Google アナリティクスで使用するセグメントは、データの一部を表します。たとえば、すべてのユーザーのうち、特定の国や都市のユーザーだけを 1 つのセグメントに設定できます。また別のセグメントには、特定の商品ラインを購入したユーザーや、サイトの特定のページにアクセスしたユーザーを含めることができます。
Google アナリティクスで作成したセグメントは、Looker Studio のグラフに適用できます。これにより、Looker Studio のレポートと Google アナリティクスのレポートで同じデータが表示されるようになります。
コンポーネントにセグメントを追加する
- レポートを編集します。
- ユニバーサル アナリティクスのデータソースに基づくグラフまたはコントロールを選択します。
- 右側の、コンポーネントの [設定] プロパティ パネルで、 [セグメントを追加] をクリックします。
- セグメント選択ツールを使って、セグメントを選択します。
- 新しいシステム セグメント、カスタム セグメント、または共有セグメントをレポートに追加できます。以前に追加したセグメントも選択できます。
Looker Studio のコンポーネントには、セグメントを 1 つのみ適用できます。
セグメント選択ツールに表示されるのは、Google アナリティクスのビューでアクセス権を持っているセグメントだけです。システム セグメントは Google アナリティクスがベースのレポートに自動的に追加されるため、このタイプのセグメントを追加する必要はありません。
既存のセグメントを変更する
- セグメントを変更するコンポーネントを選択します。
- そのコンポーネントの [データ] プロパティ パネルで、現在のセグメントをクリックします。
- セグメント選択ツールを使って、別のセグメントを適用または追加します。
コンポーネントからセグメントを削除する
コンポーネントからセグメントを削除すると、そのコンポーネントは削除したセグメントの影響を受けなくなります。削除したセグメントは、また別のコンポーネントに適用することが可能です。
- セグメントを削除するコンポーネントを選択します。
- コンポーネントの [設定] プロパティ パネルで、セグメントにカーソルを合わせて [X] をクリックします。
Looker Studio でのセグメントの仕組み
セグメントの機能は、Looker Studio で使用する場合も Google アナリティクスで使用する場合も変わりません。Looker Studio のレポートにセグメントを適用すると、アナリティクスのレポートやマイレポートで適用した場合と同じようにデータが絞り込まれます。Looker Studio では、Google アナリティクスのビューと同じセグメントを利用できます。
セグメントの種類
Google アナリティクスでは、次の 3 種類のセグメントを利用できます。
- システム: すべてのユーザーがあらゆるビューで使用できる定義済みのセグメントです。Looker Studio のレポートで使用する場合も、特別な対応は必要ありません。
- カスタム: ユーザー定義のセグメントです。カスタムの指標やディメンションがこれに該当し、一部のビューでは使用できない可能性があります。
- 共有: 他のアナリティクス ユーザーから共有されているセグメントです。
カスタム セグメントや共有セグメントを使用する場合は、事前にレポートに追加しておく必要があります。システム セグメントは、特別な準備をすることなく利用できます。
レポートにセグメントを追加した後は、追加した本人に限らずそのレポートの他の編集者も含めて、Google アナリティクスのあらゆるコンポーネントにそのセグメントを適用することが可能です。セグメントは 1 つのグラフ、グラフのグループ、ページ、またはレポート全体に適用できます。
セグメントの追加について
Looker Studio のレポートで使用することを目的に、カスタム セグメントまたは共有セグメントを選択すると、そのセグメントがレポートに追加されます。レポートにセグメントを追加するには、次の要件を満たしている必要があります。
- そのレポートを編集する権限がある
- Google アナリティクスでそのセグメントにアクセスする権限がある
- レポートまたはコンポーネントのデータソースが、セグメントが定義されている Google アナリティクスのビューに基づいている
レポートにセグメントを追加すると、次のような影響があります。
- レポートでそのセグメントの「オーナー」と見なされる
- Google アナリティクスにある、そのセグメントの現在の定義のコピーがレポートに追加される
- Google アナリティクスにある、そのセグメントの定義へのリンクがレポートと一緒に保存される
- セグメント選択ツールの [追加したセグメント] セクションにそのセグメントが表示される
- レポートの他のコンポーネントにもそのセグメントを適用できる
- レポートの他の編集者も、レポートのコンポーネントにそのセグメントを適用できる
- 追加した本人または他のユーザーがレポートのコピーを作成した場合に、新しいレポートにもそのセグメントが追加される
コンポーネントへのセグメントの適用について
レポートにセグメントを追加すると、編集者がレポートの各種コンポーネントにそのセグメントを適用できるようになります。実際にコンポーネントに適用すると、その時点で有効なセグメントの定義に従って、表示されるデータが絞り込まれます。
Google アナリティクスとの間でセグメントの同期を取る
Looker Studio のレポートのセグメントは Google アナリティクスと同期されます。つまり、アナリティクスでセグメントの定義を更新すると、その変更が Looker Studio のレポートにも反映されます。
同期を取るタイミング
同期は、次のタイミングでレポートのデータが更新されたときに実施されます。
- レポートのヘッダーの [データを更新] ボタンがクリックされたとき
- キャッシュの期限が切れたとき
- なんらかの理由により Looker Studio で最新のデータがリクエストされたとき
同期をオフにする
[リソース] > [セグメントの管理] メニューを使用して、セグメントの同期をオフにできます。同期をオフにすると、セグメントでは現在ある定義のコピーが使用され、レポートが更新されても定義は更新されません。これにより、Looker Studio のレポートに変更を加えることなく、アナリティクスで新しいセグメント定義を試すことができます。
詳しくは、セグメントを管理するをご覧ください。
セグメントが追加されたレポートやコンポーネントをコピーする
レポートをコピーするか、レポート間でコンポーネントをコピーすると、追加されているセグメントもコピーされます。ただし、セグメントへのアクセス権があるかどうかによって、コピーの内容は異なります。
レポートをコピーする場合
Google アナリティクスでセグメントにアクセスできる場合は、アナリティクスにあるセグメントの定義とそのセグメントへのリンクの両方が新しいレポートにコピーされます。sync プロパティも、オンかオフかにかかわらずコピーされます。
Google アナリティクスでセグメントにアクセスできない場合は、セグメントの定義だけが新しいレポートにコピーされます。リンクはコピーされず、同期は無効になります。
コンポーネントをコピーする場合
オリジナルのセグメントがすでに追加されているレポートにコンポーネントをコピーするケースで、そのセグメントに Google アナリティクスでアクセスできる場合、新しいコンポーネントにはセグメント自体とアナリティクスへのリンクがコピーされます。sync プロパティも、オンかオフかにかかわらずコピーされます。
レポートにセグメントが追加されていない場合は、セグメントの定義だけがコピーされます。同期は無効です。Google アナリティクスでそのセグメントにアクセスできる場合は、該当するコンポーネントのプロパティ パネルで、セグメントの横のアイコンをクリックすることにより、sync プロパティをオンに戻すことができます。この操作をしない限り、同期は無効であり、オンの状態に戻すことはできません。これにより、最初にセグメントを追加したユーザーのデータが保護されます。
セグメントに関する制限
セグメント数: 1 つのコンポーネントには 1 つのセグメントのみ適用できます。
データソースの変更: カスタム セグメントが適用されているコンポーネントのデータソースを変更する場合は、注意が必要です。新しいデータソースがリンクする Google アナリティクスのビューに、そのカスタム セグメントで使用している同じディメンション、指標、フィルタなどの設定がない場合、セグメントは設定どおりに機能しなくなる可能性があります。その場合は、セグメントが適用されなくなったこと自体、把握するのが難しいかもしれません。こうした理由により、新しいデータソースが既存のセグメントに対応していることを確認できない場合、カスタム セグメントが追加されているコンポーネントのデータソースは変更しないことをおすすめします。
関連資料
- セグメントについて(Google アナリティクス ヘルプセンター)