[タグの対象範囲] の概要では、Google タグが実装されているウェブサイトのページを確認できます。この概要は、Google 広告と Google アナリティクスの両方の Google タグ セクション、または Google タグ マネージャーで確認できます。
特長
- サイト全体のタグの対象範囲の概要を確認できる
- サイト定義を変更できる(URL のリストのアップロード、無視するページの選択)
- タグ付けされていないページをすばやく特定できる
- タグの対象範囲の改善点を検証できる
- タグ付けステータスの概要(URL 単位)をダウンロードできる
仕組み
ウェブサイトと広告の効果を正確に測定するには、ウェブサイトの各ページに Google タグを実装する必要があります。Google タグが正常に機能するかどうかをテストするには、Google Tag Assistant を使用します。Google Tag Assistant では、タグ付けされていないページを特定し、候補として [タグの対象範囲] の概要に追加することもできます。[タグの対象範囲] の概要には、Google タグが正しく実装されているページが表示されます。[タグの対象範囲] の概要では、最大 10,000 ページに関してのレポート作成が可能です。
タグの対象範囲の概要を表示する方法
Google 広告と Google アナリティクス:
- Google タグの画面にアクセスします。
- [管理] タブに移動します。
- [ツール] で [タグの対象範囲] をクリックします。
Google タグ マネージャー:
- Google タグ マネージャーで、[管理] をクリックします。
- [コンテナ] で [タグの対象範囲] をクリックします。
概要について
[タグの対象範囲] の概要は [ページの詳細] 表で構成されており、その表には [URL]、[ランディング ページ]、[コンバージョン経路]、[タグ ステータス] の列があります。概要ページの列に表示されるメモにカーソルを合わせると、タグの対象範囲の詳細を確認できます。
[URL] 列には、サイトの個々のページが表示されます(ドメインとパスのみが表示され、クエリ パラメータは含まれません)。
URL がウェブサイトのエントリー ポイントの場合、[ランディング ページ] 列にチェックマークが表示されます。ランディング ページの指標を確認すると、オーガニック トラフィックを把握できます。
URL が Google アナリティクスまたは Google 広告のコンバージョン経路またはコンバージョン目標に含まれている場合、[ランディング ページ] 列にチェックマークが表示されます。コンバージョン経路を確認すると、Google 広告のアトリビューションを把握できます。
[タグステータス] 列には、URL について次のいずれかのステータスが表示されます。
- タグ設定なし: Google タグが読み込まれたことのないページ
- 最近のアクティビティなし: 過去 30 日間に Google タグが読み込まれていないが、それ以前は読み込まれていたページ
- タグ設定済み: 過去 30 日間に Google タグが読み込まれているページ
表の上に表示されるカードには、概要に含まれるページの数と、「タグ設定なし」、「最近のアクティビティなし」、「タグ設定済み」のページの数が表示されます。カードをクリックすると、上記のステータスの URL をすべて確認できます。
提案されたページ
一部の行には、URL の横に [提案] というラベルが表示されます。提案されたページ([提案] というラベルが付いたページ)は、Google によって検出され、[タグの対象範囲] の概要の表に表示されます。「提案」に Google タグのあるすべてのページが含まれているとは限りません。提案されたページを追加すると、そのページを概要の一部として受け入れることになります。提案されたページは、保持するか追加することを個別に選択しない限り、60 日後に概要から削除されます。提案されたページを保持すると、非アクティブ状態になっても削除されることなく、後で概要に含めるかどうかを再確認できます。
提案されたページを概要の一部として受け入れるには、行にカーソルを合わせて、[追加 ] をクリックします。[無視(-)] をクリックして提案を無視したり、タグアイコンをクリックして Tag Assistant でそのページを開いたりすることもできます。ページまたは提案を無視すると、タグの概要からその行が除外されます。
複数の提案されたページを追加または無視するには、追加または無視する行の横にあるチェックボックスをオンにしてから、表の上部で検索アイコンの横の [追加 ] または [無視(-)] をクリックします。
URL を追加する
概要に含まれていない URL を追加できます。
URL を追加するには:
- 「URL を追加」アイコン をクリックして、概要にページを追加します。
- [URL を追加する] または [CSV ファイルをアップロードする] を選択します。
- 前のステップの選択内容に応じて、次のいずれかを行います。
- 「URL を追加する」を選択した場合:
- タグの対象範囲の概要に追加する URL のリストを入力します。各 URL は改行で区切ります。
- [追加] をクリックします。
- 「CSV ファイルをアップロードする」を選択した場合:
- [CSV ファイルを選択] をクリックします。
- CSV ファイルは、<URL>,<スータスを含めるかどうか(yes または no)> の形式で指定します。
- example.com/2,no
- example.com/3,yes
- オプションとして、ヘッダー行を含めることもできます。
- 別の方法として、現在の「タグの対象範囲の概要」を CSV ファイルとしてダウンロードし(以下の手順を参照)、変更を加えることもできます。
- 各 URL にはパーセント エンコードを行う必要があります。
- CSV ファイルは、<URL>,<スータスを含めるかどうか(yes または no)> の形式で指定します。
- 次のいずれかを選択します。
- 上書き: 現在の「タグの対象範囲の概要」にあるすべての URL を、CSV ファイルの内容に置き換えます。
- 結合: 新しい URL を追加して、すでに概要に含まれている URL に結合します。
- [アップロード] をクリックします。
- [CSV ファイルを選択] をクリックします。
- 「URL を追加する」を選択した場合:
概要に追加したページのステータスは、タグの読み込み後 24 時間は更新されない可能性があります。
ダウンロード
概要全体を CSV ファイルとしてダウンロードするには、ダウンロード アイコン をクリックします。
ダウンロードした概要を編集し、新しい CSV ファイルをアップロードして、概要に URL を追加できます(前のセクションを確認)。
フィルタ
フィルタ アイコン をクリックすると、ページのステータスでフィルタできます。以下を選択できます。
- すべて表示
- 含まれる
- 提案
- ランディング ページ
- コンバージョン経路
- 自分で追加
- 無視
検索
検索機能を使用すると、URL カタログ内の URL(複数可)を検索できます。検索は、フィルタが適用された状態で行われます。
タグ付けされていないページを見つけて修正する
タグ診断の使用時に、「一部のランディング ページにタグが設定されていません」という重大な問題が表示されることがあります。タグが設定されていないウェブサイトのページでも、同様の問題(「一部のページにタグが設定されていません」)が発生することがあります。この問題も、データの品質と測定の精度に影響します。
タグ付けされていないページを見つける
タグ診断で上記の問題のいずれかが報告された場合は、[タグの対象範囲] の概要を開いて、検出済みの URL(タグ付けされていないページとランディング ページに相当)の簡潔なリストを確認することができます。
タグ付けされていないページを修正する
この問題に対処する手順は次のとおりです。
- [タグの対象範囲] の概要を開くと、URL のリストと「タグのステータス」が表示されます。
- 概要内の [ページの詳細] 表を確認します。[タグ設定なし] と表示されているページは、必要なタグが設定されていないことを表しています。[タグ設定なし] ステータスにカーソルを合わせると、問題の詳細が表示されます。ランディング ページについては、[ランディング ページ] 列も参照できます。
- [タグ設定なし] と表示されているページまたはランディング ページごとに、ウェブサイトに Google タグをインストールするか、Google タグ マネージャー コンテナをインストールします。
- タグ診断ツールに戻って、タグが正しくセットアップされていることを確認します。Tag Assistant でセットアップを検証し、タグが正しく配信されているかどうかを確認することもできます。Google タグまたは Google タグ マネージャー コンテナを最近インストールした場合、タグが設定されたページに関する [タグの対象範囲] の概要が更新されるまでに最大で 24 時間かかることがあります。
誤検知と重複を特定する
タグ診断では、ページが正しくタグ付けされているにもかかわらず、[タグの対象範囲] の概要の [タグ付けされていないページ] セクションで誤って警告が表示されることがあります。このような問題が発生する最も一般的な原因と、問題が発生した場合の解決方法は次のとおりです。
- トラフィックが少ない: トラフィックが少ないページは、意図的にトラフィックを抑えている場合でも、タグ付けされていないページと誤って識別される可能性があります。たとえば、商品の注文後に表示される手続き完了ページは、タグ付けされていないページとして誤検知されることがあります。
- リダイレクト: リダイレクトとして機能するページ(例: http://example.com から http://www.example.com)は、誤検知されることがあります。
- 末尾のバックスラッシュ: 末尾にスラッシュがあるページと末尾にスラッシュがないページ(例: http://www.example.com/ と http://www.example.com)は、同じページがタグ付けされていないものとして 2 回検出される可能性があります。
- 大文字と小文字の区別: URL で大文字と小文字の区別をしていない場合、同じページがタグ付けされていない別のページとして誤検出される可能性があります。たとえば、http://www.example.com/ABC と http://www.example.com/abc が別々のページとして誤検出される場合があります。
これらの一般的な問題を解決するには:
- Tag Assistant を使用して、ページに正しくタグが設定されていることを確認します。
- [タグの対象範囲] でページを無視するように設定すると、そのページに関する問題は表示されなくなります。後でいつでも、[タグの対象範囲] にページを追加し直すことができます。