動画の例
セグメントを作成する方法について、2 つの短い動画をご覧ください。
おすすめのセグメントに基づいてカスタム セグメントを作成します。
この記事の内容:
セグメントを作成する
セグメント ビルダーを起動するには:
- Google アナリティクスにログインします。
- 左側の [探索] をクリックします。
- 既存のデータ探索を選択するか、新しいデータ探索を作成します。手順を見る
- 左側の [タブの設定] で、[セグメント] セクションのプラス記号をクリックします。
新しいセグメントを作成するには、以下の 3 つの方法があります。
- すべてのパラメータを自分で定義してカスタム セグメントを作成する。
- おすすめのセグメントに基づいて作成する。おすすめのセグメントとは、よくある用途に合わせて用意されているセグメントで、ニーズに応じて変更を加えて使用できます。
- ビジュアル表示されたデータポイントを右クリックしてコンテキスト メニューを開き、[選択項目からセグメントを作成] を選択する。
セグメントの期間と条件の期間
セグメントを作成する際は、そのセグメントに含めるデータの期間を変数として指定できます(例: 過去 7 日間、過去 28 日間、カスタム期間)。
セグメントの定義に event_count
指標に基づく条件を組み込む場合、条件達成の所要時間を指定することもできます(例: 任意の 5 日間の期間内に event_count
> 5 を達成)。
期待どおりの結果を得るには、条件の期間はセグメント自体の期間と同じかそれ以下の長さにしてください。条件の期間をセグメントの期間よりも長く設定することは可能ですが、セグメントの期間を超えるデータは収集できません。
カスタム セグメントを作成する
- 上部のパネルで、作成するセグメントのタイプを選択します(作成できるセグメントの種類については、後述の詳細をご確認ください)。
- セグメントの名前と説明を入力します。これは、アナリティクス内でセグメントを識別するためです。
- このセグメントの選択条件を指定するには、[新しい条件を追加] をクリックします。ディメンションやイベントを評価する条件を作成できます。例:
- 「年齢」「次のいずれか」「18-24、25-34」
- app_exception
- ユーザーが実行したステップのシーケンスに基づいてセグメントを作成することもできます。条件とシーケンスについては、後述の詳細をご確認ください。
- 右上の [保存] をクリックします。
おすすめのセグメントに変更を加えて使用する
おすすめのセグメントには、すぐに使用を開始できる既定のテンプレート セグメントがあります。[全般] タブのセグメントは変更せずそのまま使用できます(必要に応じて変更することも可能です)。テンプレートにはすでに条件が含まれているため、それらの条件の値を指定するだけで済みます。
作成できるセグメントのタイプ
ユーザー セグメント
ユーザー セグメントは、サイトやアプリになんらかの形で関わったユーザーのサブセットで、商品を購入したことがあるユーザーや、ショッピング カートに商品を追加したものの、購入はしていないユーザーなどが該当します。
イベント セグメント
イベント セグメントは、サイトやアプリでトリガーされたイベントのサブセットで、特定の場所で発生したすべての購入イベントや、特定のオペレーティング システムで発生した app_exception イベントなどが該当します。
セッション セグメント
セッション セグメントは、サイトやアプリで発生したセッションのサブセットで、特定の広告キャンペーンから発生したすべてのセッションなどが該当します。
条件の設定
条件を指定すると、セグメントに含めるデータや、セグメントから除外するデータを選択できます。条件を定義するには、評価するデータを選択し、比較演算子を選択した後で、値や値の範囲を指定します。たとえば、北米のユーザー セグメントの場合は、ユーザー セグメントを作成して [国 ID] ディメンションを選択し、「次のいずれか」の演算子を使用してから、「US」、「CA」、「MX」の値を指定します。
条件のタイプ
ディメンション、指標、イベントを評価する条件を作成できます。
ディメンションの条件
ディメンションの条件を使用すると、ユーザー属性、地域、テクノロジーなど、ユーザーに関連するディメンション値の評価に基づいてセグメントを作成できます。
指標の条件
指標の条件を使用すると、予測指標に基づくセグメント(例: アプリ内購入の可能性が 90 パーセンタイル超)を作成できます。
イベントの条件
イベントの条件を使用すると、1 つまたは複数のイベントに関する特定の詳細情報に基づいてセグメントを作成できます。イベントが記録される際にイベントとともに送信されるイベント パラメータを含めることができます。たとえば、level_start イベントの「level number」パラメータや「level name」パラメータを評価することが可能です(Google アナリティクス 4 のイベントについて、詳細は gtag.js リファレンスをご覧ください)。
セグメントでカスタム イベント パラメータを使用する
条件のスコープ
条件のスコープでは、条件が適用される範囲を決定します。
ユーザー セグメントとセッション セグメントの場合は、以下を選択できます。
- 同じイベント内: 同一イベント内ですべての条件を満たす必要があります。
- 同じセッション内: 同一セッション内ですべての条件を満たす必要があります。
- 全セッション: ユーザーのライフタイム内ですべての条件を満たす必要があります。詳しくは、セッションの計算方法をご覧ください。
イベント セグメントでは、すべての条件が同一イベント内で発生する必要があります。
動的な評価
デフォルトでは、ディメンション ベースの条件を持つユーザー セグメントには、現在条件を満たしているユーザーが含まれ、条件を満たさなくなったユーザーは削除されます。
この動作を変更するには、[指定なし] オプションを選択します。このオプションを選択した場合は、レポート期間またはデータ探索期間中に条件を満たしたことのあるユーザーが(現在条件の基準を満たしていなくても)含まれます。
次の例をご覧ください。
あるユーザーが 2 か月前にブラジルを訪れ、現在は別の場所にいるとします。条件を「国 = ブラジル」、期間を過去 3 か月に設定したセグメントを追加すると、以下のように評価されます。
- [指定なし] を選択している場合、この条件は現在でも満たされ、そのユーザーはそのセグメントに含まれます。
- [指定なし] の選択を解除している場合、この条件は現在満たされず、そのユーザーは、セグメントには含まれません。
条件グループ
複数の条件を含むセグメントを作成し、それらを条件グループにまとめることができます。条件グループ内では、各条件は AND 論理演算や OR 論理演算で評価することが可能です。複数の条件グループを使用すると、異なるスコープを使用する条件を 1 つの評価として設定できます。たとえば、「同じイベント内」と「全セッション」の条件を併用することが可能です。
セグメントの定義に新しいグループを追加するには、[条件グループを追加] をクリックします。条件グループは AND 論理演算で評価されます。
条件グループを削除するには、グループ内の各条件の上にカーソルを合わせ、右側にある [X] をクリックします。
ユーザー セグメントの順次条件をセットアップする
ユーザー セグメントの場合、[シーケンスを追加] をクリックすると、特定の順序で発生する条件を定義できます。たとえば、これらのイベントはリストに表示されている順序で発生します。
- ステップ 1: first_open
- ステップ 2: in_app_purchase
必要に応じて、特定の期間内にステップが完了されるよう要求できます。
- 右側の [時間の制約] をクリックします。
- 切り替えボタンをクリックし、シーケンス全体を発生させる期限となる期間(例: 30 分)を定義します。
必要なだけ [ステップを追加] をクリックして、シーケンスを構成するステップを追加していきます。
除外条件
デフォルトでは、定義される条件は「包含」条件です。すなわち、データ探索に含めるユーザーやイベントが定義されます。ユーザーまたはイベントを除外する条件を作成するには、[条件グループを追加] をクリックします。
ある期間中に条件を満たしている該当ユーザーをセグメントから除外する場合は、[次の条件に当てはまるユーザーを一時的に除外する] を選択します。
その条件を一度でも満たしたことのあるユーザーをセグメントから除外する場合は、[次の条件に当てはまるユーザーを完全に除外する] を選択します。
セグメントでは、最初にすべての包含条件が評価された後で、定義した除外条件が適用されます。
セグメントに含めることができる除外グループは 1 つだけです。
ユニバーサル アナリティクス プロパティと Google アナリティクス 4 プロパティでのセグメントの違い
セグメントは、ユニバーサル アナリティクスと Google アナリティクス 4 の両方のプロパティで使用できます。基本的に、セグメントはどちらのサービスでも同じように動作しますが、表示される場所が異なり、使用しているプロパティのタイプに応じて機能が異なります。
Google アナリティクス 4 プロパティのセグメントは、データ探索ツールでのみ利用可能です(レポートにデータのサブセットを表示する必要がある場合は、比較を使用して、データのサブセットに焦点を絞ることもできます)。
アナリティクスでは、セッションやユーザーに基づいてセグメントを作成できますが、新しいデータ探索ツールを使用すると、ユーザーや、イベント、セッションに基づいてセグメントを作成することが可能です。
ユニバーサル アナリティクス プロパティのセグメントには、Google アナリティクス 4 プロパティに適用されない一定の制約が適用されます。詳しくは、ユニバーサル アナリティクス プロパティのセグメントについての記事をご覧ください。
セグメント ビルダーに関する制限事項
- データ探索ごとに作成できるセグメントは最大 10 個までです。
- 個々のデータ探索手法に一度に適用できるセグメントは最大 4 個までです。
- セグメント データがサンプリングされます。使用されるサンプルサイズは 100,000,000 行です。