数式列とカスタム コンバージョン列の同期エラーを修正する

検索広告 360 リニューアル版では、数式列とカスタム コンバージョン列がカスタム列に置き換えられています。Google では、2021 年 1 月より、検索広告 360 従来版の数式列とカスタム コンバージョン列を検索広告 360 リニューアル版のカスタム列にコピーする作業を開始いたしました。

カスタム列を使用すると、カスタム列をフィルタすることで、そのカスタム列を所有するアカウントが「所有」している特定のコンバージョン アクションに絞り込んで表示できます。カスタム コンバージョン列により、コンバージョン目標と関連性の高いレポート列を作成できます。また、この機能により、子アカウントが所有するコンバージョン アクションをカスタム コンバージョン列のフィルタで使用できるようになります。

コピーは自動的に処理されますが、同期中と同期後になんらかのアクションが必要になることがあります。検索広告 360 リニューアル版では、場合によって、数式列をカスタム列に自動的にコピーおよび同期できないことがあります。

数式列とカスタム コンバージョン列を正しく同期できないかどうかを確認するには、リニューアル版ハブをご覧ください。列の同期ステータスは、[数式列とカスタム コンバージョン列] に表示されます。

この問題に対処するには、検索広告 360 従来版でエラーアイコン が付いている列を修正または再作成します。

同期エラーの種類

数式列をカスタム列にコピーする際のエラーのほとんどは、次のカテゴリに分類されます。

• サポートされていないシステム列の参照: 数式列で、検索広告 360 リニューアル版と互換性のないシステム（標準）列が参照されています。サポートされていないシステム列を参照しないように数式列を編集してください。
• サポートされていない数式列の参照: 数式列で、検索広告 360 リニューアル版と互換性のない別の数式列が参照されています。サポートされていない数式列を参照しないように数式列を編集するか、サポートされていない列に互換性を持たせてください。
• 互換性のない関数の使用: 数式列で、検索広告 360 リニューアル版と互換性のない関数が使用されています。サポートされている関数を使用するように数式列を編集してください。
• 互換性のないセグメントの使用: 数式列で、検索広告 360 リニューアル版と現在互換性のないセグメントが使用されています。統計的なシステム列のセグメントのみが含まれるように数式列を編集するか、ひとまずエラーを無視してください。
• ネストされたレイヤの数が多すぎる: 数式列で使用されているネストされたレイヤの数が多すぎます。使用する参照レイヤが 3 つ以下になるように数式列を編集してください。

Google は、検索広告 360 リニューアル版でさらに多くの機能とセグメンテーションをサポートできるよう引き続き取り組んでいます。これにより、一部のエラーは特に操作を必要とせずに解決される可能性があります。

数式列とカスタム コンバージョン列の同期エラーを修正する

検索広告 360 従来版の同期エラーを修正する:

1. 検索広告 360 従来版にログインします。
2. 広告主アカウントに移動します。

   広告主への移動手順

   1. ナビゲーション バーをクリックしてナビゲーション オプションを表示します。

   2. [代理店] リストで、対象の広告主を含む代理店をクリックします。代理店を見つけるには、代理店名で検索するか、リストをスクロールします。

   3. [広告主] のリストで、該当する広告主をクリックします。

   4. [適用] をクリックするか、Enter キーを押します。

   広告主のすべてのエンジン アカウントに関するデータを含む広告主ページが表示されます。

3. レポートの表の上にある [表示項目] をクリックします。
4. [使用可能な項目] で、[数式列] をクリックします。
5. 編集する数式列を選択します。
6. 数式列エディタの下部にあるエラーを確認して、適切な対処を行います。

検索広告 360 リニューアル版の同期エラーを修正する:

1. 検索広告 360 リニューアル版にログインします。
2. Navigate to a client account.
3. 左側のページメニューで [キャンペーン] をクリックします。
4. 表の上にある表示項目アイコン をクリックします。
5. [カスタム列] をクリックして、セクションを展開します。
6. 同期エラーが表示されている列にカーソルを合わせ、鉛筆アイコン が表示されたらクリックします。
7. カスタム列エディタの下部にあるエラーを確認して、適切な対処を行います。

よく見られる同期エラー

よく見られる同期エラーのメッセージとそのトラブルシューティング方法の一覧を以下に示します。エラーは、同期の方向ごとにグループ化されます。

• 検索広告 360 の従来版からリニューアル版への同期時に発生する可能性のあるエラー
• 検索広告 360 のリニューアル版から従来版への同期時に発生する可能性のあるエラー

エラーを修正するには、下記の「トラブルシューティング」列の手順を実施してください。

列を使用しなくなった場合、コピーに関するほとんどのエラーは無視できます。なお、列を削除しない限り、引き続きエラーが表示される可能性があります。

エラーの数を減らすには、不要な列を削除することをおすすめします。

検索広告 360 従来版から検索広告 360 リニューアル版への同期

検索広告 360 の従来版からリニューアル版への同期時に発生する可能性のあるエラーは、以下のとおりです。

エラー メッセージ	考えられる原因	トラブルシューティング
検索広告 360 リニューアル版にこの列をコピーできなかったか、直前に行ったこの列への変更を同期できませんでした。次の同期でコピーされたかどうか、しばらくしてからご確認ください。	一般的なエラーが発生したか、不明なエラーが発生しました。	しばらくしてから検索広告 360 で同期が再試行されるまで待ちます。
参照するネストされた列のレイヤが多すぎるため、検索広告 360 リニューアル版にこの列をコピーできなかったか、直前に行ったこの列への変更を同期できませんでした。	この列では 4 レイヤ以上の列が参照されています。たとえば、列 A では、列 D を参照している列 C を参照している列 B が参照されています。	次のいずれかを実施します。 参照する列が 3 レイヤ以下になるように列を編集します。 検索広告 360 でこの列の同期が再試行されなくなるように列を削除します。
サポートされていない関数または列が使用されているため、この列は新しい検索広告 360 にコピーできませんでした。		次のいずれかを実施します。 サポートされている関数を使用するように列を編集します。has_label、mid、bmm、regex_match、is_error などのサポートされていない関数は使用しないでください。 検索広告 360 でこの列の同期が再試行されなくなるように列を削除します。 今後もこの関数や列を使用する必要がある場合は、検索広告 360 従来版で引き続き使用するか、検索広告 360 リニューアル版でフィードバックを送信して、この関数や列が重要であることをお知らせください。
サポートされていない種類のセグメントが 1 つ以上使用されているため、検索広告 360 リニューアル版にこの列をコピーできなかったか、直前に行ったこの列への変更を同期できませんでした。	現在、検索広告 360 リニューアル版ではセグメントはサポートされていません。	検索広告 360 従来版で引き続きこの列を使用します。
参照する列が多すぎるため、検索広告 360 リニューアル版にこの列をコピーできなかったか、直前に行ったこの列への変更を同期できませんでした。	この列では 6 個以上のカスタム列が参照されています。	次のいずれかを実施します。 サポートされていない列の使用を停止します。 検索広告 360 従来版で引き続きこの列を使用します。ただし、検索広告 360 リニューアル版ではサポートされていないことにご注意ください。 列を 2 つの列に分割し、それら 2 つの列を含む 3 つ目の列を作成します。なお、3 列目では、使用可能なレイヤの数を超過する場合があります。
データの合計前に数式が適用されるため、検索広告 360 リニューアル版にこの列をコピーできなかったか、直前に行ったこの列への変更を同期できませんでした。	この列では、データの合計前に数式が適用されます。	次のいずれかを実施します。 「データの合計後」に数式を適用するオプションを使用するようにカスタム列を更新します。 検索広告 360 従来版でこの列を引き続き使用します。ただし、このメッセージは引き続き表示されますのでご注意ください。
選択されている Floodlight アクティビティ（「アクション」のみ選択されている場合など）と競合する指標（「トランザクション数」など）が使用されているため、検索広告 360 リニューアル版にこの列をコピーできなかったか、直前に行ったこの列への変更を同期できませんでした。	選択されているコンバージョン タグの種類と選択された指標との間に、実質的に不一致があります。	次のいずれかを実施します。 選択されている Floodlight アクティビティのタイプが指標と一致するようにこの列を編集します。たとえば、カスタム コンバージョン列でカウンタタグのみが使用されている場合、選択されている指標は、設定されている「アクション」のいずれかである必要があります。カスタム コンバージョン列でセールスタグのみが使用されている場合、選択されている指標は、設定されている「トランザクション数」のいずれかである必要があります。 列の使用を停止します。 検索広告 360 従来版でこの列を引き続き使用します。ただし、このメッセージは引き続き表示されますのでご注意ください。
アカウントの Floodlight アクティビティに適用できない指標（「トランザクション数」など）が使用されているため、検索広告 360 リニューアル版にこの列をコピーできなかったか、直前に行ったこの列への変更を同期できませんでした。		次のいずれかを実施します。 アカウントの Floodlight アクティビティに指標を適用できるようにこの列を編集します。 列の使用を停止します。 検索広告 360 従来版でこの列を引き続き使用します。ただし、このメッセージは引き続き表示されますのでご注意ください。
Google アナリティクス プロファイルのリンクが解除されたため、検索広告 360 リニューアル版にこの列をコピーできなかったか、直前に行ったこの列への変更を同期できませんでした。	この列では、リンクが解除または置換された Google アナリティクス プロファイルが使用されています。	Google アナリティクス プロファイルをリンクするか、不要になった列を削除します。
この列を検索広告 360 リニューアル版にコピーしましたが、アトリビューション モデルがラストクリック アトリビューション以外に変更された場合は、過去のレポートでデータに差異が生じることがあります。	この警告は、アトリビューション モデルを「ラストクリック」以外に変更した場合、この列の過去のレポートのデータに差異が生じる可能性があることを示しています。	検索広告 360 リニューアル版では現在、カスタム Floodlight 変数を使用しているカスタム列でラストクリック以外のアトリビューションはサポートされていませんが、今後追加される予定です。それまでは、ラストクリック以外のアトリビューションに設定されていた日については、この列のレポートは「0」になります。
カスタム Floodlight 変数を含むラストクリック以外のアトリビューションが使用されているため、この列を検索広告 360 リニューアル版にコピーできませんでした。	この列には、カスタム Floodlight 変数を含むラストクリック以外のアトリビューションが使用されています。	検索広告 360 リニューアル版では、カスタム Floodlight 変数を含むラストクリック以外のアトリビューションを使用しているカスタム列はまだサポートされていません。このエラーは、検索広告 360 リニューアル版で新機能がリリースされると自然に解決します。

検索広告 360 リニューアル版から検索広告 360 従来版への同期

検索広告 360 のリニューアル版から従来版への同期時に発生する可能性のあるエラーは、以下のとおりです。

エラー メッセージ	考えられる原因	トラブルシューティング
検索広告 360 従来版にこの列をコピーできなかったか、直前に行ったこの列への変更を同期できませんでした。次の同期でコピーされたかどうか、しばらくしてからご確認ください。	不明なエラーが発生しました。	しばらくしてから検索広告 360 で同期が再試行されるまで待ちます。
サポートされていない関数または列が使用されているため、検索広告 360 従来版にこの列をコピーできなかったか、直前に行ったこの列への変更を同期できませんでした。	この列は検索広告 360 従来版でサポートされていないか、お客様によるなんらかの対応を必要としています。 他の問題により拒否された別の数式を参照している数式があります。	次のいずれかを実施します。 該当する列を検索広告 360 リニューアル版で削除して、検索広告 360 従来版にその列の同期が再試行されないようにします。 検索広告 360 リニューアル版でこの列を引き続き使用します。ただし、このメッセージは引き続き表示されますのでご注意ください。 別の数式を使用するように列を編集します。
サポートされていない関数またはコンバージョンの種類が使用されているため、検索広告 360 従来版にこの列をコピーできなかったか、直前に行ったこの列への変更を同期できませんでした。	この列では、検索広告 360 従来版との互換性を持たない方法でコンバージョンが使用されています。 たとえば、検索広告 360 リニューアル版のコンバージョン列には複数のコンバージョンの種類（アクションやトランザクションなど）を含めることができますが、検索広告 360 従来版ではサポートされていません。	次のいずれかを実施します。 使用するコンバージョンの種類が 1 つだけ（例: アクションのみ、またはトランザクションのみ）になるように、検索広告 360 リニューアル版で列を編集します。 検索広告 360 従来版に列が同期されるように、サポートされていない関数を削除するよう編集します。 検索広告 360 リニューアル版でこの列を引き続き使用します。ただし、このメッセージは引き続き表示されますのでご注意ください。

関連リンク

• 数式列とカスタム コンバージョン列を検索広告 360 リニューアル版に移行する