リピート回数率や顧客のライフタイム バリューなどユーザーのメタデータをインポートして、関連性の高いセグメントやリマーケティング ユーザーリストを作成するのに使用します。
この記事の内容:シナリオ
食通やワイン通、スポーツファンといったユーザー セグメントで人気のあるサイトの機能を把握する場合を考えてみましょう。ユーザーの ID とユーザー セグメントを関連付けるデータファイルをアナリティクスの外部に保存していて、その情報をリマーケティング ユーザーリストのベースとして使用するためにアナリティクスにアップロードするとします。
ステップ 1: インポートするデータを決定する
アップロードするユーザー ID は、サイトで発生したヒットに設定したユーザー ID と一致する必要があります。ヒットにユーザー ID を設定する方法については、デベロッパー向けドキュメントをご覧ください。
ステップ 2: カスタム ディメンションを作成する
アナリティクスでは「ユーザー セグメント」というディメンションは存在しないため、カスタム ディメンションとして作成する必要があります。
カスタム ディメンション名 | スコープ |
---|---|
顧客セグメント | ユーザー |
ステップ 3: データセットを作成する
- Google アナリティクスにログインします。
- [管理] をクリックして、データをアップロードするプロパティに移動します。
- [プロパティ] 列で [データのインポート] をクリックします。
- [新しいデータセット] をクリックします。
- タイプとして [ユーザーデータ] を選択します。
- データセットの名前を「顧客メタデータ」にします。
- データを表示するビューを 1 つ以上選択します。
- スキーマを定義します:
キー: ユーザー > ユーザー ID
インポートしたデータ: カスタム ディメンション > 顧客セグメント
ヒットデータの上書き: はい
[保存] をクリックします。
ステップ 4: CSV ファイルを作成する
アップロード用 CSV ファイルを作成するには、以下の 2 つの作業を行います。
1. CSV のヘッダーを取得する
データセットの表で「顧客メタデータ」をクリックして、データセット スキーマのページを表示します。
[スキーマを取得] をクリックします。次のような文字列が表示されます:
CSV ヘッダー ga:userId,ga:dimension16
このヘッダーは、アップロードする CSV ファイルの 1 行目として使用してください。以下の表は列を示します。
ユーザー ID | 顧客セグメント |
---|---|
ga:userId | ga:dimension16 |
2. スプレッドシートを作成し、CSV 形式でエクスポートする
上記の形式のスプレッドシートを作成します。スプレッドシートの最初の(ヘッダー)行は、上記の「スキーマの取得」ダイアログ ボックスで示している内部名(「Page」ではなく「ga:pagePath
」など)を使用する必要があります。各ヘッダーのセルの下の列に、各ヘッダーに対応するデータを含めるようにします。
ga:userId | ga:dimension16 |
---|---|
456abc | Food/Wine Enthusiasts |
383ghz | Food/Wine Enthusiasts |
323hht | Motorsports Enthusiasts |
541vvv | Motorsports Enthusiasts |
スプレッドシートを CSV 形式でエクスポートすると、ファイルは次のようになります。
ga:UserId,ga:dimension16
456abc,Food/Wine Enthusiasts
383ghz,Food/Wine Enthusiasts
323hht,Motorsports Enthusiasts
541vvv,Motorsports Enthusiasts
ステップ 5: データをアップロードする
作成した CSV ファイルをアナリティクスにアップロードできるようになりました。データをアップロードする方法には、アナリティクスの管理画面から手動でアップロードする方法と、Management API を使ったプログラムでアップロードする方法の 2 種類があります。
手動でアップロードする- データセットの表で、「顧客メタデータ」の行を探します。
- データセットの [アップロードを管理] をクリックします。
- [ファイルをアップロード] をクリックしてファイルを選択し、[アップロード] をクリックします。
- データセットの表で、「顧客メタデータ」の行を探します。
- データセット名をクリックします。
- [カスタム データ ソース ID を取得] をクリックします。
- ID をクリップボードにコピーします(Ctrl+C)。
- こちらの手順に沿って、Management API 経由でアップロードします。
ステップ 6: 分析して対応する
アップロードされたデータは、処理が完了するまでレポートには表示されません。処理が完了してからインポートしたデータが外部からのヒットデータに統合されるようになるまでには、24 時間程度かかることがあります。
適切な位置に各構成要素を配置したら、結果を分析し、対応策を検討することができます。たとえば、リマーケティング ユーザーリストを作成する手順は次のとおりです。
- カスタム レポートの作成
- セグメントの作成
- リマーケティング ユーザーリストの作成
顧客セグメントはカスタム ディメンションであるため、標準のレポートには表示されません。顧客セグメントごとの総ページビュー数を確認する場合は、1 つの指標(ページビュー数)と 1 つのディメンション(顧客セグメント)を追加したカスタム レポートを作成します。
- [+ 新しいカスタム レポート] をクリックします。
- レポートの種類を [フラット テーブル] に変更します。
- 上記で作成した「顧客セグメント」カスタム ディメンションを選択します。
- ユーザー グループの行動を測定するために使用する [セッション] またはその他の指標を選択します。
対象にしたいユーザーを表すセグメントを作成します。カスタム レポートから次のステップを実行します。
- [+ セグメント] をクリックします。
- [+ 新しいセグメント] をクリックします。
- [詳細条件] をクリックします。
- フィルタを [セッション] から [ユーザー] に変更します。
- 上記で作成した「顧客セグメント」カスタム ディメンションを選択します。
- 必要に応じてセグメントに条件グループを追加して、[保存] をクリックします。
- 満足いくセグメントができるまで、セグメントの条件を繰り返し設定し、カスタム レポートの結果を確認します。
セグメントを作成したら、そのセグメントを基にしたリマーケティング ユーザーリストを作成します。
- 手順に沿ってリマーケティング ユーザーリストを作成します。「ユーザーリストを定義する」段階に進んだら、[セグメントをインポート] をクリックします。
- 上で作成したセグメントを選択します。
注:
- データのアップロード後にユーザーがサイトに戻るまで、プロセスタイム データ インポートで読み込まれたデータは、リマーケティング リストには利用できません。
次のステップ
リマーケティング ユーザーリストを作成したら、新しい Google 広告キャンペーンを作成して、広告グループにユーザーを追加することができます。詳細については、Google 広告リマーケティング(ヘルプセンター)の記事をご覧ください。