大規模企業の管理者は、Chromebook を一括登録できます。各 Chromebook を手動で設定したり、各デバイスに有料の特別な登録準備サービスを利用したりする場合に比べて、時間と費用を削減できます。大規模に登録する場合の準備は、手動で登録する場合と同じように行います。
USB Rubber Ducky を使用してデバイスを登録する
USB Rubber Ducky をプログラムして、Chromebook の登録に使用するキー入力をエミュレートできます。まず、USB デバイスをスクリプトでエンコードします。
始める前に
- デバイスを登録するには、次の手順で利用規約に同意する必要があります。
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-
[デバイス] [Chrome デバイス] に移動します。
- 利用規約のポップアップで、[同意する] をクリックします。
-
- Chrome デバイスの登録の始める前にをお読みください。
- デバイスの一括登録を行うには、USB が合計で 20 個以上必要になります。そのうち 10 個は Chromebook リカバリ ユーティリティが含まれる USB で、残りの 10 個は USB Rubber Ducky です。
Rubber Ducky をプログラムする
USB Rubber Ducky キットには、microSD カード、microSD カードリーダー、カバーケースが含まれます。
- microSD カードを microSD カードリーダーに差し込み、パソコンの USB スロットに差し込みます。
- 次のいずれかを行います。
- Linux の Sublime Text や Windows のメモ帳などのテキスト エディタを使用して、独自のスクリプトを記述する。
- 以下のサンプル スクリプトをコピーして貼り付ける。
- スクリプトを .txt 拡張子で保存します。
- Ducky Encoder に移動します。
- .txt ファイルからスクリプトをコピーして、Ducky Script Editor に貼り付けます。
- [Generate Payload] をクリックします。
- [Download Payload] をクリックし、ファイルを microSD カードに保存します。
注: 必ずデバイスのキーボードに対応するキーボード言語を選択してください。.bin ファイルのみが動作します。 - microSD カードを USB Rubber Ducky デバイスのストレージ スロットに差し込み、カバーケースを取り付けます。
- 未登録のデバイスに USB Rubber Ducky を差し込み、プログラムが自動で実行されることを確認します。
- デバイスが登録されたことを確認するテストを行います。
- 必要に応じて、適切に動作するようキー入力間のスクリプトの停止時間やタブの数を調整します。
Chromebook を登録する Rubber Ducky スクリプトのサンプル
REM Chromebook のキーボードのキーシーケンス
REM パート 1: Wi-Fi の設定
DELAY 1000
DELAY 1000
TAB
TAB
TAB
TAB
ENTER
DELAY 1000
TAB
TAB
TAB
ENTER
DELAY 500
STRING [SSID]
DELAY 500
TAB
DELAY 500
DOWN
DOWN
DELAY 500
TAB
STRING [パスワード]
DELAY 500
ENTER
REM 接続が確立されるまでの間、長めに一時停止する。
DELAY 9000
REM パート 1.5: 初回起動時の設定を行う。
TAB
TAB
ENTER
DELAY 500
TAB
TAB
TAB
ENTER
DELAY 500
CTRL-ALT E
TAB
TAB
TAB
TAB
TAB
ENTER
REM パート 2: 登録(Wi-Fi または表示で問題が発生している場合を考慮して長めに一時停止)
DELAY 4000
STRING [登録アカウント]
ENTER
DELAY 5000
STRING [パスワード]
DELAY 500
ENTER
REM デバイスが登録されるまでの間、長めに一時停止する。
DELAY 8000
ENTER
Rubber Ducky 登録のヒント
- Chromebook を更新するには、Wi-Fi を使用せずに、Chromebook リカバリ ユーティリティでプリロード済み USB を使用します。最新の Chrome OS が USB に読み込まれるため、組織で使用する帯域幅を削減できます。詳しくは、Chromebook を復元するをご覧ください。
- 最初はスクリプトを手動で作成して、デバイスごとの適切なタイミングを確認します。デバイスごとに登録時の設定時間が異なる場合があります。また、ネットワーク遅延が原因で、デバイスを Google サーバーに登録する際に要する時間が変わる可能性があります。そのため、Rubber Ducky スクリプトをテストすることは重要です。
- 通常、1 つの管理者アカウントを登録用アカウントとして使用します。ただし、Rubber Ducky ごとに独自の登録用アカウントを作成する必要がある場合があります。詳しくは、下記のトラブルシューティングについての項目をご覧ください。
デプロイのヒント: USB 10 個と Rubber Ducky 10 個を使用して、机の上でデバイス 10 台を一度に登録します。USB を使用して Chromebook を最新バージョンの Chrome OS に更新したら、Rubber Ducky を差し込みます。デバイスの登録が開始されます。
サードパーティの代替手段を使用する
Chromebook を一括登録する方法は他にもあります。よく使用されるサードパーティ ソリューションに、Centipede と Go-Box があります。
手順とサポートについては、各サードパーティのサイトをご覧ください。
トラブルシューティング
キャプチャに関する問題が発生している
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この作業専用の複数のユーザー アカウントを作成し、各アカウントを 1 つの場所で 1 度だけ使用します。
1 つのアカウントを複数の場所で共有すると、Google の不審なログインに関する警告がトリガーされ、アカウントがロックされる可能性があります。 -
キャプチャのフラグの対象になる可能性が低くなるように、安全性の高いパスワードを使用します。
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アカウントがロックされた場合は、新しいアカウントを使用するか、こちらの手順に沿ってロック解除を試みます。
注: アカウントごとの登録数や割合によってこのプロセスに影響が出たり、アラートがトリガーされたりすることはありません。
Rubber Ducky のスクリプトが動作しない
この問題が発生した場合は、まずスクリプト内の不要なスペースを削除して、もう一度お試しください。
これはサードパーティのソリューションであるため、Google ではこの登録プロセス用のサポートを提供していません。問題が解決しない場合は、別のサードパーティのソリューションをお試しください。
それでも問題が解決しない場合は、Google 販売パートナーにお問い合わせください。Chromebook の登録と設定用の特別な準備サービスを提供しています。
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