リワード広告フォーマットを使用すると、広告を見たアプリユーザーに報酬が提供され、広告エクスペリエンスを変えることができます。ユーザーは、アプリ内での対価を受け取る代わりに広告を見ることを自分の意思で選択できます。パブリッシャーにとっては、収益化の機会が増え、コンテンツの価値を高められるというメリットがあります。アプリのパブリッシャーとユーザー間での価値の交換に使用できる、アプリの利用を妨げない短い形式の動画広告とインタラクティブな広告を入稿することができます。
アド マネージャーには、報酬を提供する広告枠のフォーマットとしてリワード広告とリワード インタースティシャル広告の 2 つがあります。
リワード広告フォーマットの例
リワード広告
動画広告またはディスプレイ広告を見て報酬(3 つのニュース記事を読めるようになる、ゲームでコイン 10 個または追加ライフを獲得できる、空港で Wi-Fi にアクセスできるようになるなど)を受け取るかどうかの選択肢がユーザーに表示されます。
リワード インタースティシャル広告
報酬を提供する広告(およびこれを無効にする選択肢)が自動的に表示されます。パブリッシャーは、この広告エクスペリエンスを無効にする選択肢を明確にユーザーに提供する必要があります。
要件と制限事項
- リワード広告は、プログラマティック保証型取引、プライベート オークション、優先取引を含む、プログラマティック キャンペーンで使用できます*。
- VPAID クリエイティブは、動画リワード広告フォーマットではサポートされていません。
- リワード広告フォーマットを使用するパブリッシャー様には、報酬を提供する広告ユニットのポリシーを遵守していただく必要があります。
*プログラマティック保証型取引または優先取引を使用する場合は、アカウント マネージャーにお問い合わせください。
プログラマティック キャンペーンのガイドラインをご確認ください。
アド マネージャーからリワード広告フォーマットを直接配信することや、Ad Exchange を通じてリワード広告フォーマットを配信することができます。また、Google Mobile Ads SDK を通じてリワード広告フォーマットをリクエストすることも必要です。
アド マネージャーから直接リワード広告を配信する
広告ユニットを設定する
ユーザーが報酬を受け取るためには広告が最大で 30 秒表示されることが必要です。リワード広告フォーマットの広告ユニットを設定するにあたっては、上記に加えて以下の 2 つの点を考慮する必要があります。
- サイズ (省略可) : インタースティシャルのすべてのサイズ(320x480、480x320、1024x768、768x1024)を選択できます。サイズを追加すると、広告担当者が広告申込情報のターゲット設定で広告ユニットを追加する際に、サイズで絞り込めるようになります。指定したサイズは広告配信には影響しません。
- リワード: 広告を見たユーザーが受け取る報酬の詳細を入力します。たとえば、広告を見たユーザーにゲームの追加ライフ 20 個を提供する場合は、[数量] に「20」、[種類] に「ライフ」と入力します。さらに、アド マネージャーのメディエーションの使用時に、サーバーサイド認証を行うことができます。
広告申込情報を設定する
動画広告
アド マネージャーで広告申込情報を設定する手順に沿って設定してください。広告タイプを選択するように求められたら、[動画広告またはオーディオ広告を選択] をクリックし、利用可能なクリエイティブ サイズのいずれかを選択します。広告でエンディング メッセージを使用する場合は、コンパニオンのサイズとして、関連するアプリ内インタースティシャルのサイズを設定します。
インタラクティブなディスプレイ広告
アド マネージャーで広告申込情報を設定する手順に沿って設定してください。広告タイプを選択するように求められたら [ディスプレイ広告を選択] をクリックし、[想定されるクリエイティブ] で、関連するアプリ内インタースティシャルのサイズを選択します。対象となるクリエイティブ タイプは、「HTML5」または「第三者」です。他のクリエイティブ タイプは配信されません。
リワード広告枠のみを明示的にターゲットに設定する
必要に応じて、[リクエスト フォーマット] として [広告在庫のフォーマット] ターゲット設定オプションで [リワードあり] または [リワード インタースティシャル] を選択し、リワード広告枠またはリワード インタースティシャル広告枠のみをそれぞれターゲットに設定します。
Ad Exchange からリワード広告を配信する
通常の手順どおりにアプリ内広告枠を設定します。
アド マネージャーで Ad Exchange のリワード広告フォーマットを入稿する
通常の手順どおりに、アプリ内インタースティシャルのサイズを使用して Ad Exchange のアプリ ディスプレイ広告を入稿します。
- Ad Exchange タグを作成する場合は、[動画] タブではなく [モバイルアプリ内広告] タブを選択します。
- アド マネージャーでは、動画用ではなくディスプレイ広告用の広告ユニットと広告申込情報を使用します。
- エンディング メッセージとコンパニオンについては、イメージ クリエイティブ タイプのみ使用できます。
Google Mobile Ads SDK でリワード広告をリクエストする
上述のいずれかの設定を終えた後、該当のデベロッパー ガイドで、アプリからリワード広告フォーマットをリクエストする方法をご確認ください。
リワード広告フォーマットの価格設定ルールを設定する
リワード広告の最低料金を設定する価格設定ルールを追加できます。
- Google アド マネージャーにログインします。
- [広告枠] [価格設定ルール] をクリックします。
デフォルトでは [統一価格設定] タブが選択された状態になっています。 - [新しい統一価格設定ルール] をクリックします。
- [リワード設定が有効] の横にあるチェックボックスをオンにします。
- [料金設定] の横にある [最低料金を設定する] をクリックし、リワード広告枠の最低料金を入力します。
また、リワード広告枠以外の広告枠の最低料金を設定することもできます。その場合は、[リワード設定が無効] をオンにします。
メディエーション ネットワークにリワード広告フォーマットを配信する
メディエーションに参加しているネットワークにリワード広告フォーマットを配信できます。
リワード広告フォーマットのレポート
レポートに「クリエイティブ テクノロジー」ディメンションを追加して、クリエイティブの配信に使用されたテクノロジーのタイプ(動画など)を確認できます。
リワード広告フォーマットのレポートは、アド マネージャーの他のレポートと同じように作成できます。
[プラットフォーム] [インタラクション タイプ] ディメンションを選択すると、インプレッションがリワード リクエストかリワード インタースティシャル リクエスト、もしくはその他のフォーマットかを確認できます。このディメンションは、「過去」レポートで使用できます。
レポートを作成する方法をご確認ください。
サーバー側の検証機能を使ってリワード広告の視聴の有効性を検証する (ベータ版)
この機能は現在のところベータ版です。ご利用には有効化の設定が必要です。詳しくは、アカウント マネージャーにお問い合わせください。
サーバー側の検証機能は、アプリ内でのリワード広告の視聴が報酬の対象となるものかどうかを追加で調べる機能で、クライアント側の標準のコールバックに加えて実施されます。
サーバー側の検証機能を使用すると、リワード広告の視聴完了ごとに検証を行って、実際にアプリ内で動画を視聴し終えたユーザーに対してのみ報酬が与えられるようにできます。ユーザーがリワード広告の視聴を完了するたびに、広告ユニットの設定時に指定したポストバック URL を使って視聴の検証が行われます。