Google 広告のショッピング キャンペーン(通常のショッピング キャンペーン)と Google 広告のスマート ショッピング キャンペーンは、オークションごとの自動入札戦略に含めることができます。ただし、いくつか注意が必要な点があります。
Google 広告のショッピング キャンペーンとスマート ショッピング キャンペーンでオークションごとの自動入札機能を使用する
Google 広告の通常のショッピング キャンペーンまたはスマート ショッピング キャンペーンをオークションごとの自動入札戦略に含めるのは、入札戦略として目標広告費用対効果が設定されている場合のみとすることをおすすめします。予算入札戦略のショッピング キャンペーンとスマート ショッピング キャンペーン、および目標コンバージョン単価が設定されている入札戦略のショッピング キャンペーンは、オークションごとの自動入札機能に対応していません。そのため、これらのタイプのショッピング キャンペーンでは、引き続きイントラデイ入札機能が使用されます。
また、入札戦略に含めるショッピング キャンペーンでオークションごとの自動入札を有効にするには、オークションごとの自動入札戦略をデフォルトのコンバージョン目標と合致させる必要があります。オークションごとの自動入札戦略に含まれるショッピング キャンペーンがデフォルトのコンバージョン目標と合致していない場合は、オークションごとの自動入札戦略に含まれるショッピング キャンペーンでは引き続きイントラデイ入札機能が使用されます。
Google 広告のショッピング キャンペーンとスマート ショッピング キャンペーンは、デフォルトのコンバージョン目標と合致している検索広告 360 の入札戦略に含める必要がありますが、必要に応じて、デフォルトのコンバージョン目標および Google 広告で、来店数、来店値、店舗での販売のコンバージョン目標のいずれかを使用するオークションごとの自動入札戦略に含めることもできます。
このように設定すると、検索広告 360 では、デフォルトのコンバージョン目標に加えて、来店数、来店値、または店舗での販売の目標が、デフォルトのコンバージョン目標とは別の目標として表示されます。また、Google 広告ではデフォルトのコンバージョン目標とは別のアクション グループも表示されます。これらの入札戦略の目標はデフォルトのコンバージョン目標と合致していないと表示されますが、入札戦略に含まれる Google 広告のショッピング キャンペーンでは、引き続きオークションごとの自動入札が使用されます。
現時点では、Google 広告のショッピング キャンペーンにおける新規顧客の価値のコンバージョン目標は、検索広告 360 のオークションごとの自動入札に対応していません。このため、この目標の値を Google 広告で設定しても検索広告 360 では表示されず、掲載結果が最適ではない可能性があります。
詳しくは、ショッピング キャンペーンのコンバージョン目標についてをご覧ください。
ショッピング キャンペーンのコンバージョンのマッピング
ショッピング キャンペーンで検索広告 360 コンバージョンをターゲットに設定して、オークションごとの自動入札を使用するには、広告主のすべてのショッピング キャンペーンで検索広告 360 のデフォルト コンバージョン目標を使用する必要があります(この目標は Google 広告の [コンバージョン] 列にも使用されます)。これは、広告主の [ショッピング キャンペーンのコンバージョンのマッピング] 設定で管理できます。
デフォルトでは、[ショッピング キャンペーンのコンバージョンのマッピング] 設定は無効になっています。この設定が無効になっていると、検索広告 360 の広告主に関連する Google 広告ショッピング キャンペーンのコンバージョンの発生元は変更されません。また、検索広告 360 のオークションごとの自動入札戦略にショッピング キャンペーンが含まれている場合でも、ショッピング キャンペーンではオークションごとの自動入札は利用できません。
[ショッピング キャンペーンのコンバージョンのマッピング] 設定を有効にすると、検索広告 360 の広告主が管理しているすべての Google 広告ショッピング キャンペーンで、検索広告 360 のデフォルトのコンバージョン目標と一致するよう Google 広告のコンバージョンの発生元が更新されます。この設定が有効になると、Google 広告のコンバージョン ベースの入札戦略は検索広告 360 のデフォルトのコンバージョン目標に沿って実施されるようになります。そのため、この設定を有効にする前に、検索広告 360 のデフォルトのコンバージョン目標がショッピング キャンペーンのニーズに合致するように設定されていることを確認してください。
[ショッピング キャンペーンのコンバージョンのマッピング] を有効にしたら、初期に最善の成果が上げられるよう、1 週間待ってからショッピング キャンペーンをオークションごとの自動入札戦略に追加することをおすすめします。ショッピング キャンペーンがすでにオークションごとの自動入札戦略に含まれている場合は、初期の段階で最善の成果が得られるよう、キャンペーンをオークションごとの自動入札戦略からいったん削除し、1 週間後に再び追加することをおすすめします。
[ショッピング キャンペーンのコンバージョンのマッピング] が一度有効になった後で無効になると、オークションごとの自動入札戦略に追加されているショッピング キャンペーンはすべてイントラデイ入札に移ります。[ショッピング キャンペーンのコンバージョンのマッピング] の設定を変更した後は、必ずショッピング キャンペーンのコンバージョンの発生元を確認することをおすすめします。
ショッピング キャンペーンのコンバージョンのマッピングを有効にする
- 広告主に移動します。
広告主への移動手順
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ナビゲーション バーをクリックしてナビゲーション オプションを表示します。
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[代理店] リストで、対象の広告主を含む代理店をクリックします。代理店を見つけるには、代理店名で検索するか、リストをスクロールします。
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[広告主] のリストで、該当する広告主をクリックします。
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[適用] をクリックするか、Enter キーを押します。
広告主のすべてのエンジン アカウントに関するデータを含む広告主ページが表示されます。
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- 左側のナビゲーション パネルで [広告主の設定] をクリックします。
- [ショッピング キャンペーンのコンバージョンのマッピング] をクリックして、セクションを展開します。
- [ショッピング キャンペーンのコンバージョンのマッピング] のスイッチを [オン] に切り替えます。
- [保存] をクリックします。
オークションごとの自動入札を使用する入札戦略の制約
オークションごとの自動入札の「最小単価」と「上限単価」の制約は、Google 広告のショッピング キャンペーンやスマート ショッピング キャンペーンには適用されません。
キャンペーン最適化機能について
オークションごとの自動入札が有効な場合も、キャンペーン最適化機能はサポートされます。ただし、オークションごとの自動入札はターゲット グループに沿って実施されないため、最適化されたショッピング キャンペーンをオークションごとの自動入札戦略に追加することはおすすめしません。
デフォルトのコンバージョン目標と Google 広告に与える影響
ショッピング キャンペーンを含む入札戦略は、次の要件を満たしている必要があります。
- オークションごとの自動入札が有効になっている。
- デフォルトのコンバージョン目標を使用している。
上記の条件を満たさないショッピング キャンペーンでは、イントラデイ入札が使用されます。
デフォルトのコンバージョン目標を設定すると、デフォルトのコンバージョン目標に関連付けられたコンバージョン アクション グループが、検索広告 360 で管理されているすべての Google 広告キャンペーンに適用されます。ただし、Google 広告の完全コンバージョン ベースの自動入札機能を使用している検索キャンペーンは除外されます。また、検索広告 360 によって、すべてのショッピング キャンペーン(完全コンバージョン ベースの自動入札を使用しているものも含む)が更新されます。
デフォルトのコンバージョン目標が広告主に設定されると、すでに設定されている入札戦略にかかわらず、広告主の各ショッピング キャンペーンでコンバージョン目標がデフォルトのコンバージョン目標に合致するように変更されます。入札戦略自体はコンバージョン目標に影響しません。
[ショッピング キャンペーンのコンバージョンのマッピング] を有効にしたら、広告主に関連しているすべての Google 広告エンジンを手動で同期することをおすすめします。これにより、すべてのショッピング キャンペーンが検索広告 360 と適切に同期され、検索広告 360 と Google 広告エンジン間のその他の設定で整合性が保たれます。実際の広告配信は Google 広告で行われるので、これは重要です。
例
問題:
デフォルトのコンバージョン目標が広告主に設定されています。広告主には、3 つの異なる入札戦略が設定された 3 つのショッピング キャンペーンがあります。
入札戦略 1 は、デフォルトのコンバージョン目標とは異なるコンバージョン発生元を使用するよう設定された、オークションごとの自動入札である広告費用対効果ベースの入札戦略です。
入札戦略 2 は、デフォルトのコンバージョン目標をコンバージョン発生元として使用するよう設定された、従来の単価設定を使用している目標コンバージョン単価入札戦略です。
入札戦略 3 は、デフォルトのコンバージョン目標をコンバージョン発生元として使用するよう設定された、オークションごとの自動入札である広告費用対効果ベースの入札戦略です。
解決方法:
オークションごとの自動入札がショッピング キャンペーンとスマート ショッピング キャンペーンに使用されるように、入札戦略は次の要件を満たす必要があります。
1. 目標広告費用対効果を基にした入札戦略である
2. オークションごとの自動入札が有効になっている
3. デフォルトのコンバージョン目標に合致している
検索広告 360 | 広告費用対効果の目標 | キャンペーンの予算 | |
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スマート ショッピング キャンペーンが検索広告 360 の入札戦略に割り当てられていない | 検索広告 360 では広告費用対効果の目標を手動で編集することはできません。この設定は Google 広告でのみ利用できます。 | 広告主は検索広告 360 のキャンペーン設定を使用して、キャンペーン予算を手動で編集できます。 | |
イントラデイ入札戦略のポートフォリオ | 広告費用対効果あたりの CPA |
検索広告 360 のイントラデイ入札では、Google 広告のスマート ショッピング キャンペーンはサポートされていません(つまり、検索広告 360 の入札では、スマート ショッピング キャンペーンの予算または広告費用対効果の目標は調整されません)。 スマート ショッピング キャンペーンをイントラデイ入札戦略に追加することは推奨されませんが、スマート ショッピング キャンペーンの掲載結果は、ポートフォリオの最適化における判断で考慮されます。 |
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予算入札戦略 |
予算入札戦略によりスマート ショッピング キャンペーンの広告費用対効果の目標が設定、削除、または調整されることはありません。 スマート ショッピング キャンペーンの広告費用対効果の目標は、Google 広告内で管理します(必要な場合)。 スマート ショッピング キャンペーンの費用と掲載結果は、最適化における判断で考慮されます。 |
予算入札戦略では、予算プランの目標を達成できるように、スマート ショッピング キャンペーンの 1 日の予算が自動的に調整されます。 スマート ショッピング キャンペーンの費用は、最適化における判断で考慮されます。 |
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オークションごとの自動入札が有効な入札戦略のポートフォリオ | 広告費用対効果 |
ポートフォリオに追加された Google 広告のスマート ショッピング キャンペーンにおいて、広告費用対効果の目標の設定には検索広告 360 入札戦略の広告費用対効果の目標が使用されます。 スマート ショッピング キャンペーンの掲載結果は、ポートフォリオの最適化における判断で考慮されます。 |
検索広告 360 の ROI 入札戦略では、スマート ショッピング キャンペーンの予算を管理できません。ただし、広告主は検索広告 360 のキャンペーン設定を使用して、スマート ショッピング キャンペーンの予算の設定と調整を行えます。 スマート ショッピング キャンペーンの掲載結果は、ポートフォリオの最適化における判断で考慮されます。 |
予算入札戦略 |
広告費用対効果の目標は Google 広告でのみ直接管理します(必要な場合)。 スマート ショッピング キャンペーンの掲載結果は、最適化における判断で考慮されます。 |
予算入札戦略では、予算プランの目標を達成できるように、スマート ショッピング キャンペーンの 1 日の予算が自動的に調整されます。 スマート ショッピング キャンペーンの費用は、最適化における判断で考慮されます。 |
異なるコンバージョンの発生元
他のタイプのキャンペーンとは異なり、オークションごとの自動入札が有効になっているショッピング キャンペーンでは、デフォルトのコンバージョン目標を使用する必要があります。ショッピング キャンペーンで別のコンバージョン目標を選択することはできません。ただし、オークションごとの自動入札戦略では、ショッピング キャンペーンを使用する際に、デフォルトのコンバージョン目標とともに「来店」または「来店値」を目標とすることができます。