostrat.com)を使用する必要があり、Exchange ユーザーは GAL でこのメールアドレスを検索してメールを送信できるようになります。

手順 2: インターネット接続を有効にする

Exchange サーバーが Google サーバーと通信できるように、送信インターネット接続を有効にします。 Exchange サーバーは、次の URL に HTTP(EWS SOAP)リクエストを送信できる必要があります。

  • https://calendar.google.com/autodiscover/autodiscover.xml
  • https://calendar.google.com/Exchange/Exchange.ews
手順 3: Google のロール アカウントを作成して認証情報を生成する

Exchange サーバーは、カレンダー ユーザーの空き情報を取得するために、ロール アカウントを使用して Google Workspace にアクセスします。

始める前に

  • Google Workspace でロール アカウントを作成する - このアカウントは Exchange で Google カレンダーのユーザーの空き情報へアクセスする際に使用され、このアカウントは標準のユーザー アカウントで、カレンダーの相互運用にのみ使用します。 このアカウントが無効にされたり削除されたりすることがないようにしてください。 アカウントの設定について詳しくは、ユーザーの追加方法をご覧ください。
  • アカウントでカレンダーを有効にする - 詳しくは、ユーザーのカレンダーを有効または無効にするをご覧ください。共有する予定が Google のロール アカウントに表示されていることも確認します。
  • Google のロール アカウントに Google カレンダーの共有アクセス権を付与する - すべてのユーザーの空き情報を確認できるように、このアカウントに予定の有無または予定の詳細情報へのアクセス権があることを確認します。また、Google のロール アカウントの設定は カレンダーの相互運用 の設定と一致させる必要があります(最も低い権限セットを有効とする)。

認証情報を生成する

この操作を行うには、特権管理者としてログインする必要があります。

  1. Google 管理コンソールログインします。

    特権管理者権限のあるアカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインしてください。

  2. 管理コンソールで、メニュー アイコン  次に  [アプリ] 次に [Google Workspace] 次に [カレンダー] にアクセスします。
  3. [カレンダーの相互運用 管理] をクリックします。
  4. [Exchange でのカレンダーの空き情報] で [Exchange サーバーの設定を生成する] をクリックします。
  5. 次のいずれかを行います。
    • 認証情報を作成していない場合やファイルを紛失した場合は、[新しい認証情報を生成する] をクリックして、本タスクの手順 6 に進みます。
    • ファイルがある場合は、[ファイルを選択] をクリックして認証情報ファイルを選択します。次に、手順 4: Exchange に可用性アドレス スペースを追加する(後述)に進みます。
  6. 新しい Exchange 認証情報のセットを生成するには、Google ロール アカウントのメールアドレスを入力します。
  7. 同意のチェックボックスをオンにします。
  8. [Generate new credentials] をクリックします。
  9. 生成された認証情報を取得するには、[ダウンロード] をクリックします。認証情報は次のステップで必要になるため、保存しておいてください。

重要

  • 認証情報をダウンロードできるのは 1 回のみです。ファイルを保存して、安全な場所に保管してください。
  • Google のロール アカウントに新しい認証情報を生成すると、ユーザーの既存の認証情報はすべて失効します。複数の Exchange サーバーで Google カレンダー ユーザーの空き情報を参照できるようにするには(Exchange と Exchange Online(Microsoft 365) を併用している場合など)、認証情報を 1 回生成して、その認証情報をすべての Exchange サーバーで使用します。
  • 認証情報が失効した場合は、次の手順で Exchange サーバーを再設定します。
  • Exchange ユーザーへの空き時間情報の反映を停止するには、ロール アカウントを削除します。
手順 4: Exchange に可用性アドレス スペースを追加する

次に、Exchange で可用性アドレス スペースを追加することで、Exchange が Google Workspace にクエリを実行して空き情報へアクセスできるようにします。

そのために、Exchange サーバーの PowerShell(Exchange 管理シェル)でいくつかのコマンドを実行します。また、コピーして入力できる PowerShell コードは本手順の設定ツールで生成されます。

可用性アドレス スペースを追加する

この操作を行うには、特権管理者としてログインする必要があります。

  1. Google 管理コンソールログインします。

    特権管理者権限のあるアカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインしてください。

  2. 管理コンソールで、メニュー アイコン  次に  [アプリ] 次に [Google Workspace] 次に [カレンダー] にアクセスします。
  3. [カレンダーの相互運用 管理] をクリックします。
  4. [Exchange でのカレンダーの空き情報] で [Exchange サーバーの設定を生成する] をクリックします。
  5. 前の手順で生成した Google のロール アカウントの認証情報ファイルをアップロードします。
  6. [ローカル アカウントのメールアドレス] に、Exchange のロール アカウントのメールアドレスを入力します。Google カレンダーはこのアカウントを使用して、組織全体の空き時間情報のリクエストを Exchange に送信します。

    : interop-svc@altostrat.com

  7. [Google の可用性アドレス スペース] に、アドレス スペースを入力します。

    以下の点にご注意ください。

    • 組織の独自の Exchange 環境に接続する場合、Google の可用性アドレス スペースはご利用の Exchange ドメインとは異なるものにしてください。別の Google Workspace ユーザー エイリアス ドメイン(Exchange ドメインが altostrat.com の場合は googleworkspace.altostrat.com など)を使用できます。詳しくは、ユーザー エイリアス ドメインを使用するかどうかを決定するをご覧ください。
    • 複数の組織間での相互運用を設定する場合、Google の可用性アドレス スペースは組織の Google Workspace ドメインと同じでなければなりません。
    • いずれの場合も、Google の可用性アドレス スペースはアカウントのユーザー名を含まないドメイン名を使用する必要があります。Google のロール アカウントは使用しないでください。
  8. [Show Exchange setup] をクリックします。

    Exchange サーバーの設定と短い PowerShell コードがツールにより生成されます。

  9. 可用性アドレス スペースを設定するには、このコードをコピーして、Exchange サーバーの Exchange サーバー PowerShell に 1 行で貼り付けて Enter キーを押します。

    詳しくは、次の例をご覧ください。

  10. 可用性スペースが存在する場合は、既存のスペースの削除を求めるメッセージが表示されます。新しい可用性アドレス スペースを追加するには、既存のスペースを削除してください。

この例では、Google ユーザーのアドレスが Google Workspace のユーザー エイリアス ドメイン にあたる @alias.altostrat.com を使用しており、Exchange 2016 以降または Exchange Online 用の カレンダーの相互運用 を設定しています。

例に記載のユーザー名とパスワードは Exchange 用であり、Google ロール アカウント用ではありません。

if ((Get-AvailabilityConfig) -ne $null) { 
     Set-AvailabilityConfig -OrgWideAccount interop@alias.altostrat.com; 
} else { 
    New-AvailabilityConfig -OrgWideAccount interop@alias.altostrat.com; 
}
$password = echo "vj4XJ711VM6uRfNUZQRzHsBd5rI9qtSwqR9XvDFBDYW_gDawBakTFWLJqqn3SHvZ" | ConvertTo-SecureString -asPlainText -force; 
$credentials = New-Object System.Management.Automation.PSCredential -argumentList "alias.altostrat.com\interop", $password; 
Remove-AvailabilityAddressSpace alias.altostrat.com -ErrorAction SilentlyContinue -Confirm:$false; 
Add-AvailabilityAddressSpace -forestName alias.altostrat.com -accessMethod orgwidefb -credentials $credentials-targetAutodiscoverEPR https://calendar.google.com/autodiscover/autodiscover.xml

手順 5: Exchange サーバーを待機または再起動する

PowerShell でコマンドを入力後、変更が有効になるまで時間がかかる場合があります。変更をすぐに有効にするには、Exchange サーバーを再起動してください。


Google、Google Workspace、および関連するマークとロゴは、Google LLC の商標です。その他すべての企業名および商品名は、関連各社の商標または登録商標です。

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