参照元やメディアのような広告キャンペーンに関連するディメンションをインポートすると、Google 以外の既存のキャンペーン コードを拡張し、再利用できます。
この記事の内容:シナリオ
URL で使用する各キャンペーン ID に対するメディアと参照元をインポートするとします。たとえば、utm_id
を使用してタグ設定されたリンクを含むメール キャンペーンを実行します。リンクからのトラフィックが、レポートで適切なメディアと参照元によって識別されるようにします。
ステップ 1: インポートするデータを決定する
キャンペーンの各リンクには、utm_id
パラメータが含まれています(例: http://www.example.com/landingpage?utm_id=123xyz
)。utm_id
をそれぞれメディアと参照元に関連付けるデータファイルをアナリティクスの外部に保存していて、その情報をアナリティクスにアップロードすることにします。この情報をアップロードすると、アナリティクスで URL の utm_id
パラメータからキャンペーン ID が取得され、そのキャンペーン ID に関連付けられたメディアおよび参照元とヒットデータが結合されます。たとえば、キャンペーン ID「xyz」を参照元「ニュースレター春号」とメディア「メール」に関連付けるデータファイルをアップロードした場合は、?utm_id=xyz
を含むすべてのセッションに、参照元として「ニュースレター春号」、メディアとして「メール」が設定されます。
ステップ 2: 必要に応じてカスタム ディメンションまたは指標を作成する
メディアと参照元は、どちらもすでにアナリティクスのディメンションとして有効になっているため、カスタム ディメンションを作成する必要はありません。
ステップ 3: データセットを作成する
- Google アナリティクスにログインします。
- [管理] をクリックして、データをアップロードするプロパティに移動します。
- [プロパティ] 列で [データのインポート] をクリックします。
- [新しいデータセット] をクリックします。
- タイプとして [キャンペーン データ] を選択します。
- データセットの名前を「
Campaign ID Details
」にします。 - データを表示するビューを 1 つ以上選択します。
- スキーマを定義します。
キー: キャンペーン コード
インポートしたデータ: 参照元、メディア
ヒットデータの上書き: はい
[保存] をクリックします。
ステップ 4: CSV ファイルを作成する
アップロード用 CSV ファイルを作成するには、以下の 2 つの作業を行います。
1. CSV のヘッダーを取得する
データセットの表で、「Campaign ID Details」をクリックして、データセット スキーマの画面に戻ります。
[スキーマを取得] をクリックします。次のような文字列が表示されます。
CSV header ga:campaignCode,ga:source,ga:medium
このヘッダーを、アップロードする CSV ファイルの 1 行目として使用します。以下の表は列を示します。
キャンペーン ID | 参照元 | メディア |
---|---|---|
ga:campaignCode |
ga:source |
ga:medium |
2.スプレッドシートを作成し、CSV 形式でエクスポートする
ダイアログを閉じて、適切な形式の Google スプレッドシートを作成します。スプレッドシートの最初の(ヘッダー)行では、上記の [スキーマを取得] ダイアログに表示される内部名(ga:campaignCode
など)を使用してください。各ヘッダーのセルの下の列に、各ヘッダーに対応するデータを含めるようにします。
ga:campaignCode | ga:source | ga:medium |
---|---|---|
123xyz | Fall Newsletter | |
567abc | Spring Newsletter |
スプレッドシートを CSV 形式でエクスポートすると、ファイルは次のようになります。
ga:campaignCode,ga:source,ga:medium
123xyz,Fall Newsletter,email
567abc,Spring Newsletter,email
ステップ 5: データをアップロードする
作成した CSV ファイルをアナリティクスにアップロードできるようになりました。データをアップロードする方法には、アナリティクスの管理画面から手動でアップロードする方法と、Management API を使ったプログラムでアップロードする方法の 2 種類があります。
手動でアップロードする-
データセットの表で、「
Campaign ID Details
」の行を探します。 - そのデータセットの [アップロードを管理] をクリックします。
- [ファイルをアップロード] をクリックして、作成した CSV ファイルを選択し、[アップロード] をクリックします。
- データセットの表で、「
Campaign ID Details
」の行を探します。 - データセット名をクリックします。
- [カスタムデータ ソース ID を取得] をクリックします。
- ID をコピーします。
- こちらの手順に沿って、Management API を使用してアップロードします。
この情報をアップロードすると、URL の utm_id
パラメータからキャンペーン ID が取得され、そのキャンペーン ID に関連付けられたメディアおよび参照元とヒットデータが結合されます。たとえば、上記のデータファイルをアップロードした場合は、?utm_id=567abc
を含むすべてのセッションに、参照元として「ニュースレター春号」、メディアとして「メール」が設定されます。
ステップ 6: レポートにデータを表示する
データを表示するには、[集客] > [すべてのトラフィック] または [集客] > [チャネル] のレポートに移動します。プライマリ ディメンションとして [参照元]、[メディア] または [参照元/メディア] を選択します。
アップロードされたデータは、処理が完了するまでレポートには表示されません。処理が完了してからインポートしたデータが外部からのヒットデータに統合されるようになるまでには、24 時間程度かかることがあります。