検索広告向けリマーケティング リスト(RLSA)を使用すると、広告主様のサイトを訪れたことのあるユーザーに合わせて検索ネットワーク キャンペーンをカスタマイズできます。この記事では、検索広告でリマーケティング リストを使用する方法を解説します。
仕組み
入札単価やターゲティングに使用するリマーケティング リストは、広告グループ単位でもキャンペーン単位でも適用できますが、同じキャンペーンに対して両方を同時に指定することはできません。
リマーケティング リストが広告グループに追加されている状態で、キャンペーン全体にリマーケティング リストを適用する場合、まずキャンペーン内の広告グループからリマーケティング リストを削除し、次に、キャンペーン単位でリマーケティング リストを適用します。
同様に、キャンペーンにリマーケティング リストを適用している状態で、それらのリストを使ってキャンペーン内の広告グループの一部をターゲティングする場合は、そのキャンペーンの各広告グループにリストを再度追加します。適用対象(キャンペーンまたは広告グループ)は何度でも切り替えることができますが、その都度正しい順序で設定する必要があります。
手順
サイトにリマーケティング タグを追加すると、自動的に作成されたリマーケティング リストがオーディエンス マネージャーにいくつか表示されます。作成されたリストをすぐに使用するか、新しいリマーケティング リストを作成し、広告グループやキャンペーンの単価設定やターゲット設定に適用することができます。
リマーケティング リストを 1 つの検索ネットワーク キャンペーンや広告グループに適用するには:
- 新しい「検索」キャンペーンを作成するか、既存の検索キャンペーンまたは広告グループを選択します。
- 左側のページメニューで [オーディエンス] をクリックします。
- 鉛筆アイコン
をクリックしてオーディエンス リストを追加します。
- オーディエンス リストの適用先に応じて、[追加先] から [キャンペーン] または [広告グループ] を選択します。
- [キャンペーンを選択](または [広告グループを選択])をクリックして、表示されるリストからキャンペーンまたは広告グループを選択します。
- [ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法] で、[ウェブサイト訪問者] のプルダウン メニューをクリックします。
注: 「すべての訪問者」リストに加え、サイト訪問者のグループごとに作成したその他の有効なリストも表示されます。- 追加するリマーケティング リストの横にあるチェックボックスをオンにします。現在のユーザーリストが [選択したオーディエンス] 列に表示されます。
- [保存] をクリックします。
ターゲット設定を確定する
2 つのターゲット設定から選択できます。
「モニタリング」
(検索キャンペーン、ホテル広告キャンペーンに推奨)
- オーディエンス リストの掲載結果をモニタリングしたり、リマーケティング リストの登録ユーザーに対して入札単価調整を使用したりすることができます。
- キャンペーンや広告グループのリーチは制限されません。
「ターゲティング」
(動画キャンペーン、ディスプレイ ネットワーク キャンペーンに推奨)
- リマーケティング リストの登録ユーザーだけに広告が表示されます。
- ターゲティングでは、キャンペーンや広告グループのリーチが制限されます。
- リマーケティング リストの登録ユーザーごとに異なる入札単価調整を設定することはできます。
コピーと貼り付け機能でリマーケティング リストを追加する
リマーケティング リストを別のキャンペーンや広告グループにコピーするには:
- 左側のページメニューで [オーディエンス] をクリックします。
- コピーするリマーケティング リストの横にあるチェックボックスをオンにします。
- [編集] メニューから [コピー] を選択します。
コピーしたリマーケティング リストを貼り付けるには:
- 左側のページメニューで [キャンペーン] をクリックし、検索キャンペーンをすべて表示します。
- キャンペーン単位でリストの貼り付けを行う場合は、そのまま [キャンペーン] タブを使用します。広告グループにリストを貼り付ける場合は、ページメニューの [広告グループ] をクリックします。
- リマーケティング リストを貼り付ける先のキャンペーンまたは広告グループの横のチェックボックスをオンにします。
- [編集] メニューから [貼り付け] を選択します。
- 設定を確定して [貼り付け] をクリックします。
- [入札単価を含めます]: この設定を使うと、リマーケティング リストの入札単価調整比も一緒に貼り付けられます。すでにリマーケティング リストを使用している広告グループの場合、現在広告グループに設定されている入札単価調整比よりも、貼り付けた入札単価が優先されます。
- [キャンペーンのターゲット設定] または [広告グループのターゲット設定]: 貼り付け先のキャンペーンまたは広告グループで使用するターゲット設定を選択します。[既存の設定に合わせる(推奨)] を選択すると、現在のユーザーリストのターゲット設定が維持されます。広告グループに有効なオーディエンスがない場合は、デフォルトの設定が以下のように選択されます。
検索ネットワーク キャンペーンとショッピング キャンペーンの場合は [モニタリング]
動画キャンペーンとディスプレイ ネットワーク キャンペーンの場合は [ターゲティング]- 設定を手動で上書きして、[モニタリング] または [ターゲティング] を適用することもできます。
複数の検索キャンペーンや広告グループに複数のリマーケティング リストを適用する
リマーケティング リストをアカウント全体に適用するには:
- 画面右上にあるツールアイコン
をクリックします。
- [共有ライブラリ] の下にある [オーディエンス マネージャー] をクリックします。
- 左側のページメニューにある [オーディエンス リスト] をクリックします。
- 追加するリマーケティング リストを選択します。
- [追加先] をクリックし、[キャンペーン](推奨)または [広告グループ] を選択します。
- 選択するキャンペーンのチェックボックスをオンにするか、一番上にあるチェックボックスをオンにしてすべてのキャンペーンを選択します。
- [次へ] をクリックします。
- ターゲット設定を選択し、[オーディエンスを追加] をクリックします。 選択したキャンペーンにリストが追加されます。これで、入札単価調整を再調整したり、スマート入札を使用したりできるようになりました。
アカウントにキャンペーン レベルと広告グループレベルのリストが混在している場合は、手順 5~8 を 2 回繰り返し、まずキャンペーン レベルですべてのキャンペーンにリストを追加してから、次に広告グループレベルですべての広告グループにリストを追加します。こうすることで、全範囲をカバーできます。
注
- すべてのキャンペーンにリストを追加すると、すでにリストを含むキャンペーンや広告グループはスキップされます。これにより、全範囲を隙間なくターゲティングできます。
- キャンペーン レベルでリストを追加すると、広告グループレベルでリストが適用されているキャンペーンは、競合が発生するためスキップされます。同様に、広告グループレベルでリストを追加すると、そのリストを使用しているキャンペーンに属する広告グループはスキップされます。
- 一度サイト全体にタグを設置すれば、サイト内のセクションごとに何個でもリストを作成できます。
- 詳細に絞り込んだリストでユーザーを細かく分類すれば、広告と入札単価をきめ細かく調整して、掲載結果を最適化できます。
- サイトのフッターにタグを 1 つ追加すれば、すべてのページで機能します。コンテンツ管理システムを利用してタグを貼り付けることもできます。
Google 検索で利用できるリマーケティング リストの種類:
- 特定のページを訪問したユーザー
- 特定のタグが設定されたページを訪問したユーザー
- 組み合わせリスト(上記と同じリストの種類に基づく場合)
(省略可)次のステップ
- リマーケティング リスト内のユーザーに対し、キーワードは変えずに異なる入札単価で入札するには、入札単価調整機能をご利用ください。キャンペーンのリマーケティング リストの入札単価調整を設定するか、オーディエンス リストの要因を考慮してオークションごとに自動入札が行われるスマート自動入札を使って自動入札を活用します。
- 通常は入札しないキーワードに入札してリマーケティング リストのユーザーに広告が表示されるようにするには、これらのキーワードを使って新しいキャンペーンを作成し、そのターゲット設定をオーディエンスに使用します。
- リマーケティング リストのユーザーにさまざまな広告を表示するには、広告に IF 関数を使用します。これにより、さまざまなオーディエンス向けにメッセージをカスタマイズできます。
ヒント
リマーケティング リストを利用する際には、お客様の商品やサービスに関心を示したことのあるユーザーに合わせて入札単価と予算を変更し、広告もカスタマイズします。
キャンペーンに複数のオーディエンスを適用し、検索ユーザーが複数のオーディエンスに追加されている場合、入札単価調整を最も高く設定しているオーディエンスがインプレッション属性を取得します。
リストサイズについて
それぞれ異なる識別子でリマーケティング リストが作成されるので、サイズに大きな違いが出る場合があります。また、リマーケティング リストには、Google 検索とディスプレイ ネットワークの両方で使用できるものと、ディスプレイ ネットワークでのみ使用できるものがあります。「検索」リストのサイズは、過去 30 日間に Google で検索を行った登録ユーザーの数で決まります。