広告に店舗所在地の情報を組み込むには、住所アセットを設定します。住所アセットを使用すると、店舗の住所、店舗所在地までの地図や距離などの情報が広告に表示され、ユーザーが店舗の場所を見つけやすくなります。
ユーザーの利便性向上のため、住所アセットは以下の 2 つのユースケースに対応できるようになりました。
- 旧「住所表示オプション」: 広告主様が店舗所在地を直接所有している場合に使用します。
- 旧「アフィリエイト住所表示オプション」: 広告主様が所有していない店舗で商品やサービス(製造や集約など)を販売している場合に使用します。
この記事では、住所アセットの概要とそれを作成、削除する方法について説明し、ビジネス プロフィール アカウントへのリンク方法と、住所アセットをビジネス プロフィールにリンクする方法についても詳しく紹介します。
店舗を直接所有している広告主様の場合も、大手小売チェーンを通じて商品を販売しているメーカー様の場合も、住所アセットを使うことで広告のパフォーマンス向上を見込むことができます。以下は、住所アセットの使用例です。
Getting started on Location Assets | Google Ads
ご希望の言語の字幕を表示するには、YouTube の字幕をオンにしてください。動画プレーヤーの下部にある設定アイコン で [字幕] を選択し、言語を選択します。
店舗所在地を直接所有している場合
店舗を直接所有している場合は、広告に住所アセットを追加することで、ユーザーに働きかけ来店を促すことができます。
検索ネットワークの例
パン屋を営む広告主が来店数を増やしたいとします。この場合、住所アセットを設定することで、店舗付近にいるユーザーがパンを買おうとしてこの広告主が設定したキーワード(「近所のおいしいパン屋」や「焼きたてパン」など)で検索した際に、次のような情報が表示されるようになります。
- 店舗までの距離とその市区町村(モバイル)
- 店舗の住所(パソコン)
- クリック可能な [電話] ボタン
- 店舗の営業時間や電話番号、写真、ルートなどの情報がまとめられた詳細ページへのリンク
住所アセットは、P-MAX キャンペーンでも使用できます。
YouTube の場合
たとえば、アパレル ショップがファッションに興味があるオンライン ユーザーに来店と購入を促すため、YouTube 広告に住所アセットを設定したとします。その後の流れは次のようになります。
- YouTube 広告の横にビジネス情報の「ティーザー」が表示されます。
- ユーザーが最終版の広告内に記載された店舗情報をクリックまたはタップすると、住所、電話番号、営業時間などの詳しいビジネス情報を表示する店舗ページが展開されます。
- 最終版の広告に表示される店舗は、ユーザーの現在地またはユーザーが関心を示している地域に基づいて選択されます。
直接所有していない店舗で商品やサービスを販売している場合(メーカー、情報集約サイト)
大手小売チェーンを通じて商品を販売しているメーカー様の場合、住所アセットを使用すると、自社商品を販売している最寄りの店舗をユーザーに知らせることができます。
検索ネットワークの例
住所アセットを使用すると、以下のような流れで検索ネットワークでの新規顧客獲得につながります。
- ユーザーが Google で商品を検索します。
- 住所アセットとともにお客様の広告が表示されます。
- 広告を見たユーザーが、お客様の商品を販売している最寄りの店舗の場所(住所または地図)を確認します。
- モバイル デバイスを使用しているユーザーは、広告をタップして店舗までのルートを確認できます。
- ユーザーが店舗へ出向いて商品を購入します。
YouTube とディスプレイ ネットワークの例
住所アセットを使用すると、以下のような流れでディスプレイ ネットワークまたは YouTube での新規顧客獲得につながります。
- お客様のターゲット ユーザー層に合致するユーザーが、ディスプレイ ネットワークでウェブサイトやアプリをブラウジングするか、YouTube で動画を視聴します。
- ユーザーは、お客様の商品が販売されている場所の近くにいるか、その場所に関心を持っています。
- 距離、営業時間、店舗所在地を示す住所アセットとともにお客様のディスプレイ広告または動画広告が表示されます。
- 広告を見たユーザーが [ルート] をクリックして、商品を販売している店舗に出向きます。
住所アセットの掲載先
住所アセットを有効にすると、モバイル デバイス、パソコンを問わず、検索ネットワーク、ディスプレイ ネットワーク、YouTube、Google マップ上において、店舗情報を表示できます。
Google 検索ネットワーク: 標準テキスト広告とともに店舗の住所と電話番号が表示されます。モバイル デバイスでは、電話番号の代わりに [電話] ボタンが表示される場合があります。
以下に、2 つの例を示します。1 つは、店舗所在地を所有する広告主様向けの例で、もう 1 つは、アフィリエイトの店舗所在地を所有するメーカー様向けの例です。
店舗所在地を直接所有している場合
直接所有していない店舗で商品やサービスを販売している場合(メーカー、情報集約サイト)
- Google の検索サイト(Google マップなど): Google マップ(アプリを含む)の検索結果の横、上、または下に表示されます。
- 検索パートナー ネットワーク: ユーザーが店舗の近くにいる場合または店舗がある地域に関心を示している場合は、検索パートナー ネットワークのサイトかアプリに表示される可能性があります。
- Google ディスプレイ ネットワーク: ユーザーが店舗の近くにいる場合または店舗がある地域に関心を示している場合は、ディスプレイ ネットワークのサイトかアプリに表示される可能性があります。
注: ディスプレイ広告枠では、ローカル キャンペーンか、実店舗関連の目標が設定されている P-MAX でのみ利用できます。
- YouTube 動画広告: ユーザーが店舗の近くにいる場合または店舗がある地域に関心を示している場合は、YouTube の TrueView インストリーム広告かバンパー広告に表示される可能性があります。動画広告に店舗情報が表示されるようになります。これは、住所アセットを明示的に無効にしない限り、店舗拠点に関する情報が動画広告に表示されることを意味します。
住所アセットを作成する方法
アカウントごとに選択できる住所アセットの種類は 1 つのみです。住所アセットの種類を選択すると、対応する位置情報ソースをアカウントにリンクするよう求めるメッセージが表示されます。
| 住所アセットの種類 | 位置情報ソース |
| 店舗を直接所有している | Google ビジネス プロフィール、チェーン店、Google マップ |
| 店舗を所有していないが、店舗で商品やサービスを販売している | チェーン店(一般小売業者または自動車ディーラー)またはグローバル地域グループ(フランスの薬局など) |
完全性の確認プロセスを通じて承認されている場合、いずれの方法でも、追加した住所は、アカウント内のすべての検索広告、ディスプレイ広告、動画広告で有効になります。
一部のキャンペーンまたは広告グループでのみ住所情報を表示したい場合は、住所アセットの作成時に地域グループを設定してください。
オプションの設定
通話レポートを有効にできます(推奨される設定)。住所アセットの通話に関するレポートを表示するには、アカウント単位のレポートを有効にする必要があります。詳しくは、キャンペーンの通話レポートを管理する方法をご覧ください。
電話番号を確認する
住所アセットで指定した電話番号は、宣伝するビジネスで実際に使用されているものかどうか Google によって確認されます。詳しくは、電話番号アセットと住所アセットの電話番号の確認をご覧ください。
店舗拠点のデータを管理、確認する
店舗拠点は、ロケーション マネージャーを使用して管理、確認することもできます。ロケーション マネージャーを使用すると、Google 広告のフロントエンドにすべての店舗データが集約されるため、店舗の設定を簡単に確認し、必要に応じて変更できます。詳しくは、ロケーション マネージャーについてをご覧ください。
手順
住所アセットを追加する- [ツール] メニュー
の [共有ライブラリ] にある [ロケーション マネージャー] に移動します。
- ビジネス プロフィールをリンクする場合、あるいは Google 広告でアカウントにチェーン店舗情報または Google マップの店舗情報を直接追加する場合は、以下の手順をご覧ください。
Google の一覧にチェーン店舗情報が表示されない場合は、代替策として Google 広告アカウントをビジネス プロフィールにリンクすることで、ビジネス プロフィールのビジネス情報を Google 広告の住所アセットとして表示できます。このオプションを使用するには、お客様のビジネス情報が登録されたビジネス プロフィール マネージャーにアクセスする必要があります。
詳しくは、Google ビジネス プロフィールの販売者の写真が Google 広告で使用されないように設定する方法をご確認ください。
お客様のビジネスがビジネス プロフィールに登録されているかどうかご確認ください(すでに多くのビジネスが登録されています)。ビジネス プロフィールのオーナー確認手続きには時間がかかるため、すでにビジネス プロフィールがある場合は新たに設定しないでください。
ビジネス プロフィールを初めてご利用になる場合は、まずアカウントを作成します。手順については、ビジネス プロフィールの利用方法をご覧ください。
ご自身で管理しているビジネス プロフィールにリンクする
- [ツール] メニュー
の [共有ライブラリ] にある [ロケーション マネージャー] に移動します。
- プラスボタン
を選択し、[所有する店舗] を選択します。
- [続行] を選択します。
- [アカウントに適した地域を選択] ウィンドウで、[Google ビジネス プロフィール] を選択します。
- [ビジネス プロフィール マネージャー アカウントの選択] を選択し、プルダウンからアカウントを選択します。
- [続行] を選択します。
- 必要に応じてビジネス名かラベルを入力してフィルタを適用してから、[保存] を選択します。
メールアドレスを使ってビジネス プロフィールにリンクする
- [ツール] メニュー
の [共有ライブラリ] にある [ロケーション マネージャー] に移動します。
- プラスボタン
を選択し、[所有する店舗] を選択します。
- [続行] を選択します。
- [アカウントに適した地域を選択] ウィンドウで、[Google ビジネス プロフィール] を選択します。
- [別のビジネス プロフィール マネージャー アカウントへのアクセス権をリクエストしてください] を選択します。Google マイビジネスの別のアカウントのメールアドレスを入力します。
- [続行] を選択します。これにより、入力したビジネス プロフィールのメールアドレスにリクエストが送られます。リクエストが承認されると、そのアカウントのビジネス情報が、お客様の広告の住所アセットで使われるようになります。
ビジネス プロフィールにリンクする
- [ツール] メニュー
の [共有ライブラリ] にある [ロケーション マネージャー] に移動します。
- プラスボタン
を選択し、[所有する店舗] を選択します。
- [続行] を選択します。
- [アカウントに適した地域を選択] ウィンドウで、[Google ビジネス プロフィール] を選択します。
- [アクセスをリクエストするドメインを入力] を選択します。
- お客様のドメインが自動的に表示されます。表示されない場合は、ビジネス プロフィールで登録されている可能性があるドメインを入力してください。
- 鉛筆アイコン
をクリックして [国] を選択し、[完了] をクリックします。
- 下に表示されるリストで、お客様のビジネスに最もよく当てはまるビジネス プロフィールを見つけて、[選択] をクリックします。
- プレビューに表示されているビジネス プロフィールが適切なものであることを確認したうえで、[続行] を選択します。
選択したビジネス プロフィールの登録メールアドレスに、お客様のリクエストが送られます。リクエストが承認されると、そのアカウントのビジネス情報として登録された住所が、お客様の広告の住所アセットとして広告に表示できるようになります。
ビジネス プロフィールのビジネス情報とラベルを編集する
- お客様のビジネスでビジネス プロフィールを管理している人物を特定し、Google 広告で使っているご自身のメールアドレスをオーナーまたは管理者として追加してもらうよう依頼します。その際は、ビジネス プロフィールで地域グループのオーナーと管理者を追加、削除する手順を参考にしてもらうことをおすすめします。
- ビジネス プロフィールの管理者がお客様を招待すると、お客様の Google 広告アカウントに関連付けられているメールアドレスに招待状が届きますので、その招待を承認します。
- 招待を承認したら、ビジネス プロフィールにログインし、住所を編集します。手順については、Google でビジネス プロフィールを編集するをご覧ください。
ビジネス プロフィールの管理者になると、上記の「ご自身で管理しているビジネス プロフィールにリンクする」の手順で、Google 広告アカウントとリンクできます。
Google 広告で Google ビジネス プロフィールの販売者の写真を使用しないようにするには、ロケーション マネージャーを使用します。詳しくは、ロケーション マネージャーで Google ビジネス プロフィールの販売者の写真が Google 広告で使用されないように設定する方法についての記事をご覧ください。
注: 店舗の開店、移転、閉業に伴い、チェーン店舗情報は自動的に更新されますが、ビジネス プロフィール マネージャーの更新内容が Google 広告アカウントに反映されるまでに 1 日ほどかかる場合があります。
- [ツール] メニュー
の [共有ライブラリ] にある [ロケーション マネージャー] に移動します。
- プラスボタン
を選択します。
- 以下のオプションから、宣伝する店舗のタイプを選択します。
- 所有する店舗: チェーン店を所有している場合は、ご自身のビジネス プロフィールを使用することをおすすめします。そうすることで、管理がしやすくなり、データを正確に保つことができます。ビジネス プロフィールにアクセスできなくなった場合は、[所有する店舗] を選択してチェーン店の住所アセットを設定できます。
- アフィリエイト店舗: お客様が所有していないチェーン店舗で商品やサービスを販売している場合は、[アフィリエイト店舗] を選択して住所アセットを設定します。
- [続行] を選択します。
- [アカウントに適した地域を選択] ウィンドウで、[チェーン店] を選択します。
- 住所の国を選択します。
- その特定の国について、リストからチェーン店を 1 つ以上選択できます。
- [続行] を選択します。
キャンペーンまたは広告グループの単位で、店舗をさらにカスタマイズすることもできます。また、アカウント単位の店舗をすべて追加するか、地域グループを使ってアカウント単位の一部の店舗を追加するかを選択できるほか、[住所アセットを使用しない] を選択して、特定のキャンペーンまたは広告グループでこのアセットを表示しないよう設定することもできます。
- [ツール] メニュー
の [共有ライブラリ] にある [ロケーション マネージャー] に移動します。
- プラスボタン
を選択し、[所有する店舗] を選択します。
- [続行] を選択します。
- 住所またはキーワードを入力して、Google 広告アカウントにリンクする店舗を検索します。このプロセスを繰り返して、最大 10 店舗まで追加できます。
- [続行] を選択します。
住所アセットの作成時にどの情報ソースを使用した場合でも、キャンペーンまたは広告グループの単位で、住所をさらにカスタマイズできます。また、アカウント単位の店舗をすべて追加するか、地域グループを使ってアカウント単位の一部の店舗を追加するかを選択できるほか、[住所アセットを使用しない] を選択して、特定のキャンペーンまたは広告グループでこのアセットを表示しないよう設定することもできます。
アカウント、キャンペーン、広告グループの単位で住所アセットの設定を行う方法については、地域グループとフィルタリングについてをご覧ください。
住所アセットを削除する
キャンペーンまたは広告グループごとに住所アセットを無効にする
- [キャンペーン] メニュー
の [アセット] に移動します。
- プラスボタン
、プルダウン メニューから [住所] の順に選択します。
- プルダウン メニューを使って、キャンペーン単位または広告グループ単位のどちらの住所アセットを削除するかを選択します。
- 鉛筆アイコン
をクリックし、住所アセットを削除したいキャンペーンまたは広告グループの横にあるチェックボックスをオンにします。
- [住所アセットを使用しない] を選択します。
- [保存] を選択します。
アカウント全体から住所アセットを削除する
- [ツール] メニュー
の [共有ライブラリ] にある [ロケーション マネージャー] に移動します。
- [店舗拠点] タブで、その他アイコン
を選択します。
- [すべての地域を削除] を選択して確定します。
重要: アカウントから住所アセットを削除すると、店舗拠点を使用してターゲットや入札単価を設定したり、来店コンバージョンをトラッキングしたりできなくなるため、削除は推奨されません。
