ads.txt または app-ads.txt で認定販売者を宣言する

ads.txt または app-ads.txt のクロールを確認する

この機能はベータ版です
ベータ版の機能は、ネットワークによってはご利用になれない場合があります。この機能の一般公開の時期については、リリースノートをご覧ください。

ドメイン上に ads.txt または app-ads ファイルを設定すると、Google のクローラは次のように動作します。

  • 24 時間ごとにファイルのクロールを試行します。
  • ファイルの内容を解析して、その広告枠から収益を得る権限を持つ販売者の ID を特定します。

ドメインの ads.txt または app-ads.txt のステータスは、アド マネージャー Ads.txt 管理ツールで監視できます。ただし、ads.txt または app-ads.txt ファイルがドメイン上に置かれていても、アド マネージャーでは「ads.txt ファイルが見つかりませんでした」と表示されることがあります。

ファイルの設定後 48 時間以上が経過してもこのメッセージが表示される場合は、通常、ファイルが存在していても Google でファイルを見つけられないか、クロールできないか、解析できないことを示しています。この場合は、ウェブマスターと協力して、下記のトラブルシューティング手順を行うことをおすすめします。

app-ads.txt ファイルは一般公開され、エクスチェンジやサプライサイド プラットフォーム(SSP)、購入者や第三者ベンダーからのクロールが可能です。

ファイルが一時的に利用不可になっていないか確認する

これまでクロールで検出されていた ads.txt または app-ads.txt ファイルが見つからなくなり再クロールが失敗すると、以前にクロールされたエントリは次のように処理されます。

  • ハード 404 エラー(ページが存在しない、HTTP 404 ステータス)が返される場合、エントリは削除されます。
  • ソフト 404 エラー(実際には存在しない URL に対して、実際に存在するなんらかのページが返される、HTTP 200 ステータス)または 500 サーバーエラーが返される場合、エントリは最長 5 日間保持されます。この場合アド マネージャーの [最終検知] には、更新が行われていれば 24 時間以内の時間が表示されるはずが、それより前の時間が表示される可能性があります。

ルートドメインからファイルにアクセスできるか確認する

domain.com/ads.txt から www.domain.com/ads.txt へのリダイレクトは一般的な手法です。ads.txt のクロールはルートドメインから開始されるため、ads.txt ファイルからルートドメインに戻るか、ルートドメインから ads.txt ファイルにリダイレクトする必要があります。

  • www.domain.com/ads.txtads.txt ファイルがクロールされるのは、domain.com/ads.txt からリダイレクトされる場合のみです。
  • 元のルートドメイン以外には 1 回だけリダイレクトできます(例: example1.com/ads.txtexample2.com/ads.txt)。同じドメインであっても、2 回目のリダイレクトが含まれる場合、ファイルはクロールされません。

robots.txt でクロールが許可されていることを確認してください。

ドメインの robots.txt ファイルが次のいずれかを禁止している場合、ドメインの ads.txt または app-ads.txt はクローラに無視される恐れがあります。

  • ads.txt または app-ads.txt ファイルが置かれている URL パスのクロール
  • クローラのユーザー エージェント
例: ads.txt ファイルのパスでクロールが許可されていない

example1.com の場合:

  1. ads.txt ファイルは example1.com/ads.txt に置かれています。
  2. example1.com/robots.txt に以下の行が含まれています。
    User-agent: *
    Disallow: /ads
  3. ads.txt ファイルは、robots.txt の指示に従ってクローラから無視されます。
  4. robots.txt ファイルを以下のように修正すると、ads.txt ファイルのクロールは許可されます(この他の方法で修正することも可能です)。
    • 方法 1: クロールが禁止されているパスに変更を加えます。
      User-agent: *
      Disallow: /ads/
    • 方法 2: ads.txt を明示的に許可します(クローラが robots.txt の Allow ディレクティブをサポートしている場合)。
      User-agent: *
      Allow: /ads.txt
      Disallow: /ads
例: サイト全体でユーザー エージェントのクロールが許可されていない

example2.com の場合:

  1. ads.txt ファイルは example2.com/ads.txt に置かれています。
  2. example2.com/robots.txt に以下の行が含まれています。
    User-agent: Googlebot
    Disallow: /
  3. ads.txt ファイルは Google クローラから無視されます。

HTTP 200 OK ステータス コードが返されているか確認する

ads.txt または app-ads.txt ファイルに対するリクエストで、レスポンスの本文にファイルの内容が格納されているにもかかわらず、レスポンスのヘッダーにファイルが見つからないことを示すステータス コード(例: ステータス コード 404)が含まれている場合、次のような結果になります。

  • レスポンスは無視されます。
  • ファイルは存在しないものと見なされます。

ファイルに HTTP 200 OK ステータス コードがあるかどうか確認してください。

ファイルに書式設定エラーや無効な文字がないか確認する

無効な空白文字などのフォーマット エラーは発見の難しいエラーです。しかし、ads.txt または app-ads.txt ファイルにこのようなエラーがあると、クローラは ads.txt または app-ads.txt ファイルを解析できず、結果としてファイルが無視される恐れがあります。

リッチテキスト エディタから ads.txt または app-ads.txt エントリをコピーして貼り付けることは避けてください。テキスト エディタは、書式なしタイプのものを使用することをおすすめします。また、バイナリ エディタを使用して ads.txt または app-ads.txt ファイルで無効な UTF-8 文字を確認することもできます。

ads.txt または app-ads.txt ファイルを HTTP と HTTPS の両方でアクセス可能にする

Google クローラは、すべての ads.txt または app-ads.txt ファイルに対して HTTP と HTTPS の両方でクロールを試みますが、レスポンス コード 404(または 40X)が返された場合、以前にクロールされたエントリは削除されます。このため、HTTP か HTTPS 経由のクロールで 404(または 40X)エラーが返された場合は、次のような結果になります。

  • 以前にクロールされたエントリは削除されます。
  • アド マネージャーに「ads.txt が見つかりませんでした」というステータスが表示されます。

ads.txt または app-ads.txt が HTTP と HTTPS の両方でアクセス可能かどうか確認してください。

サーバーまたは CDN から Google クローラに無効な応答が返されていないことを確認する

ブラウザでは有効な ads.txt が返されているように表示されても、そうでないことがあります。ユーザー エージェントでクローラが Googlebot と示されているときに、ads.txt と見なされない無効なレスポンスが返された場合、次のような結果になります。

  • Google は ads.txt ファイルを検出できません。
  • アド マネージャーに「ads.txt が見つかりませんでした」というステータスが表示されます。

この問題を解決するには、ウェブマスターに次のシェルコマンドの実行を依頼してください(mydomain.com はご使用のドメインに置き換えてください)。

  1. ads.txt ファイルにアクセスできるか確認するため、次のコマンドを実行します。
    curl -iL http://mydomain.com/ads.txt

    mydomain.com/ads.txt に移動して、ブラウザと同じ ads.txt ファイルの内容が表示されるか確認します。
  2. ads.txt ファイルを Google クローラで検出できるか確認するため、次のコマンドを実行します。
    curl -iL -A "'Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html).'"
    http://mydomain.com/ads.txt

    ads.txt と見なされない無効なレスポンスの返信は、Google クローラが ads.txt ファイルの取得を試みた際に、サーバーまたは CDN(コンテンツ配信ネットワーク)から無効な応答が返されたことを意味します。

サーバーから Google クローラに有効なレスポンスが返されない場合の原因は、クローラのユーザー エージェント確認(前述)以外にもいくつか考えられます。ウェブマスターと協力して、サーバーのログで「mydomain.com/ads.txt」または「mydomain.com/robots.txt」に対する Google のクロールが失敗している箇所を確認し、問題を解決してください。

アプリ向けのヒント

app-ads.txt ファイルを使用する場合は、以下のヒントを参考にしてください。

  • アプリを Google Play または App Store に登録します。
  • Google Play ストアまたは App Store の掲載情報にデベロッパーのウェブサイトまたはマーケティング ウェブサイトを追加します。
  • Google Play に掲載されているこのアプリのデベロッパーのウェブサイト、または App Store に掲載されているこのアプリのマーケティング ウェブサイトの URL が正しいことを確認します。入力ミスがないか、app-ads.txt が誤ってサブドメインに置かれていないか確認します。

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