注: この記事では、コンバージョン アクションをコンバージョン目標に分類する新しい使用法と、キャンペーンの作成とコンバージョン トラッキングの設定における新しいサービスについて説明します。今回の更新は、広告掲載の目標に焦点を合わせ続けて、キャンペーンの掲載結果を改善することを目的としています。
今回のリリース以前に設定されたキャンペーンの入札単価構成はそのまま維持されており、コンバージョンを重視して入札している既存のすべてのキャンペーンでは、まったく同じコンバージョンのセットに対する入札が継続されます。
コンバージョン目標を使用すると、コンバージョン アクションを整理するのに役立つため、広告掲載の目標達成に向けてより簡単に最適化を行うことができます。ユーザーに期待するアクション(コンバージョン アクション)は、関連するカテゴリに基づいて分類され、こうしたコンバージョン目標を形成します。たとえば、「購入」のコンバージョン目標には、「購入」カテゴリタイプに該当するすべてのコンバージョン アクション(特定のウェブサイトでのオンライン購入から、特定のアプリ経由の購入まで)が自動的に含まれます。
メリット
- 意味的に有意義な分類によって最適化を促進: アカウントのコンバージョン アクションは関連するコンバージョン目標に自動的に分類され、お客様のビジネスにとって最も意味を持つアクションを示します。これにより、入札を改善し、最適化が可能な点を割り出すことができます。
- コンバージョン管理を簡略化: 新しいキャンペーンを作成する際にはコンバージョン目標を選択および編集して、重要なコンバージョン重視で完全に最適化し、キャンペーンの成果を最大限に高められるようにします。関連するすべてのコンバージョン アクションを取得することは、広告掲載の目標を達成するうえで必要不可欠です。また、アカウントのデフォルトのコンバージョン目標を設定すると、さまざまなキャンペーンに適用できるため、キャンペーンごとにコンバージョン目標を管理する時間を節約できます。
- キャンペーンの掲載結果を向上: アカウントのデフォルト目標を使用すると、すべてのキャンペーンにおいて価値の高いコンバージョンすべてがスマート自動入札戦略で考慮されるようになります。これにより、Google AI へのデータが増えるため、入札戦略を強化し、成果を高めることができます。詳しくは、時間の節約と成果の向上のためにスマート自動入札で高度な機械学習を活用する仕組みをご確認ください。
コンバージョン アクション
コンバージョン アクションとは、オンライン購入や電話での問い合わせなど、ビジネス上の観点から価値があると事前に定義した、顧客や見込み顧客による重要なアクションを指します。コンバージョン トラッキングで測定されるこれらのアクションは、アクションごとに選択したカテゴリタイプに基づいてグループ化され、コンバージョン目標に分類されます。詳しくは、コンバージョン アクションを設定する方法をご確認ください。
コンバージョン目標を使用すると、キャンペーンで達成しようとしている目標(以下「目標」)に基づいて入札単価の最適化が決定されます(詳しくは後述)。コンバージョン アクション単位では、そのコンバージョン アクションを含む目標が入札に使用されている際に、個々のコンバージョン アクションを入札単価の最適化に使用するかどうかを指定できます。「購入目標」の達成に向けてキャンペーンを最適化している際に「購入」のコンバージョン アクションを入札に使用する場合は、「メイン」アクションとして指定します。
- メイン アクション: メイン アクションが含まれている標準の目標が入札に使用されている場合に、入札に使用されます。また、[コンバージョン] 列のレポートでも使用されます。
- サブアクション: [すべてのコンバージョン] 列のレポートは使用されます。ただし、サブアクションを含む標準の目標が入札に使用されている場合でも、入札には使用されません。サブアクションが [カスタム目標] の一部である場合は、例外として、[コンバージョン] 列の入札とレポートにサブアクションが含まれます。
詳しくは、コンバージョン目標をコンバージョン トラッキングに使用するをご覧ください。
この優れたエクスペリエンスにより、ユーザーは商品の購入、配信登録、カートへの商品の追加など、目的の操作をより簡単に完了することができます。さらに、Web to App Connect インターフェースでは、こうしたアプリ内コンバージョン アクションをトラッキングし、キャンペーンのパフォーマンスを高める方法についての最適化案を取得できます。
Web to App Connect を利用するには、以下の 3 つの手順を行います。
- Google 広告の管理画面でツールアイコン をクリックします。
- セクション メニューで [プランニング] プルダウンをクリックします。
- [アプリ広告ハブ] をクリックします。Web to App Connect インターフェースが表示されます。
コンバージョン目標のタイプ
標準の目標
追加したコンバージョン アクションは、コンバージョン カテゴリのタイプ(「購入」、「コンタクト」、「リードフォームの送信」など)に基づいて、自動的にコンバージョン目標に分類されます。こうした目標は標準のコンバージョン目標と呼ばれます。
アカウント内のすべてのキャンペーンでデフォルトの入札単価の最適化の目標として標準の目標を選択するには、「アカウントのデフォルトのコンバージョン目標」に指定します。アカウントのデフォルトの目標として選択していない目標でも、特定のキャンペーンでの入札単価の最適化に使用することは可能です。
アカウントのデフォルトの目標
アカウントのデフォルトの目標として標準のコンバージョン目標を設定する場合は、アカウント内のすべてのキャンペーンで自動的に入札および最適化を行う際の基準となるコンバージョン目標を選択する必要があります。これらは通常、ビジネスにとって最も重要な意味を持つ目標です。新しいキャンペーンを作成する際、アカウントのデフォルトの目標はすべて、デフォルトで最適化の対象として選択されます。
アカウント内での Google AI とキャンペーンをまたいだ学習を最大限に活用するには、すべてのキャンペーンを最適化して、同じ目標の達成を目指すことをおすすめします。そのためには、すべてのキャンペーンを同じアカウントのデフォルトの目標に合わせる必要があります。新しいキャンペーンを作成する際には、キャンペーンに追加する既存のアカウントのデフォルトの目標が表示されます。
例
購入に関するさまざまなコンバージョン アクションを含む「購入」の既存のアカウントのデフォルトの目標を設定している場合、作成中のキャンペーンのコンバージョン目標としてそのアカウントのデフォルトの目標が提案されます。
注: 複数の標準のコンバージョン目標で同じコンバージョン プロセスのさまざまな段階をトラッキングしている場合は、そのうちの 1 つのみをアカウントのデフォルトの目標として設定することをおすすめします。たとえば、e コマースの靴の小売店で、靴のオンライン販売を促進しようとしている場合、アカウントのデフォルトの目標として「購入」を設定することをおすすめします。
カスタム目標(上級ユーザー向け)
カスタム目標とは、メインのコンバージョン アクションとサブのコンバージョン アクションを自由に組み合わせて作成および追加できる目標です。たとえば、「購入」のコンバージョン目標からのメインのコンバージョン アクションと、「リードフォームの送信」のコンバージョン目標からのサブのコンバージョン アクションを組み合わせてカスタム目標を作成できます。カスタム目標は [コンバージョンの概要] で作成できます(Google 広告で概要を表示するには、[ツール] をクリックしてから、[測定] の [コンバージョン] をクリックします)。なお、これらの目標は通常、上級ユーザー向けであり、多くの場合、推奨されません。
ヒント
キャンペーンごとの入札で重視できるカスタム目標は 1 つのみです。そのため、新しいキャンペーンでカスタム目標を使用する場合は、入札で重視するすべてのコンバージョン アクションがカスタム目標に含まれていることを確認してください。1 つのキャンペーンで複数のカスタム目標を組み合わせることはできません。
用語の変更
変更前 |
変更後 |
コンバージョン アクション グループ |
標準の目標とカスタム目標 |
コンバージョン設定に含める |
アカウントのデフォルトの目標 +
|
コンバージョン アクション |
種類ごとにコンバージョン目標にグループ化されたコンバージョン アクション |
コンバージョンの種類 |
コンバージョン目標 |