Salesforce を Google 広告に統合すると、コンバージョンを設定する際にフィールド マッピングを効率化できる変換アクションを設定できます。この記事では、Salesforce と統合することで使用可能になる変換とその仕組みについて説明します。
仕組み
一部の変換は、推奨される変換として自動的に表示されます。たとえば、自動的にマッピングされた hashed_email
フィールドと hashed_phone_number
フィールドには、ハッシュの計算処理が推奨変換として表示されます。自動的に推奨された変換を変更したり、必要に応じて変換を追加したりできます。1 つの入力フィールドに一連の変換アクションを指定して、すべて一度に適用することもできます。
始める前に
フィールド マッピング中に変換を適用するには、その他メニュー をクリックして [アクション] から [変換] を選択し、使用可能な変換の一覧を表示します。ここで変換を選択すると、Google 広告アカウントにインポートする前に、パイプラインの入力フィールド値に変換を適用できます。
使用可能な変換アクション
ハッシュの計算処理
入力列に変換を適用して、列をなんらかの値に変換します。列のハッシュ値計算では、SHA256 アルゴリズムを使用できます。結果は 16 進数でエンコードされます。
統合された Salesforce では、ハッシュ化されたメールアドレスと電話番号を正規化することもできます。
- メール: メールアドレスを正規化およびハッシュ化する方法をご確認ください。
- 電話番号: 電話番号の先頭に「+」を付けます。
乗算
列にかける値は浮動小数点定数にしてください。入力列は数値型でなければなりません。
ケースの変換
列を大文字、小文字に変換したり、語頭のみ大文字に変換したりします。入力列がどの型の場合でも、いったん文字列に変換されます。
フィールドを結合
区切り文字を使って 2 つの列を組み合わせることができます。入力フィールドは、[変換] ボタンをクリックする行のソース フィールドです。[結合する列] フィールドの値が、指定した区切り文字の後に追加されます。
パラメータ:
- 区切り文字
- 結合先の列の名前
変換後は {入力列}{区切り文字}{結合先の列}
という結果になります。
分割
文字列を区切り文字の位置で分割し、一部分を抽出します。
パラメータ:
- [区切り文字] は 1 文字にする必要があります。
- [箇所] には、何番目の区切り文字で文字列を分割するかを指定します。1 以上の数字を指定してください。
- [前] では、区切り文字の前の部分と後ろの部分のどちらを抽出するかを指定します。
例:
以下は、「FirstName MiddleName LastName」という値の入力列を分割する例です。
- 区切り文字 = ' '、箇所 = 1、前 = true に設定した場合
- 結果 = "FirstName"
- 区切り文字 = ' '、箇所 = 1、前 = false に設定した場合
- 結果 = "MiddleName LastName"
- 区切り文字 = ' '、箇所 = 2、前 = true に設定した場合
- 結果 = "FirstName MiddleName"
- 区切り文字 = ' '、箇所 = 2、前 = false に設定した場合
- 結果 = "LastName"
キャスト型
キャスト先の型を選択 | ソース フィールドの型 | 注 |
文字列 | すべて | あらゆる型を文字列にキャストできます。 |
実数 | 文字列 |
データ型が倍精度浮動小数点の実数。 インポート時に文字列値を倍精度浮動小数点として解析できなかった場合は、[実行] の表にエラーが表示されます。 |
実数 | 整数 | |
整数 |
文字列 | 文字列を整数として解析できなかった場合は、行にエラー(エラーのある行)のマークが表示されます。 |
整数 | 実数/パーセント |