この記事では、広告配信に影響が生じる問題の種類と、ポリシー センターに表示される広告配信ステータスの意味について解説します。
広告配信に影響が生じる問題
広告配信に影響する問題がアプリに発生している場合、アプリがプログラム ポリシーに違反しているか、アプリのコンテンツが「パブリッシャー向け制限コンテンツ」に該当する、または確認クリックが有効になっていることを意味します。
問題の種類には、ポリシー違反、パブリッシャー向け制限コンテンツ、確認クリック、同意に関する要件の 4 つがあり、修正が必須なのはポリシー違反のみです。パブリッシャー向け制限コンテンツを修正する必要はありませんが、アプリの広告配信は引き続き制限されます。確認クリックと同意に関する要件については、収益に影響が及ぶ恐れがあるため、対処することをおすすめします。
広告配信に対する措置が行われる前に警告を受けるケースもあります。問題の種類の詳細については、以下の表をご覧ください。
種類 | 意味 | 広告配信ステータス | 例 |
ポリシー違反(修正が必要) |
お客様のアプリは現在、プログラム ポリシーに準拠していません。 この場合、ポリシーに準拠するようにアプリを修正する必要があります。 |
ポリシー違反のステータスの場合、ステータス列に [要修正] と表示されます。 この場合、[広告配信の無効化] または [制限付きで広告配信中] が適用されます。 |
ポリシー違反には次のようなものがあります(これらに限定されません)。
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パブリッシャー向け制限コンテンツ |
アプリがパブリッシャー向け制限コンテンツに該当しています。 このタイプのコンテンツを収益化しても問題はありませんが、一部の広告のソースは入札に応じなくなるため、広告配信が減る可能性が高まります。 |
パブリッシャー向け制限コンテンツが含まれているアプリは、[制限付きで広告配信中] と表示されます。 | パブリッシャー向け制限コンテンツには次のようなものがあります(これらに限定されません)。
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警告 |
一部のポリシー違反とパブリッシャー向け制限コンテンツについては、広告配信に対する措置が行われる前に、警告期間が与えられます。 警告が届いた場合は、アプリがプログラム ポリシーに準拠していない、またはパブリッシャー向け制限コンテンツに該当するコンテンツが含まれていることを意味します。 警告を解消するには、アプリがポリシーに準拠するよう修正する必要があります。 修正されない場合には、お客様のアプリやアカウントに対してさらなる措置が取られる可能性があります。 |
警告のあるアプリは、[要注意の広告配信] と表示されます。 | 警告が表示される例として、次のようなものがあります(これらに限定されません)。
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確認クリック |
Google 広告が、アプリ内の特定の広告で意図しないクリックが発生していると判断しました。意図しないクリックにより、ユーザーは見ようとしているコンテンツではなく広告主のランディング ページに誘導されるため、ユーザー エクスペリエンスが低下してしまいます。 対象となる広告には確認クリックが追加されています。再度クリックする手順を導入することで、広告で宣伝されているページへのユーザーのアクセスが意図的かどうかを確認できるようになり、ユーザー エクスペリエンスが向上します。 |
確認クリックが適用されたアプリでは、[確認クリックが有効] というステータスになります。 | 確認の必要がある実装の例には次のようなものがあります(これらに限定されません)。
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同意に関する要件 | 欧州経済領域(EEA)、英国、スイスのユーザーに広告を配信する際に、IAB の透明性と同意に関するフレームワーク(TCF)に登録された認定同意管理プラットフォーム(CMP)を使用していません。
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同意に関する要件の問題があるアプリには、「制限付きの広告のパーソナライズ」と表示されます。 |
同意に関する要件の問題:
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ポリシー センターの問題の通知と、問題の整理に役立つポリシー センターのフィルタ機能についての解説動画(日本語字幕あり)をご覧ください。
広告配信ステータスについて
広告配信のステータスを確認することで、問題のあるアプリへの影響を把握できます。下の表には、ステータスの種類とその意味が記載されています。
ステータス | 意味 | 対応策 |
広告配信の無効化 | すべてのアプリ広告がブロックされています。お客様のアプリはポリシー違反に該当するため、広告配信が停止されています。 |
ポリシー センターで問題の詳細を確認し、必要な変更を行います。 アプリのポリシー違反を解消したら、広告配信を有効にするために審査をリクエストします。 |
制限付きで広告配信中 |
広告枠に入札できる広告主に制限があります。 一部の広告ソースが入札に対応していないため、アプリに対する購入者からの需要はほとんどないか、まったくない可能性があります。 |
ポリシー センターで問題の詳細を確認し、必要な変更を行います。 注意: ポリシー違反は修正する必要がありますが、パブリッシャー向け制限コンテンツの修正は任意です。詳細 |
要注意の広告配信 |
この時点では、まだ広告配信に影響は生じていませんが、広告配信を継続できるように、アプリに変更を加える必要があります。 アプリが警告を受けています。警告には通常、違反措置の施行日が設定されており、この日付を過ぎると措置が施行され、広告配信に影響が生じます。 |
広告配信が制限されたり、無効になったりしないよう、違反措置の施行日より前に問題を修正してください。 ポリシー センターで問題の詳細を確認し、必要な変更を行います。 |
広告配信を制限しています |
AdMob アカウントに影響が生じます。広告配信が制限されると、AdMob アカウントで表示できる広告の数に制限が設けられます。 詳しくは、広告配信の制限についての記事をご覧ください。 |
広告トラフィックとユーザーを把握してください。ご自分の広告は決してクリックせず、信頼できない業者、質の悪い業者との提携を避けましょう。 詳しくは、無効なアクティビティを防止する方法についての記事をご覧ください。 |
確認クリックが有効 | お客様の広告枠に表示されている一部の広告で、意図しないクリックが発生しているため、該当の広告に確認クリックが追加されています。 |
広告の配信状況を確認します。詳しくは誤クリックを防止する方法をご覧ください。 誤クリックが検出されると、確認クリックが自動的に適用されます。同様に、誤クリックが検出されなくなると、確認クリックが自動的に解除されます。 |
制限付きの広告のパーソナライズ |
一部のアプリでは、ユーザーの同意を求める際に認定 CMP が使用されていません。 Google 認定の CMP を導入していないアプリは、パーソナライズド広告の配信対象になりません。認定 CMP を使用しているアプリは、パーソナライズド広告、非パーソナライズド広告(NPA)、制限付き広告の配信対象になります。 |
CMP を使用していない:
詳しくは、認定 CMP オプションについての記事をご覧ください。 CMP が認定されていない:
注: 認定 CMP を最近導入された場合、この問題が解決してポリシー センターから削除されるまでに、最長で 48 時間ほどかかることがあります。
一致率が低い:
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