最適化されたターゲティング

2024 年 9 月 30 日をもって、最適化されたターゲティングは、[視認可能なインプレッション]、[視認可能な状態が 10 秒以上]、[視認可能、聞き取り可能な状態で完了済み] の入札戦略でターゲティング オプションとして利用できなくなりました。最適化されたターゲティングは、影響を受ける広告申込情報から自動的に削除されています。

最適化されたターゲティングは、リアルタイムのキャンペーン データに基づいて、キャンペーン目標の範囲内でコンバージョンを達成する可能性の高い新規ユーザーや関連性の高いユーザーを見つけられるようにします。これにより、手動のターゲティングだけでは逃す可能性のあるオーディエンスにリーチを広げることができます。

最適化されたターゲティングを使用すると、次のことが可能になります。

  • 既存のセグメント以外の新しいオーディエンスにリーチを広げる: コンバージョン データに基づき、キャンペーンで関連性の高いユーザーを見つける方法を最適化し、認知、比較検討、コンバージョンを促進できます。
  • カスタムのパフォーマンス目標に向けて改善する: 最適化されたターゲティングでカスタム入札を使用すると、自動入札システムと同じ重要業績評価指標(KPI)にキャンペーン目標を合わせることができます。これにより、投資収益率(ROI)の改善方法をカスタマイズできます。
  • サードパーティ Cookie の有無を問わずキャンペーンのパフォーマンスを最適化する: 最適化されたターゲティングは、すべてのオーディエンス ターゲティングで使用できます。これにより、キャンペーンの KPI を重視して最適化する際にキャンペーンを柔軟性と耐久性が高まります。

最適化されたターゲティングは、ディスプレイ、動画、オーディオ、YouTube 動画アクション キャンペーンで使用できます。最適化されたターゲティングを無効にすると、ターゲティングを既存のファーストパーティ オーディエンスに制限できます。

この記事の内容

最適化されたターゲティングの仕組み

最適化されたターゲティング モデルは、キャンペーンのオーディエンス シグナル、リアルタイムのクリックとコンバージョンのデータを使用して、コンバージョンに至る見込みの高い新しいオーディエンスを発掘します。オーディエンス シグナルには、手動で選択したオーディエンスが使用されます。これには、コンバージョンを達成する可能性の高いオーディエンスのタイプが含まれ、最適化されたターゲティングの土台として役立てられます。

optimized targeting

オーディエンス シグナルには次の 2 種類があります。

  • 重視される入力: 広告の配信先について厳密な制限を指定できます。こうした必須のターゲティング シグナルにより、広告が不適切なコンテンツに関連付けられないようにしながら、適切なユーザーだけに広告を配信します。
  • ソフトシグナル入力: 広告の配信先を制限するのではなく、最適化されたターゲティングに情報を提供し、ガイドとして機能するソフト ターゲティング シグナルを指定できます。成果の見込めるトラフィックが見つかった場合は、ソフト ターゲティング シグナルを無視して広告が配信されることもあります。
重視される入力の例 ソフトシグナル入力の例
  • 地域ターゲティング
  • 言語設定
  • ファースト パーティ オーディエンスの除外
  • ブランド保護の除外設定
  • プレースメント ターゲティング
  • ディスプレイ、動画、オーディオの広告申込情報の年齢や性別によるターゲティング
  • ファースト パーティ オーディエンスの適用
  • 第三者オーディエンスの適用
  • 以下を含む Google オーディエンス:
    • アフィニティ カテゴリ
    • 購買意向の強いオーディエンス
    • カスタム アフィニティ カテゴリ
    • カスタム インテント オーディエンス
    • 組み合わせオーディエンス
  • YouTube 動画アクション キャンペーンの年齢や性別によるターゲティング
重要: 最適化されたターゲティングでは、よりパフォーマンスの高いトラフィックが得られるよう、キャンペーンでの広告の配信方法を調整する場合があります。最適化されたターゲティングにより、同じ ROI で獲得できるトラフィックが増えた場合、手動でターゲット設定したファースト パーティ オーディエンス リストのトラフィックは減少する可能性があります。最適化されたターゲティングを無効にすると、ターゲティングを既存のファーストパーティ オーディエンスに制限できます。

最適化されたターゲティングの使用方法は、キャンペーンの目標によって異なります。次に例を示します。

既存のセグメント以外の顧客を発掘してリーチを拡大する

ターゲティング シグナル(キーワードを使用して定義したカスタム オーディエンスなど)を使用して、最適化されたターゲティングに情報を提供し、選択したリスト以外の関連性の高いオーディエンスにリーチを広げるのに役立てることができます。

:

出版社が児童書の新シリーズの新規見込み顧客を獲得できるよう代理店としてサポートするとします。この場合は、「子供向けの本」、「家族で楽しめる」、「家族向けの本」というキーワードを使用して定義したカスタム インテント オーディエンスで、最適化されたターゲティングを使用できます。

最適化されたターゲティングでは、関連性の高い新規顧客を発掘しつつ最適化も継続されるため、成果の低いオーディエンス セグメントについては、キャンペーン目標の達成方法を最適化する目的で配信が停止される場合があります。たとえば、リーチを最適化するために「家族向け文学」を使用したシグナルへの配信が停止されることがあります。

販売の目標到達プロセスに沿って関連性の高い新規顧客を発掘する

最適化されたターゲティングでは、キャンペーン データ(クリック数やコンバージョン数などのキャンペーンの KPI など)とインプレッションからのクエリシグナルを組み合わせて、情報に基づくモデルを構築します。これにより、費用効率を維持しながら、販売の目標到達プロセスの最下流にいる顧客を発掘してコンバージョンを促進できます。

:

リピート ユーザーが多いことで有名なゲーム会社が関連性の高い新規顧客を獲得できるよう広告主としてサポートするとします。この場合は、ファースト パーティ オーディエンス リストで最適化されたターゲティングを使用して、キャンペーン目標の達成を図ることができます。

最適化されたターゲティングでは、ファースト パーティ オーディエンス リストを含むリアルタイムのキャンペーン データを使用して情報に基づくモデルを構築します。これにより、ファースト パーティ オーディエンス リスト以外の関連性の高い新規顧客を発掘できます。

純粋な顧客開拓キャンペーンを通じて新規顧客を見つける

最適化されたターゲティングを使用し、お客様のブランドにまだ馴染みのない新規顧客の発掘に役立つ、純粋な顧客開拓キャンペーンを実施して、予算の範囲内でビジネスを拡大することができます。

:

新規顧客とのビジネスを拡大できるよう広告主としてサポートするとします。自動入札を使用し、既存顧客のリマーケティング リストを除外した純粋な顧客開拓キャンペーンを作成して、新規顧客を発掘できます。

ソフトシグナル入力を指定して、オーディエンス ターゲティングを追加することもできます。ソフトシグナルの入力は必須条件ではありませんが、最適化されたターゲティングのガイドとして役立ちます。オーディエンス シグナルを指定する際は、必須の制約条件ではなくシグナルとして扱われるよう、最適化されたターゲティングを有効にする必要があります。

これにより、広告が既存顧客に配信されないようにしつつ、売り上げにつながる可能性が高い新規顧客を発掘して、広告予算を効率的に使用できます。

ブランド保護とオーディエンスの除外

最適化されたターゲティングではオーディエンスの除外が考慮されるため、ブランド保護の設定を変更する必要はありません。詳しくは、ブランド保護ターゲティングをご覧ください。

ディスプレイ&ビデオ 360 で最適化されたターゲティングを使用する

最適化されたターゲティングは、次のキャンペーン タイプで使用できます。

  • ディスプレイ、動画、オーディオの各キャンペーン
  • YouTube 動画アクション キャンペーン
  • デマンド ジェネレーション広告申込情報

ディスプレイ、動画、オーディオ

最適化されたターゲティングは、自動入札戦略を使用する新しいディスプレイ、動画、オーディオの広告申込情報で次のオーディエンスをターゲティングする場合に自動的に有効になります。

  • アフィニティ カテゴリ
  • 購買意向の強いオーディエンス
  • カスタム オーディエンス

広告申込情報で最適化されたターゲティングが自動的に有効になっていない場合は、最適化されたターゲティングを使用するよう入札戦略とオーディエンス ターゲティングを更新できます。

  1. [キャンペーン] に移動して、キャンペーンを選択します。
  2. [広告申込情報] タブをクリックして、広告申込情報を選択します。
  3. [広告申込情報の詳細] タブで、[入札戦略] カードに移動します。
  4. 入札戦略として [自動入札] を選択します。
  5. [オーディエンス リスト] カードで、鉛筆 Edit pencil をクリックして編集します。
    • [含める] で、次のいずれかのオーディエンスを選択してターゲットに設定します。これは、最適化されたターゲティング用のヒントとして使用されます。
      • ファーストパーティ / サードパーティ オーディエンス
      • Google オーディエンス
      • 組み合わせオーディエンス
      • カスタムリスト
    • (省略可)[除外する] で、ターゲットに設定しないオーディエンスを選択します。
      • ファーストパーティ / サードパーティ オーディエンス
      • Google オーディエンス
    • : すでにターゲットに設定しているファースト パーティ オーディエンス リストを除外することはできません。
  6. 完了したら、[適用] をクリックします。
  7. [最適化されたターゲティング] カードで、[最適化されたターゲティングを使用する] チェックボックスをオンにします。
  8. 入力が完了したら、[保存] をクリックします。

YouTube とパートナーの動画アクション広告申込情報とデマンド ジェネレーション広告申込情報

以下のオーディエンスをターゲットとする YouTube 広告申込情報を作成すると、YouTube 動画アクション広告申込情報とデマンド ジェネレーション広告申込情報で最適化されたターゲティングが自動的に有効になります。

  • ファーストパーティ オーディエンス
  • Google アフィニティ カテゴリ
  • 購買意向の強いオーディエンス
  • カスタム オーディエンス

YouTube 広告申込情報で最適化されたターゲティングが自動的に有効になっていない場合は、最適化されたターゲティングを使用するよう入札戦略とオーディエンス ターゲティングを更新できます。

  1. [キャンペーン] に移動して、キャンペーンを選択します。
  2. [広告申込情報] タブをクリックして、広告申込情報を選択します。
  3. [広告申込情報の詳細] タブで、[入札戦略] カードに移動します。
  4. 該当する広告グループに移動し、鉛筆 Edit pencil をクリックして編集します。
  5. [広告グループのターゲティング] の [オーディエンス リスト] カードで、鉛筆アイコン Edit pencil をクリックして編集します。
    • [含める] で、次のいずれかのオーディエンスを選択してターゲットに設定します。これは、最適化されたターゲティング用のヒントとして使用されます。
      • ファーストパーティ / サードパーティ オーディエンス
      • Google オーディエンス
      • 組み合わせオーディエンス
      • カスタムリスト
      • 類似オーディエンス
    • (省略可)[除外する] で、ターゲットに設定しないオーディエンスを選択します。
      • ファーストパーティ / サードパーティ オーディエンス
      • Google オーディエンス
  6. 完了したら、[適用] をクリックします。
  7. [最適化されたターゲティング] カードで、[最適化されたターゲティングを使用する] チェックボックスをオンにします。
  8. [完了] をクリックして、広告グループの詳細を閉じます。
  9. 入力が完了したら、[保存] をクリックします。

YouTube 動画アクション キャンペーンの最適化されたターゲティングに、オーディエンス セグメント、カスタム セグメント、顧客データ セグメントといったターゲティング シグナルを追加できます。

注: 最適化されたターゲティングは、YouTube 動画アクション広告申込情報とデマンド ジェネレーション広告申込情報でターゲティングにオーディエンス リストを使用している場合のみ有効にできます。

複数の広告申込情報で最適化されたターゲティングをまとめて有効にする

[最適化されたターゲティング] フィールドを TRUE に設定すると、複数の広告申込情報で最適化されたターゲティングをまとめて有効にできます。

バージョン 6 の構造化データファイル(SDF)で使用可能な広告申込情報フィールドについて詳しくは、ディスプレイ&ビデオ 360 API ガイドをご覧ください。

最適化されたターゲティングを無効にする

手動で指定したオーディエンスのみにターゲティングを制限したい場合は、最適化されたターゲティングを無効にすることができます。

ディスプレイ、動画、オーディオの広告申込情報で最適化されたターゲティングを無効にするには:

  1. [キャンペーン] に移動して、キャンペーンを選択します。
  2. [広告申込情報] タブをクリックして、広告申込情報を選択します。
  3. [広告申込情報の詳細] タブで、[最適化されたターゲティング] カードに移動します。
  4. [最適化されたターゲティングを使用する] チェックボックスをオフにします。
  5. 入力が完了したら、[保存] をクリックします。

YouTube 動画アクション キャンペーンで最適化されたターゲティングを無効にするには:

  1. [キャンペーン] に移動して、キャンペーンを選択します。
  2. [広告申込情報] タブをクリックして、広告申込情報を選択します。
  3. [広告申込情報の詳細] タブに移動します。
  4. 該当する広告グループに移動し、鉛筆 Edit pencil をクリックして編集します。
  5. [最適化されたターゲティング] カードで、[最適化されたターゲティングを使用する] チェックボックスをオンにします。
  6. [完了] をクリックして、広告グループの詳細を閉じます。
  7. 入力が完了したら、[保存] をクリックします。

キャンペーンのパフォーマンスを確認する

最適化されたターゲティング」ディメンションを使用してインスタント レポートを作成すると、最適化されたターゲティングにより獲得したインプレッションと、選択したセグメントにより獲得したインプレッションを測定できます。

  • はい: 最適化されたターゲティングにより獲得したインプレッション。
  • いいえ: 選択したセグメントのインプレッション。

最適化されたターゲティング」ディメンションは、次のディメンションと組み合わせて使用できます。

  • 広告主
  • 広告掲載オーダー
  • 広告申込情報
  • 日付

詳しくは、レポートのディメンションをご覧ください。

最適化されたターゲティングを初めて使用したときは、コンバージョン単価(CPA)の平均額が変動する場合があります。最適化されたターゲティングで、コンバージョンの獲得に有効なターゲティングを学習していくうちに、CPA は徐々に安定します。これは、現在の自動入札モデルと同様の仕組みです。

オーディエンス分析ツールを使用すると、最適化されたターゲティングでリーチしたオーディエンスのユーザー属性、興味 / 関心、行動特性を簡単に把握できます。

留意事項

最適化されたターゲティングを使用する場合は、次の点に留意してください。

  • オーディエンス リストの最小サイズ要件はありません。
  • 広告は、選択したターゲティング シグナル以外のユーザーに配信される可能性があります。
  • 広告は、顧客データ セグメントで除外したオーディエンスには配信されません。

制限事項

  • 最適化されたターゲティングは、コネクテッド テレビ(CTV)広告申込情報では使用できません。コネクテッド テレビ(CTV)広告申込情報のリーチ拡大について詳しくは、コネクテッド テレビ広告申込情報のオーディエンス拡張をご確認ください。
  • ファーストパーティ オーディエンス リストを対象に、ターゲットの設定と除外を同時に指定することはおすすめしません。
    • オーディエンス リストに対してターゲットの設定と除外を同時に行うと、両方の操作がキャンセルされます。
    • 最適化されたターゲティングでは、手動でターゲットに設定したオーディエンス セグメントを元に、新しいオーディエンスを発見します。

よくある質問

最適化されたターゲティングとオーディエンス拡張の違いは何ですか?

最適化されたターゲティングの動作はオーディエンス拡張とは異なります。また、同じ制限が適用されるとは限りません。
最適化されたターゲティングとオーディエンス拡張の違いについて詳しくは、YouTube のオーディエンス拡張に関するよくある質問をご覧ください。

最適化されたターゲティングとターゲットの拡張の違いは何ですか?

最適化されたターゲティングとターゲットの拡張は仕組みが異なります。主な違いは次のとおりです。

最適化されたターゲティングは、より柔軟でダイナミックな機能です。

  • 最適化されたターゲティングは入札システムと連携して、同じキャンペーン目標を達成し、ROI を最大化します。
  • 手動で選択したオーディエンス セグメントを足掛かりに、キャンペーンからリアルタイムのコンバージョン データを収集して新規オーディエンスを発掘します。
  • 最適化されたターゲティングでは、手動でターゲット設定されたリストのパフォーマンスをベンチマークとして使用して、同等のパフォーマンスを得られるインプレッションを見つけ出します。

ターゲットの拡張は、事前設定した条件に基づく拡張です。

  • ターゲットの拡張では、選択されたオーディエンス セグメントを使用し、同様の関心を持つなどの条件を満たす類似オーディエンスを発掘してリーチを拡大します。
  • ターゲットの拡張では、クリック数やコンバージョン数などのデータを使用しますが、キャンペーン データとパフォーマンス指標の使用範囲は最適化されたターゲティングよりも狭くなります。

ディスプレイ&ビデオ 360 でターゲットの拡張を使用している場合に、最適化されたターゲティングに備えるにはどうすればよいですか?

CSV ファイルをダウンロードして、ターゲットの拡張から最適化されたターゲティングへの移行による影響を受ける広告申込情報を特定、確認できます。

固定入札の広告申込情報でターゲットの拡張を使用している場合は、自動入札の使用をご検討ください。2023 年 5 月上旬より、ターゲティングの拡張を使用している固定入札の広告申込情報では、手動ターゲティングによる配信のみ行われ、シードリストの除外で自社オーディエンスをターゲット設定している場合は一時停止される可能性があります。

ターゲットの拡張を使用している広告申込情報が一時停止したのですが、なぜですか?

2023 年 5 月上旬より、ターゲットの拡張はご利用いただけなくなりました。ターゲットの拡張を使用する既存の広告申込情報は、最適化されたターゲティングを使用するよう自動的に移行されています。最適化されたターゲティングを使用できるのは、自動入札を使用する広告申込情報のみです。そのため、自動入札がオンになっていない一部の固定入札の広告申込情報は一時停止されています。

ターゲットの拡張を使用する固定入札の広告申込情報が一時停止された場合は、自動入札を有効にして有効なオーディエンス ターゲティングを追加することで、最適化されたターゲティングを使用できます。

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