カスタマー マッチのマッチ率について

カスタマー マッチのマッチ率は、アップロードした顧客リストのうち Google ユーザーと結び付けることができたものの割合で、リストのうちどの程度が使用可能かを表します。

なお、マッチ率はリストの効果を示しているわけではなく、適切なデータが適切な方法でアップロードされていることを示す指標にすぎません。

カスタマー マッチの仕組みについては、カスタマー マッチについてをご覧ください。アップロードされたデータファイルの Google での取り扱いについて詳しくは、Google によるカスタマー マッチ データの使用についてをご覧ください。

注: アップロードのマッチ率が表示されるのは、新しい Google Ads API を使用していて、ユニーク ユーザーに一致する 100 以上の行をアップロードした場合のみです。

マッチ率の表示方法

顧客から提供された情報(お客様のビジネスのニュースレター配信に登録したユーザーや、以前お客様から商品を購入したものの離脱したユーザーなど)に基づいて、顧客データファイルを作成します。リストは、セキュアなハッシュ アルゴリズムによってアップロードされるため、メールは非暗号化できないコードに変換されます。Google は実際のメールアドレスを受け取ることはなく、リストの内容を見ることもできません。Google アカウントもハッシュ化されたコードに変換されるため、これらのコードに基づいて一致があるかどうかが判断されます。

この処理が完了すると、データファイルは削除されます。コードが一致するかどうかにかかわらず、Google がこのデータを保持したり、他の目的で使用したりすることはありません。

仕組み

顧客リストを作成すると、ファイルのアップロード完了ページでマッチ率を確認できるようになります。

アップロードしたばかりのリストのマッチ率と、以前にアップロードしたリストのマッチ率をすぐに Google 広告アカウントで確認できるようになりました。アップロードされたバッチに含まれるファイルの行数に対するマッチ率が即座に表示されるほか、2020 年 4 月 1 日以降にアップロードされたすべてのデータも表示されるため、これらのアップロードの統計情報を把握することができます。ただし、マッチ率は大まかな数値で表示されます。複数のマッチ率はバケットにグループ化され、バッチのマッチ率として表示されます。

: マッチ率が 100% でなくても問題ありません。一致しない顧客情報が存在することはよくあります。データのうちどの程度が有効で、適切にフォーマットされているかを示す指標として使用してください。

カスタマー マッチでよくある問題として挙げられるのが、アップロードの失敗、そしてカスタマー マッチ リストのサイズが異常に小さくなる問題です。いずれも、原因はデータファイルのフォーマットやハッシュ処理が正しくないことにあります。詳しくは、カスタマー マッチの問題(リストのアップロード失敗、リストサイズが小さい、ボリューム不足)の解決をご覧ください。

リストのサイズは、マッチ率に基づいて予想されるサイズよりも小さくなることがあります。これは、マッチ率はアップロードした顧客リストのうち Google ユーザーと一致する可能性のある割合であるのに対し、リストサイズは、Google の広告サービスを通じて特定の Google プロパティでリーチ可能なリスト内のユーザー数の推定値であるためです。「一致」した Google ユーザーが、広告のパーソナライズを無効にしているか、過去 30 日間に特定のプロパティ(検索など)を利用していないため、パーソナライズド広告でリーチできない場合があります。

マッチ率を改善する方法

  • マッチ率を改善するには、照合キーをできるだけ多く追加することをおすすめします。たとえば、メールアドレスや電話番号などです。
    • 照合キーを 2 つアップロードした場合、リストのサイズは平均で 28% 増え、3 つ目の照合キーをアップロードした場合には平均 35% も増加します。
  • 認証済みのカスタマー マッチ アップロード パートナーを利用すると、このプロセスをさらに簡素化できます。サードパーティを利用してデータをアップロードすると、次のようなメリットが得られます。
    • Google Ads API による統合を自社で設定したり、Google 広告の管理画面を使用してリストをアップロードしたりする代わりに、セグメントの初期設定と更新をサードパーティに委託できます。
    • このようなサードパーティ業者は、広告主様の Google 広告のログイン情報がなくてもデータをアップロードできます。
    • 住所、電話番号、予備のメールアドレスといったお客様がお持ちの顧客情報を追加して、リストを拡張できます。これらの業者は独自の ID マッピングを使用して、顧客の電話番号と住所に対応するメールアドレスを検索し、それらのアドレスを既存のメールアドレス リストに追加してからアップロードを行います。

カスタマー マッチのマッチ率を確認する

  1. Google 広告の管理画面でツールアイコン ツールアイコン をクリックします。
  2. 項目メニューで [共有ライブラリ] プルダウンをクリックします。
  3. [オーディエンス マネージャー] をクリックします。
  4. 左側のページメニューで [オーディエンス リスト] をクリックします。
  5. プラスボタン をクリックし、新しいオーディエンス リストを作成します。
  6. [顧客リスト] を選択します。
  7. 書式なしテキスト データファイルとハッシュ化データファイルのどちらをアップロードするかを選択します。
    • 書式なしテキスト ファイルでのアップロードを選択すると、Google のサーバーにデータを安全に送るため、ファイル内の機密性の高い顧客データ(メール、電話番号、姓、名)が、ご利用のパソコン上で SHA256 アルゴリズムを使ってハッシュ化されます。国と郵便番号のデータは、ハッシュ化されません。
    • ハッシュ化データファイルでのアップロードを選択した場合は、顧客データファイルのフォーマットに記載された要件を満たすようにしてください。
  8. 新しいファイルを選択します。
  9. 内容に同意する場合は、[このデータは、Google のカスタマー マッチに関するポリシーに従って収集され、Google と共有されています] のチェックボックスをオンにします。
  10. 有効期間を設定します。デフォルトの有効期間は無期限ですが、必要に応じて期間を設定できます。
  11. [リストをアップロードして作成] をクリックします。
  12. データファイルのアップロード状況が [オーディエンス リスト] に表示されます。この処理が完了するまでに、最長で 48 時間ほどかかることがあります。
  13. データのアップロードが完了すると、ファイルのアップロード完了ページが表示され、正常にアップロードされた行数とマッチ率に関する情報が表示されます。

カスタマー マッチのリストに問題がある場合

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