Key-Value をターゲットに設定する

カスタム ターゲティングは、アド マネージャーの広告申込情報などで使用できます。ターゲティング選択ツールの [カスタム ターゲティング] セクションでカスタム ターゲティングを見つけます。カスタム ターゲティングには、Key-Value、オーディエンス セグメント、コンテンツ メタデータ（動画ソリューションのサイト運営者向け）が含まれます。

ターゲティング選択ツールは、広告申込情報やプロポーザル広告申込情報、間接販売キャンペーンでブランドの保護と広告枠の管理を支援するルールなど、アド マネージャー全体でご利用いただけます。

マッチタイプ

Key-Value のさまざまなバリエーションをターゲットに設定する方法については、下記の「マッチタイプ」と「高度なターゲティング式」をご覧ください。マッチタイプは動的な Key-Value にのみ適用されます。事前定義の Key-Value ではサポートされていません。

• 完全一致

  特殊な修飾子を追加せずにターゲティング値を指定する場合、ユーザーの検索語句がターゲティング値と完全に一致することが条件となります。たとえば「travel」をターゲットに設定した場合、「travelers」や「travels」は一致しません。プライベート オークション取引では、カスタム ターゲティングを使用する場合のみ、完全一致の Key-Value がサポートされます。

• 前方一致

  値の後にアスタリスク（*）を指定すると、その値から始まり、その後に文字が続く項目が一致対象となります。たとえば「travel*」と指定した場合、「traveler」や「traveling」、さらに「travel the world」も、「travel」から始まるので一致します。「where to travel」や「fasttravel」は一致しません。

• 部分一致

  値の先頭にチルダ（~）を指定すると、その値を単語としてどこかに含んでいる項目が一致対象となります。たとえば「~travel」と指定した場合、「adventure travel」や「travel insurance」のような値が一致します。「travelers」や「travelers insurance」は一致しません。

• 前方一致と部分一致の組み合わせ

  マッチタイプの組み合わせとして、チルダとアスタリスクの両方を「~travel*」のように 1 つの値で使用することができます。これにより、値の前方一致部分は、値の先頭に限らずどこに含まれていても構わなくなります。たとえば「~travel*」には「travelers」、「luxury travelers」、「travel insurance」、「traveling penalty」が一致します。「re-travel」は一致しません。

• スペースを含む値

  マッチタイプを使用する場合、スペースは値の一部として扱われます。たとえば「travel deal*」と指定した場合、「travel deals」と「travel dealership」は一致しますが、「traveling deal」は一致しません。

マッチタイプの例

次の表に、さまざまなマッチタイプの例を示します。左側は値、右側は一致とみなされる検索語句の例です。一致しない語句には取り消し線が引かれています。

1 つの単語からなる値
マッチタイプ	値	検索語句との一致
完全一致	car	car	car parts	cartoon	used car	Madagascar
前方一致	car*	car	car parts	cartoon	used car	Madagascar
部分一致	~car	car	car parts	cartoon	used car	Madagascar
前方一致、部分一致	~car*	car	car parts	cartoon	used car	Madagascar

次の表に、複数の単語からなる値の各マッチタイプの例を示します。

複数の単語からなる値
マッチタイプ	値	検索語句との一致
完全一致	new car	new	car	new car	buy new car	new car smell	new cartoon
前方一致	new car*	new	car	new car	buy new car	new car smell	new cartoon
部分一致	~new car	new	car	new car	buy new car	new car smell	new cartoon
前方一致、部分一致	~new car*	new	car	new car	buy new car	new car smell	new cartoon

検索語句以外の Key-Value にも各マッチタイプを適用できます。

検索語句や、広告タグに動的に渡される Key-Value（ユーザーの属性情報など）のほか、広告タグに直接指定されている Key-Value（ページのコンテンツに関する情報など）でも使用できます。

たとえば、自動車のウェブサイトを運営していて、サイトで紹介している自動車のメーカーと車種を含めた Key-Value を作成しているとします。このサイトでホンダ シビックについて説明しているページの広告タグに、car=hondacivic の Key-Value をハードコードできます。「car=hondaaccord」や「car=hondainsight」の Key-Value も使うことができます。サイト上で Honda を話題にしているすべてのページをターゲットにする場合は、広告申込情報のターゲットに「car=honda*」を設定できます。この広告申込情報は、値の先頭に「honda」という語を指定しているどの Key-Value に対しても表示されます。

上の例は前方一致ですが、その他のマッチタイプを使用して、検索語句ではない Key-Value をターゲットにすることもできます。

高度な式によるターゲティング

Google アド マネージャー 360 でのみご利用いただけます。

高度な式によるターゲティングでは、Key-Value、オーディエンス セグメント、コンテンツ メタデータをテキストとして入力できます。すでに組織内にリソースがあり、エントリセットをコピーして貼り付けることができる場合もあります。高度な式によるターゲティングは、入力する式の数が多い場合に便利です。

高度な式を入力する

1. 広告申込情報またはプロポーザル広告申込情報の詳細ページに移動します。
2. [ターゲティング] セクションまでスクロールします。
3. [カスタム ターゲティング] をクリックして、このセクションを展開します。表示されない場合は、[もっと見る] をクリックして、すべてのターゲティング タイプを表示します。
4. [高度な式を追加] をクリックします。
5. 高度な式を入力します。高度な式の構文を参考にしてください。
6. [追加] をクリックします。
7. 広告申込情報またはプロポーザル広告申込情報を保存します。

高度な式の構文

Key-Value: 高度な式を入力する場合は、表示名ではなくキー名と値名を使用してください。入力できるのは既存の Key-Value のみです。標準エントリの場合とは異なり、既存のキーに新しい値を作成することはできません。

オーディエンス セグメント: オーディエンス セグメントをターゲティングするには、「aud_seg」キーの後にオーディエンス セグメント ID を指定します。たとえば次のとおりです。

aud_seg=123456789

動画コンテンツ メタデータ: 同様に、動画コンテンツ メタデータ（CMS）の値は「cms_metadata」キーで指定できます。例:

cms_metadata=1543216789

「cms_metadata」キーには、関連する文字列や名前ではなく、メタデータキーのコンテンツの数値メタデータ ID 値を使用する必要があります。

メタデータ ID 値を見つけるには:

1. [動画] [メタデータ] に移動します。
2. メタデータキーの名前をクリックします。
3. スライドイン パネルで、値の名前の近くにある [ID] の横の数値メタデータ ID を見つけます。

「cms_metadata」キーの後に、この数値メタデータ ID を使用します。詳しくは、動画コンテンツのメタデータをご覧ください。

高度な式演算子

有効な高度な式を入力するための演算子を以下に示します。式は命題論理の原則に従います。論理原則について詳しくは、ド・モルガンの法則をご覧ください。

演算子	説明
" "	二重引用符。スペースを含む値の名前を二重引用符で囲みます。例: car="aston martin db5"
=	等号「is」を表し、キーと値の間で使用します。次の例をご覧ください。 page=canadian-news この Key-Value で、カナダのニュース専門のウェブページやアプリを取得できます。
!=	感嘆符の後に等号（=）を付け、「等しくない」ことを表します。たとえば、次の式について考えてみましょう。 age!=18-32 この入力は、「18～32」を除くすべての「年齢（age）」値をターゲットとします。
OR	「OR」演算子。大文字と小文字は区別されないため「or」も使用できます。複数の式をつなぎ、そのうち 1 つの式のみが true である必要がある場合に使用します。たとえば、次のようになります。 age=18-32 OR age=33-42 この式は 18〜42 歳のユーザーを対象とします。ウェブサイトやアプリにアクセスしたユーザーが 25 歳の場合、このターゲティングは広告リクエストを満たすことになります。いずれかの式（この場合は age=18-32）のみが true である必要があります。 Key-Value に使用される言語に関係なく、演算子は英語で使用する必要があります。他の言語の「or」に相当する機能はサポートされていません。たとえば、下記のようにフランス語にした場合、期待される結果は得られません。 voiture="aston martin db5" OU voiture="jaguar xj"
,	カンマ。「OR」演算子と同じであり、「OR」の代わりに使用できます。例: sport-interest=rugby, sport-interest=football,  sport-interest=ice-hockey
AND	「AND」演算子。大文字と小文字は区別されないため「and」も使用できます。複数の式をつなぎ、すべての式が true である必要がある場合に使用します。 age=18-32 AND sport-interest=ice-hockey AND page=canadian-news このターゲティングは、アイスホッケーに関心があり、カナダのニュースを専門とするウェブページやアプリにアクセスしている 18〜32 歳のユーザーを対象とします。たとえば、アイスホッケーに関心があり、米国のニュースページにアクセスする 18〜32 歳のユーザーは、この式の対象ではありません。 「OR」演算子と同様に、この演算子も英語で使用する必要があります。

高度な式のエントリの例

広告主が、カナダ、米国、イギリスでのみ利用可能な新しいスポーツ シューズを宣伝したいとします。特定のスポーツ（ラグビー、サッカー、アイスホッケーなど）に関心を持っているユーザーにのみリーチしたいと考えています。調査から、これらのスポーツに関心のあるユーザーが自社商品に関心を示していることが明らかであるためです。また、18〜32 歳の比較的若いオーディエンスを対象としています。

このようなオーディエンスにリーチするには、次のように Key-Value 論理式を入力します。

(page=us-news AND age=18-32 AND sport-interest=football) OR
(page=uk-news AND age=18-32 AND sport-interest=rugby) OR
(page=canadian-news AND age=18-32 AND sport-interest=ice-hockey)