検索キャンペーンでディスプレイ ネットワーク対応を有効にすると、検索ネットワークで使いきれない予算を Google ディスプレイ ネットワークで使って、検索ネットワークと同様のコンバージョン単価でコンバージョンを増やすことができます。この記事では、このディスプレイ対応の基本的な仕組みと活用方法を解説します。
仕組み
検索キャンペーンでディスプレイ ネットワーク対応を有効にするには、[ネットワーク] 設定カードで [ディスプレイ ネットワーク] オプションをオンにします。ディスプレイ ネットワーク対応での広告掲載では、検索キャンペーンの設定が可能な限り守られます。たとえば、次の例が挙げられます。
- 入札とターゲティング(例: コンテンツとの関連性など)。
- キャンペーン全体の予算上限は守られます。ディスプレイ ネットワーク対応を有効にしても、検索キャンペーンの費用は通常は変わりません。ディスプレイ ネットワーク対応では、検索ネットワークで使いきれない予算だけをディスプレイ ネットワークで消化することを目指します。
- ディスプレイ ネットワークでのコンバージョン単価は、通常は検索ネットワークでのコンバージョン単価と同等かそれを下回ります。
- ディスプレイ広告は検索広告に基づいて自動作成されますが、Google 広告アカウントの [キャンペーン] タブにある [アセット] セクションで、お客様がイメージ広告を簡単に作ることもできます。
- リーチをさらに拡大し、パフォーマンスを高めるには、レスポンシブ ディスプレイ広告のご利用をおすすめします。
ディスプレイ ネットワーク対応が有効な場合は、ご指定のキーワードとマッチする検索語句が Google 検索や検索パートナー サイトで検索されたときに広告が表示されるほか、その語句に関連する Google ディスプレイ ネットワークのウェブサイトやアプリにも広告が表示される可能性があります。Google は検索でのパフォーマンスを注意深くモニタリングし、限定的な調査期間をおくことで、検索ネットワークと同じパフォーマンスを平均的に維持しながら、ディスプレイ ネットワークで選択的に広告を掲載することができます。検索ネットワークでのパフォーマンスに届かない場合、ディスプレイ ネットワークでの広告掲載は停止します。予算が余っている検索キャンペーンでディスプレイ ネットワーク対応を有効にすると、検索と同程度のコンバージョン単価で、コンバージョン数が最大 15% 増える可能性があります。また、メインの検索キャンペーンで「コンバージョン値の最大化」か「目標広告費用対効果」の入札戦略を使っている場合は、検索ネットワークでのコンバージョン値が平均 14% 増えると見込まれます。
適切なオーディエンスを見つける
検索ネットワーク キャンペーンでディスプレイ ネットワーク対応を有効にすると、追加設定なしで広告のリーチが広がり、適切な場所とタイミングで、適切なオーディエンスを見つけて広告を表示できます。
- インプレッション数とコンバージョン数が増加: ディスプレイ ネットワーク対応が有効な検索キャンペーンにおいてディスプレイ ネットワークに広告が表示されるのは、検索ネットワークで予算が使いきれないと予測され、なおかつ同一インプレッションでお客様の他のディスプレイ キャンペーンやユニバーサル キャンペーンとの競合が発生しない場合に限られます。
- パフォーマンスが向上: ディスプレイ ネットワーク対応が有効で、予算が余っている検索キャンペーンでは、現在と同等のコンバージョン単価でコンバージョン数が最大 15% 増える可能性があります。
- 潜在顧客を発掘: ディスプレイ ネットワーク対応を有効にすると、300 万超のウェブサイト、動画、アプリを擁する Google ディスプレイ ネットワークに広告を表示して、お客様の宣伝商品と似た商品を閲覧したり調べたりしている潜在顧客にリーチできます。
- 手間をかけずに戦略的に運用: ディスプレイ ネットワーク対応は完全に自動化されているため、追加設定なしで、ディスプレイ ネットワーク全域において広告のターゲティングが最適化されます。
レスポンシブ広告を使ってより多くのオーディエンスにアプローチする
リーチをさらに拡張して掲載結果を向上させるには、「検索ネットワーク(ディスプレイ ネットワーク対応)」でレスポンシブ広告を作成します。レスポンシブ広告は、ディスプレイ ネットワーク全体に配信できる便利なオールインワン形式の広告フォーマットです。入力したアセット(広告見出し、画像、ランディング ページなど)を基に、配信先の広告スペースに合わせて、サイズ、表示形式、フォーマットが自動的に調整されます。レスポンシブ広告は、1 つ作成するだけでディスプレイ ネットワークのほとんどの広告スペースに対応できるため、リーチ拡大と時間節約の両方に役立ちます。Google 広告に画像アセットをアップロードしてある場合は、検索キャンペーンでディスプレイ ネットワーク対応を有効にすることで、レスポンシブ ディスプレイ広告が自動的に作成されます。お客様側で必要な作業はありません。詳しくは、レスポンシブ ディスプレイ広告についてをご覧ください。
注: 運用中の検索ネットワーク キャンペーンでディスプレイ ネットワーク対応を有効にすると、従来よりもコンバージョン数が増え、それによって 1 日の広告費用が増える可能性があります。平均的に、ディスプレイ ネットワークでの広告のコンバージョン単価は、検索ネットワークの場合と同程度になります。
手順
ディスプレイ ネットワーク対応の検索ネットワーク キャンペーンを作成する
- Google 広告の管理画面で、キャンペーン アイコン をクリックします。
- プラスボタン をクリックし、[新しいキャンペーンを作成] を選択します。
- キャンペーンの目標を選択するか、ご希望に沿う目標がない場合は [キャンペーンを作成(目標に関するガイダンスなし)] を選択します。
- この手順がアカウントの内容を反映していない場合は、まずキャンペーン タイプを選んでから目標を選択してください。詳しくは、Google 広告のキャンペーン目標についてをご覧ください。
- キャンペーン タイプとして [検索] を選択します。
- [続行] をクリックします。
- このキャンペーンで目指す成果を選択し、キャンペーンに名前を付けます。
- [続行] をクリックします。
- 左側のメニューで [キャンペーン設定] をクリックします。
- [ネットワーク] セクションで [ネットワーク設定を表示] をクリックし、[Google ディスプレイ ネットワークを含める] をオンにします。
- その他のキャンペーン設定を選択します。キャンペーン設定の詳細
- [キャンペーンを公開] をクリックします。
検索ネットワーク キャンペーンのアップグレード
- Google 広告の管理画面で、[キャンペーン] アイコン をクリックします。
- セクション メニューで [キャンペーン] プルダウンをクリックします。
- [キャンペーン] をクリックします。
- アップグレードする検索キャンペーンにカーソルを合わせます。ページ上部にあるフィルタを使って、すべてのキャンペーンのリストを絞り込むこともできます。
- 選択したキャンペーンの横にある設定アイコン をクリックします。
- [ネットワーク] プルダウンをクリックして展開し、[ネットワーク設定を表示] をクリックします。
- [ディスプレイ ネットワーク] で [Google ディスプレイ ネットワークを含める] をオンにします。
- [保存] をクリックします。
- 検索で使いきれずにディスプレイ ネットワーク対応で使われる予算は、共有予算やキャンペーン テストには充当されません。また、ディスプレイ ネットワーク対応で使われる予算は、検索で使いきれない予算をベスト エフォート ベースで予測して算出されます。
- 予算の全額を消化する仕様の入札戦略の場合は(コンバージョン数の最大化、クリック数の最大化、コンバージョン値の最大化など)、検索ネットワークと同程度かそれより良好なコンバージョン単価が見込まれる場合に、ディスプレイ ネットワーク対応で検索の予算が共有されます。通常は、共有された予算の大部分が引き続き検索ネットワーク用に確保されます。
- コンバージョン タグを使用していない場合は、Google がベスト エフォート型の見積もりを使ってパフォーマンスのベースラインを設定します。