対象とするオーディエンスへのリーチを改善するには、特定のユーザー属性グループや、Google が作成したオーディエンス カテゴリ、キャンペーン マネージャー 360 が収集したリマーケティング リスト、Google 広告が収集したリマーケティング リストを対象に、広告の掲載結果を確認します。どのオーディエンスが広告に反応しているのかを把握できれば、ユーザーの意図に合うようにサイト上のキーワード、広告コピー、コンテンツを調整することができます。
たとえば、新学期キャンペーンのオーディエンス レポートを確認したところ、25~50 歳の女性のコンバージョンが最も多かったとします。この場合は、該当する年齢層の女性に訴求するメッセージを使ったキャンペーンを作成すると効果的です。
すべてのエンジン アカウントを対象とする Floodlight コンバージョン
検索広告 360 では、Floodlight コンバージョン(アクション、トランザクション、収益など)のオーディエンス特性を識別することができます。そのため、Floodlight タグを使用してサイト上のアクティビティをトラッキングしていれば、検索広告 360 がサポートするすべてのエンジンタイプでオーディエンス レポートを利用することができます。
検索広告 360 は、他のコンバージョン トラッキング システム(Google 広告コンバージョン トラッキング、Google アナリティクス、バイドゥ コンバージョン トラッキングなど)に関するオーディエンス レポートは作成しません。
ほかにも、オーディエンス レポートを利用する際にクロス環境データやアトリビューション モデル、エンジン指標がもたらす影響など、互換性に関する各種情報についてご確認ください。
利用できるオーディエンス特性
以下のオーディエンスについて、コンバージョン指標を表示できます。
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性別(男性、女性)
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年齢層: 18~24 歳、25~34 歳、35~44 歳、45~54 歳、55~64 歳、65 歳以上
18 歳未満のオーディエンスは、不明の年齢層としてレポートされます。 -
アフィニティ カテゴリ: 自動車ファン、食通、映画ファン、旅行好き、アマチュア カメラマンなど、特定の関心を持つグループ。詳細については、アフィニティ カテゴリの一覧をご覧ください。
検索広告 360 は、Floodlight から取得したデータを使用して、コンバージョンをアフィニティ カテゴリに結び付けます。検索広告 360 では、キャンペーン マネージャー 360 が作成したアフィニティ カテゴリのみがレポートされます。ただし、Google 広告や他のエンジン内で使用している可能性のあるアフィニティなどのオーディエンス ターゲティングに関するレポートは表示されません。たとえば、Google 広告にログインして、広告グループを特定のアフィニティ グループにターゲティングした場合、検索広告 360 内ではそのアフィニティ ターゲットが表示されません。 -
購買意向の強いセグメント: 「旅行 / ホテル、宿泊施設」、「家電 / 携帯電話」など、特定のビジネス カテゴリ内の商品について調べ、サービスや商品の購入を積極的に検討しているユーザー。詳細については、購買意向の強いセグメントの一覧をご覧ください。
検索広告 360 は、Floodlight から取得したデータを使用して、コンバージョンを購買意向の強いセグメントに結び付けます。検索広告 360 では、キャンペーン マネージャー 360 が作成した購買意向の強いセグメントのみがレポートされます。ただし、Google 広告や他のエンジン内で使用している可能性のある購買意向の強いセグメントなどのオーディエンス ターゲティングに関するレポートは表示されません。たとえば、Google 広告にログインして、広告グループを特定の購買意向の強いセグメントにターゲティングした場合、検索広告 360 内ではその購買意向の強いセグメントのターゲットは表示されません。 -
ディスプレイ リマーケティング:
キャンペーン マネージャー 360 を使用してディスプレイ広告を管理している場合は、キャンペーン マネージャー 360 にログインして、サイトで Floodlight アクティビティを完了したユーザーのオーディエンス リストを作成できます。検索広告 360 では、検索広告にも反応を示しているキャンペーン マネージャー 360 のオーディエンス リストを表示できます。たとえば、ディスプレイ広告のオーディエンスが、他のオーディエンスに比べて著しく異なるペースで有料検索のコンバージョンを生成していることが確認されたとします。この場合は、このオーディエンスに検索リマーケティング ターゲットを設定することで、検索キャンペーンの効率を高めることができる可能性があります。
たとえば、キャンペーン マネージャー 360 で「冬用ジャケット販売」ページの訪問者についてオーディエンスのデータを収集するとします。このオーディエンスが後で検索広告をクリックして、大幅に低い費用でコンバージョンに至ることが検索広告 360 で明らかになった場合は、検索リマーケティング ターゲットを使用して、このオーディエンスの入札単価を引き上げることで、コンバージョン率が上がる可能性があります。
- Google 広告の検索広告向けリマーケティング リスト(エンジン リマーケティング リスト)
検索広告 360 で、リマーケティング ターゲットを作成してレポートできます。リマーケティング リストは、検索広告 360 または Google 広告で設定できます。
検索広告 360 内で表示できるオーディエンス レポートのタイプ
オーディエンス レポートを表示する方法は複数あります。
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セグメント: キャンペーンや広告グループのレポートをオーディエンス別に分割すると、特定のオーディエンスに対して掲載結果の良いキャンペーンや広告グループ、掲載結果の悪いキャンペーンや広告グループを確認することができます。
たとえば下記の例を見ると、「TV Comedy Fans」のコンバージョン数は、「Google Ads - Pacific」エンジン アカウントの「Weeknight - ABC」広告グループよりも「Google Ads - Central」エンジン アカウントの「Weeknight - ABC」広告グループの方が多いことがわかります。
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ディメンション: レポートデータをオーディエンス別にグループ化してディメンション レポートを表示すると、特定のキャンペーンや広告グループでリーチが高いオーディエンスを確認できます。
たとえば「Weekend - late」の広告グループでは、「Action & Comedy Movie Fans」よりも「Action & Adventure Movie Fans」のコンバージョンの方が多いことがわかります。
ご利用手順
- オーディエンス レポートに関する重要事項をご確認ください。
- (省略可)Google 広告にログインして、自動タグ設定を有効にします(これにより、オーディエンス レポート内に Google 広告のクリック指標やパフォーマンス指標を表示できるようになります)。
- 特定のオーディエンスを対象に、レポートを分割するか、ディメンション レポートを表示します。
ユーザーのプライバシーを保護するため、および一般データ保護規則(GDPR)、プライバシーに関する米国の州法、Lei Geral de Proteção de Dados(LGPD)を遵守するための継続的な取り組みの一環として、欧州経済領域(EEA)、該当する米国の州、およびブラジルに在住するユーザーは、検索からのディスプレイとソーシャルからのディスプレイのリマーケティング リストには追加されないようになっています。
さらに、アプリケーションの設定によってはユーザーがリマーケティング リストに追加されない場合もあります。