参照とは、他のソース(第三者ドメインのリンクなど)からお客様のサイトに流入したトラフィックのセグメントを指します。アナリティクスでは、サイトに集まったトラフィックがどこから来たのかを自動的に検出し、そのサイトのドメイン名を参照トラフィックとしてレポートに表示します。
レポートに表示される参照のデータから特定の参照を除外したい場合は、そのトラフィックのドメインを指定する条件を作成します。
アナリティクスはウェブサイトから送信されたイベントを評価し、指定された条件に一致するすべてのイベントに ignore_referrer
パラメータを追加して、値を true
に設定(ignore_referrer=true
)します。このパラメータが追加されている参照 URL は、参照トラフィックから除外されます。
指定した条件は、Google タグが設定されているすべてのウェブページに適用されます。
一般的な使用例
特定のドメインからのトラフィックを参照から除外する必要が生じるのは、次の例のようなケースです。
- 第三者の決済代行業者
第三者の決済代行業者を利用している e コマースサイトで、ユーザーがその第三者のドメインで決済手続きを済ませてからサイトに戻ってくる場合。 - ウェブサイトで管理されているトランザクション
ウェブサイトで管理されているトランザクションにさまざまな第三者ドメインが関係する場合。たとえば、パスワードの再設定プロセスで、ユーザーにメールが送信され、そのメールのドメインからウェブサイトへのトラフィックが発生するような場合、メールのドメインはトラフィックのソースではなく、ビジネスのプロセスの一部と見なす必要があります。
自己参照を自動検出する
自己参照とは、お客様自身のドメイン内のページから発生する参照トラフィックです。デフォルトでは、次のようなトラフィックは参照と見なされません。
- 参照元のウェブサイトのドメインが、現在のページのドメインまたはサブドメイン(お客様の会社のウェブサイトなど)と同じである場合。
- 参照元のウェブサイトにクロスドメイン測定が設定されている場合。たとえば、ドメインリストに登録されている複数のドメインをユーザーが閲覧し、現在のページにリンカー パラメータ
_gl
が含まれている場合などです。
除外する参照を設定する
除外する参照を設定するには、プロパティに対する編集者ロールが必要です。
データ ストリームごとに最大 50 個の除外する参照を設定できます。
- [管理] で、[プロパティ] 列の [データ ストリーム] をクリックします。
- [ウェブ]、ウェブデータ ストリームの順にクリックします。
- [ウェブ ストリームの詳細] で、下部にある [タグ設定を行う] をクリックします。
- [設定] で、[すべて表示] をクリックして、使用可能なすべての設定を表示します。
- [除外する参照のリスト] をクリックします。
- [次のいずれかの条件に一致する参照を含む] で次のように操作します。
- マッチタイプを選択します。
- [ドメイン] で、対象に含めるドメインの識別子(example.com など)を入力します。
- [条件を追加] をクリックして、別のドメインを追加します。
- [保存] をクリックします。
個々のイベントに ignore_referrer=true を設定する
特定の状況でのみ、参照を除外することもできます。その場合は、個々のページやイベントに ignore_referrer
パラメータを追加し、値を true
に設定します。たとえば、特定のページでのみ参照を除外するには、下記のように config
コマンドにこのパラメータを追加します。
gtag('config', 'G-XXXXXXX', {
ignore_referrer: 'true'
});