この機能は、Google マーケティング プラットフォームに含まれるアナリティクス 360 でのみご利用いただけます。 Google マーケティング プラットフォームの詳細 |
ステップ 1: Google API Console プロジェクトを作成し、BigQuery を有効にする
- Google API コンソールにログインします。
- Google API コンソール プロジェクトを作成します。
新しいプロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを選択します。 - API ライブラリへ移動します。
左上のナビゲーション メニューを開き、[API とサービス]、[ライブラリ] の順にクリックします。 - BigQuery を有効にします。
[Google Cloud API] で [BigQuery API] を開き、表示されたページで [有効化] をクリックします。 - 表示される利用規約を読み、同意します。
ステップ 2: BigQuery Export で使用するプロジェクトを作成する
- プロジェクトの課金を有効にします。
プロジェクトの課金を有効にしていない場合は、左上のナビゲーション メニューを開いて [お支払い] をクリックします。 - 表示される指示に従って、請求先アカウントを作成します。
プロジェクトに対する支払いを行うには請求先アカウントが必要です。1 つの請求先アカウントを複数のプロジェクトで共有できます。API Console の手順に沿って、請求先アカウントを作成してください。 - 無料トライアルを利用します。
無料トライアルを利用できる場合は、ぜひお試しください。ただし、トライアル期間終了後、アナリティクスのデータを引き続き BigQuery にエクスポートするには、お支払い情報の入力が求められます。 - 課金が有効であることを確認します。
https://console.cloud.google.com/bigquery でプロジェクトを開き、プロジェクトにデータセットを作成します。プロジェクト名の横にある青い矢印をクリックし、[データセットを作成] をクリックします。請求先アカウントが正しく設定されていれば、ここでデータセットを作成できます。エラーが発生した場合は、請求先アカウントが有効になっているか確認してください。 - プロジェクトにサービス アカウントを追加します。
analytics-processing-dev@system.gserviceaccount.com をプロジェクト メンバーとして追加し、プロジェクト単位の権限を「編集者」に設定します(「BigQuery データ編集者」ではありません)。編集者のロールは、アナリティクスから BigQuery にデータをエクスポートするために必要です。
ステップ 2.1: (省略可)BigQuery データセットを EU で保管するための準備をする
このステップでは、データセットを EU にローカライズすることをご検討ください。
デフォルトでは、データは米国で保存されます。初回エクスポートの後でデータを EU にローカライズすると、BigQuery のリージョンを横断してクエリを実行した場合に問題が発生する場合があります。こうした問題を解決するには、コストのかかるデータ転送が必要になることがあります。この段階で EU にローカライズされたデータセットを作成して、問題を回避することをおすすめします。
Google アナリティクスの BigQuery Export は、米国内でのデータセット作成を禁止する GCP ポリシーに対応していません。ご使用の GCP プロジェクトにこのようなポリシーが存在する場合、データを EU にエクスポートするには、ポリシーを削除する必要があります。
データを EU で保存しない場合は、ステップ 3 に進んでください。
- https://console.cloud.google.com/bigquery でプロジェクトを開き、[新しいデータセットの作成] をクリックします。
- データセットを作成するために必要な情報を入力するパネルが開きます。
BigQuery でデータを自動的に削除しない場合は、[デフォルトのテーブルの有効期限] を「無期限」に設定してください。
- データセットの ID を入力します。この ID は、アナリティクスのビュー ID と同じである必要があります。ビュー ID は、アナリティクスのユニバーサル ピッカーで確認できます。
- [データのロケーション] で [EU] を選択します。
- 必要に応じて、データの有効期限を設定します。
履歴分析が必要な場合は、「無期限」(デフォルト)としてください。有効期限の切れたデータは、永久に利用できなくなります。 - [データセットを作成] をクリックします。
ステップ 3: BigQuery を Google アナリティクス 360 にリンクする
1 つの BigQuery プロジェクトにリンクする Google アナリティクス レポートビューの数は 300 個以内にすることを強くおすすめします。300 個を超えると、エクスポートする 1 日分のデータの品質が低下する場合があります。
プロパティごとにリンクできるビューは 1 つだけです。
上述の 2 つのステップを完了したら、アナリティクスの [管理] タブから BigQuery Export を有効にできます。
- Google アナリティクスにログインします。 BigQuery プロジェクトの所有者権限と、リンクするビューを含むアナリティクス プロパティの編集者ロールの両方を持つメールアドレスを使用します。
- [管理] をクリックし、リンクするビューを含むアナリティクス 360 のプロパティに移動します。
- [プロパティ] 列で [すべての商品]、[BigQuery をリンク] の順にクリックします。
- BigQuery プロジェクトの番号または ID を入力します(プロジェクト番号と ID の確認方法)。
- リンクするビューを選択します。
- (省略可)毎日の完了通知やエラー通知を受け取るメールアドレスを選択します。
- (省略可)当日のエクスポート設定を選択します。継続的なエクスポート オプションではクラウド ストリーミング サービスが使用されるため、送信時に 1 GB あたり 0.05 ドルの追加費用がかかります。
- 課金を有効にして、関連するクレジットやクーポンをプロジェクトに適用したことを確認します。
- [保存] をクリックします。
- エクスポートを中止する場合は、このページに戻り、[BigQuery] の [リンク設定を変更] をクリックします。
アナリティクス 360 と BigQuery のリンクを解除する
BigQuery とアナリティクス 360 のリンクを解除するには、編集者のロールが必要です。
- [管理] > [プロパティ] 列 > [サービスとのリンク] > [すべての商品] をクリックします。
- [BigQuery] で、[リンク設定を変更] > [リンクを解除] をクリックします。
料金とお支払い
BigQuery の料金はストレージとクエリ処理に基づいて請求されます。料金表をご覧になり、インタラクティブ クエリとバッチクエリの違いを確認してください。
エクスポートを処理するには、Cloud 請求先アカウントで利用できるお支払い方法の登録が必要です。サポートされていないお支払い方法が原因でエクスポートが中断された場合、その期間のデータをエクスポートし直すことはできませんのでご注意ください。
データのエクスポートが開始されるタイミング
リンク完了後 24 時間以内に、データが BigQuery プロジェクトにエクスポートされるようになります。毎日、前日のデータが格納された 1 ファイル(通常はレポート作成用に設定したタイムゾーンの午前中)と、その日のデータが格納された 3 ファイルがエクスポートされます。また、100 億ヒットまたは 13 か月分の履歴データのうちいずれか少ない方もエクスポートされます。
データのバックフィルに関する注意点
アナリティクスのレポートビューと BigQuery を最初にリンクすると、履歴データのうち、13 か月分または 100 億件のヒットのいずれか少ない方が BigQuery に送信されます。この履歴データのエクスポートは、ビューごとに 1 回のみ行われます。あるビューのリンクを解除し、別の BigQuery プロジェクトにリンクし直しても、そのビューで履歴データのエクスポートが再度行われることはありません。
通常版のプロパティから 360 プロパティにアップグレードすると、アップグレード前に収集した 13 か月分または 100 億件のヒットの上限に該当するデータもエクスポートされます。
エクスポートに関する注意点
以下の条件を満たしていない場合は、アカウントが一時的に無効になり、アナリティクスから BigQuery への日々のエクスポートが失敗することがあります。いずれかの条件を満たしていないことが原因でエクスポートに失敗した場合、再処理できませんのでご注意ください。
- サービス アカウントに必要な権限がある。
データを正常にエクスポートするためには、サービス アカウント(analytics-processing-dev@system.gserviceaccount.com)が常にプロジェクトに対する編集権限を持っている必要があります。 - 支払いが有効になっている。
- 無料トライアルを利用して BigQuery アカウントを作成した場合は、必ずトライアルの終了前に有償アカウントにアップグレードします。
- 予備のクレジット カードを使用すると、今後のお支払いが中断することを防止できます。
- クレジット カードを使用して Google Cloud にお支払いいただく代わりに、請求書によるお支払いをご希望の場合は、Google Cloud 営業担当者にご連絡いただき、お支払い方法についてご相談ください。
- BigQuery API が有効になっている。
Google Cloud Platform で [対象のプロジェクト] > [API とサービス] > [ダッシュボード] の順に移動して、BigQuery API が有効になっていることを確認してください。
サポート
BigQuery Export 設定後の BigQuery とアナリティクス 360 のリンクに関する問題については、アナリティクス 360 サポートにお問い合わせください。
料金のご請求関連など、その他すべての問題については、Google Cloud サポートにお問い合わせください。
関連資料
BigQuery Export
Google グループ「ga-bigquery-developers」に参加すると、Google アナリティクス 360 の BigQuery Export 機能に関するコミュニティ サポートを利用して、最新情報やおすすめの運用方法を確認できます。
エクスポートおよびサンプル データセットの利用方法については、BigQuery Export の記事をご覧ください。
BigQuery
- スタートガイド
- デベロッパー向けガイド
- BigQuery の SQL クエリ リファレンス
- BigQuery のツール
- BigQuery のディスカッション フォーラム
- BigQuery の使用方法に関する動画
- テクニカル ペーパー: An inside look at BigQuery
- Google のセキュリティに関するホワイトペーパー
- BigQuery のパートナー