キーワードの入札単価の調整について

キーワードを設定する際は、ユーザーがそのキーワードを検索し、表示された広告をクリックするたびに発生する料金の上限を指定することができます。これを、キーワードの上限クリック単価(上限 CPC)と呼びます。広告主様の好みに応じて、入札単価を手動設定して細かく管理することも、Google 広告のシステムに入札単価の設定を任せることも可能です。

この記事では、「クリック数の最大化」を自動で行う入札戦略と個別クリック単価入札戦略の違い、入札単価の設定に役立つ Google 広告ツールの使用方法、最初のページに広告を表示するために必要なキーワードの入札単価の見積もり方法について解説します。

始める前に

手動で入札単価を変更する方法について詳しくは、キーワードの入札単価を変更する方法をご覧ください。

クリック数の最大化の仕組み

入札単価の設定に時間を費やすことなく、予算内で可能な限りクリック数を獲得したい場合は、クリック数の最大化が最適です。キーワードや広告グループ、プレースメントに個別の入札単価を指定する必要がありません。広告主様が 1 日の平均予算を設定するだけで、予算内で最大限のクリック数を獲得できるよう、Google 広告システムが上限クリック単価を自動的に設定します。もう少し細かく管理するには、クリック単価に上限を設定して、クリック 1 回あたりの費用がその上限額を上回らないようにすることもできます。詳しくは、「クリック数の最大化」入札戦略についてをご覧ください。

キーワードの入札単価の設定に役立つ Google 広告ツールの使用方法

Google 広告には、手動で調整したほうが効果的と思われるキーワードの識別に役立つツールがいくつか用意されています。その他、指定した金額を基に入札単価設定を自動的に行う、より高度なツールも存在します。

  • アカウントの最適化案は、入札単価の変更時に候補となりそうなキーワードの識別に役立ちます。提案内容には、入札単価を引き上げる(クリック数の増加に役立つ)ものと、引き下げる(費用の削減に役立つ)ものがあります。詳しくは、最適化案でアカウントを最適化する方法をご覧ください。
  • 入札単価シミュレーションでは、たとえば「入札単価を 10 円引き上げていたら、表示回数はどれだけ増えていたはずか」といった仮説シナリオを検証し、入札単価を予算に応じた最適な額に調整することができます。この機能では、今後の動向を予測することはできませんが、キーワード単位の入札単価をより高く、あるいはより低く設定していた場合に、典型的な週に獲得できたと推定される広告のクリック数や費用、表示回数をシミュレーションできます。
  • 拡張クリック単価では、同じコンバージョン単価を達成しながら、個別単価設定でのコンバージョンを最大化することができます。この入札戦略は、購入につながる可能性が高い場合、(広告主様が設定した入札単価調整を適用した後)その広告オークションで使用する上限クリック単価を引き上げ、クリック獲得の競争力を高める入札方法です。購入に至る可能性が低いと思われるオークションでは、入札単価を引き下げます。これにより、投資した広告予算でより多くの売り上げやコンバージョンを獲得できます。
  • コンバージョン トラッキングとは、商品の購入やニュースレターの配信登録といった望ましいユーザー行動(「コンバージョン」)を最も頻繁に誘発したキーワードを割り出すことができる、高度な機能です。コンバージョン トラッキングから得られる情報によって、効果が高いキーワードの上限クリック単価を引き上げ、効果が低いキーワードの上限クリック単価を引き下げることができます。一部の自動入札戦略(拡張クリック単価、目標コンバージョン単価、目標広告費用対効果など)を使用する場合は、コンバージョン トラッキングの導入が必須となります。詳しくは、自動入札機能についてをご覧ください。

個別クリック単価に基づく入札の仕組み

このオプションを使用すると、上限クリック単価を広告主様自身で管理することができます。広告グループ単位または個々のキーワードに対して個別に入札単価を設定することが可能です。新しく作成したキャンペーンの広告グループにあるキーワードには、すべて広告グループのデフォルトの入札単価が適用されます。キーワードの入札単価は個別または一括していつでも変更できます。

ヒント

  • Google 広告の利用経験があまりなく、キーワードの入札単価が決めにくい場合の目安として、多くの広告主様は、最初は上限クリック単価を 100 円に設定されています。
  • クリック数の最大化を使用していても、いつでも個別クリック単価に基づく入札に切り替えて、ご自身で入札単価をすべて管理することができます。

キーワードの入札単価を見積もる方法

Google 検索結果の最初のページに広告を表示することが重要な場合は、キーワードの入札単価の見積もりが役立ちます。次の 3 種類の見積もりを利用できます。

  • 推定入札単価(1 ページ目): 検索結果の最初のページに広告を表示するために必要と思われる入札単価です。
  • 推定入札単価(ページ上部): 検索結果の最初のページの中でも、ページ上部の広告枠に広告を表示するために必要と思われる入札単価です。
  • 推定入札単価(掲載順位 1 位): 全広告枠の中で最上位の枠に広告を表示するために必要と思われる入札単価です。

これらの見積もり額は、キーワードと検索語句が完全に一致した場合を想定したものです。また、広告の掲載順位は、キーワードの品質スコアや現在の競合状況にも影響を受けるため、希望の掲載位置を常に確保できるとは限りません。詳しくは、検索結果の 1 ページ目に広告が表示されるようにする方法を確認してください。

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