スマート セグメンテーションを使用すると、アプリ内で購入を行う可能性の低いアプリユーザーを特定し、そのユーザーから新たに収益を獲得することができます。スマート セグメンテーションでは、機械学習を使用してユーザーの購入行動を予測したうえで、ユーザーを次の 2 つのグループに分類します。
- 非購入者と推定されるユーザー: アプリ内購入をする可能性が低いユーザー。
- 購入者と推定されるユーザー: 追加ライフなどのアプリ内購入を行う可能性が高いユーザー。これらのユーザーに表示する広告の数を制限すると、全体的なアプリ内エクスペリエンスとライフタイム バリューの向上につなげることができます。
スマート セグメンテーションを使用すると、非購入者と推定されるユーザーには広告が配信されますが、購入者と推定されるユーザーには広告が配信されません。これにより、購入者には広告を配信しないようにしながら、非購入者には広告を配信して収益化し、新たな収益を獲得することができます。
平均では、非購入者と推定されるユーザーは全ユーザーの半分程度を占めています。
注: スマート セグメンテーションは、バックグラウンドで、特定のユーザーが非購入者である可能性を予測し、その結果に応じて広告配信を変更します。ユーザーがパーソナライズド広告の対象外であるか、パーソナライズド広告を無効にしている場合、購入の可能性は予測されません。つまり、パーソナライズド広告を受け取らないユーザーには、推定購入者と同じように広告が配信されます。
Overview and benefits of smart segmentation
スマート セグメンテーションの使用
スマート セグメンテーションは、インタースティシャル広告ユニットおよびリワード広告ユニットで使用できます。スマート セグメンテーション広告ユニットは、既存の広告ユニットに追加して使用する必要があります。
既存の広告ユニットをスマート セグメンテーション広告ユニットに置き換えると、収益とインプレッション数が減少する場合があります。
また、第三者メディエーションを使用している場合、スマート セグメンテーションはご利用いただけません。
詳しくは、スマート セグメンテーションを使用して広告ユニットを作成する方法をご覧ください。
アプリの要件
ホーム ダッシュボードのスマート セグメンテーションカードには、広告フォーマットをまだ使用しておらず、スマート セグメンテーションの使用が可能なアプリのリストが表示されます。対象アプリの条件は、AdMob で確認できるユーザー トラフィックとアプリ内購入の数に基づいています。さらに、iOS アプリでスマート セグメンテーションを使用するには、アプリが Firebase にリンクされている必要があります。
収益の見積もり
スマート セグメンテーション カードでは、既存の広告ユニットにスマート セグメンテーション インタースティシャルまたはリワード広告ユニットを追加して使用した場合に、広告収益がどの程度増加するかを見積もることができます。スマート セグメンテーション広告ユニットは一部のユーザーにのみ表示されるため、既存の広告ユニットをスマート セグメンテーション広告ユニットに置き換えると、収益とインプレッション数が減少する場合があります。
レポート
スマート セグメンテーション広告ユニットのパフォーマンスは、アプリ概要ダッシュボードで確認できます。アプリ概要ダッシュボードを表示するには、サイドバーで [アプリ] をクリックします。アプリの名前を選択し、サイドバーで [アプリの概要] をクリックします。
スマート セグメンテーションを有効にした後、AdMob レポートを使用して収益の変化を確認します。AdMob ネットワーク レポートで、スマート セグメンテーションが有効になっている広告ユニットを表示します。
スマート セグメンテーション広告ユニットの進捗状況は、次の指標で測定できます。
- 見積もり広告収益額: スマート セグメンテーション広告ユニットが生み出した収益の見積もり額。
- eCPM: スマート セグメンテーション広告ユニットの広告表示 1,000 回あたりの見積もり収益額。
- インプレッション数: スマート セグメンテーション広告ユニットのユーザーに表示される広告の総数。
- モデルの精度: スマート セグメンテーションによって正確に予測された購入者の割合。
- 非購入者: スマート セグメンテーションがアプリ内購入を行わないと予測したユーザーの割合。このユーザーには広告が表示されます。