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Chrome Enterprise および Chrome Education リリースノート

最終更新日: 2024 年 4 月 25 日

ビジネスまたは学校の Chrome ブラウザおよび ChromeOS デバイスの管理者を対象としています。

ChromeOS デバイスをリモートで管理することを検討されている場合は、 まず Chrome Enterprise Upgrade を無料で試してみてください

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Chrome 124 リリースの概要

Chrome ブラウザの更新内容 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
Chrome Enterprise Premium プロダクトのリリース  
Chrome ブラウザ クラウド管理が Chrome Enterprise Core に  
透かしの表示(Trusted Tester)    
Chrome のサードパーティ Cookie のサポート終了(3PCD)    
Web MIDI API の権限プロンプト    
2 つの Chrome 拡張機能が Manifest V3 にアップグレード  
Chrome インストーラ / アップデータに関する変更    
Android のブックマークとリーディング リストの改善    
デフォルトの検索エンジン選択画面  
スロットリングに使用されるエンタープライズ ポリシーのサポート終了    
パソコン版 Chrome が Windows ARM64 に対応    
GREASE に使用されるエンタープライズ ポリシーの削除    
Web SQL のサポート終了と削除    
Chrome の帯域幅に関する更新    
フォーム コントロールで縦書きモードの方向値の指定が可能に    
TLS handshake と RSA 鍵の使用を制御するエンタープライズ ポリシーを削除    
シャドウルートのクローン作成の可否を制御する属性    
Android のローカル パスワードの保存先が Play 開発者サービスに    
X25519Kyber768 による TLS 鍵カプセル化    
ドライブとフォトへの保存    
Device Bound Session Credentials を google.com プロトタイプに実装    
Windows の ClearType テキスト チューナーとの連携機能    
Chrome ブラウザの新しいポリシーと更新されたポリシー    
Chrome ブラウザの削除されたポリシー    
ChromeOS の更新内容 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
WebHID 機能の使用許可の委任    
ChromeOS の Wi-Fi QoS    
DLC のスキャン    
マウスポインタのスライダーの最大サイズを引き上げ    
HID のファスト ペアリング    
管理対象ゲストログイン画面用の拡張機能のキャッシュ無効化    
管理対象ゲスト セッションでの即時再起動    
ChromeOS のキャリアロック    
管理コンソールの更新内容 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
Chrome Enterprise Core での非アクティブなブラウザの削除    
アプリ詳細ページの新しいフィルタ    
管理コンソールの新しいポリシー    
今後予定されている Chrome ブラウザの変更内容 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
Windows の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワーク プロバイダ    
キーボードでフォーカス可能なスクロール コンテナ    
相互運用可能な mousemove のデフォルト アクション    
Windows のネットワーク サービスをサンドボックス化    
キーボードおよびポインタのロック API をトリガーするページに関するテレメトリー    
Storage Access API(SAA)が Cookie 以外のストレージにも対応    
権限と権限ポリシー記述子の window-placement エイリアスを削除    
パーティション化された Cookie の CookiePartitionKey のためのクロスサイト祖先チェーン用ビット    
スクリーン リーダーのユーザー向けに PDF からテキストを抽出    
セーフ ブラウジングの詳細レポートのサポート終了    
ベース URL の継承に使用されるエンタープライズ ポリシーの削除    
Cookie を特定のアプリケーションに紐づけて暗号化    
サポート終了の予告: ミューテーション イベント    
PWA におけるユーザーリンクのキャプチャ    
2025 年 6 月までに Manifest V3 を利用するようすべての拡張機能の更新が必要
以前の同じサイトの動作に使用されていたエンタープライズ ポリシーを削除    
Chrome による MacOS 10.15 のサポートを終了    
DOMParser での includeShadowRoots 引数のサポートを終了    
今後予定されている ChromeOS の変更 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
ChromeOS での Passpoint の設定    
キオスクのスリープとスリープ解除のタイミングを管理する新ポリシー    
今後予定されている管理コンソールの変更内容 セキュリティ / プライバシー ユーザーの生産性向上 / アプリ 管理
ポリシーを同等に管理: IT 管理者向けのカスタム設定    
レガシー テクノロジー レポート    

 

リリースノート(PDF)をダウンロード

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Chrome Enterprise のリリースノートは、9 つの言語で利用可能です。Chrome の更新に関するお知らせは、英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、インドネシア語、日本語でお読みいただけます。一部の言語では、翻訳に 1~2 週間かかる場合があります。

Chrome ブラウザの更新内容

   

  • Chrome Enterprise Premium プロダクトのリリース back to top 

    Chrome Enterprise Premium がリリースされました。エンドポイントの堅牢なセキュリティ、プライバシー、制御を実現する一元化されたソリューションです(設定ガイド)。IT チームとセキュリティ チームは、ネットワークの状況をより的確に理解し、高度な保護機能を簡単にデプロイできます。詳細

   

  • Chrome ブラウザ クラウド管理が Chrome Enterprise Core に back to top 

    Chrome Enterprise のクラウド管理は、オペレーティング システムやデバイス、場所を問わず、Chrome 全体のブラウザ ポリシー、設定、アプリ、拡張機能を設定および管理できる一元的なツールです。詳細

    • Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 124: Trusted Tester の方によるご利用が可能
    • Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 126: 機能のリリース

   

  • 透かしの表示(Trusted Tester) back to top 

    管理者は Chrome Enterprise Premium の透かしの表示機能を使用することで、開いたときに特定のデータ損失防止(DLP)ルールがトリガーされるウェブページに対して、透かしを重ねることができます。透かしとして表示させたい静的な文字列を指定できます。

    この機能は現在、Trusted Tester プログラムでリリースされています。この機能のテストへの参加をご希望の場合は、こちらより Chrome Enterprise Trusted Tester プログラムにご登録ください。

    • Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 124: Trusted Tester の方によるご利用が可能
    • Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 126: 機能のリリース

   

  • Chrome のサードパーティ Cookie のサポート終了(3PCD) back to top 

    以前お知らせしたとおり、Chrome 120 では、テストを推進するため Chrome ユーザーの 1% に対してサードパーティ Cookie がデフォルトで制限されるようになりました。今後のリリースにより、2024 年第 3 四半期にはこの制限を全ユーザーまで拡大する予定です。全ユーザーへの対象拡大は、英国競争・市場庁(CMA)が掲げる競争上の懸念事項(残っているものがある場合)に漏れなく対応することが前提となります。1% のテストグループの一部のブラウザには、新しいトラッキング防止機能のユーザー コントロールも表示されます。これらの変更は、chrome://flags/#test-third-party-cookie-phaseout を有効にすることで、Chrome 120 以降でお試しいただけます。

    このテスト期間を設けることで、サイトがサードパーティ Cookie を使用しない状態で運用した結果について有意義なプレビューを実施できるようにします。3PCD の一環としてバウンス トラッキング防止機能も導入されるため、サードパーティ Cookie がブロックされているテストグループのユーザーにはバウンス トラッキング対策が適用され、バウンス トラッカーとして分類されるサイトの状態が削除されます。ほとんどの企業ユーザーはこの 1% のテストグループから自動的に除外されますが、管理者が事前に BlockThirdPartyCookies ポリシーと CookiesAllowedForUrls ポリシーを使用して管理対象ブラウザでサードパーティ Cookie を再び有効にして、テスト前にオプトアウトしておくことをおすすめします。これにより、企業はこのポリシーまたはサードパーティ Cookie に依存しないように必要な変更を加えるための時間を確保できます。

    Google は、サードパーティ Cookie のユースケースの特定に役立つレガシー テクノロジー レポートをリリースします。管理者は BlockThirdPartyCookies ポリシーを False に設定することで、すべてのサイトでサードパーティ Cookie を再度有効にできますが、この設定を行うと、ユーザーは対応する設定を Chrome で変更できなくなります。代わりに、サービスが中断されることのないよう、CookiesAllowedForUrls ポリシーを設定して企業アプリケーションを許可リストに登録し、引き続きサードパーティ Cookie を受信できるようにするという方法もあります。

    このテストグループの対象で、どのエンタープライズ管理ポリシーも適用されていない企業エンドユーザーは、必要に応じ、アドレスバーの目のアイコンを使用して、特定のサイトで 90 日間、サードパーティの Cookie を一時的に再有効化できます。目的の構成に合わせてこれらの設定を切り替える方法について詳しくは、こちらのヘルプ記事をご覧ください。

    バウンス トラッキング防止機能にも Cookie と同じポリシーが適用され、バウンス先のサイトでサードパーティ Cookie の使用が許可されていない場合に、これらの防止機能が実行されます。そのため、BlockThirdPartyCookies ポリシーを false に設定するか、サイトに CookiesAllowedForUrls ポリシーを設定することで、バウンス トラッキング対策によってサイトの状態が削除されることを防止できます。

    広告以外のユースケースで、クロスサイトのコンテキストで使用されるエンタープライズ向け SaaS 統合の場合、サードパーティ デプリケーション トライアルまたはファーストパーティ デプリケーション トライアルに登録して、一定期間サードパーティ Cookie に継続してアクセスできます。

    ヒューリスティック機能は、ユーザーの行動に基づく限られた状況下で、サードパーティ Cookie への一時的なアクセスを許可します。これにより、ID プロバイダのポップアップやリダイレクトなど、確立されたパターンでのサードパーティ Cookie のサポート終了によるサイトのサービス中断が軽減されます。

    準備、フィードバックの提供、サイトの潜在的な問題の報告について詳しくは、サードパーティ Cookie のサポート終了への準備に関する最新のランディング ページをご覧ください。

    • ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版の Chrome 120 以降
      グローバル トラフィックの 1% でサードパーティ Cookie が無効になります。企業ユーザーは可能な限り自動的にこの設定から除外され、ポリシーを使用して変更をオーバーライドできます。

   

  • Web MIDI API の権限プロンプト back to top 

    Web MIDI API は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)デバイスに接続して動作します。クライアント MIDI デバイスへの Web MIDI API によるドライブバイ アクセスに関して、複数の問題が報告されています(Chromium のバグ)。この問題に対処するため、Audio Working Group は一般的な Web MIDI API アクセスに明示的な権限を設けることを決定しました。これまでは、明示的な権限は Chrome での Web MIDI の高度な使用(システム専用(SysEx)メッセージの送受信が権限プロンプトで制限される場合を含む)でのみ必要でした。今後、権限の範囲を通常の Web MIDI API の使用に拡大する予定です。

    Chrome 124 では、Web MIDI API へのアクセスには必ずユーザー権限が必要です。この変更を管理するポリシーは提供されていません。問題が発生した場合は、こちらからバグを報告してください。

    • Windows、MacOS、Linux、Android 版 Chrome 124

   

  • 2 つの Chrome 拡張機能が Manifest V3 にアップグレード back to top 

    まもなく、User-Agent SwitcherChrome レポートの 2 つの拡張機能が Manifest V3 を使用するように更新されます。

    このメジャー アップデートにはバグが含まれる可能性があるため、今すぐ拡張機能のベータ版をお試しいただけます。ご自身の環境でテストすることをおすすめします。問題が発生した場合は、こちらからバグを報告してください。

      - User-Agent Switcher for Chrome - ベータ版

      - Chrome レポート拡張機能 - ベータ版

    User-Agent Switcher の URL パーサーが変更されたため、既存のユーザー エージェントの置換が新しいバージョンで機能することを確認してください。

    • Chrome 124: 2024 年 4 月 30 日頃に Stable 版に対し、両方の拡張機能のアップデートが配信されます。

   

  • Chrome インストーラ / アップデータに関する変更 back to top 

    Google では現在、Google アップデートの新しいバージョンをリリースするための作業を進めています。この変更に伴い、Windows 上の GoogleUpdate.exe の配置場所が変更され、ファイル名も updater.exe に変わります。なお、移行が完了するまでは、以前のパスが引き続き保持されます。GoogleUpdate.exeupdater.exe を参照するように変更されます。

     * 以前: C:\Program Files (x86)\Google\Update\GoogleUpdate.exe
     * 現在: C:\Program Files (x86)\Google\GoogleUpdater\<バージョン>\updater.exe

    • Windows 版 Chrome 124: これらの変更が Windows 上で行われます。

   

  • Android のブックマークとリーディング リストの改善 back to top 

    Android 版 Chrome 124 では、ブックマーク マネージャーから Chrome にログインする一部のユーザーが、ブックマークやリーディング リストのアイテムを Google アカウントで使用、保存できます。BrowserSigninSyncTypesListDisabledEditBookmarksEnabledManagedBookmarksShoppingListEnabled などの関連するエンタープライズ ポリシーはこれまでどおり動作し、ユーザーが Google アカウントでアイテムを使用、保存するかどうかを構成できます。

    • Android 版 Chrome 124: 機能のリリース。

   

  • デフォルトの検索エンジン選択画面 back to top 

    デジタル市場法(DMA)を遵守する一環として、ユーザーが Chrome 内でデフォルトの検索エンジンを選択するための画面を導入します。この画面のプロンプトでデフォルトの検索エンジンの設定を選択できるようになります(現在は chrome://settings/search でこの設定を行うことができます)。

    エンタープライズ ポリシー DefaultSearchProviderEnabledDefaultSearchProviderSearchUrl を使用して管理者が企業ユーザーの検索設定を指定するよう選択した企業では、引き続きこれらのポリシーにより企業の検索設定が制御されます。管理者がポリシーで企業ユーザーの検索設定を制御していない場合、企業ユーザーに対して既定の検索エンジンを選択するよう求めるメッセージが Chrome に表示されることがあります。

    詳しくは、ポリシーの最小単位グループをご覧ください。

    • iOS、ChromeOS、Lacros、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 120: 1% のユーザーに対し、Chrome 120 で選択画面が表示されるようになる可能性があります。
    • iOS、ChromeOS、Lacros、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 124 以降: すべての対象ユーザーにリリースされます。

   

  • スロットリングに使用されるエンタープライズ ポリシーのサポート終了 back to top 

    ThrottleNonVisibleCrossOriginIframesAllowed エンタープライズ ポリシーによってオーバーライドされる根本的なコード変更(同一プロセス、クロスオリジンの display:none iframe のスロットリング)は、2023 年前半以降の Stable チャンネルのリリースで有効になっています。既知の問題はすでに解決されているため、ThrottleNonVisibleCrossOriginIframesAllowed エンタープライズ ポリシーは Chrome 124 で削除する予定です。スロットリングの問題(とその解決策)に関するディスカッションについては、こちらの Chromium の問題レポートをご覧ください。

    • Chrome 124: ポリシーを削除しました。

   

  • パソコン版 Chrome で Windows ARM64 をサポートback to top 

    Chrome では、Windows ARM64 のサポートをリリースしています。Google は、Enterprise インストーラの公開に取り組んでいます。Canary チャンネルBeta チャンネルのテストおよびバグ報告は引き続き行えます。これは全般的な安定性やお客様からのフィードバックに応じて変更される可能性があります。問題が発生した場合は、こちらからバグを報告してください。

    • Windows(ARM)版 Chrome 124: 新しい Enterprise インストーラが 4 月下旬または 5 月上旬にリリースされる予定です。

   

  • GREASE に使用されるエンタープライズ ポリシーの削除 back to top 

    更新された GREASE アルゴリズムが 1 年以上にわたってデフォルトで有効になっているため、UserAgentClientHintsGREASEUpdateEnabled ポリシーのサポートを終了する予定です。このポリシーは Chrome 126 で廃止されます。

    • Android、ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 124: ポリシーのサポートを終了。
    • Android、ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 126: ポリシーを削除しました。

   

  • Web SQL のサポート終了と削除 back to top 

    正式な代替として WASM を介した SQLite を使用するため、Google は Web SQL の完全削除を計画しています。これを利用してユーザーのセキュリティを維持できます。

    Web SQL データベース標準は、2009 年 4 月に提案され、2010 年 11 月に廃止されました。Gecko はこの機能を実装したことがなく、WebKit は 2019 年にこの機能のサポートを終了しました。W3C は、ウェブ データベースを必要とする企業に対して、Web Storage や Indexed Database の導入を推奨しています。

    リリース以来、ユーザーのセキュリティを維持するのは極めて困難でした。SQLite は当初、悪意のある SQL ステートメントを実行するように設計されていませんでしたが、WebSQL ではまさにこれを実現する必要があります。安定性とセキュリティの問題の流れに対応しなければならないと、ストレージ チームにとって予測不可能な費用が発生します。

    • Chrome 101: Chrome 101 で WebSQLAccess ポリシーが追加されました。このポリシーが有効な場合は、WebSQL を使用できます。ただし、このポリシーを利用できるのは Chrome 123 までです。
    • Chrome 115: サポート終了に関するメッセージをコンソールに追加
    • Chrome 117: Chrome 117 で WebSQL のデプリケーション トライアルが開始されます。トライアル期間は Chrome 123 で終了します。トライアル期間中、この機能を使用するにはデプリケーション トライアル トークンが必要です。
    • Chrome 119: Chrome 119 以降、WebSQL は利用できなくなります。この機能は、Chrome 123 までは WebSQLAccess ポリシーまたはデプリケーション トライアル トークンを使用してアクセスできます。
    • ChromeOS、Lacros、Linux、MacOS、Windows、Android 版 Chrome 124: Chrome 124 以降、WebSQL の使用を許可する WebSQLAccess ポリシーとデプリケーション トライアルが使用できなくなります。

   

  • Chrome の帯域幅に関する更新 back to top 

    Chrome の特定のコンポーネントを更新するための新しいメカニズムがリリースされます。このメカニズムにより、フリート内で使用される帯域幅が増加する可能性があります。この機能は GenAILocalFoundationalModelSettings ポリシーで制御できます。

    • Windows、MacOS、Linux 版 Chrome 124

   

  • フォーム コントロールで縦書きモードの方向値の指定が可能に back to top 

    CSS プロパティ「writing-mode」を使用すると要素を縦方向に配置できますが、ユーザーが値の変化の方向を設定することはできません。この機能により、フォーム コントロール要素(メーター、進行状況、範囲)の入力タイプに縦書きモードを設定し、フォーム コントロールの値の方向を選択できるようになります。方向が rtl の場合、値は下から上にレンダリングされます。方向が ltr の場合、値は上から下にレンダリングされます。詳細については、こちらのChrome for Developers のブログ投稿をご覧ください。

    • Windows、MacOS、Linux、Android 版 Chrome 124

   

  • TLS handshake と RSA 鍵の使用を制御するエンタープライズ ポリシーを削除 back to top 

    Chrome 114 では、TLS handshake プロセス中に以前の安全でないハッシュの使用を制御する InsecureHashesInTLSHandshakesEnabled を導入しました。Chrome 116 では、一部のサーバー証明書のチェックを制御する RSAKeyUsageForLocalAnchorsEnabled を導入しました。Chrome 124 では、InsecureHashesInTLSHandshakesEnabled ポリシーと RSAKeyUsageForLocalAnchorsEnabled ポリシーの両方が削除されます。

    Android、ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 124: InsecureHashesInTLSHandshakesEnabled ポリシーと RSAKeyUsageForLocalAnchorsEnabled ポリシーが削除されます。

   

  • シャドウルートのクローン作成の可否を制御する属性 back to top 

    シャドウルートのクローン作成の可否を制御する属性を使用することで、(cloneNode() などの標準のプラットフォーム クローン作成コマンドを使用して)シャドウルートのクローン作成の可否を個別に制御できます。命令型シャドウルートは、attachShadow({clonable:true}) へのパラメータで制御できるようになりました。宣言型シャドウルートは、新しい属性 <template shadowrootmode=open shadowrootclonable> で制御できます。

    次に当てはまる場合、破損が発生する可能性があります。
    a) 宣言型シャドウ DOM を使用している
    b) DSD が含まれるテンプレートのクローンを作成している
    c) それらのクローンにクローン作成したシャドウルートが含まれていることを想定している

    • Android、ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 124

   

  • Android のローカル パスワードの保存先が Play 開発者サービスに back to top 

    Chrome におけるローカル パスワード(同期不可能なパスワード)の保存仕様が変わります。これらのパスワードは、以前は Chrome プロファイルに保存されていました。今後は、現行の Google アカウント パスワードの保存仕様と同様に、Google Play 開発者サービスのローカル パスワード ストレージに保存されるようになります。これに伴い、Google Play 開発者サービスから提供されるローカル パスワード用管理 UI も変更されます。Chrome ポリシーの PasswordManagerEnabled は引き続き有効ですが、Chrome バイナリ以外の動作は制御しません。つまり、新しいパスワード管理 UI では、ユーザーが手動でパスワードを読み込みまたは追加できます。

    • Android 版 Chrome 123: ローカル パスワードのないユーザーにこの機能が適用されます。
    • Android 版 Chrome 124: すべてのローカル パスワードが Google Play 開発者サービスに移行されます。

   

  • X25519Kyber768 による TLS 鍵カプセル化 back to top 

    Chrome 124 以降、すべてのデスクトップ プラットフォームで、NIST 標準(ML-KEM)に基づく新しいポスト量子セキュア TLS 鍵カプセル化メカニズムである X25519Kyber768 がデフォルトで有効になります。これは新しい TLS 暗号スイートとして公開されるものです。TLS はサポート対象の暗号を自動的にネゴシエートするため、この変更はサーバー オペレーターにとって透過的である必要があります。ただし、一部の TLS ミドルボックスでは Kyber(ML-KEM)鍵のカプセル化サイズ、または新しい TLS ClientHello 暗号コードポイントへの準備が整っておらず、接続の切断やハングが発生する可能性があります。この問題を解決するには、ミドルボックスを更新するか、一時的な PostQuantumKeyAgreementEnabled エンタープライズ ポリシーを使用して鍵のカプセル化メカニズムを無効にしてください。このポリシーは 2024 年末までご利用いただけます。ただし将来的には、TLS でポスト量子セキュアの暗号が必須となり、このエンタープライズ ポリシーは削除されます。この暗号は TLS 1.3 接続と QUIC 接続の両方に使用されます。

    • Windows、MacOS、Linux 版 Chrome 124

   

  • ドライブとフォトへの保存 back to top 

    ファイルやドキュメントの画像をウェブからドライブに、あるいは画像を Google フォトに直接保存できます。その際、ファイルの保存先となるアカウントを変更できるようになりました。これらの機能を制御するための関連ポリシーは、ContextMenuPhotoSharingSettingsDownloadManagerSaveToDriveSettings です。

    • iOS 版 Chrome 124
    IoS save photos

   

  • Device Bound Session Credentials を google.com プロトタイプに実装 back to top 

    Device Bound Session Credentials プロジェクトは、ウェブにおいて、盗難や再利用の恐れがある長期間有効な Bearer 認証情報(Cookie など)を使用するのではなく、短期間しか有効でない、あるいは暗号化された状態でデバイスに紐づけられた認証情報を使用することを意図したものです。この機能は、ユーザーの認証情報の窃取(そのユーザーのデバイスでマルウェアが実行されたことが原因となることが多い)を防ぐことを目的としています。

    現在は、google.com ウェブサイトを対象とした概念実証版がリリースされています。将来的に、他のウェブサイトやウェブブラウザに対してもこのアプローチを標準化する予定です(GitHub)。

    企業の管理者は、ブール値 BoundSessionCredentialsEnabled のポリシーを使用して、この機能のステータスを管理できます。

    • Windows 版 Chrome 124: google.com での Cookie の紐づけを、Chrome Stable の全対象ユーザーの 1% にロールアウトする計画です。このマイルストーンでは、一時的な BoundSessionCredentialsEnabled ポリシーが導入されます。

   

  • Windows の ClearType テキスト チューナーとの連携機能 back to top 

    この機能は、Windows の ClearType テキスト チューナーの設定からコントラストとガンマの値を取得し、それらを Skia のテキスト レンダリングに適用することをサポートする処理を追跡するものです。これにより、ユーザーによるテキスト レンダリングの設定が Windows デバイスで確実に反映されます。

    • Windows、MacOS、Linux 版 Chrome 124

   

   

  • Chrome ブラウザの削除されたポリシー back to top 
    ポリシー 説明
    WebSQLAccess WebSQL を強制的に有効にする
    InsecureHashesInTLSHandshakesEnabled TLS handshake で安全でないハッシュを有効にする
    RSAKeyUsageForLocalAnchorsEnabled ローカル トラスト アンカーから発行されたサーバー証明書の RSA 鍵用途を確認する
    GetDisplayMediaSetSelectAllScreensAllowedForUrls マルチ スクリーン キャプチャの自動選択を有効にする
    ThrottleNonVisibleCrossOriginIframesAllowed 非表示のクロスオリジン iframe のスロットリングを有効にできるようにする

ChromeOS の更新内容

   

  • WebHID 機能の使用許可の委任 back to top

    Chrome アプリの WebView で WebHID 機能が利用可能になり、仮想デスクトップ インフラストラクチャ(VDI)や Zoom がヒューマン インターフェース デバイス(HID)に接続できるようになりました。

   

  • ChromeOS の Wi-Fi QoS back to top

    ChromeOS 124 に新たな Quality of Service(QoS)機能が導入され、混雑した Wi-Fi ネットワークにおけるビデオ会議とゲーム アプリケーションのトラフィックの優先度がより適切に管理されるようになりました。これによりバッファリングが減るため、動画の再生がスムーズになります。なお、このたびの初回リリースでは、管理対象ユーザーの方にはこの機能をご利用いただけません。

   

  • DLC のスキャン back to top

    ChromeOS アップデートのサイズを最適化するために、ユーザーがログインして、ドライバを必要とするスキャナを接続したときに、必要なドライバがダウンロードされるようになりました。ドライバのダウンロードは自動的に行われ、ユーザーの応答が必要なプロンプトは表示されません。外部ドライバのインストール中とインストール完了時に通知が表示されます。

   

  • マウスポインタのスライダーの最大サイズを引き上げ back to top

    マウスカーソルのサイズを引き上げました。カーソルのサイズを調整するには、設定の [ユーザー補助] > [カーソルとタッチパッド] に移動し、スライダーで目的のサイズに設定します。この機能は、ロービジョンの方、生徒にプレゼンテーション形式の授業についてきてもらうことを望む教師の方、ビデオ通話でプレゼンテーションを行う方にとって有用であるほか、単にマウスカーソルを大きく表示したい場合にも便利です。

    Mouse pointer size

   

  • HID のファスト ペアリング back to top

    ChromeOS でマウスのファスト ペアリングが可能になりました。ファスト ペアリング対応のマウスを ChromeOS デバイスに近づけると、ペア設定するためのプロンプトがワンクリックで表示されます。詳しくは、ヘルプセンターの記事をご覧ください。

   

  • 管理対象ゲストログイン画面用の拡張機能のキャッシュ無効化 back to top

    ChromeOS 124 以降では、ExtensionInstallForcelist ポリシーが管理対象ゲストのセッションとログイン画面用の拡張機能のロールバックに対応しています。新バージョンのロールアウトに問題があった場合、管理者はこのポリシーを使って拡張機能をロールバックできます。

   

  • 管理対象ゲスト セッションでの即時再起動 back to top

    ChromeOS 124 では、管理対象ゲスト セッションの即時再起動アクションを開始するための管理者向け UI が導入されています。

    MGS instant reboot

   

  • ChromeOS のキャリアロック back to top

    携帯通信会社が購入補助を適用したデバイスをユーザーに提供するにあたり、ChromeOS に対してキャリアロックを設定できるようになりました。携帯電話として使えるあらゆるデバイスに対して、承認した SIM プロファイル(eSIM および物理的な SIM の両方)への接続のみを許可するようにロックをかけられます。ロックされたデバイスはキャリアロック サーバーに登録されます。契約の終了時には、携帯通信会社によってロックが解除され、ユーザーのデバイスに通知が届きます。キャリアロックされたデバイスでは、不正な SIM プロファイルの使用だけでなく、デベロッパー モードもブロックされます。

管理コンソールの更新内容

   
  • Chrome Enterprise Core での非アクティブなブラウザの削除   back to top

    2024 年 4 月から 2024 年 5 月までの間に、Chrome Enterprise Core におけるブラウザのデータを削除するまでの非アクティブな期間に関するポリシーの展開が開始されます。これにより、管理コンソールに登録されているブラウザのうち、非アクティブな期間がこのポリシーで定められている期間よりも長いものが自動的に削除されるようになります。このポリシーのリリース時は、非アクティブな期間がデフォルトで 540 日に設定されます。つまり、540 日を超える期間非アクティブであった登録済みブラウザはすべて、デフォルトでアカウントから削除されます。管理者はこのポリシーを使用して非アクティブな期間の値を変更できます。ブラウザの非アクティブな期間の設定範囲は、最長 730 日、最短 28 日です(詳細)。

     

    ポリシーの設定値を小さくすると、現在登録されているブラウザに対して広範囲に影響する可能性があります。影響を受けるすべてのブラウザが非アクティブとみなされ、不可逆的に削除されます。削除されたブラウザが、次回の再起動時に自動的に再登録されるように、このポリシーの値を小さくする前にデバイス トークンの管理ポリシーの値を [トークンを削除] に設定してください。なお、これらのブラウザの登録トークンが再起動時に有効である必要があります。

   
  • アプリ詳細ページの新しいフィルタ   back to top

    [アプリの詳細] ページに、新しいフィルタ [すべてのユーザーとブラウザ] が加わりました。このフィルタを使用することで、IT 管理者は、特定の拡張機能やアプリがインストールされているすべての管理対象ブラウザと管理対象ユーザーを簡単に確認できます。

    App Details filter
   
  • 管理コンソールの新しいポリシー   back to top
     
    ポリシー名 ページ サポートされるプラットフォーム カテゴリ / 項目
    AutomaticFullscreenAllowedForUrls ユーザーとブラウザ
    MGS
    Android
    Chrome
    ChromeOS
    ユーザー エクスペリエンス
    AutomaticFullscreenBlockedForUrls

    ユーザーとブラウザ
    MGS

    Android
    Chrome
    ChromeOS

    ユーザー エクスペリエンス
    MutationEventsEnabled

    ユーザーとブラウザ
    MGS

    Android
    Chrome
    ChromeOS
    Android WebView

    以前のサイトの互換性
    PrefixedVideoFullscreenApiAvailability ユーザーとブラウザ
    MGS

    Android
    Chrome
    ChromeOS
    Fuschia

    以前のサイトの互換性

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今後の予定

注: 以下の項目は、試験運用版または計画中の更新内容であり、Stable チャンネルにリリースする前に変更されたり、リリースが延期または中止されたりすることがあります。

 

今後予定されているブラウザの変更

    

  • Windows の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワーク プロバイダ back to top 

    Chrome 126 以降では、Microsoft Windows の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワークを使用するアクセシビリティ クライアント ソフトウェアが直接サポートされるようになります。この変更が行われる前は、このようなソフトウェアは Microsoft Windows の互換性シムを通じて Chrome と相互運用されていました。この変更は、多くのユーザーにとってより快適なユーザー エクスペリエンスを実現するために行われるものです。ナレーター、拡大鏡、Voice Access が完全にサポートされ、Windows の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワークを使用するサードパーティ製アプリの利便性が高まります。Chrome ユーザーは、ユーザー補助ツールと併用している際のメモリの使用量と処理のオーバーヘッドを削減できます。また、支援技術を使用したソフトウェアの開発も容易になります。

    Chrome 125 以降、管理者は UiAutomationProviderEnabled エンタープライズ ポリシーを使用して、新しいプロバイダを強制的に有効にする(すべてのユーザーが新しい機能を利用できるようにする)か、新しいプロバイダを無効にするかを選択できます。このポリシーは Chrome 136 までサポートされ、Chrome 137 で削除されます。このような 1 年の期間を設けているのは、Microsoft の互換性シムから Chrome の UI オートメーション プロバイダへの切り替えの際、企業がサードパーティ ベンダーと連携して互換性の問題を解決するのに十分な時間を確保するためです。

    • Windows 版 Chrome 125: UiAutomationProviderEnabled ポリシーの導入により、管理者は Chrome の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワーク プロバイダを有効にして、サードパーティのユーザー補助ツールが引き続き機能することを検証できるようになります。
    • Windows 版 Chrome 126: ユーザーに対して Chrome の UI オートメーション アクセシビリティ フレームワーク プロバイダの有効化を開始するために、Chrome のバリエーション フレームワークが使用されるようになります。このフレームワークは、Chrome で解決可能な互換性の問題に対処するために必要に応じて中断を挟みながら、Stable 版の全ユーザーを対象に段階的に有効化されます。企業の管理者は引き続き UiAutomationProviderEnabled ポリシーを使用して、新しい動作を早期に有効にするか、Chrome 136 で一時的に無効にすることができます。
    • Windows 版 Chrome 137: UiAutomationProviderEnabled ポリシーが Chrome から削除されます。すべてのクライアントが、ブラウザの UI オートメーション アクセシビリティ フレームワーク プロバイダを使用することになります。

    

  • キーボードでフォーカス可能なスクロール コンテナ back to top 

    シーケンシャル フォーカス ナビゲーションを使ってスクロール コンテナがフォーカス可能になることで、アクセシビリティが大幅に向上します。現在は、tabIndex を明示的に 0 以上に設定していない限り、Tab キーでスクロールバーがフォーカスされません。

    スクロールバーがデフォルトでフォーカス可能になることで、マウスを使用できない(あるいは使用したくない)ユーザーが、クリップされたコンテンツをキーボードの Tab キーと矢印キーを使用してフォーカスできるようになります。この動作は、スクロールバーにキーボード フォーカス可能な子要素が含まれていない場合にのみ有効になります。このロジックは、スクロールバー内にすでに存在する可能性があるフォーカス可能な要素(<textarea> など)に回帰が生じないようにするために必要です。

    • Windows、MacOS、Linux、Android 版 Chrome 125

    

  • 相互運用可能な mousemove のデフォルト アクション back to top 

    Chrome では、テキスト選択などの他の API の動作を防ぐために、mousemove イベントをキャンセルすることができました(過去にはドラッグ&ドロップも防止できました)。この振る舞いは他の主要なブラウザにはなく、UI の仕様にそぐわないものです(イベント仕様)。

    この機能により、テキスト選択が mousemove のデフォルト アクションではなくなります。テキスト選択は selectstart イベントを、ドラッグ&ドロップは dragstart イベントをキャンセルすることで引き続き防止できます。この振る舞いは仕様に準拠しており、完全に相互運用可能です。

    • Windows、MacOS、Linux、Android 版 Chrome 125

    

  • Windows のネットワーク サービスをサンドボックス化 back to top 

    セキュリティと信頼度を高めるため、Windows においてすでに独自のプロセスで実行されているネットワーク サービスがサンドボックス化される予定です。現在ネットワーク サービスを改ざんできるサードパーティのコードは、この変更に伴い、改ざんできなくなる可能性があります。これにより、Chrome のプロセス空間にコードを挿入するソフトウェア(データ損失防止(DLP)ソフトウェアなど)と相互運用性の問題が発生する可能性があります。NetworkServiceSandboxEnabled ポリシーを使用すると、相互運用性の問題が検出された場合にサンドボックスを無効化できます。こちらの手順に沿ってご利用の環境でサンドボックスをテストし、問題が発生した場合はご報告ください。

    • Windows 版 Chrome 125: Windows でネットワーク サービスをサンドボックス化しました。

    

  • キーボードおよびポインタのロック API をトリガーするページに関するテレメトリー back to top 

    セーフ ブラウジング保護強化機能のユーザーが、キーボード ロック API またはポインタロック API をトリガーするページにアクセスすると、そのページの属性がセーフ ブラウジングに送信されます。

    テレメトリーが送信され、ページが悪意のあるものと見なされた場合、ユーザーに対してセーフ ブラウジングの警告が表示され、キーボードまたはポインタがロックされていた場合はロックが解除されます。

    • Android、ChromeOS、Lacros、Linux、MacOS、Windows、Fuchsia 版 Chrome 125

    

  • Storage Access API(SAA)が Cookie 以外のストレージにも対応 back to top 

    Storage Access API が拡張され(下位互換性あり)、サードパーティのコンテキストでパーティション分割されていない(Cookie と Cookie 以外の)ストレージにアクセスできるようになります。API の仕組みは、おおよそ次のようになります(埋め込み iframe で実行される JavaScript です)。

    // rSA を介して新しいストレージ ハンドルをリクエストする(これによりユーザーにプロンプトが表示される)
    let handle = await document.requestStorageAccess({all: true});

    // クロスサイト ローカル ストレージを書き込む
    handle.localStorage.setItem("userid", "1234");

    // 1P コンテキストと共有される indexedDB を開くか作成する
    let messageDB = handle.defaultBucket.indexedDB.open("messages");

    上位レベルの祖先が rSAFor を正常に呼び出したときに、iframe がストレージ ハンドルを取得する際にも、同じフローが使用されます。ただし、この場合は storage-access 権限がすでに付与されているため、rSA 呼び出しにユーザー操作やプロンプトの表示は必要ありません。そのため、非表示の iframe でもストレージへのアクセスが可能です。

    

  • 権限と権限ポリシー記述子の window-placement エイリアスを削除 back to top 
    Chrome 124 では、権限と権限ポリシー記述子の window-placement エイリアスが削除されます。window-placement のすべてのインスタンスが window-management に置き換えられました。これにより、関連する API 機能がより的確に記述されます。この対応は、Multi-Screen Window Placement API の機能強化に続くものです。詳しくは、Chrome Platform Status をご覧ください。
    • Windows、MacOS、Linux 版 Chrome 125

    

  • パーティション化された Cookie の CookiePartitionKey のためのクロスサイト祖先チェーン用ビット back to top 

    Chrome 125 では、パーティション化された Cookie の CookiePartitionKey のキー付けにクロスサイトの祖先ビットが追加されます。この変更により、パーティション キーとストレージ パーティションで使用されるパーティション キー値が統合されます。また、クロスサイトの埋め込みフレームがトップレベル サイトのパーティション化された Cookie にアクセスできないようにすることで、クリックジャッキング攻撃に対する保護が強化されます。

    埋め込み iframe で問題が発生した場合は、CookiesAllowedForUrls ポリシーを使用するか、Partitioned 属性を指定せずSameSite=None の Cookie を使用してください。続いて、Storage Access API(SAA)を呼び出すか、クロスオリジン リソース シェアリング(CORS)を使用して、埋め込み iframe がトップレベル ドメインと同じ Cookie にアクセスできるようにします。

    • Windows、MacOS、Linux 版 Chrome 126

    

  • スクリーン リーダーのユーザー向けに PDF からテキストを抽出 back to top 

    Chrome ブラウザに PDF 用の光学式文字認識(OCR)AI リーダーが導入されます。これは、文字で読むことができないドキュメントを読み上げることができる初のブラウザ組み込み型 PDF スクリーン リーダーであり、ウェブ全体でロービジョンの方や目の見えない方とのアクセシビリティの溝をさらに埋めるものです。

    この機能は、Google の OCR モデルを活用して PDF ドキュメントを抽出、区分け、分割し、アクセシビリティを高めています。また、ローカル マシン インテリジェンス ライブラリを追加予定です。このライブラリが Screen AI テクノロジーを使用してスクリーンショットやアクセシビリティ ツリーを分析し、テキスト(OCR)やページのメイン コンテンツなど、支援技術に役立つ情報を抽出します。

    • ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 126
    PDF reader

    

  • セーフ ブラウジングの詳細レポートのサポート終了 back to top 

    セーフ ブラウジングの詳細レポートは、Google セーフ ブラウジングの保護に使用されるテレメトリー情報を参加ユーザーから収集することで、すべてのユーザーのセキュリティを強化する機能です。アクセスしたウェブページの URL、限定的なシステム情報、一部のページ コンテンツなどのデータが収集されます。このたび、この機能に代わる保護強化機能モードが導入されました。ユーザーの皆様にはぜひ保護強化機能に切り替えていただき、Chrome の中でも最も強固なセキュリティを導入しつつ、全ユーザーに対するセキュリティを維持していただくことをおすすめします。詳しくは、セーフ ブラウジングの保護レベルに関する記事をご覧ください。

    • iOS、ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 126: セーフ ブラウジングの詳細レポートのサポート終了
      Safe browsing

    

  • ベース URL の継承に使用されるエンタープライズ ポリシーの削除 back to top 

    Chrome 114 で NewBaseUrlInheritanceBehaviorAllowed が導入され、互換性の問題が検出された場合にユーザーまたは Google Chrome のバリエーションによって NewBaseUrlInheritanceBehavior が有効化されるのを防げるようになりました。Chrome 125 では、この一時的な NewBaseUrlInheritanceBehaviorAllowed ポリシーが削除されます。

    

  • Cookie を特定のアプリケーションに紐づけて暗号化 back to top 

    Windows における Cookie のセキュリティを高めるため、Cookie の暗号化に使用される暗号鍵が Chrome のアプリケーション ID に結び付けられ、より強固に保護されるようになります。この機能は、マルウェアによるシステムからの Cookie 窃取を防ぐためのものです。権限の昇格や Chrome のプロセスへの侵入が可能な攻撃者から保護するものではありません。

    新たに加わるエンタープライズ ポリシー ApplicationBoundEncryptionEnabled を利用することで、特定のアプリケーションに紐づけた暗号化を無効化できます。

    • Windows 版 Chrome 125

    

  • サポート終了の予告: ミューテーション イベント back to top 

    DOMSubtreeModifiedDOMNodeInsertedDOMNodeRemovedDOMNodeRemovedFromDocumentDOMNodeInsertedIntoDocumentDOMCharacterDataModified などの同期型ミューテーション イベントを使用すると、ページ パフォーマンスが悪影響を受けるだけでなく、ウェブへの新しい機能の追加が大幅に複雑になります。これらの API は、2011 年に仕様で非推奨になり、2012 年には、動作が大幅に改善された Mutation Observer API に置き換えられました。古いミューテーション イベントの使用を削除するか、Mutation Observer に移行する必要があります。Chrome 124 以降では、一時的なエンタープライズ ポリシー MutationEventsEnabled を使用して、非推奨化された、または削除されたミューテーション イベントを再度有効にできるようになります。問題が発生した場合は、こちらからバグを報告してください。

    • Android、ChromeOS、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 127: 2024 年 7 月 30 日頃に Chrome 127 でミューテーション イベントを利用できなくなります。

    

  • PWA におけるユーザーリンクのキャプチャ back to top 

    リンクを使用して、インストール済みのウェブアプリに自動的に移動できます。インストール済みウェブアプリに関するユーザーの期待に応えるため、Chrome では、ブラウザとインストール済みウェブアプリ間をより簡易に移動できるようになります。インストール済みウェブアプリで処理できるリンクをユーザーがクリックすると、Chrome のアドレスバーにチップが追加され、アプリへの切り替えが提案されます。チップをクリックすると、アプリが直接起動するか、対象のリンクをサポートするアプリがグリッド表示されます。ユーザーによっては、リンクをクリックすることで、アプリが常に自動的に開きます。

    • Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 121: リンクをクリックしたときの挙動が、そのリンクが常にインストール済み PWA で開く場合と、リンクが新しいタブで開き、アドレスバーのチップをクリックしたときにアプリが起動する場合とに分かれます。この機能を制御するフラグ(chrome://flags/#enable-user-link-capturing-pwa)が用意されています。
    • Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 127 以降: Stable 版のすべてのユーザーにリリースされます。デフォルトのステータスは、オン(リンクのクリック時に常にアプリを起動)またはオフ(常にタブで開き、ユーザーがアドレスバーでチップをクリックしたときにのみ起動)のどちらかになります。
    Link PWAs

    

  • 2025 年 6 月までに Manifest V3 を利用するようすべての拡張機能の更新が必要 back to top 

    Manifest V3 を利用するように拡張機能を更新する必要があります。Chrome 拡張機能は、新しいマニフェスト バージョンの Manifest V3 に移行しています。これによって、たとえば、拡張機能が個々のリクエストを見ることなく宣言的にリクエストを変更するモデルに移行することで、ユーザーのプライバシーが向上します。また、リモートでホストされるコードが Manifest V3 で許可されなくなるため、拡張機能のセキュリティも向上します。

    2024 年 6 月より、ブラウザで実行されている Manifest V2 拡張機能を段階的に無効にします。エンタープライズ ポリシー ExtensionManifestV2Availability を使用すると、Manifest v2 拡張機能を許可するかどうかを制御できます。このポリシーは、移行前に組織で Manifest V3 をテストするために使用できます。また、このポリシーが有効になっているマシンは、翌年(2025 年 6 月)にポリシーが削除されるまで Manifest V2 拡張機能の無効化の対象となります。

    Chrome Enterprise Core の [アプリと拡張機能の使用状況] ページで、フリートで実行中のすべての Chrome 拡張機能で使用されている Manifest のバージョンを確認できます。Manifest のタイムラインで、以下のような詳細をご確認ください。 

    • ChromeOS、Lacros、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 110: エンタープライズ ポリシー ExtensionManifestV2Availability を使用して、Manifest V2 拡張機能を許可するかどうかを制御できます。このポリシーは、移行前に組織で Manifest V3 をテストするために使用できます。移行後は、ポリシーにより Manifest V2 拡張機能の使用を拡張できます。
    • ChromeOS、Lacros、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 127: ユーザー デバイスで Manifest V2 拡張機能を段階的に無効にします。組織で Manifest V2 拡張機能を引き続き使用できるのは、ExtensionManifestV2Availability エンタープライズ ポリシーが有効になっているユーザーのみです。
    • ChromeOS、Lacros、Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 139: ExtensionManifestV2Availability ポリシーを削除します。

    

    

  • Chrome による MacOS 10.15 のサポートを終了 back to top 

    Chrome による MacOS 10.15 のサポートを終了します。MacOS 10.15 は、すでに Apple でのサポート期限を経過しています。引き続き Chrome ブラウザを使用するには、オペレーティング システムを更新する必要があります。セキュリティを維持するためには、サポートされているオペレーティング システムで実行することが不可欠です。MacOS 10.15 で Chrome を使用している場合、Chrome 129 で MacOS 10.15 のサポートが終了することを知らせる情報バーが引き続き表示されます。

    • MacOS 版 Chrome 129: MacOS 10.15 のサポートを終了

    

  • DOMParser での includeShadowRoots 引数のサポートを終了 back to top 

    includeShadowRootsDOMParser.parseFromString() 関数に渡される引数ですが、標準化されたものではありませんでした。この引数は、宣言型 Shadow DOM を含む HTML コンテンツを命令型で解析できるようにするために、宣言型 Shadow DOM の初回リリースの一環として Chrome 90 で導入されたものです。2023 年に再開された標準に関する議論により、DSD API の形式が変更され、この機能も含めて命令型での解析機能にも変更が加わりました。詳しくは、関連する標準に関する記事をご覧ください。また、Shadow DOM のシリアル化shadowroot 属性の関連のサポート終了についての記事も併せてご覧ください。

    この API の標準化されたバージョンが、Chrome 124 において setHTMLUnsafe() および parseHTMLUnsafe() という形でリリースされるため、非標準の includeShadowRoots 引数はサポートを終了して削除する必要があります。これに伴い、この引数を使用しているすべてのコードの変更が必要になります。

    以前のコード例:

      (new DOMParser()).parseFromString(html,'text/html',{includeShadowRoots: true});

    新しいコード例:

      document.parseHTMLUnsafe(html);

    • Windows、Mac、Linux、Android 版 Chrome 129

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今後予定されている ChromeOS の変更

   

  • ChromeOS での Passpoint の設定 back to top 

    ChromeOS 125 以降、ChromeOS の [設定] で Wi-Fi Passpoint を確認、管理できるようになります。Passpoint の詳細ページにて、インストール済みの Passpoint サブスクリプションを確認、削除できます。

   

  • キオスクのスリープとスリープ解除のタイミングを管理する新ポリシー back to top 

    ChromeOS 125 以降に新しいキオスク デバイス ポリシーを導入予定です。管理者はこのポリシーを使って、デバイスのスリープとスリープ解除のタイミングを設定できるようになります。詳しくは、キオスクの設定をご覧ください。

 

今後予定されている管理コンソールの変更内容

   

  • ポリシーを同等に管理: IT 管理者向けのカスタム設定 back to top

    IT 管理者は、管理コンソールにまだ登録されていない Chrome ポリシーを、[カスタム設定] ページで JSON スクリプトを使って設定できるようになります。これにより、あらゆる Chrome ポリシーが管理コンソールの [Chrome Enterprise Core] で設定可能になります([設定] ページまたは [カスタム設定] ページを使用)。またページでは、管理コンソールがまだ対応していない拡張機能のインストール モード(「normal_installed」など)を設定することも可能です。

    • Android、iOS、Linux、Mac、Windows 版 Chrome 125 以降: Trusted Tester の方によるご利用が可能
    • Android、iOS、Linux、Mac、Windows 版 Chrome 126 以降: 機能のリリース
       
  • レガシー テクノロジー レポート back to top

    Chrome 127 以降、管理コンソールからレガシー テクノロジー レポートを参照できるようになります。このレポートを利用することで、サポート終了予定のテクノロジー(例: サードパーティ Cookie、SameSite Cookie の変更、TLS 1.0/1.1 やサードパーティ Cookie などの古いセキュリティ プロトコル)を使用しているウェブサイト(内部と外部の両方)を事前に把握できます。この情報により、該当の機能が削除される前に、IT 管理者はデベロッパーと連携して必要な技術移行を計画できるようになります。

    この機能は現在、Trusted Tester プログラムでリリースされています。この機能のテストへの参加をご希望の場合は、こちらより Chrome Enterprise Trusted Tester プログラムにご登録ください。
    • Linux、MacOS、Windows 版 Chrome 127 以降: 管理コンソールからレガシー テクノロジー レポートを参照できるようになります。
    Legacy tech report

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以前のリリースノート 

 

補足資料

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