購入手続き機能を使用すると、ユーザーは無料リスティングから購入手続きのランディング ページに直接アクセスできるようになり、短時間で簡単に買い物ができます。これを実現する 1 つの方法は、購入手続きまたはカートのページの URL テンプレートをアカウント単位で指定することです。また、商品フィードに購入手続きリンク テンプレート [checkout_link_template]
属性を指定して、個々の商品単位で購入手続きを有効にすることもできます。
このページの内容:
メリット
通常、無料リスティングからのトラフィックはすべて、販売者の商品の詳細ページに送信されます。そこからユーザーは購入を行います。購入手続き機能を使用すると、購入しようとしているユーザーは、無料リスティングから販売者の購入手続きまたはカートのページへ直接移動できます。つまり、商品の詳細ページへのトラフィックは維持されつつ、すぐに購入したいユーザーにとっては手続きが容易になります。
- 成果の向上: 総取引額(GMV)とコンバージョン率が向上します。
- ショッピングのしやすさ: 購入を希望するユーザーがスムーズに購入を完了できます。
- 入札のしやすさ: 最小限の労力で入札できます。
この機能のパフォーマンスをトラッキングするには、Merchant Center で自動タグ設定を有効にして、Merchant Center アカウントと Google アナリティクスのプロパティをリンクすることをおすすめします。
仕組み
有効な購入手続きまたはカートの URL が指定されている無料リスティングには、購入手続き機能が表示されます。これにより、購入を希望するユーザーは、有効な購入手続き URL が掲載された商品の購入手続きまたはカートのページに直接リダイレクトされます。既存の [サイトにアクセス] リンクはすべての無料リスティングで維持されるため、商品の詳細を確認したいユーザーは既存の商品の詳細ページにアクセスできます。
最小要件
- 無料リスティングが有効になっている必要があります
- 無料リスティングに関するすべてのポリシーを遵守してください
- 有効な購入手続きまたはカートの URL を指定してください
手順
購入手続き機能を有効にするには、アカウント単位または商品単位で URL を指定します。購入手続き機能を有効にする方法は、いずれか 1 つしか選択できません。アカウント単位または個別の商品単位のいずれかで有効にしてください。
すべての商品に適用できる一般的な URL テンプレートがある場合は、アカウント単位で URL テンプレートを指定することをおすすめします(以下の方法 1 を参照)。
購入手続きまたはカートの URL がカスタマイズされていて、一部の商品で購入手続きを有効にするには、商品単位のオプションを使用することをおすすめします(以下の方法 2 を参照)。
購入手続きの URL の要件
指定する URL が次の条件を満たしている必要があります。
- HTTP GET メソッドをサポートすることでカートや購入手続きにアイテムを追加して、ユーザーが購入を完了できるようにします。次のセクションで URL の例を確認できます。
- 無料リスティングのドメインと一致させます。一致していないと、商品の購入手続きが承認されません。
- ログインの必要がない購入手続きまたはカートのページにユーザーを誘導してください。
フィードまたは API の商品
方法 1: アカウント単位で有効にする
アカウント単位で有効にすると、指定した URL テンプレートがすべての対象商品に適用されます。アカウント単位で有効にする場合は、商品フィードで [checkout_link_template]
属性を指定していないことを確認してください。
- Merchant Center でツールと設定アイコン をクリックし、[ツール] メニューから [ビジネス情報] を選択します。
- [購入手続き] タブに移動し、[カートまたは購入手続きページへのリンクを含める] をクリックします。
- URL を追加して [送信] をクリックします。
- URL をテストするには、[テスト] をクリックします。
- 商品がランダムに選択され、その商品の購入手続きページが新しいタブで開きます。URL に問題がある場合は、空白のページが表示されます。空白のページが表示される場合は、URL が正確かどうかを確認することをおすすめします。
URL の形式について詳しくは、下記の「アカウント単位の URL の形式」をご覧ください。
アカウント単位の URL の形式
販売者は、対象となるすべての無料リスティング商品に適用される標準の URL テンプレートを用意する必要があります。URL テンプレートには、ユーザーが正しい購入手続きに誘導されるように、{id}
パラメータを含める必要があります。
-
{id}
(必須): 商品 ID に関連付けられます。Google がこれを ID[id]
商品データ属性に置き換えます。
購入手続きページの URL テンプレートの例:
アカウント単位の購入手続き URL テンプレートでは、必須の商品パラメータをクエリ文字列の一部として、または URL パスの一部として指定できます。たとえば、商品フィードに次の属性があるとします。
title |
|
|
|
赤の Google マリブ サングラス |
赤 |
12345 |
12345-R |
緑の Google マリブ サングラス |
緑 |
12345 |
12345-G |
例 1: ショップのカートページにユーザーを誘導する:
https://www.mystore.com/cart?productid={id}
ショップで上記の URL テンプレートをサポートしている場合、Google が {id}
をフィードの商品 ID に置き換えます。ユーザーはショップのカートページにリダイレクトされ、購入手続きを完了します。
title |
id |
URL |
赤の Google マリブ サングラス |
12345-R |
https://www.mystore.com/cart?productId=12345-R |
緑の Google マリブ サングラス |
12345-G |
https://www.mystore.com/cart?productId=12345-G |
例 2: ショップの購入手続きページにユーザーを誘導する:
https://www.mystore.com/checkout/{id}
ショップで上記の URL テンプレートをサポートしている場合、Google が {id}
をフィードの商品 ID に置き換えます。ユーザーはショップの購入手続きページにリダイレクトされ、購入手続きを完了します。
title |
id |
URL |
赤の Google マリブ サングラス |
12345-R |
https://www.mystore.com/checkout/12345-R |
緑の Google マリブ サングラス |
12345-G |
https://www.mystore.com/checkout/12345-G |
方法 2: 商品単位で有効にする
特定の商品でのみ購入手続き機能を有効にする場合、または URL で ID 以外のパラメータを使用している場合は、購入手続きリンク テンプレート [checkout_link_template]
属性を使用して商品フィードに購入手続きの URL を追加します。購入手続きの URL をメイン商品フィードにアップロードするか、補助フィードを使用することもできます。商品単位で有効にする場合は、Merchant Center の設定でアカウント単位の購入手続き URL を指定していないことを確認してください。
商品単位の URL の形式
バリエーション商品にはそれぞれ固有の URL が必要で、URL のドメインは無料リスティングで使われているドメインと一致している必要があります。この URL は、商品の特定のバリエーションが掲載された購入手続きページにユーザーをリダイレクトするもので、ユーザーはこのページで購入を完了できます。
商品単位の購入手続き URL の例:
この例では、購入手続きリンク テンプレート [checkout_link_template]
属性を使用して、商品ごとに固有の購入手続きリンクを指定し、商品フィードを更新します。
title |
item_group_id |
id |
|
赤の Google マリブ サングラス |
12345 |
12345-R |
https://www.mystore.com/checkout?sku=12345-R |
緑の Google マリブ サングラス |
12345 |
12345-G |
https://www.mystore.com/checkout?sku=12345-G |
または、補助フィードを使用することもできます。この場合は、次の属性を持つ補助フィードをアップロードします。
id |
checkout_link_template |
12345 | https://www.mystore.com/checkout?sku=12345 |
67890 | https://www.mystore.com/checkout?sku=67890 |
オプトアウト
購入手続きプログラムを無効にするには、[カートまたは購入手続きページへのリンクを含めない] ボタンを選択し、商品フィードの購入手続きリンク テンプレート[checkout_link_template]
属性に値が追加されていないことを確認します。URL の検証
ユーザーがスムーズにショッピングできるようにするため、Google は購入手続きまたはカートの URL を検証し、正常に動作して有効な購入手続きページにリダイレクトされることを確認します。この手続きは定期的に行われ、最長で 24 時間かかることがあります。
ランディング ページの推奨事項
正確な情報を提供することで、ユーザーは安心してより効率的に購入手続きを完了できます。ユーザーが購入先や購入内容、支払額を確認できるようにすることが重要です。購入手続きの際にランディング ページには次の詳細情報を表示して、ブランドや注文の詳細を明確に伝えることをおすすめします。
- ブランドの情報: ユーザーは目的のブランドで買い物していることを確認できます。
- 商品情報: 画像、在庫数、価格のほか、色やサイズなどのバリエーション商品など、商品に関連する詳細情報をすべて含めます。
- 価格: 費用の内訳を表示することで、ユーザーは適正な金額を支払っていると確信できます。
- 商品の開示: (商品の詳細ページに加えて)購入手続きページで、商品の警告とその他の情報開示の要件を明示することをおすすめします。
ヒント: ユーザーが安心して購入できるように、Google に登録する商品には完全で正確なデータ属性を指定することをおすすめします。商品ごとに以下の情報をまだ送信していない場合は、フィードを更新してこれらの情報を含めることをご検討ください。
- 返品手数料と返品可能期間
- 配送時間と送料
- 最低注文額
- 送料無料の基準額
- 在庫状況
クロールされた商品
クロールされた商品に購入手続きリンクを追加する
Google は、お客様のウェブサイトから商品とオファーに関する最新情報を直接取得します。checkoutPageURLTemplate [checkout_link_template]
スキーマ属性を使用すると、カートまたは購入手続きの URL で商品ページをマークアップできます。URL は特定の商品またはバリエーションに対応している必要があります。
商品ページをマークアップすると、Google はカートまたは購入手続きの URL を取得し、購入を希望するユーザーが無料リスティングからカートまたは購入手続きのランディング ページに直接移動できるようにするオプションを有効にできます。既存の [サイトにアクセス] リンクはすべての無料リスティングで維持されるため、商品の詳細を確認したいユーザーは既存の商品の詳細ページにアクセスできます。
注: 購入手続き機能を実装している場合、ユーザーは購入前に、広告主のサイトで商品の詳細ページを閲覧しない可能性があります。(商品の詳細ページに加えて)購入手続きページで商品に関する警告とその他の情報開示の要件を明示するか、警告が必要な商品では購入手続き機能を無効にすることをおすすめします。
クロールされた商品から購入手続きリンクを削除する
クロールされた商品の購入手続き機能を削除するには、商品ページから checkoutPageURLTemplate スキーマ属性を削除します。
注: フィードまたは Content API を介して渡された商品データは、クロールされたデータよりも優先されます。