Microsoft Exchange から Google Workspace に移行する主な手順を以下に示します。Google Workspace へのデータの移行に役立つツール、リソース、おすすめの方法について詳しくは、各手順をクリックしてください。
データを移行する手順
手順 1: Google Workspace に関する知識を深める計画の段階から導入後のユーザー サポートの提供に至るまで、Google Workspace の試験運用または全面的導入を管理するための各種リソースについては、組織の Google Workspace を設定するをご覧ください。
Google Workspace ユーザーがユーザー アカウントを持っていることを確認します。
- ユーザー数が少ない場合は、Google 管理コンソールで個別に追加できます。新規ユーザーのアカウントを追加するをご覧ください。
- カンマ区切り値(CSV)ファイルを使用すれば、複数のユーザーを一度に追加できます。CSV ファイルから複数のユーザーを追加または更新するをご覧ください。
- 既存の LDAP ディレクトリ内のユーザーデータを Google Workspace アカウントに同期するには(グループ、連絡先、組織も同期します)、Google Cloud Directory Sync を使用します。
- Active Directory などの既存の LDAP ディレクトリのデータを使って多数のユーザーをプロビジョニングするには、Directory API を使用します。
次に、Google Workspace アカウントにメールが送信されるように Exchange サーバーを設定します。この設定により、組織が Google Workspace に移行中のときも、ユーザーは Exchange メール アカウントに送信されたメールを引き続き受け取ることができます。
最も簡単な方法は二重配信を設定することです。二重配信を使用すれば、受信メールは引き続き Exchange サーバーに配信され、そこで各メールが処理されてコピーが Google Workspace に転送されます。この設定の場合、ドメインの MX レコードを変更する必要はありませんが、場合によっては Google Workspace で予備のメールアドレスを設定する必要が生じることがあります。
Exchange サーバーを使用して二重配信を設定する方法について詳しくは、既存のサーバーをプライマリ サーバーとして設定するをご覧ください。
関連トピック
以前のシステムから Google Workspace にメール、カレンダー、連絡先などのデータを移行することもでき、そうした作業に役立つさまざまなツールが用意されています。
注: データの移行元となるその他の環境からの移行について詳しくは、Google Workspace 移行サービスの一覧をご覧ください。
目的 |
方法 |
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ユーザーに代わって次からメール、カレンダー、連絡先のデータを移行する
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ユーザー数が 1,001 人以上の場合: ユーザー数が 101~1,000 人の場合: ユーザー数が 100 人以下の場合: こうしたサービスを使用するには、特権管理者である必要があります。 |
ユーザーに代わって次からメール、カレンダー、連絡先のデータを移行する
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ユーザー数が 1,001 人以上の場合: ユーザー数が 101~1,000 人の場合: ユーザー数が 100 人以下の場合: こうしたサービスを使用するには、特権管理者である必要があります。 |
ユーザーに代わって次からメール、カレンダー、連絡先のデータを移行する
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ユーザー数が 101 人以上の場合: ユーザー数が 100 人以下の場合: こうしたサービスを使用するには、特権管理者である必要があります。 |
ユーザーに代わって次からメール、カレンダー、連絡先のデータを移行する
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ユーザー数が 1~1,000 人以上の場合: ユーザー数が 20 人以下の場合のみ: こうしたサービスを使用するには、特権管理者である必要があります。 |
ユーザーが自分の Exchange データを移行できるようにする |
ユーザー数が 20 人以下の場合:
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Google Workspace アカウントと Outlook の間でメール、カレンダー、連絡先、メモ、タスクのデータを同期する |
Google Workspace Sync for Microsoft Outlook(GWSMO) |
Exchange から移行したユーザーが Google Workspace にスムーズになじめるよう、以前のシステムに似た環境を設定することができます。このセクションでは、Exchange のいくつかの機能を Google Workspace で設定する方法を説明します。
ユーザーは Outlook などのメール クライアントを引き続き使用できますか?
はい。Google Workspace Sync for Microsoft Outlook(GWSMO) を設定して、Google Workspace のメール、カレンダー、連絡先のデータに Outlook からアクセスできるようにすることができます。GWSMO によって Google Workspace と Outlook の間ですべてのデータが同期されます。詳しくは、GWSMO の準備とインストールをご覧ください。
また、Google Workspace はモバイル デバイスを含め、IMAP を使用するあらゆるメール クライアントをサポートしています。詳しくは、Gmail を他のメール クライアントに追加するをご覧ください。
ユーザーが別のユーザーに代わってメールを送信することはできますか?
はい。管理者が管理コンソールでその機能を有効にしていればできます。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [Gmail] [ユーザー設定] にアクセスします。
- [メールの委任] にある [ドメインの他のユーザーにメールボックスへのアクセスを委任できるようにする] チェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。
- メールの委任の設定を確認するようユーザーに指示します。
共有の連絡先のグローバル アドレス帳を作成することはできますか?
はい。ドメイン内のすべてのユーザーとグループは、自動的にグローバル アドレス帳に追加されます。エントリを追加するには、Domain Shared Contacts API を使用します。
共有カレンダーは作成できますか?
はい。管理者がその機能を有効にしていればできます。
- カレンダーの共有オプションを設定するの手順に沿って操作します。
- (省略可)組織のカレンダーを作成する方法については、グループ カレンダーの作成と共有をご覧ください。
- カレンダーを共有するようユーザーに指示します。他のユーザーとカレンダーを共有するをご覧ください。
GWSMO を使用すると、Outlook と Google Workspace の間でユーザーのカレンダーが同期されます。ユーザーは、Outlook または Google Workspace のどちらか一方でカレンダーを作成して、もう一方のサービスに同期できます。GWSMO を使用してカレンダーを共有するをご覧ください。
パブリック フォルダを作成するにはどうすればよいですか?
Google Workspace は、Exchange で使われているパブリック フォルダはサポートしていません。ただし、Google グループを共同トレイとして使用するか、Google ドライブのファイルとフォルダを共有することで、類似の機能を実装することはできます。
Google Workspace への移行を成功に導くには、切り替えの前にユーザーのトレーニングを行います。次の手順を行います。
関連トピック
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