Jamboard は 2024 年に段階的に終了する運びとなりました。この記事では、代替のデジタル ホワイトボード ソリューションの準備と移行方法について説明します。このたびの対応の理由
Jamboard の段階的終了スケジュール
Milestone | 定義 |
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2024 年 10 月 1 日まで |
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2024 年 10 月 1 日以降 |
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2024 年 12 月 31 日より後 |
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ユーザーは Jam を事前にエクスポートできるだけでなく、2024 年末までに、残っている Jam も PDF ファイルに自動的に変換され、各ユーザーの Google ドライブ(元の保存場所と同じ場所)に保存されます。これ以上のユーザー入力を必要としません。また、Jam ファイルが削除されず、変換も確実に行われます。自動変換の詳細については、今後数か月以内にお知らせいたします。
ご対応のお願い
段階的終了に向けた準備:
- 2024 年 12 月 31 日まで: Jam ファイルをダウンロードしておきます。Jam ファイルのダウンロード方法
- 今すぐ開始: 以下のガイドラインを参考に、代替のデジタル ホワイトボード ソリューションを検討します。
デジタル ホワイトボード ソリューションの検討
Jamboard に代わるデジタル ホワイトボードを検討する際は、以下の基準が重要となります。
- Google Workspace for Education との互換性
- 年齢に関する要件
- プライバシーとセキュリティ
- 料金
- 教育機関向けの導入オプション
- 機能
Jamboard に代わるデジタル ホワイトボード
Google Workspace for Education との互換性
- 管理者はアプリ ライセンス システムを使用して、Google 管理コンソールから FigJam ライセンスを管理、導入できます。このセットアップは 5 分ほどで完了します。詳しくは、Figma ヘルプセンターをご覧ください。
- また、FigJam では 2024 年 3 月までに Jamboard インポータが利用可能になり、Jam ファイルを FigJam に移行できるようになります。
- FigJam には Google Meet との連携機能があるため、会議画面から FigJam を開始できます。
- Figma の Chrome 拡張機能を使用して、FigJam のホワイトボードを Google カレンダーの予定に添付できます。
- FigJam のホワイトボード ファイルを Google ドキュメントやスプレッドシートにスマートチップとして挿入できます。
年齢に関する要件
- 13 歳(または居住地域の法律で規定されている年齢)に満たない子どもは FigJam を使用できません。米国と日本では、Figma と学校側との契約により、校内のすべての生徒と教員に使用が許可されている場合があります。
プライバシーとセキュリティ
- プライバシーとセキュリティに対する Figma のアプローチについて詳しくは、Figma のプライバシー ポリシーをご覧ください。
料金
- FigJam by Figma は教育機関に無料で提供されており、Figma のより上位のプレミアム ティアの「エンタープライズ」を料金なしで利用することができます。これには高度な管理機能やセキュリティ機能が含まれます。Figma の料金体系はこちらをご確認ください。
教育機関への導入
- 米国と日本では、Figma for Education プログラムを通じて、Figma のエンタープライズ ティアを学校および学区全体に導入できます。その他の国でも、figma.com/education から登録することで、Figma のプロフェッショナル ティアを無料で利用できます。
機能
- FigJam には Jamboard と同等のあらゆる機能に加え、テンプレート、ネイティブ投票、タイマー、図作成ツール、スタンプ、ステッカーなどの機能も備わっています。現在 Jamboard で行っている作業を FigJam で実現する方法については、Figma のこちらの動画をご覧ください。
- FigJam への登録方法、Jam ファイルのインポート方法、移行への対応に関するリソースなどについて詳しくは、Figma のウェブサイトをご覧ください。
Google Workspace for Education との互換性
- Google 図形描画は Google Workspace for Education に含まれるサービスであり、ドライブや Classroom などの他の Google Workspace サービスとシームレスに連携します。
年齢に関する要件
- あらゆる年齢の生徒が図形描画を使用できます。
プライバシーとセキュリティ
- 図形描画のユーザーデータは、他の Google Workspace for Education サービスと同様に、業界最先端のプライバシーとセキュリティのポリシー、保護対策によって保護されています。
料金
- 図形描画は Google Workspace for Education に含まれるサービスであり、教育機関のお客様に無料でご利用いただけます。
教育機関への導入
- Google Workspace for Education は、全校および学区全体への導入を無料でサポートします。図形描画には、Jamboard へのアクセスに使用していたものと同じ Google Workspace for Education アカウントからアクセスできます。
機能
- 図形描画は Jamboard の完全な代替ツールとはなりませんが、Jamboard で行ってきた作業の多くを実現できます。例:
- コラボレーション
- 授業
- 紙上で行った作業を反映するには、カメラで撮影した画像を挿入するよう生徒に指示します。
- 生徒が添付ファイルを編集できるようにするには、Google Classroom で [各生徒に対してコピーを作成] タイプを選択します。
- わかりやすい説明
- ユーザー向けにコンテンツを整理するには、ハイパーリンクを使用します。
- コンテンツを視覚的に表示するには、ドライブまたはウェブからメディアを挿入します。
Google Workspace for Education との互換性
- Google スライドは Google Workspace for Education に含まれるサービスであり、ドライブ、Classroom、Meet などの他の Workspace サービスとシームレスに連携します。
年齢に関する要件
- あらゆる年齢の生徒がスライドを使用できます。
プライバシーとセキュリティ
- スライドのユーザーデータは、他の Google Workspace for Education サービスと同様に、業界最先端のプライバシーとセキュリティのポリシー、保護対策によって保護されています。
料金
- スライドは Google Workspace for Education に含まれるサービスであり、教育機関のお客様に無料でご利用いただけます。
教育機関への導入
- Google Workspace for Education は、全校および学区全体への導入を無料でサポートします。スライドには、Jamboard へのアクセスに使用していたものと同じ Google Workspace for Education アカウントからアクセスできます。
機能
- スライドは Jamboard の完全な代替ツールとはなりませんが、Jamboard で行ってきた作業の多くを実現できます。例:
- コラボレーション
- 授業
- 画像をロックするには、スライドの背景を変更します。こうすることで、スライドをグラフィック オーガナイザーのように使うことができ、アノテーションや文字の入力がしやすくなります。
- 複数のスライド ファイルにまたがって複製するためのテンプレートを作成するには、テーマビルダーを使用します。
- 紙上で行った作業を反映するには、カメラで撮影した画像を挿入するよう生徒に指示します。
- 生徒が添付ファイルを編集できるようにするには、Google Classroom の [各生徒に対してコピーを作成] 操作オプションを使用して添付ファイルを共有します。
- Google アサインメント LTI には、編集や提出用のスライドのテンプレート ファイルが用意されています。
- わかりやすい説明
- ユーザー向けにコンテンツを整理するには、ハイパーリンクを使用します。
- コンテンツを視覚的に表示するには、ドライブまたはウェブからメディアを挿入します。
- スライド画面を共有するには、Google Meet との連携機能を使用します。
- スライド画面の共有中にアノテーションを付けるには、ペンツールを使用します。
Google Workspace for Education との互換性
- Lucidspark は Google Meet と連携しているため、会議画面から Lucidspark のボードを開始できます。会議終了後、ファイルは Google ドライブに自動的に保存されます。Lucidspark ボードを Google カレンダーの予定に添付したり、Lucidspark からドライブのファイルにアクセスしたり、ドキュメント・スプレッドシート・スライドを Lucidspark に埋め込んだり、Lucidspark Workspace アドオンをインストールして Lucidspark ボードをドキュメント・スプレッドシート・スライドに追加したりすることもできます。また、Lucidspark では、2024 年 3 月までに Jamboard インポータが利用可能になる予定です。これにより、Jam ファイルを Lucidspark に移行できるようになります。
- ドキュメント、スプレッドシート、スライドを Lucidspark に埋め込む方法を確認します
- Lucidspark Workspace アドオンをインストールします
年齢に関する要件
- Lucidspark は、Lucid for Education アカウントを使用している生徒であれば年齢を問わず利用できることがポリシーで定められています。詳しくは、Lucid のポリシーをご覧ください。
プライバシーとセキュリティ
- プライバシーとセキュリティに対する Lucid のアプローチについて詳しくは、 Lucid for Education のプライバシー ポリシー またはプライバシーの概要ページ を確認してください。
料金
- 小中高の個々のユーザー、学校、学区には、Lucidspark が無料で提供されています。高等教育機関に対しては、個々のユーザーに無料で提供されています。詳しくは、Lucid for Education をご覧ください。
教育機関への導入
- Lucidspark は、小中高の学科、教室、学校、学区に無料で導入できます。高等教育機関への導入の詳細は Lucid にお問い合わせください。
機能
- Lucidspark には Jamboard と同等のあらゆる機能に加え、多くのカスタマイズ可能なテンプレート、教員が生徒のやり取りを管理するためのツール、偶発的な変更を防ぐロック、コメント、ハイパーリンク、無制限のキャンバスなど、さまざまな機能が備わっています。
- 現在 Jamboard で行っている作業を Lucidspark で実現する方法については、Lucid のこちらの動画をご覧ください。
- Lucidspark への登録方法、Jam ファイルのインポート方法、移行への対応に関するリソースなどについて詳しくは、Lucid の Jamboard からの移行に関するウェブサイトをご覧ください。
Google Workspace for Education との互換性
- Miro には Google Workspace との連携機能があり、Google Meet での直接のブレインストーミング、Google カレンダーの予定への Miro ボードの添付、ドキュメント・スプレッドシート・スライドからのファイルのインポートが可能です。また、ドライブとシームレスに連携しています。Miro は Avocor 製の Series One Board 65 および Desk 27 デバイスでもサポートされる予定です。2024 年 3 月より、Series One デバイスから Miro を直接、あるいは Series One デバイスから Meet の会議に参加した後に起動できるようになります。また、2024 年 3 月までに Jamboard インポータが利用可能になり、Jam ファイルを Miro に移行できるようになります。
年齢に関する要件
- Miro のポリシーには、16 歳未満の子どもによる使用は意図されておらず、これらの子どもは Miro を利用できないことが記載されています。詳しくは、Miro のポリシーをご覧ください。
プライバシーとセキュリティ
- プライバシーとセキュリティに対する Miro のアプローチについて詳しくは、Miro のセキュリティに関するページをご覧ください。
料金
- Miro の Education プランは、生徒(最大 10 ユーザー)および教員合わせて 100 ユーザーまで無料で提供されています。Miro の教育機関向けサービスと、ユーザー数が 100 人を超える場合の料金体系について詳細をご確認ください。
教育機関への導入
- 学校や学区への導入を考えている教育機関(ユーザー数 100 人超)の方は、Miro エンタープライズ プランについてお問い合わせください。このプランには高度な管理機能やセキュリティ機能も含まれています。
機能
- Miro には Jamboard と同等のあらゆる機能に加え、図の作成、ワークショップやセッション管理用のツール、130 以上のサービス連携、テンプレートなどのさまざまな機能が備わっています。
- Miro の Education プランへの登録方法や、この変更を管理するためのリソースなどについて詳しくは、Miro のウェブサイトをご覧ください。
Google Workspace for Education との互換性
- Pear Deck からは Google Workspace 向けのアドオンが提供されており、このアドオンは Google Classroom アドオンの一部です。
- Pear Deck for Google Workspace をインストールする
- Pear Deck と Google Classroom の詳細
年齢に関する要件
- 生徒が Pear Deck を使用するには、教師に Pear Deck アカウントを作成してもらう必要があります。詳しくは、Pear Deck の利用規約をご覧ください。
プライバシーとセキュリティ
- プライバシーとセキュリティに対する Pear Deck のアプローチについて詳しくは、Privacy & Trust Center に移動してプロダクトのプライバシー ポリシーをご覧ください。
- Pear Deck の Privacy & Trust Center
- Pear Deck のサービス プライバシー ポリシー
料金
- Pear Deck は生徒と教師に無料で提供されています。教師向けの高度な機能を使用するための料金はさまざまです。詳細は、Pear Deck の料金体系についてのページをご確認ください。
教育機関への導入
- Google 管理コンソールを使用して、ドメイン全体にわたって教師の Google スライド アプリに Pear Deck の拡張機能を自動的にデプロイすることができます。詳しくは、ドメイン内に Marketplace アプリをインストールする方法をご覧ください。
機能
- コラボレーション
- Pear Deck を使うことでプレゼンテーションがアクティブな学習体験へと変わります。すべての生徒の関心をひき、リアルタイムの形成的評価によって公平なエンゲージメントを実現する実証済みの指導戦略で自信を持たせることができます。
- 授業
- すべての授業で指導上のベスト プラクティスを実践できるように構築された Pear Deck は、効果の高いアクティブ ラーニング ソリューションで教師を支援し、すべての生徒の参加を促し、クラスでのディスカッションを効率的に管理できるようにします。
- わかりやすい説明
- 日々の授業において実証された戦略を活用できるよう設計された Pear Deck を使うことで、教師がベスト プラクティスを簡単に実践できるようになります。質の高い学習教材に皆が公平にアクセスできるようになるため、達成度合いの差が埋まり、あらゆる生徒がより良い成果をあげられるようになります。
- ホワイトボード機能
- Pear Deck にはネイティブのホワイトボード機能はありません。生徒に各自回答を提出してもらい、それらを教師が一度に表示することで、ホワイトボードのような機能を実現できます。
よくある質問
Google Workspace for Education では、お客様に革新的なハードウェアとソフトウェアのコラボレーション ソリューションをご利用いただけるよう、テクノロジーの開発と業界をリードする企業との提携に取り組んでまいりました。お客様からはこれまで数年間にわたり、FigJam by Figma、Miro、Lucidspark などのデジタル ホワイトボード ツールがコラボレーションや教育の向上に役立っているとの声をいただいていました。
これらのツールには無制限のキャンバス、テンプレート、投票などのさまざまな高度な機能が備わり、利便性が高まりました。この状況を受けて、Workspace のホワイトボード機能にはパートナー エコシステムを活用し、Google Classroom、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどにおけるパーソナライズされた豊富な学習体験をサポートすることに注力することにしました。
既存の Jam を移行できるよう FigJam by Figma、Lucidspark by Lucid、Miro と連携して対応していますので、以前の作業が失われることはありません。Jamboard をご利用いただいていたお客様には、モバイル、ウェブ、Google Meet、Series One デバイスですぐに新しいホワイトボード テクノロジーを活用していただけるようになります。これらのホワイトボード ツールは Google Meet と緊密に連携されていることに加え、Google Workspace(ドライブ、カレンダー、ドキュメントなど)との連携も予定されています。これらのツールは Jamboard の完全な代替サービスではありませんが、Google 図形描画や Google スライドを活用することで、Jamboard で行ってきた作業の多くを実現できます。
FigJam、Lucidspark、Miro では、2024 年 3 月までに Jamboard インポータが利用可能になり、Jam ファイルをツールに移行できるようになります。これらのツールが利用可能になり次第、お知らせいたします。
はい。Jam ファイルは PDF 形式で保存することでドライブ上で維持できます。Jamboard アプリやドライブ内の Jam ファイルにはアクセスできなくなります。Jam ファイルのダウンロード方法
FigJam、Lucidspark、Miro に移行される場合は、既存の Jam ファイルを Jamboard インポータを使ってそれらのソリューションに移行することをご検討ください。Jamboard インポータは 2024 年 3 月までにご利用いただけるようになる予定です。ユーザーは Jam を事前にエクスポートできるだけでなく、2024 年末までに、残っている Jam も PDF ファイルに自動的に変換され、各ユーザーの Google ドライブ(元の保存場所と同じ場所)に保存されます。これ以上のユーザー入力を必要としません。また、Jam ファイルが削除されず、変換も確実に行われます。自動変換の詳細については、今後数か月以内にお知らせいたします。
2024 年 12 月 31 日を過ぎると、Jamboard アプリはご利用いただけなくなります。保持しておきたい Jam については、2024 年 12 月 31 日までにエクスポートまたは移行してください。
55 インチの Jamboard デバイスをお持ちの場合は、サポート終了に関する情報をご確認ください。また、現在お使いの Jamboard デバイスの補償につきましては、各教育機関と個別に相談させていただきます。本プログラムに関する詳細については、年末までにお客様に直接メールでお知らせします。
2024 年 10 月 1 日までは、引き続き Series One Desk 27 および Board 65 のデバイスで Jamboard アプリケーションを使用できます。今年中にデジタル ホワイトボード パートナーとの連携を開始し、パートナー ツールの機能をこれらのデバイスに反映してまいります。
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