AdMob および AdSense のプログラム ポリシー

TCF v2.0 の実装に関するトラブルシューティング

猶予期間およびトラブルシューティング方法

IAB Europe は、IAB Tech Lab および参加企業と共同で開発してきた透明性と同意のフレームワーク v2.0 を最終決定しました。Google では現在、TCF v2.0 を完全にサポートしています。

IAB Europe の透明性と同意に関するフレームワーク v2.0 のリリースに関連するエラーや設定ミスに対応するための時間を確保する目的で、Google ではパブリッシャーに対し、検出されたエラーのレポートを提供し、150 日間の猶予期間の間にエラーを解決するよう求める予定です。


この記事では、次のような、TCF v2.0 の実装エラーへの対処方法について説明します。


更新されたガイドライン

更新情報

  • CMP の 500 ミリ秒の応答時間: 2020 年 11 月 9 日の時点で、TCF v2.0 の CMP がアド マネージャー、AdSense、AdMob のリクエストに 500 ミリ秒以内に応答するという要件が削除されました。これにより、アド マネージャー、AdSense、AdMob は、実装された CMP からのレスポンスを無期限に待機するようになりました。

一般的なエラーの修正

アド マネージャー、AdSense、AdMob でよくあるエラーの一部は、以下の方法でトラブルシューティングできます。

収益化につながっていない TC 文字列について、ユーザーからの同意の再取得を検討する
(エラー 1.1、3.1、4.1、5.1、5.2、6.1)

関連するエラー

エラー 1.1。このガイドラインは、エラー 3.14.15.15.26.1 にも適用される場合があります。

更新されたガイドライン

ユーザーの同意の再取得を検討してください。

根拠

パブリッシャーが帯域外またはグローバル スコープの文字列、無効な CMP ID(テスト用)、無効な GVL ID(テスト用)を以前に使用したことがあるか、または、Google が適切な同意のもとにベンダーとして許可されていなかった期間が実装中に少しでも存在した場合に、パブリッシャーには同意を再取得するメリットがあります。

エラー 1.1、1.2、1.3: これらのエラーが発生した場合は、大部分のトラフィックでエラーが発生しているのかどうかを確認することが重要です。トラフィックの多くの部分でエラーが発生している場合は、CMP 側の問題を検討し、Google が必要な目的においてだけでなく、同意および正当な利益のもとベンダーとして許可されていることを確認してください(ベンダー ID 755)。

IAB 仕様

IAB の仕様に従って、CMP では同意の文字列を 13 か月間キャッシュに保存できます。

一部の CMP では、最初の同意日が保持され、それを延長することで対応していましたが、これは正しくありません。同意日は、同意が行われるごとに新しい日付が文字列に設定される必要があります。
推奨: CMP が AddEventHandler からの呼び出しを 500 ミリ秒以内に返すようにする
(エラー 2.1a、2.1b、2.2a、2.2b、2.2c)

関連するエラー

エラー 2.1a。このガイドラインは、エラー 2.1b、2.2a、2.2b、2.2c にも適用される場合があります。

更新されたガイドライン

タイムアウト要件は削除されましたが、CMP の実装が AddEventListener getTCData への呼び出しを直ちに返すようになっているかどうか詳しく確認することをおすすめします。

CMP から応答がない場合、リクエストは収益化されない可能性があります。

根拠

Google は、CMP が AddEventListener 関数に直ちに応答する必要があるとする IAB の仕様を遵守しています。CMP が直ちに応答しないと、リクエストは収益化されない可能性があります。

また、CMP の応答は、広告リクエストが送信されるまでの時間に影響を与える一連のイベントの一部です。ページの読み込みから広告リクエストまでの時間を短くすると、パブリッシャーのインプレッション損失を軽減できます。

IAB 仕様

適用可能な IAB 仕様: IAB AddEventListener 仕様(GitHub)

AddEventListener コールバックは、CMP ステータスが読み込み中で、CMP に不完全な TC データが含まれる場合でも、現在の TC データに登録され次第呼び出される必要があります。これにより、呼び出し元のスクリプトが、登録済みの ListenerId にアクセスできるようになります。さらに、RemoveEventListener を使用してコールバックを削除しない限り、TC 文字列を変更するたびにコールバックを呼び出す必要があります。

エラーレポート

サイトやアプリに関連付けられた TC 文字列に問題がある場合は、該当サービスの管理画面でお知らせします。エラーが発生した場合、パブリッシャーは、アカウントの [EU ユーザーの同意] ページで [TCF エラーレポートをダウンロード] をクリックして、過去 7 日間に検出されたエラーの詳細レポートをダウンロードできます。

このレポートは、過去 7 日間にエラーが検出された場合にのみ利用できます。
[EU ユーザーの同意] ページと TCF エラーレポートにアクセスするには: 
  • アド マネージャー: [管理者] 次に [EU ユーザーの同意] の順にクリックします。
  • AdMob および AdSense: [ブロックのコントロール] 次に [EU ユーザーの同意] の順にクリックします。

レポートには、検出された各エラーに関する次の情報が含まれます。

  • ドメイン / MobileAppID: 不適切な設定が検出されたサイトまたはモバイルアプリ。
  • 広告ユニットのパス: エラーに関連付けられている広告ユニット。
  • エラーコード: エラーに割り当てられたコード。
  • エラー数: 前週に検出されたエラーを含むクエリの数。
  • 最終検出日: エラーが最後に検出された日付。

パブリッシャーは、レポート上のエラーコードを次のトラブルシューティング表に照らし合わせ、エラー解決のために推奨される措置を調べることができます。

猶予期間

猶予期間は、対処するエラーの種類によって若干異なります。次の表に、猶予期間の種類と適用時期を示します。

猶予期間は 60 日間延長され、2021 年 1 月中旬に終了します。
猶予期間の対応 概要
猶予期間 0: 不適切な設定

パブリッシャーによる CMP の設定が不適切であったため有効な TC 文字列が送信されない、という一般的なケースに対処することを目的としています。パブリッシャーは、与えられた 60 日の間に広告技術プロバイダに関する GDPR の管理設定を使用して CMP の問題を修正します。この期間中、収益性に影響はありません。60 日が経過すると、猶予期間の残りの期間はパーソナライズされていない広告(NPA)が配信されます。

このエラーは、リクエストに複数のエラーがある場合、常に他の種類のエラーより優先されます。

猶予期間 0 が適用される場合は、次のように処理されます。

  • 猶予期間の最初の 60 日間は、収益性に影響を与えることなく不適切な設定を修正できます。
  • 猶予期間の残りの期間は、パーソナライズド広告およびパーソナライズされていない広告の既存の設定に関係なく、パーソナライズされていない広告が配信されます。

猶予期間が終わると、広告リクエストに対して広告が返されなくなります。

猶予期間 1: TC 文字列に関する問題

TC 文字列の重大な欠陥に対処することを目的としています。猶予期間中は、パーソナライズされていない(NPA)広告のみが配信されます。

猶予期間 1 は、広告リクエストに関連付けられた TC 文字列に問題がある場合に適用されます。猶予期間中は、広告リクエストに対してパーソナライズされていない広告が引き続き配信されます。猶予期間が終わると、広告リクエストに対して広告が返されなくなります。

猶予期間 2: 同意の再取得が必要

Google が IAB グローバル ベンダーリストに掲載される前に TCF v2.0 に統合するパブリッシャーを対象としています。パブリッシャーは、Google との統合の前に、TCF v2.0 外のユーザーから Google についての同意を得る必要があります。Google が正式に統合を開始したため、パブリッシャーは TCF v2.0 を使用しているユーザーから同意を再び得る必要がありますが、時期は猶予期間内から選択できます。

猶予期間 2 は、ユーザーから同意を得る必要がある場合に適用されます。13 か月以上前にユーザーから同意を得ている場合は、この猶予期間を利用してユーザーの同意を再取得してください。

この猶予期間中、既存のパーソナライズド広告とパーソナライズされていない広告は、パーソナライズド広告の広告技術プロバイダに関する管理設定などの既存の設定を使用して配信されます。収益性に影響はありません。猶予期間が終わると、広告リクエストに対して広告が返されなくなります。

猶予期間 3: グローバル スコープと帯域外スコープ

グローバル スコープと帯域外のスコープ(アド マネージャーAdMobAdSense)を含む TC 文字列への対処を目的としています。Google では、こうした広告リクエストに対して、Google のポリシーに従い TC 文字列に応じて広告を配信しますが、猶予期間を利用してこの問題を解決する必要があります。

この猶予期間中は、Google のポリシーに沿って、これらの広告リクエストに対する広告が TC 文字列に従って配信されます。150 日間の猶予期間が終了した後、TC 文字列が「帯域外」または「グローバル スコープ」を示している場合、広告は配信されません。

 

トラブルシューティング

パブリッシャーが IAB TCF v2.0 の統合を適切に設定できるように、一般的な TC 文字列のエラーの種類と推奨される対応策を以下の表にまとめました。エラーに適用される猶予期間(または期間の有無)も、この表で確認することができます。

以下の表を参照して、広告リクエストのレベルで発生する問題と、問題発生時のシステムの動作を確認してください。

猶予期間なし、広告が配信されていない

これらのシナリオでは常に広告リクエストが拒否され、広告は配信されずに処理されます。また、猶予期間は与えられません。これらのエラーは、リクエストに複数のエラーがある場合、常に他の種類のエラーよりも優先されます。

シナリオ 説明 推奨される措置
1.1 Google がベンダーとして、同意または正当な利益のもとで許可されていません。 ユーザーが意図的に Google をベンダーとして拒否したかどうか、CMP の実装エラーが発生したかどうか、またはパブリッシャー向け制限コンテンツがあるかどうかを確認します。
1.2 EEA 加盟国と英国で、目的 1 への同意がありません。

ユーザーが目的 1 を意図的に許可していないかどうか、または CMP 実装エラーが原因かどうかを確認します。

ドイツのパブリッシャーは、ユーザーに同意を求めない場合、PublisherCC フィールドと PurposeOneTreatment フィールドを正しく設定する必要があります。
1.3 目的 1 について同意が得られているが、基本広告の法的根拠がありません。

ユーザーが他の目的での正当な利益を拒否したのかどうか、または CMP の実装エラーが原因で発生したものかどうかを確認します。

猶予期間 0: 不適切な設定

猶予期間 0 が適用される場合は、次のように処理されます。

  • 猶予期間の最初の 60 日間は、収益性に影響を与えることなく不適切な設定を修正できます。
  • 猶予期間の残りの期間は、パーソナライズド広告およびパーソナライズされていない広告の既存の設定に関係なく、パーソナライズされていない広告が配信されます。

猶予期間が終わると、広告リクエストに対して広告が返されなくなります。

エラー 説明 推奨される措置
2.1a CMP ステータスが stubloading、または error であるため、タグまたは SDK が TC 文字列を受信していません。

広告をリクエストするのに手動で関数を呼び出している場合は、getTCData に対するレスポンスが TCData.eventStatus = 'tcloaded' または 'cmpuishown' + 'useractioncomplete' であることを確認してください。これらのステータスは、CMP が同意の選択肢をユーザーに提供できる状態にあることを示しています。

広告をリクエストする関数を手動で呼び出していない場合は、CMP で getTCData のサポートが実装されており、TCData.eventStatus = 'tcloaded' または 'cmpuishown' + 'useractioncomplete' が返されることを確認してください。これらのステータスは、ユーザーの同意が API を介して使用できる状態であることを示しています。

2.1b

次の両方の条件が満たされています。

  • CMP により &gdpr=1 に設定されている
  • &gdpr_consent= がリクエストに含まれているが、TC 文字列が空になっている。
IAB TCF 技術仕様に基づいて API が適切に実装されているかどうか、CMP に確認します。
2.2a

TC 文字列が base64 でエンコードされていないため、解析できません。

例: “2”

CMP(またはパブリッシャー)は、gdpr_consent= パラメータで base64 エンコード データのみを送信する必要があります。
2.2b

デコードエラーのため、TC 文字列を解析できません。

例: ビット数が正しくない

CMP が TC 文字列の実装エラーを解決する必要があります。
2.2c

データエラーのため、TC 文字列を解析できません。

例: タイムスタンプが間違っている、ベンダー ID が大きすぎる
 

CMP が TC 文字列の実装エラーを解決する必要があります。

猶予期間 1: TC 文字列に関する問題

猶予期間 1 は、広告リクエストに関連付けられた TC 文字列に問題がある場合に適用されます。猶予期間中は、既存の設定を使用してパーソナライズされていない広告が広告リクエストに対して引き続き配信されます。150 日間の猶予期間が経過すると、広告リクエストは削除され、広告が配信されなくなります。

エラー 説明 推奨される措置
3.1 CMP ID が無効です。

IAB で検証済みの CMP が使用され、その ID が TC 文字列に正しく設定されていることを確認します。

TC 文字列の生成時に CMP が有効であったが IAB によって削除された場合は、有効な CMP を使用して同意を再取得する必要があります。

3.2 TC 文字列の作成日が 13 か月以上前です。 CMP が、古い TC 文字列を削除して同意を再取得する必要があります。
3.3 TC 文字列の最終更新日が 13 か月以上前です。 CMP が、古い TC 文字列を削除して同意を再取得する必要があります。

猶予期間 2: 同意の再取得が必要

猶予期間 2 は、ユーザーから同意を得る必要がある場合に適用されます。13 か月以上前、または Google が GVL に参加する前にユーザーから同意を得ていた場合は、この猶予期間を利用してユーザーの同意を再取得します。

この猶予期間中、既存のパーソナライズド広告とパーソナライズされていない広告は、パーソナライズド広告の広告技術プロバイダに関する管理設定などの既存の設定を使用して配信されます。収益性に影響はありません。150 日間の猶予期間が経過すると、広告リクエストは削除され、広告が配信されなくなります。

エラー 説明 推奨される措置
4.1 TC 文字列が、まだ Google が含まれていない GVL のバージョンを使用して生成されています。 Google を追加して更新された GVL のバージョンを使用して同意を再取得します。

猶予期間 3: グローバル スコープと帯域外スコープ

グローバル スコープと帯域外スコープ(アド マネージャーAdMobAdSense)に関する問題がある場合は、猶予期間 3 が適用されます。

この猶予期間中は、Google のポリシーに沿って、これらの広告リクエストに対する広告が TC 文字列に従って配信されます。150 日間の猶予期間が終了した後、TC 文字列が「帯域外」または「グローバル スコープ」を示している場合、広告は配信されません。

エラー 説明 推奨される措置
5.1 TC 文字列で帯域外の同意が許可されています。 TC 文字列から帯域外シグナルを削除するよう CMP に指示します。
5.2 グローバル スコープの TC 文字列です。 サービス固有の文字列に更新するよう CMP に指示します。

猶予期間なし、広告配信は継続

猶予期間は適用されません。パーソナライズド広告とパーソナライズされていない広告は、収益性に影響を与えることなく既存の設定を使用して引き続き配信されます。

エラー 説明 推奨される措置
6.1 TC 文字列バージョンは 1 または 1.1(v1.0 文字列)です。 CMP が TCF v2.0 文字列を送信する必要があります。

猶予期間なし、Google が問題に対処

この問題が発生した場合、必要に応じて Google が自ら問題に対処し、通常の TCF の手続きに進みます。

エラー 説明 推奨される措置
7.1 gdprApplies が定義されていないか、無効または判読できない値に設定されていますが、有効な TC 文字列が存在します。 なし
7.2 TC 文字列が、Google の広告配信技術で認識されている現在のバージョンよりも新しい GVL バージョンで生成されています。 なし
7.3 範囲外(不明)の目的、機能、ベンダーがある。 なし
7.4 TC 文字列の tcf_policy_version が、最新の GVL よりも古いものです。 CMP が、古い TC 文字列を削除し最新の GVL を使用して同意を再取得する必要があります。
7.5

リクエストに &gdpr=1 が含まれていますが、リクエスト URL に &gdpr_consent パラメータがまったく含まれていません。

なし
7.6 パブリッシャーの国コードが無効ですが、目的 1 への同意があります。 CMP が TC 文字列の実装エラーを解決する必要があります。
7.7 言語コードが無効です。 CMP が TC 文字列の実装エラーを解決する必要があります。
7.8 TC 文字列のバージョン フィールドが 1 でも 2 でもありません。 CMP が TCF v2.0 文字列を送信する必要があります。
7.9 AC 文字列のバージョンが 1 ではありません。 CMP が AC 文字列のバージョンを 1 に設定する必要があります。

猶予期間なし、AC 文字列に関する問題

この種類のエラーが発生する場合、Google は追加同意(AC)文字列を無効として処理し、TC 文字列以外で追加されるベンダーは対象外となります。

エラー 説明 推奨される措置
8.1 AC 文字列で、バージョンの区切り文字(~)が使用されていません。 CMP は、AC 文字列の 2 番目の文字として「~」を使用し、同意済みのベンダーのリストとバージョン番号とを区切る必要があります。
8.2 AC 文字列に、適切な形式(「.」で区切られた int64 のリスト)に従っていないベンダーリストが含まれています。 CMP が AC 文字列の実装エラーを解消する必要があります。

 

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