この記事の内容:
クリックの結果を測定する
適切なユーザーに広告が表示されているかどうかを確認するには、Google 広告の無料ツール「コンバージョン トラッキング」でコンバージョン数を測定しましょう。「コンバージョン」とは、広告をクリックしたユーザーが、広告主様が成果として期待する行動(商品を購入する、お問い合わせフォームに記入する、店舗に電話をかけるなど)に至ったことを指します。
コンバージョン トラッキングを設定すると、広告によって得られたコンバージョンや、そのためにかかった費用を測定できます。このデータによって、収益につながる広告やキーワードを特定し、その収益性を比較することができます。さらに、この情報を利用して広告を改善したり、設定を調整することが可能です。
広告主様がコンバージョンとみなす操作(オンラインでの販売と見込み顧客、電話問い合わせ件数、その他のユーザーの行動など)に応じて、コンバージョン トラッキングの設定方法が変わります。
コンバージョンのデータを確認する
コンバージョン トラッキングを設定すると、広告の成果に関する新たな情報が手に入ります。このデータにより、広告とキーワードを比較して、費用対効果を把握することができます。
基本的なコンバージョン データのご紹介:
定義 | 使い方 | |
---|---|---|
コンバージョン | 広告のクリックなどの操作が発生してから、指定した期間内に発生したコンバージョンの総数。 | キャンペーンが期待どおりの成果を上げているかを確認します。 |
コンバージョン率 | 広告のクリックなどの操作がコンバージョンにつながった頻度。 | クリックが平均してどれくらいの頻度でコンバージョンにつながっているかを測定します。 |
コンバージョン単価 | 費用の合計をコンバージョンの総数で割った値。 | 1 回のコンバージョンを獲得するのに平均してどれくらいの費用がかかっているかを確認します。 |
コンバージョンに関するデータを確認するには、管理画面のデータ表にコンバージョン関連の列を追加します。
今すぐ試す: コンバージョン データを表示するほぼすべてのお客様は、新しい Google 広告でのみアカウントを管理できます。なお、自動ターゲティングは Google 広告リニューアル版でのみご利用いただけます。
- AdWords アカウントにログインします。
- [キャンペーン] タブをクリックします。
- ページの右上にある期間選択メニューをクリックして、分析する期間を選択します。
- ページの中央に表示されるいずれかのタブ([キャンペーン]、[広告グループ]、[広告]、[キーワード] タブなど)をクリックします。
- 掲載結果の表の上にある [表示項目] ボタンをクリックします。
- メニュー [表示項目を変更] をクリックします。
- 掲載結果の表に表示する項目を選択します。[すべての列を追加する] や [すべての列を削除する] をクリックすると、カテゴリ内の項目をすべて一括で追加または削除できます。
- ドラッグ&ドロップで項目の表示順序を並べ替えることもできます。
- 設定した表示項目のセットを後から簡単に使用するには、[この設定を保存] チェックボックスをオンにして、表示されたボックスにタイトルを入力して保存します。これで、保存した表示項目のセットが [表示項目を変更] メニューに表示されるようになります。
- [保存] をクリックします。追加した表示項目がある場合は、掲載結果の表に表示されるようになります。
- 統計情報の表が自分の希望する形になったら、レポートとしてダウンロードすることもできます。ダウンロード ボタン をクリックすると、その時点で表に表示されている項目をダウンロードできます。
コンバージョン データが表示されない場合は、コンバージョン トラッキング コードが適切に動作しているかどうか確認します。
コンバージョン トラッキングの設定方法にご不明な点があれば、Google 広告チームにご連絡ください。
費用対効果を測定する
Google 広告がビジネスに利益をもたらしているかどうかご存知ですか。投じた費用に対してどれだけの成果が得られているかを知るためには、費用対効果(ROI)を測定します。
広告に投資する際には、それに見合う効果を期待するものです。費用対効果は一般的に、Google 広告がビジネスにもたらした実際の効果を表しているため、広告主様にとって最も重要な指標です。広告のクリック数や表示回数を知っておくことも有益ですが、収益への影響を把握することはそれ以上に大切です。
オンラインの販売と見込み顧客の費用対効果を測定する
オンラインでの販売と見込み顧客について費用対効果を計算する簡単な方法があります。次にそれぞれの手順を 1 つずつ見ていきましょう。
1. 最初に、いくつかの基本的なデータが必要になります。
過去 7 日間 | データの例 |
---|---|
Google 広告を通じた販売(または新規顧客) | 30 |
販売(新規顧客)あたりの平均収益 | 5,000 円 |
Google 広告への投資額 | 3 万円 |
その他の運営経費 | 11 万 2,500 円 |
2. このデータから、以下のように、合計の収益を算出することができます。
合計販売数(または新規顧客): 30
×販売(新規顧客)あたりの平均収益: 5,000 円
=総収益: 15 万円
3. 次に、Google 広告の費用とその他の運営経費を加算して、合計の費用を計算します。
Google 広告の費用: 3 万円
+その他の運営経費: 11 万 2,500 円
=総費用: 14 万 2,500 円
5. 総収益と総費用がわかれば、純利益は簡単に計算できます。
総収益: 15 万円
総費用: 14 万 2,500 円
=純利益 7,500 円
6. 純利益がわかれば、Google 広告の費用対効果を算出することができます。
純利益 7,500 円
÷Google 広告の費用: 3 万円
=Google 広告の費用対効果: 25%
この例では、Google 広告に 100 円の費用をかけるごとに 125 円の収益が得られるという結果になりました。
Google 広告経由で 40 件の販売が発生し、平均収益が 3,000 円だった場合を考えてみます。Google 広告に 4 万円投資し、他の運営経費が 7 万 5000 円かかっているとすれば、費用対効果(投資収益率)はどうなるでしょうか。
7.5%
不正解です。計算式は次のとおりです。
計算の概要
必要なデータ:
Google 広告による販売: 40
販売あたりの平均収益: 3,000 円
Google 広告の費用: 4 万円
その他の運営経費: 7 万 5,000 円
計算方法:
合計販売数: 40
×販売あたりの平均収益: 3,000 円
=総収益: 1 万 2,000 円
Google 広告の費用: 4 万円
+その他の運営経費: 7 万 5,000 円
=総費用: 11 万 5,000 円
総収益: 1 万 2,000 円
総費用: 11 万 5,000 円
=純利益 5,000 円
純利益 5,000 円
÷Google 広告の費用: 4 万円
=費用対効果(投資収益率): 12.5%
正解です。
不正解です。計算式は次のとおりです。
計算の概要
必要なデータ:
Google 広告による販売: 40
販売あたりの平均収益: 3,000 円
Google 広告の費用: 4 万円
その他の運営経費: 7 万 5,000 円
計算方法:
合計販売数: 40
×販売あたりの平均収益: 3,000 円
=総収益: 1 万 2,000 円
Google 広告の費用: 4 万円
+その他の運営経費: 7 万 5,000 円
=総費用: 11 万 5,000 円
総収益: 1 万 2,000 円
総費用: 11 万 5,000 円
=純利益 5,000 円
純利益 5,000 円
÷Google 広告の費用: 4 万円
=費用対効果(投資収益率): 12.5%