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このヘルプセンターでは、Merchant Center Next と従来の Merchant Center の両方に関するコンテンツをご覧いただけます。参照している記事がご利用の Merchant Center バージョンのものであるかどうかは、各記事の上部にあるロゴで確認してください。

動的プロモーションについて

従来の Merchant Center と Merchant Center Next のカスタム アイコン。

動的プロモーションを使用すると、最適な割引の選択と Google のショッピング広告への適用が自動化され、粗利益を最大化できます。動的プロモーションは、在庫の売上原価(COGS)、割引プロモーション、コンバージョンのフィードバックに関する情報を使用し、Google の AI を活用した価格モデリングによって買い物客に最適なプロモーションを提供します。

このページの内容


メリット

Google の価格モデルは、粗利益が最も高くなる最適なプロモーション割引を自動的に決定します。動的プロモーションのメリットは次のとおりです。

  • リアルタイムの割引最適化でプロモーションを自動化し、時間と労力を節約する。
  • 広告費用対効果(ROAS)と収益性を向上させる。
  • Google の大規模な価格設定モデルを活用し、ショッピング広告とサイトのランディング ページに最も適した割引を適用してプロモーションを更新する。

動的プロモーションの利用条件

動的プロモーションのご利用にあたっては、すべての資格要件を満たしていることを確認してください。複数の Merchant Center(サブ)アカウントをお持ちの場合は、各アカウントがそれぞれすべての要件を満たしている必要があります。

  • 動的プロモーションを利用できる国は、通常のプロモーションを利用できる国に限定される。国の一覧については、参加条件とポリシーの「利用可能」セクションをご覧ください。
  • Merchant Center アカウントの在庫全体で 1,000 回以上のユーザークリックがある。
  • [auto_pricing_min_price] 属性と [cost_of_goods_sold] 属性を入力することで、インプレッションの 20% 以上がオプトインされている。
  • コンバージョン トラッキングとフィードの設定が機能している。
  • URL にエンコードされた Google が選択したプロモーションが、オンライン ショップに 60 分間表示され、適用されている必要がある。

動的プロモーションの仕組み

動的プロモーションを使用すると、販売者はショッピング広告内の商品への最適な割引の選択と適用が自動化され、粗利益を高めることができます。

販売者は、希望する割引率、在庫の売上原価、コンバージョン データを提供する必要があります。Google の AI を活用した料金モデルは、それらのデータを使用して自動的にプロモーションを決定し、オプトインしたすべての商品に最適なプロモーションを選択します。動的プロモーションは次の順序で動作します。

  1. 販売者がプロモーションとクーポン、および必要な情報を Merchant Center にアップロードします。
  2. 買い物客のショッピング関連の画面にプロモーションが表示され、パフォーマンスが向上します。
  3. 買い物客は、販売者のネットショップで購入手続きの際にそれらのプロモーションを適用します。

Google は、需要や価格の弾力性などの多くのデータセットを考慮したリアルタイム学習システムを使用して、最適な商品の割引を選択します。これにより、競争力のある価格設定が可能になり、販売者の売り上げと粗利益を増加させるのに役立ちます。

商品は取り消し線が引かれた価格とともに「セール」として表示されます。

: 買い物客が動的プロモーション広告をクリックするときに、同じセッションで購入されたすべての商品(割引ありの商品と割引なしの商品を含む)の販売を考慮して、総合的な粗利益の影響が計算されます。

URL クーポンを渡す

買い物客が動的プロモーション リスティングをクリックすると、貴社の商品ランディング ページにリダイレクトされます。貴社のウェブサイトのランディング ページでは、Google で表示されている取り消し線が引かれた価格に合わせて、できれば商品価格の横にクーポンを表示する必要があります。

元の価格に取り消し線が引かれセール価格が赤色で示されている、緑色のキャンドルの商品ランディング ページ。

貴社のランディング ページにクーポンを表示するために、動的プロモーションで生成されたクリックスルー URL を通じて、パラメータとしてクーポン情報が渡されます。URL は JSON Web Token でエンコードされています。これは base64 デコーダでデコードしてそのまま使用できます。

クーポン情報を渡すために使用される pv2 パラメータを含むクリックスルー URL の例を以下に示します。

https://www.yourwebsite.html?pv2=eyJhbGciOiJIUzI1NiIsInR5cCI6IkpXVCJ9.eyJjIjoiRVVSIiwiZXhwIjoxNjg0NDE2ODk5LCJtIjoiMTIzNDU2IiwibyI6IjY1NDMyMSIsInAiOjE0LjA2LCJkcCI6MTIsImRjIjoiTktMRVdBT0kifQ.D0dYYxnqki8aUnlPKFM-sFcHxSzu1HJ9v9wOGXGk2Lw

エンコードされたトークンには、価格の受け渡しに関連する 2 つのフィールドが含まれています。

  • dp - 割引率を表します。
  • dc – クーポンコードを表します。

例:

"dp": 10,

"dc": "RHNKLNEQ"

// 10% の割引

// クーポンコード = RHNKLNEQ

: クーポンは動的に生成されますが、個々の買い物客に割り当てられるものではありません。1 日に数回、すべての買い物客用として更新されます。

クーポン受け渡しコードの例

// Google 自動割引 pv2 トークンを検証してデコードするコードの例。
// スクリプトを実行した後、ウェブサイトの上部にクーポンを表示します。
// 実行するには:

// 1. Chrome で pv2 トークンを使用してウェブサイトを開きます(例: https://www.yourwebsite.html?pv2=eyJhbGciOiJIUzI1NiIsInR5cCI6IkpXVCJ9.eyJjIjoiRVVSIiwiZXhwIjoxNjg0NDE2ODk5LCJtIjoiMTIzNDU2IiwibyI6IjY1NDMyMSIsInAiOjE0LjA2LCJkcCI6MTIsImRjIjoiTktMRVdBT0kifQ.D0dYYxnqki8aUnlPKFM-sFcHxSzu1HJ9v9wOGXGk2Lw)

// 2. サイトを右クリックして、要素を検証します

// 3. [Console] タブに移動します

// 4. スクリプト全体をコンソールに貼り付け、Enter キーを押します

 

// 自動割引 pv2 トークンの署名に使用される Google の公開鍵

const google_public_key = `-----BEGIN PUBLIC KEY-----

MFkwEwYHKoZIzj0CAQYIKoZIzj0DAQcDQgAERUlUpxshr67EO66ZTX0Fpog0LEHc

nUnlSsIrOfroxTLu2XnigBK/lfYRxzQWq9K6nqsSjjYeea0T12r+y3nvqg==

-----END PUBLIC KEY-----`

 

// const Verify_signature = true  // トークン署名の検証に使用

Verify_signature = false  // Google 以外のトークンに使用

 

function verifyAutomatedDiscountTokenCorrectness(jwt) {

  console.log("verifyAutomatedDiscountTokenCorrectness")

  if (jwt == null) {

    console.log("error: no JWT")

    return false

  }

 

  const current_page_offer = "654321" // TODO: 現在のページの offer_id を取得

  const expected_merchant_id = "123456"  // TODO: 実際の Merchant Center ID を使用

 

  const jwt_offer = jwt.o

  const jwt_merchant = jwt.m

  const jwt_expiry_date = Date(jwt.exp)

 

  if (jwt_offer != current_page_offer) {

    console.log("error: incorrect offer id:", jwt_offer, " vs", current_page_offer)

    return false

  }

  if (jwt_merchant != expected_merchant_id) {

    console.log("error: incorrect merchant id", jwt_merchant, " vs", expected_merchant_id)

    return false

  }

  if (Date() < jwt_expiry_date) {

    console.log("error: expired token")

  }

 

  return true

}

 

function displayAutomatedDiscountLitePricePassingCoupon(jwt) {

  if (!verifyAutomatedDiscountTokenCorrectness(jwt)){

    return

  }

 

  const discount_percent = jwt.dp

  const coupon_code = jwt.dc

 

  if (discount_percent == undefined) {

    console.log("error: missing discount percentage")

    return

  }

 

  if (coupon_code == undefined) {

    console.log("error: missing coupon code")

    return

  }

 

  // TODO: クーポンを表示する適切な場所を設定

  let target_element = document.getElementsByTagName("body")[0]

  target_element.innerHTML = `<div><h1><font color="red">-${discount_percent}% with coupon: ${coupon_code}</font></h1></div>` + target_element.innerHTML

}

 

function parseJwtAndDisplayCoupon()

{

  const urlParams = new URLSearchParams(window.location.search)

  const jwt = urlParams.get('pv2')

 

  if (jwt == undefined){

    console.log("error: pv2 parameter is not in the URL")

    return

  }

 

  // JWT トークンの検証とデコードに Jose(https://github.com/panva/jose)ライブラリを使用

  fetch('https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/jose/4.14.0/index.umd.min.js')

      .then(response => response.text())

      .then(text => eval(text))

      .then(() => {

        jose.importSPKI(google_public_key, 'ES256').then(publicKey => {

          if (verify_signature) {

            jose.jwtVerify(jwt, publicKey).then(

                (decoded_jwt, _) => {

              displayAutomatedDiscountLitePricePassingCoupon(decoded_jwt.payload)

            })

          }

          else {

            displayAutomatedDiscountLitePricePassingCoupon(jose.decodeJwt(jwt))

          }

        })

      })

}

 

parseJwtAndDisplayCoupon()

動的プロモーションの設定手順

商品の動的プロモーションを以下の手順で順番に、または並行して設定できます。

ステップ 1/4: 自動価格設定の最低価格 [auto_pricing_min_price] を指定する

  • 自動価格設定の最低価格 [auto_pricing_min_price] 属性を使用することにより、Merchant Center アカウントで作成する価格設定ルールで値下げ可能な商品の最低価格を設定できます。
  • 詳しくは、自動価格設定の最低価格 [auto_pricing_min_price] の設定方法をご覧ください。

ステップ 2/4: 売上原価(COGS) [cost_of_goods_sold] を指定する

売上原価データは、商品の推定粗利益を計算するために使用されます。売上原価(COGS)がなければ、販売される商品の最適なクーポン割引や粗利益は計算できません。Google で商品の販売に関する収益性を高めるためには、できるだけ多くの在庫に COGS の情報を指定してください。

詳しくは、売上原価(COGS)[cost_of_goods_sold] をご覧ください。

注: 商品アイテムごとに特定の COGS を指定したくない場合は、Merchant Center の補助フィードを使用して COGS のマージン率を指定できます。これは、個別のアイテムにも、アイテム カテゴリにも適用できます。

詳しくは、Merchant Center で補助フィードを設定する方法をご覧ください。

ステップ 3/4: カート コンバージョン レポートを設定する

カート コンバージョン レポートを使用すると、動的プロモーションの効果を計算して最適な結果を得ることができます。カート コンバージョン レポートを設定し、動的プロモーションによって発生したトランザクション数、収益、利益をトラッキングするためのカートデータを送信します。

カート コンバージョン レポートを設定すると、次のことが可能になります。

  • 動的プロモーションによって発生した収益と利益を明確に測定します。
  • カートのサイズと平均注文金額に関する詳細なレポートを参照します。
  • 販売されたアイテムに関する詳細なレポートを参照します。

詳しくは、カート コンバージョン レポートを設定、テストするをご覧ください。

ステップ 4/4: クーポンを設定する

動的プロモーションで使用するクーポンは、Merchant Center やプロモーション フィードの他のプロモーションと同じように設定する必要があります。ショッピング広告の Merchant プロモーションを設定します。

: 動的プロモーションには、プロモーション フィード仕様プロモーション ポリシーが適用されます。

動的プロモーションは、オンラインのオファーで「割引率」や「割引額」のプロモーションとして使用することを目的としているため、動的プロモーションの特定の属性は次のように設定する必要があります。

属性

要件

promotion_id

先頭に「spd_」を付ける必要があります

offer_type

generic_code」に設定する必要があります

redemption_channel

Online」に設定する必要があります

promotion_destination

Shopping_ads」に設定する必要があります

generic_redemption_code

指定する必要があります

percent_off または money_off_amount

指定する必要があります

上記のフィールドに加えて、他の必須フィールドも指定する必要があります。


おすすめの方法

  • できるだけ多くの割引値を指定する

    動的プロモーションでは、指定された割引値から最適な割引が選択されます。このため、割引値の数が 1~10 以上であれば、粗利益は最も高くなります。たとえば、割引値として 5%、10%、20% が指定されているとします。計算された最適な割引率が 8% の場合、5% のクーポンが選択されますが、効果は限定的です。この場合、5%、7%、9%、11%、13%、20% の割引値を指定することをおすすめします。

  • 推測されやすいクーポンコードは使用しない

    「5OFF」、「10OFF」などの一般的なクーポンコードは使用しないでください。買い物客は一般的なクーポンコードを推測して、最大限に割引を適用することになるため、望ましくない結果が生じる可能性があります。

  • 期間とプロモーションの対象商品を制限する

    クーポンの再利用を制限するには、各クーポンの有効期間を制限します。プロモーションの開始日 [promotion_effective_dates] 属性を使用して、プロモーションの期間を設定します。動的プロモーションは大半の在庫と関連付けて使うと最も効果的ですが、カテゴリ特有のクーポンを作成することを考慮してください。

よくある質問

  1. 動的プロモーションは、Google 広告の目標広告費用対効果の設定とどのように連動しますか?

    動的プロモーションは目標広告費用対効果に基づく入札が有効なときに最も効果的ですが、目標広告費用対効果は必須ではありません。

  2. 割引額と割引率のプロモーションを併用できますか?

    はい。個々のフィードの行に percent_off 属性と money_off_amount 属性の両方を同時に設定することはできませんが、同じ商品に対して割引額と割引率の別々のプロモーションを設定できます。

  3. 表示するプロモーションを範囲内から選択する際に、どのような要素が考慮されますか?

    Google の AI は、さまざまな要素とデータセットを考慮して適切な商品の割引を決定します。適切な割引を理解するための主要な入力データには、需要曲線と価格の弾力性があります。

  4. 割引率または割引額の要件を満たすための最小要件または最大要件はありますか?

    プロモーションの割引に関する最小要件や最大要件はありません。

  5. プロモーションの掲載先をショッピング広告と無料リスティングの両方に設定できますか?

    現時点ではショッピング広告のみがサポートされています。Google は、販売者や買い物客への効果を拡大するために、動的プロモーションの範囲拡大に継続的に取り組んでいます。

  6. クーポンに最低注文額がある場合はどうなりますか?

    最低注文額が設定されたクーポンはサポートされています。

  7. すべての商品に特定の値を指定するのではなく、売上原価(COGS)のマージン率を指定できますか?

    はい。Merchant Center の補助フィードを使用すると、COGS のマージン率を指定できます。

  8. 動的プロモーションは P-MAX キャンペーンと連携しますか?

    現在、動的プロモーションはショッピング広告にのみ適用されますが、P-MAX と互換性があります。つまり、動的プロモーションを P-MAX キャンペーンと一緒に使用できますが、そのプロモーションは P-MAX キャンペーンによって掲載されるショッピング広告にのみ表示されます。

  9. 動的プロモーションと自動割引プログラムの違いは何ですか?

    どちらのプログラムも同様のモデルを使用しています。動的プロモーションでは、価格の受け渡しやランディング ページをより簡単に統合できます。

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