予算管理では、プランの作成、予算編成、レポートの作成のタスクを検索広告 360 内で行うことで、データをスプレッドシートにエクスポートすることなく、シームレスに費用を管理し、キャンペーンの成果を把握することができます。
まず、各キャンペーンを、ビジネス構造や広告対象、ブランド、商品区分に基づく予算グループに整理することで、年度単位、四半期単位、月単位、週単位の広告費用を検索広告 360 内で管理できるようになります。次に、予算プランを作成して、特定の期間にいくら支出するかを定義します。
キャンペーンを予算グループに整理する
検索広告 360 内で予算を管理するには、まず、対象区分が同じキャンペーンを予算グループに整理します。たとえば、冷蔵庫やストーブを販売している場合は、家電を宣伝するすべてのキャンペーンを含む予算グループを 1 つ作成します。高級ホテルとビジネスホテルの両方のブランドを宣伝している場合は、さまざまなキャンペーンを「高級ホテル」と「ビジネスホテル」の予算グループに整理します。
1 つの予算グループに対して、サポートされている検索エンジン アカウントを横断して複数のキャンペーンを追加することができます。つまり、Google 広告、Microsoft Advertising、Yahoo! JAPAN など、さまざまなアカウント タイプのキャンペーンを同一のグループに含めることができます。ただし、各キャンペーンが同じ通貨を使用している必要があります。
1 つの予算グループに複数のキャンペーンを追加することは可能ですが、1 つのキャンペーンを同時に複数の予算グループに所属させることはできません。
対応しているキャンペーン タイプ
金額の管理方法に関係なく、サポートされているすべてのキャンペーン タイプを 1 つの予算グループに含めることができます。たとえば、日付単位のキャンペーン予算は手動でも自動でも管理可能で、支出ペースも「標準の広告配信」と「広告配信の集中化」のいずれでも選択できます。
グループに含めるキャンペーンを指定する際は、キャンペーンの名前や、キャンペーンに適用したラベル、カスタム ビジネスデータなど、キャンペーン セットを一意に識別する条件を使用します。
予算プランで支出額を設定する
予算プランでは基本的に、予定費用と、予算を使って広告目標を達成する期間(週、月、四半期、年)を指定します。
予算プランを作成すると、推定予算グラフ、予算ペースグラフ、予算割り当て表が作成されます。これにより、累計費用を視覚的に把握し、指定期間の予算消費ペースを確認することができます。グラフと割り当て表を利用することで、費用に応じた掲載結果をトラッキングしてレポートを作成したり、プラン期間内の区分ごとに推定費用を表示したり、1 つまたは複数の中間目標を設定したりすることができます。
予算入札戦略を使用して予算管理を自動化する
検索広告 360 では、予算入札戦略を使用して、個々のキャンペーンの予算、入札単価、入札単価調整の設定を自動的に行うことで、プラン期間中の費用を最適化して、最適な掲載結果を実現します。詳しくは、予算プラン内の予算割り当てと支出を自動化する方法についての詳細をご覧ください。
注:
予算ペースグラフは、プラン期間中の推定支出額、目標支出額、実支出額をグラフで表示します。
予算割り当て表
単一の予算プランを作成または編集する場合、予算割り当て表には、週単位または日付単位で分割した総予算、推定と実際の累計額、推定と実際の重要業績評価指標(収益、クリック数、CPA、コンバージョン数など)が表示されます。詳細については、単一の予算プランの割り当て額を確認、設定するをご覧ください。
複数の予算プランを同時に作成または編集するときと、単一の予算プランを作成または編集するときでは、予算割り当て表の外観は異なります。主な相違点は、複数プランの表の各行が期間セグメントではなく予算グループを表している点です。予算グループの各行は、1 日または 1 週間(単一プランの割り当て表の場合)ではなく、予算プランの期間全体を表します。詳しくは、複数の予算プランの目標予算を確認、設定するをご覧ください。
検索広告 360 は、過去の掲載結果データを基に掲載結果を推定し、各予算プラン内の推奨割り当て額の提示のみを行います。
予算管理に関するレポート
検索広告 360 では、すべての予算グループおよびキャンペーン、個々の予算グループ、個々の予算プランを対象にして掲載結果のレポートを作成できます。これにより、実際の費用とターゲット予算を比較できます。詳しくは、予算に関するレポートの作成についての説明をご覧ください。
予算管理の主なメリット
予算管理の主なメリットは次のとおりです。
- 広告主内のすべての予算グループの目標支出額、推定支出額、重要業績評価指標(CPA や収益など)をグラフ化し、予算と掲載結果のペースを確認できます。
- 必要に応じて、予算入札戦略を使用して、予算割り当て、入札単価、入札単価調整を自動的に設定できます。
- レポートの表で、広告主内のすべての予算グループ、予算プラン、およびその掲載結果を一覧表示できます。
- 掲載結果履歴データと目標を使用して、支出額や他の目標を推定できます。初期割り当てを推定する場合は、過去の掲載結果を基に季節的な傾向を組み込むこともできます。
- さまざまな目標や割り当てに基づいて推定累計支出額を算出し、目標支出額がそのキャンペーン グループの支出額履歴の範囲内に収まっているかどうかを示すことができます。
- 日付単位、週単位、月単位、四半期単位、年単位の予算レポートを作成することで、最適な予算割り当てを導き出し、支出ペースを確認できます。
サポートされている機能とサポートされていない機能
予算管理コンポーネントで使用できる検索広告 360 機能の概要を以下に示します。
サポートされている機能
- 目標 - 予算プランを作成するには、コンバージョン目標または目標クリック数が必要です。
- 一括編集 - 管理画面または一括送信シートを使用して、1 つの予算グループに対して複数のキャンペーンの追加や削除を行うことができます。
- ビジネスデータとフィルタ - ビジネスデータを使用して、予算グループに含めるキャンペーンのリストをフィルタリングすることができます。
- 検索エンジンのみ - 予算グループのメンバーになることができるのは、検索エンジン キャンペーンに限られます。エンジン トラッキング キャンペーンやソーシャル エンジン キャンペーンを予算グループに含めることはできません。
- 変更履歴 - 予算管理に関する一部の変更は、変更履歴レポートに記録されます。たとえば、予算グループ、プラン、予算、入札単価、入札単価調整に関する変更などが記録されます。
- ルールは予算グループのキャンペーンの追加や削除に使用できます。
- 1 か月の費用の予算入札戦略 - 1 か月の費用の入札戦略は予算入札戦略に置き換えられます。予算入札戦略では、週ごと、四半期ごと、またはカスタマイズした期間の費用を最適化することもできます。詳しくは、予算入札戦略についての記事をご覧ください。
サポートされていない機能
- エグゼクティブ レポート - エグゼクティブ レポート内では、予算グループや予算プランの掲載結果を利用することはできません。
- 入札戦略 - 入札戦略を予算グループや予算プランに適用することはできません。代わりに、予算プラン内で予算入札戦略を作成して、予算や、入札単価、入札単価調整の変更を自動化することができます。
- キャンペーンのコピー: 予算グループ、予算プラン、予算入札戦略はコピーされません。
予算管理を使用する手順の概要
- 予算グループを作成し、キャンペーンを追加します。
- 1 つ以上の予算プランを作成し、予算入札戦略を有効にして予算の自動化を有効にします。