カスタム Floodlight 列は、特定の Floodlight アクティビティまたは Floodlight アクティビティ グループによってトラッキングされるコンバージョンをレポートする場合に作成する列です。アトリビューション モデルは、コンバージョン プロセスのすべてのアクティビティに対してコンバージョンへの貢献度(クレジット)をどのように配分するかを決めるものです。詳しくは、検索広告 360 のアトリビューション モデルに関する記事をご確認ください。
カスタム Floodlight 列では、デフォルトでラストクリック アトリビューション モデルが使用されます。つまり、この列では、すべてのコンバージョン クレジットが、ラストクリックにつながったキーワードに割り当てられます。また、ラストクリックがディスプレイ広告で発生した場合は、目標到達プロセスの上流でユーザーが有料検索広告をクリックしたとしても、Floodlight 列はコンバージョンをレポートしません。
カスタム Floodlight 列のレポートで、目標到達プロセスの上流に位置する有料検索広告のクリックにクレジットを配分するには、列を作成する際に、データドリブン アトリビューション モデルかキャンペーン マネージャー 360 から読み込んだアトリビューション モデルを選択します。たとえば、ラストクリック以外のアトリビューション モデルを選択すれば、掲載結果には直接つながっていないが購入をもたらした目標到達プロセスの一部を構成するキーワードを調べることができます。このタイプのレポートの特徴は次のとおりです。
-
コンバージョンへの貴重なアシストを提供する高度な目標到達プロセスのキーワードに費用をかけることを正当化する情報を広告主に提供します。
-
強力なアシスト キーワードを誤って一時停止することを防ぎます。
たとえば、次のような目標到達プロセスを想定します。
-
顧客は車を検索し、検索広告をクリックして、情報を調べてから終了します。
-
その後、顧客は自家用車を検索し、別の広告をクリックしましたが、まだ購入する気持ちになりません。
-
最後に、顧客はミニバンを検索し、検索広告をクリックして、コンバージョンに至りました。
このコンバージョンのトラッキングには、[見積もり請求] という Floodlight アクティビティを使用します。
ラストクリック アトリビューション モデルでは、コンバージョンのクレジットはすべてミニバン キーワードに配分されるので、プロセス内のそれ以前のアクティビティはすべて無視されます。Floodlight 列を追加して [見積もり請求] アクティビティのレポートを作成する際に、その列にラストクリック アトリビューション モデルを使用すると、[見積もり請求] Floodlight 列を含むキーワード レポートに次のような情報が表示されます。
キーワード | クリック数 | 見積もり請求 |
---|---|---|
車 | 1,500 | 0 |
自家用車 | 300 | 0 |
ミニバン | 100 | 1 |
これに対し、線形モデルでは、コンバージョン経路中の有料検索広告やディスプレイ広告の各クリックに対して、コンバージョンのクレジットが均等に割り当てられます。[見積もり請求] Floodlight 列に線形モデルを使用すると、次のように表示されます。
キーワード | クリック数 | 見積もり請求 |
---|---|---|
車 | 1,500 | .33 |
自家用車 | 300 | .33 |
ミニバン | 100 | .33 |
各キーワードは、いずれもコンバージョン プロセスに含まれているため(また、この例では、ディスプレイ広告でもクリックが発生しなかったため)、それぞれ均等にクレジットが割り当てられます。
アトリビューション モデルは検索広告 360 の一部の機能でのみサポート
入札戦略やオフライン コンバージョンなど、検索広告 360 の機能と併用できるアトリビューション モデルのタイプに関する記事をご覧ください。
ご利用手順
- 検索広告 360 でデータドリブン アトリビューション モデルを作成するか、定義済みのアトリビューション モデルを追加します(代理店マネージャーまたは広告主マネージャーの権限が必要です)。
- 検索広告 360 でデータドリブン アトリビューション モデルが生成されるまで待つか、事前定義済みのモデルを同期します。
- カスタム Floodlight 列を作成して、アトリビューション モデルを選択します。